仕様書(PDF:151KB)

仕
1
様
書
件名
平成28年度浜松市職員のストレスチェック業務及び研修等事業業務
2
委託期間
契約締結日から平成29年3月31日まで
3
業務委託の概要
労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度及び研修会実施等のメンタルヘルス対
策に関する下記の(1)から(5)の業務について委託する。
(1)ストレスチェック個人調査及び診断
(2)医師による面接指導
(3)集団ごとの集計・分析
(4)メンタルヘルス研修会実施
(5)ストレスチェック制度実施及びメンタルヘルス対策に関するコンサルテーション
なお、
(1)から(3)については受託者をストレスチェック制度の共同実施者及び実
施事務従事者とし、業務の実施にあたっては、厚生労働省の「労働安全衛生法に基づく
ストレスチェック制度実施マニュアル」
(以下、
「マニュアル」という。
)を参照するもの
とする。
業務の実施に当たっては、ストレスチェック制度を十分に理解し、受託業務全体を管
理するための管理責任者を明確にするなどの体制を整備すること。また、事前の打合せ
を行うほか、効果的な実施に向けて積極的な企画提案及び本市との協議を行うこととす
る。
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対象者
県費負担教職員及び浜松市立高校教職員を除く浜松市職員(予定人数7,432人)
なお、3(1)ストレスチェック個人調査及び診断の対象者数は、浜松市上下水道部
職員(予定人数340人)及び佐久間病院職員(予定人数92人)を除く約7,000
人とする。
また、他団体からの派遣職員、派遣労働者も対象者に含むことがあるものとする。
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実施方法
(1)ストレスチェック個人調査及び診断
①調査票の作成・納品
ア
調査票は紙媒体とする。
イ
対象予定者数は7,000人とする。ただし、別途契約の浜松市上下水道部職員
(予定人数340人)及び佐久間病院職員(予定人数92人)についてもあわせて
作業を行うものとする。
1
ウ
調査票様式及び記載事項等は、事前打合せの段階で受託者が提案するものとし、
本市と十分協議のうえ、必要があれば修正を行うこととする。
エ
調査票項目等は、職業性ストレス簡易調査票(57項目)を基本として、本市と
受託者の協議のうえ追加できるものとする。
オ
市は、調査対象者の職員データを受託者に提供する。職員データの内容は、個人
調査及び診断、集団ごとの集計・分析に必要な情報の範囲で、市と受託者が協議し
て決める。
カ
受託者は、職員の氏名等が記載された調査票を作成し、通知又は説明文書等とあ
わせて個人宛て窓開き封筒等に封入し、本市の指定する所属別にまとめ、市職員厚
生課あて一括して納品する。封筒は受検後の提出用として利用するため納品時には
封緘しない。
ク
契約は、①及び②を合わせた単価契約とし、予定数量は7,000件とする。な
お、契約後の調査票の作成等の実施件数は平成28年度の対象職員数に応じ変動す
ることがあり、委託料は実施件数に応じ支払うものとする。
②回答に対する個人結果分析及び結果通知の作成・納品
ア
市は、職員が回答し、封筒に封入封緘した調査票を所属ごとに回収し、受託者に
送付する。
イ
結果通知の様式、記載内容、同封資料等は、事前に市と受託者が協議のうえ決定
する。
なお、結果通知の内容や体裁等については、基本的な項目を列記するに留まらず、
職員が理解しやすいような体裁にするとともに、セルフケアの手助けとなるような
助言等を含めるなど、受託者が工夫を凝らしたものを提案すること。
ウ
結果の分析及び評価方法は、マニュアルにおける標準化得点を用いた方法による。
エ
結果の分析及び評価に関わるスタッフは、産業医資格を有する精神科医、臨床心
理士、産業カウンセラー等の専門家が顧問、監修又は助言者として役割を担ってい
ること。
オ
受託者は結果を集計した段階で市側の実施者に報告し、高得点者抽出の基準・方
法等の協議を行い、市側実施者が高得点者を決定する。
カ
個人結果通知票にセルフケアのアドバイス及び相談窓口の案内等を同封又は併記
