家具健保のデータヘルス計画 - 東京都家具健康保険組合

家具健保のデータヘルス計画
データヘルス計画は、政府決定の「日本再興戦略」の中で、「国民の健康寿命の延伸」が施策として掲げられており、
その実現に向けて平成 27 年度よりすべての健保組合に「データヘルス計画」の実施が求められています。
データヘルス計画の特徴
PDCA サイクルによる事業展開
① 健診や医療費データをもとにした効果的・効率的な事業運営
健診情報や医療費の分析から、健康リスク別に階層化等を行
Plan (計画)
い、当健保組合の現状把握と課題を明らかにして、効果的・効率
データ分析に基づく
保健事業の立案
的な保健事業の計画と実施を PDCA サイクルで行います。
② 事業主との協働(コラボヘルス)
事業所全体の健康状態の特性や健康リスクの把握ができるよう
になることで、加入者の健康づくりに役立つ保健事業を事業所と健
保が協働ですすめることができます。
Act (改善)
Do (実施)
次のサイクルに
向けての改善
保健事業の実施
Check (評価)
計画の期間と公表・周知
データヘルス計画の第 1 期は平成 27 年度から平成 29 年度までの 3 年間
データ分析に基づく
効果測定・評価
になります。平成 30 年度からの第 2 期のデータヘルス計画の期間は特定健
康診査実施計画(第 3 期)の期間に合わせて改めて設定される予定です。
また、保健事業の目的や内容が加入者、事業主などの関係者に理解され、
事業の実効性が高まるように、データヘルス計画はホームページや広報誌で
公表し、事業主及び加入者の皆さまへの周知が図られるようにしていきます。
当健保組合の取り組みの基本方針
当健保組合では、加入者の健康保持・増進を目的として、以下の保健事業を実施しており、平成 27 年度からはデータ
ヘルスの考え方に基づき事業を実施しています。
健診事業
● 健康診断(一次健診)
一般健診/生活習慣病健診
人間ドック補助/特定健診
● がん検診:乳がん、子宮がん、前立腺がん
● 二次検診:一次健診の結果、精密検査及び
管理検診の対象となった方に対し実施
広報事業
● 広報誌「家具けんぽ」の発行
● ホームページの運営
● 新入社員健康スクールの開催
● 医療費通知の配付
● 後発医薬品差額通知の配付
● 適正な受診方法に関する通知の配付
健康づくり事業
● 特定保健指導:訪問による個別面談の実施、メタボリックシンドロー
● ム予防教室の開催
被保険者の健康診断
● 一般健診/生活習慣病健診/人間ドック補助
保健指導衛生教育:訪問による個別面談、電話指導の実施
● 精密検査/管理検診
こころの相談窓口の開設(専門機関委託によるメンタルヘルスケア)
● スポーツクラブ「ルネサンス」との法人契約
被扶養者の健康診断
●
● 婦人生活習慣病健診/特定健診
事業所対抗野球大会の開催
● 精密検査
ウォーキング大会の開催
● 直営保養所「みやぎの」の運営
● インフルエンザ予防接種補助
家具健保の 3 つの重点課題
① 健診・人間ドック受診率の向上
健診を受けないままでいると丌調を感じていなくても、病気はしずかに進行しているかもしれません。健康寿命への
影響が大きい生活習慣病は、初期にはほとんど自覚症状がないので、体調の変化を見逃さないためにも、年に一度、
健診を受けることが大切です。
当健保組合では、これまで健診契約先や受診方法を拡充す
ることで健診受診率の向上に努めてまいりました。その結果、健
診受診率は年々向上しておりますが、依然として受診されていな
い方がいます。
特に 60 歳代、70 歳代の受診率が下降傾向にあるため(右図)
第 1 期の到達目標は未受診者の半減としています。平成 27 年
度は、平成 26 年度未受診者のうち、60 歳から 74 歳の未受診
者を対象に、健診受診の重要性を周知する通知書を配付してお
ります。
② 40 歳未満の生活習慣病リスク保有者の減少
当健保組合では、毎年およそ 600 人の男性が特定健診・特定
事業主・担当者の皆様へお願い
保健指導の対象となる 40 歳を迎えています。そのうち、4 人に 1
人が既にメタボリックシンドローム(肥満に加え、高血圧・脂質異常・
御社の健康維持・健康増進につい
糖尿病など生活習慣病リスクを保有した状態)になって健診を受
てご相談がありましたら、当健保組
診されていました。
合までご連絡ください!
これを受けて 2013 年から、これまでの 40 歳以上を対象とした
特定保健指導に加え、独自の生活習慣病の発症予防・重症化予
防対策として、40 歳未満の方についても 40 歳以上の方と同等の
基準で指導対象者を抽出し、当健保組合保健指導員による訪問
個別面談等により、改善に向けた生活習慣のアドバイスを行っています。現在は協力が得られた、100 事業所へ訪問
しており、第 1 期の到達目標は訪問事業所数 20 事業所の増加としています。当健保組合より訪問のお願いについて、
連絡があった際には、積極的にご参加いただきますようお願いいたします。
③ 後発医薬品(ジェネリック医薬品)の普及率向上
先発医薬品
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同等の有効成分・効き目・
品質・安全性が国に承認されたお薬で、新薬(先発医薬品)を開
発した会社が保有する特許が切れた後に製造販売されるため、
大幅に安い価格になっています。
研究開発
発 特許
売 期間
特許期間
当健保組合では、後発医薬品の普及に向けて、広報誌「家具
けんぽ」に情報を掲載している他、過去の処方履歴より、1 カ月に
かかるお薬代の自己負担額が、後発医薬品に切り替えることで
200 円以上減少する方に、後発医薬品(ジェネリック医薬品)差
研究開発費と
販売管理費が
少ないので安い!
終了
研
究
開
発
後発医薬品
(ジェネリック医薬品)
発
売
額通知を配付しております。第 1 期の到達目標は後発医薬品へ
の切り替え率 30%以上とし、更なる普及に向けて広報を継続し
てまいります。
皆様との協働(コラボヘルス)はかかせません
当健保組合が健診の受診やジェネリック医薬品の使用をおすすめしても、これまで習慣がない方にとっては難しいこ
とと考えられるので、事業の着実な推進には事業主様や皆さまとの協働(コラボヘルス)がかかせません。
何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。