米子市地域防災計画〔共通対策計画・風水害対策計画・震災対策計画・ 津波災害対策計画等〕(平成28年度修正)素案概要 1 修正背景 平成23年の東日本大震災では多くの課題、教訓を残し、国における災害対策基本法 の改正、防災基本計画の修正等、不断の見直しが実施されており、本市において地域防 災計画の必要な修正を行なってきた。 さらに平成26年8月の広島市における大規模土砂災害の教訓、災害対策基本法、土 砂災害防止法等の法改正や県の地域防災計画の修正等を踏まえ、米子市地域防災計画の 修正の検討を行った。 ※ 原子力災害対策編は、平成27年10月に修正済み。 2 修正概要 (1)指定避難所、指定緊急避難場所の指定 災害対策基本法が改正され、切迫した災害の危険から逃れるための避難場所と、避 難生活を送るための避難所を区別して指定することとされたため、市内に指定緊急避 難場所(小中学校グランドなど206箇所)と指定避難所(小中学校校舎・体育館な ど139箇所)を指定した。 ア 指定緊急避難場所 災害ごとに、災害に対して安全な構造を有する施設又は周辺等に災害が発生した場 合に人の生命及び身体に危険を及ぼすおそれのある物がない場所であって、災害発生 時に迅速に開設が可能な管理体制を有するもの。 イ 指定避難所 被災者を滞在させるために必要となる適切な規模を有し、速やかに被災者等を受け 入れること等が可能な構造または設備を有する施設であって、想定される災害による 影響が比較的少なく、災害救援物資等の輸送が比較的容易な場所にあるもの。 (2)避難勧告等の発生体制の整備 災害が発生するおそれがある場合に住民が適時的確な判断ができるよう、住民に対 して避難勧告の際の行動やどのような逃避行動をとるべきかについて、日頃から周知 を行うこととした。また、住民自らが地域で発生するおそれのある災害の危険性につ いて理解し、その危険性を踏まえた避難場所、避難経路及び災害発生が切迫している 1 状況での応用行動を理解してもらう取組を進めることとした。 (3)避難勧告等の発令基準の見直し ア 水害 避難準備情報の発出基準を避難判断水位を超えなお水位の上昇のおそれがあるとき を加えるとともに、避難勧告を氾濫危険水位を超えなお水位の上昇のおそれがあると きを加えた。 イ 土砂災害 避難準備情報の発出基準を大雨警報(土砂災害)が発表され、更に土砂災害警報情報 の危険度情報がレベル2に達するような降雨が予想されるときを加えた。 ※ 洪水予報河川(日野川、法勝寺川)において、氾濫危険水位に達してから避難完了(越 水又は溢水)までに要する時間は2時間とされている。したがって、氾濫危険水位を超 え、なお水位の上昇のおそれがあるときは迷わず避難勧告を発出することとした。 (4)土砂災害に係る避難勧告等の対象地域の見直し 土砂災害に係る避難勧告等の発令対象地域は、土砂災害警戒情報による場合は、土砂 災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域であったものを、さらにその周辺区域も含め、 土砂災害の前兆現象が発生した場合は、発生箇所周辺区域とした。 (5)土砂災害特別警戒区域の指定 県が新たに土砂災害特別警戒区域を指定したので、その区域について資料を追加す るとともに風水害対策計画の中の土砂災害防止計画の文言を整理した。 2
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