する。また、オで市側実施者が指定する高得点者に対しては、保健師による補足的
面談の受診勧奨及び面談申し込み方法等の通知を同封する。
キ
個人結果通知票等は個人宛て窓開き封筒等に封入封緘し、本市の指定する所属別
にまとめ、市職員厚生課あて一括して納品する。
ク
受託者は、市側実施者が個人結果及び集計結果をWEB上又は電子データ等でい
つでも閲覧できる仕組みを提供する。なお、委託期間満了時には必要な電子データ
を市が指定する形式・媒体で市側実施者に納品するものとする。
ケ
受託者は、アで受領した調査票及び作成したデータを5年間保管した後、市の承
諾のうえ適切な方法により廃棄又は消去する。
(2)医師による面接指導
2
ア
市側実施者が指定する対象者について、受託者の医師による、ストレスチェック
制度に関する医師による面接指導を実施する。
イ
面接指導は市役所庁舎内又は受託者の用意する会場にて実施する。
ウ
面接指導を実施する日時は市側実施者と受託者が協議して決定する。
エ
従事する医師は面接指導実施前に、対象職員に関するストレス状況等の事前情報
の確認を行う。
オ
面接指導に際し、医師は相談者に面接指導の仕組みを説明したうえで、市任命権
者に意見書を提出する旨を告知する。
カ
医師は面接指導の結果について市が指定する様式の意見書を市に提出する。
キ
契約は原則として、面接指導1件あたり又は時間あたりの単価契約とし、予定数
量は40件を実施した場合の件数又は時間とする。なお、希望者数に応じて、実施
回数等は変動し、実施がない場合もある。
※高ストレス者のうち希望者に対し医師の面接指導を行うが、希望者は70人と見
込んでいる。うち30人を市側産業医で対応し、40人を受託者で実施すること
を予定している。
(3)集団ごとの集計・分析
ア
結果報告書の様式等は、事前に本市に提示し、協議のうえ決定する。
イ
集団ごとの集計・分析は「職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把
握のためのマニュアル」に示されている仕事のストレス判定図等を用いて行う。
なお、内容や体裁については、基本的な項目を列記するに留まらず、本市が、理
解・活用しやすいような体裁にするとともに、職場環境改善の手助けとなるような
助言等を含めるなど、受託者で工夫を凝らしたものを提案すること。
エ
集計・分析に関わるスタッフは、産業医資格を有する精神科医、臨床心理士、産
業カウンセラー等の専門家が顧問、監修又は助言者として役割を担っていること。
オ
集計・分析を行う集団の単位は、市全体、部相当の組織(26組織)
、課相当の組
織(180組織)を基本とする。なお、組織数については変動することがある。
カ
オに加え、職種別、年代別、男女別等のクロス集計を行うものとする。また、他
団体との比較等も行うものとする。クロス集計等の方法は事前に市と受託者が協議
のうえ決定する。
キ
下記の報告書を市側実施者あて納品する。
①オの全ての組織について掲載された全体報告書
②課相当の組織それぞれに配付する報告書
ク
3部
180組織分
受託者は、集団ごとの集計・分析について、市側実施者がWEB上又は電子デー
タ等でいつでも閲覧又は加工・分析ができる仕組みを提供する。なお、委託期間満了
時には必要な電子データを市が指定する形式・媒体で市側実施者に納品するものと
する。
ケ
契約は総価で行う。
(4)メンタルヘルス研修会実施
3
ア
本市が開催するメンタルヘルス研修会に講師を派遣し、研修会を実施する。
イ
研修会の会場は市が指定する市庁舎内又は市内施設とし、会場の手配・設営、使用
料負担は市が行う。
ウ
研修会の開催日時は受託者と協議のうえ、市が指定する。
エ
研修会の開催時間は、1回につき概ね2時間程度とする。
オ
研修会の開催内容及び資料の内容については事前に市と受託者で協議する。なお、
開催内容は公務員という職や本市の状況等を踏まえたものとすること。
カ
研修会の資料の作成・準備等は市と受託者で協議する。
キ
研修会は、下記の①から⑤の対象者・内容で5回の実施を予定する。実施者数は平
成27年度の実績であり変動する。また、開催回数は追加する場合がある。
①新任課長対象ラインケア研修会(実施者74人)
・職場の管理者として、職員の心の健康を守るためのリーダーとしての役割及び方
