第5節 市民活動に対する支援 市民、事業者、市のパートナーシップを形成するためには、環境に関する取組みを積極的に支援し、 参加と交流の輪を広げ、連携と相互理解を深めていく必要があります。 市民、事業者の環境に関する活動を支援し、自主的な活動を促進するため、次の取組みを進めま す。 5−1 市民、事業者、市の交流・連携組織となる「かすがい環境まちづ くりパートナーシップ会議」の設立 5−2 市民、事業者の自主的な活動を支える活動拠点や情報の提供 5−3 市民、事業者による環境教育・環境学習の充実 5−4 環境活動のネットワーク形成 124 5−1 市民、事業者、市の交流・連携組織となる 「かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議」の設立 かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議は、市民・事業者・市の三者協働によって環境に関す る取組みを推進する組織として、平成 14 年 12 月に設立されました。 平成 15 年度の主な活動は、6つのスターティングプロジェクトの推進、市が主催する環境イベントで のエコテント設置、ホームページの開設などを実施しました。 また、全体事業や会議の運営など議論する場として、運営会議を毎月開催し、活動方針など協議を 重ねてきました。 平成 15 年度 6プロジェクト ① 環境・里山プロジェクト(里山・水グループ) 活動内容:市内里山の実態調査、休耕田にビオトープつくり、生地川通信の作成等 ② かすがいグリーンストリームプロジェクト(みどりのまちづくりグループ) 活動内容:自然観察と植生調査、水辺の緑の回廊整備、どんぐりの森植樹等 ③ 市民耕作学習会プロジェクト(市民耕作学習会グループ) 活動内容:市民農園構想の実現、ヤママユ蛾飼育、ごみ減量等 ④ エコバッグ運動プロジェクト(暮らしグループ) 活動内容:エコバッグ運動に関する実態調査、市民団体との意見交換等 ⑤ 学習プロジェクト(学習グループ) 活動内容:学習会や講習会の開催等 ⑥ 広報活動に関するプロジェクト(広報グループ) 活動内容:・ホームページの作成、会報の作成・発行、会員の募集等 写真13:どんぐりの森植樹(みどりのまちづくりグループ) 125 5−2 市民、事業者の自主的な活動を支える活動拠点や情報の提供 かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議として、わいわいカーニバルや春日井まつりにエコテ ントを設置しました。 わいわいカーニバルでは、「メダカの里親制度」や「落合池に生息する生き物展示」、春日井まつり では、「生ごみの堆肥化相談」や「環境に関するパネル展示」を実施しました。 また、くらしに活かす生活展では、市環境ブースで「身近な自然調査」についての報告や、かすがい 環境まちづくりパートナーシップ会議が活動発表を行ないました。 写真14:「わいわいカーニバル」でのエコテント 写真15:「くらしに活かす生活展」での環境ブース 写真16:「春日井まつり」でのエコテント 126 5−3 市民、事業者による環境教育・環境学習の充実 市内の中学生を対象に、環境問題の意識高揚を図るため、市内の大気や水質の状況にもとづく環 境学習会や、庄内川の水質調査、酸性雨の測定、顕微鏡観察などを実施しました。他にも、河川に生 息する水生生物から、河川のよごれ具合を判定する「水生生物調査」や、生活排水を考える「生活排 水クリーン推進学習会」など、また、地球温暖化対策としてエコドライブの啓発を図ることを目的に、エ コドライブ実践セミナーを開催しました。 平成 16 年度は、環境教育の振興や体験機会を確保することを目的とした環境学習会「エコセミナ ー」を開催します。 写真17:水生生物調査(廻間町子ども会) 写真18:エコドライブセミナー 5−4 環境活動のネットワーク形成 市政 60 周年記念事業として、平成 15 年 12 月 7 日に「こども環境シンポジウム」を開催しました。市 内の 4 小学校、子ども会、こどもエコクラブのこどもたちが日頃取り組む環境活動発表を行ないまし た。 また、平成 15 年 6 月 15 日には「第 4 回春日井市民環境フォーラム」、平成 15 年 9 月 28 日の「第 3 回環境シンポジウム」が、かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議の協力により開催されまし た。 写真19:こども環境シンポジウムで環境活動発表するこどもたち 127 128
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