法と、自身のこころの健康管理を指導する。
②新任監督者対象ラインケア研修会(実施者131人)
・グループの長として、職員の心の健康を守るためのリーダーを補佐する役割及び
方法と、自身のこころの健康管理を指導する。
③新規採用職員及び職種変更職員対象セルフケア研修会(実施者135人)
・自らがこころの健康を保持するための知識・方法を指導する。
④メンタルヘルス推進員対象研修会(実施者125人)
・職場ごとに選任されるメンタルヘルス推進員を対象に、メンタルヘルスに関する
知識を身につけ、職場内における普及及び必要な情報提供が行えるよう指導する。
⑤職場改善研修会(実施者33人)
・平成27年度は、実際にメンタルヘルス不調者を抱える職場の所属長の希望者を
対象として、ストレスチェックの結果を踏まえ、他の職員が健康を保ちつつ、不
調者をどう支援していくのかの実践力を身に付けられるよう教育指導した。
ク
契約は1回あたりの単価で行い、予定数量は5回とする。
(5)ストレスチェック制度実施及びメンタルヘルス対策に関するコンサルテーション
ア
ストレスチェック制度の実施方法などのメンタルヘルス対策の運用等について、
市職員厚生課からの相談等に対し、専門的見地から助言を行う。
イ
集団ごとの集計・分析の報告書に、ストレスチェック結果等の分析に基づく本市
のメンタルヘルス対策の充実強化に資するアドバイスを掲載する。
ウ
集団ごとの集計・分析結果の概要と助言について、市の健康管理及び人事担当課
役職者に対する報告会を開催する。参加者15名で1時間程度を想定。
エ
メンタルヘルス対策に関する最新情報などの定期又は随時の情報提供を行う。
オ
受託者は、コンサルテーションに対応する専門的知識を有する担当者を選任し、
産業医資格を有する精神科医、臨床心理士、産業カウンセラー等の専門家が顧問、
監修又は助言者として役割を担う体制とすること。
カ
契約は総価で行う。
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6
実施スケジュール(予定)
※具体的な日程については、契約時に調整する。
(1)ストレスチェック個人調査及び診断
①調査票の作成・納品
6~7月
②回答に対する個人結果分析及び結果通知の作成・納品
8~9月
(2)医師による面接指導
9~12月
(3)集団ごとの集計・分析
10~11月
①報告書の納品
(4)メンタルヘルス研修会実施
開催日時は、契約後に調整
(5)ストレスチェック制度実施及びメンタルヘルス対策に関するコンサルテーション
①集団ごとの集計・分析結果の概要報告会
10~11月
②その他については契約後、平成29年3月31日まで
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個人情報保護及び情報セキュリティ
(1)市提供デ―タ及び結果デ―タ等、当該委託業務の履行に必要な一切の情報について、
外部に漏えいすることがないよう、厳重な措置を講じた上で業務を遂行すること。
(2)委託業務完了後、5年間は当該情報を適切に管理・保存し、保存期間終了後は市の承
諾のうえ、適切な方法により廃棄する。なお、5年間保存するための必要な施設、設備
等を整備し、第三者が当該情報を閲覧できないような十分なセキュリティを確保するこ
と。
(3)浜松市個人情報保護条例及び同施行規則に基づき、個人情報の適正な管理及び保護を
図るため必要な措置を講じること。
(4)受託者は、ストレスチェック業務に係る個人情報を取り扱う共同実施者及び共同実施
事務従事者等の名簿を提出すること。
8
委託料の支払等
3の(1)から(5)の業務の区分に応じ、受託者からの事業完了報告書の提出により
内容を検査し、事業の完了を確認後、受託者からの請求に基づき30日以内にこれを支払
うものとする。
9
その他
事業の実施にあたり、この仕様書に定めのない事項については、本市と受託者が協議し
て決定すること。
※3(1)ストレスチェック個人調査及び診断の業務について、浜松市上下水道部(予定人
数340人)及び佐久間病院(予定人数92人)と別途の契約の締結が必要となります。
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