平成28年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業(新規事業) 委託事業公募型プロポーザル募集要領 1 事業の概要 (1)事業名 平成28年度 高知県産学官連携産業創出研究推進事業 (中期テーマ研究委託事業) (2)事業の趣旨及び目的 産業や資本の集積が少なく、中小企業が多い本県では、自社で十分に研究員や研 究費を持ち、時間をかけて製品の技術的な開発を進めることができる企業は多くあ りません。こうした本県の弱みを補うため、「学」(大学・高専)の知恵や研究成 果等を「産」(民間企業等)による事業化に結び付けていくことが重要です。「産」 の持つ技術やノウハウ、「学」の持つ知恵や研究開発力、「官」(行政)の持つ資 金やネットワークを連携させることによって、本県でも大企業並みの研究開発を推 進する可能性を拡げることが重要であると考えます。 このため、大学等の研究シーズや企業ニーズに基づき、概ね3年程度で事業化研 究(製品化の研究・短期テーマ)への移行が見込めるなど、将来的に事業化が期待 できる新たな研究開発要素を持った中期的な実用化研究(以下「中期テーマ研究」 という。)を採択し、研究開発の熟度を高めていくことで本県の産業振興につなげ ます。 (3)事業の内容 次の要件を満たす共同研究を審査によって採択し、研究開発事業を委託します。 ア 「産・学」又は「産・学・官」で構成された共同研究組織(以下、 「研究開発チ ーム」という。)が実施する中期テーマ共同研究であって、本県の産業振興に寄与 することが期待でき、研究期間が3年以内のもの。ただし、委託契約は1年度内 とし、契約期間の終了前に委託事業の遂行状況等を審査したうえで、翌年度も引 き続き委託するかどうかを決定します。 イ 研究期間終了後、速やかに事業化研究への移行などが見込め、本県の産業振興 に寄与することが期待できるもの。 ウ 国、県又はその他の法人等の補助、助成又は委託の対象となっていないもの。 (4)事業の要件 ア 委託事業に係る経費 別紙1「委託事業に係る経費について」のとおり。 イ 委託事業により生じた財産の取扱い 別紙2「事業により取得する財産の取扱いについて」のとおり。 ウ 情報公開 研究開発チームから提出された企画提案書のうち、 「1 代表研究機関及び共 同研究機関」、 「2 代表研究者」、 「6 研究開発の概要」のうち「(1)①研究 開発のタイトル名」、「②研究開発の要約」は開示します。 また、これに加え、企画提案者または契約者と県が協議したうえで、開示の 合意に達した情報は開示します。 ただし、委託事業の応募、実施、報告又は委託事業の成果を生かした共同研 究や事業化などの情報については、高知県情報公開条例第6条第3号の規定に 1 基づき開示しません。 エ 情報共有と秘密保持 県内の産学官連携による共同研究を推進するために必要と認められる場合は、 県と関係機関による秘密保持契約を締結したうえで、その範囲内において使用目 的を限って企画提案書等の情報を共有することがあります。 (5)委託期間 委託契約の日から平成29年3月31日まで 2 見積限度額 20,000千円(消費税額及び地方消費税額を含む。) ※新規募集の委託業務の実施期間は3年以内としますが、委託契約は単年度ごとと し、平成27年度の見積限度額は上記のとおりとします。 ※また、見積限度額を上限額とし、予算の範囲内で委託契約額を調整します。 3 審査委員会の設置 プロポーザルの審査を公正に行い、契約の相手方となる候補者を選考するために平 成28年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業(新規事業)委託事業公募型プロ ポーザル審査委員会を設置します。 4 契約の相手方の決定方法 (1)提出された企画提案書の審査は、1次審査と2次審査によって行います。 ア 1次審査は、審査委員会において企画提案書の内容の書面審査を行い、2次審 査を行う企画提案書を決定することとします。 なお、1次審査を行うにあたり、企画提案書に記載された内容等について、県 から提案者に問い合わせをすることがあります。 イ 2次審査は、審査委員会において研究開発チームのプレゼンテーション及び質 疑によって行います。 (2)審査委員会では、あらかじめ定められた審査基準に基づき、公正な審査を行い、 随意契約の相手方となる候補者(以下、「候補者」という。)を選定します。 なお、選定数は2件程度とします。 (3)委託事業の実施に際して、企画提案の内容をそのまま実施することを約束する ものではありません。契約の相手方となる候補者の決定後に、候補者と県は、企画 提案の内容をもとにして、事業の履行に必要な具体の履行条件などの協議と調整 (以下、「交渉」という。)を行います。この交渉が整ったときには、随意契約の 手続きに進みます。 5 資格要件 研究開発チームへの参加者の資格要件は次のとおりです。 (1) 「産・学」又は「産・学・官」により構成された共同研究組織(以下、「研究開発 チーム」という。)であることが必要です。 ア 「産」とは、民間企業等であり、民間企業、事業協同組合、その他特別の法律 により設立された組合及びその連合会等、特定非営利活動促進法に基づく法人と 2 します。 いわゆる個人事業主(法人を設立せずに自ら事業を行っている個人)は含みま せん。 イ 「学」とは、高等教育機関であり、大学、高等専門学校とします。 ウ 「官」とは、公的試験研究機関であり、県又は国等の試験研究機関とします。 エ 研究開発チームは、次に掲げる全ての要件を満たさなければなりません。 ・原則として、高知県内に本社、支社、工場又は研究機関等が所在する民間企業 等及び県内に所在する高等教育機関並びに県の試験研究機関で構成されているこ とが必要です(試験研究機関の参加は必須要件ではありません)。 なお、当該研究開発チームに県内のその他の教育機関並びに県外の民間企業、 高等教育機関及び公的試験研究機関等が加わることを否定するものではありませ ん。 ・研究開発チームには、代表研究機関を配置すること。ただし、公的試験研究機 関を代表研究機関とすることはできません。 ・代表研究機関は、県との委託契約の相手方になります。また、委託事業全般の 運営や経理の管理、研究開発チーム内の調整、共同研究の成果として得られた知 的財産の適切な権利化や維持、技術移転の促進など、本事業の目的を達成するた めに必要な事項の調整や進行管理を主体的に行う責任を有するものとします。 オ 研究開発チームのうち代表研究機関を除く各組織(以下「共同研究機関」とい う。)は、県との契約に関する一切の権限を代表研究機関に委任することを証す る書面を委託契約締結までに知事へ提出してください。なお、共同研究機関のう ち県の試験研究機関については、書面の提出は不要です。 (2) ア 民間企業等については、次の全ての要件を満たしていることが必要です。 「高知県の事務及び事業における暴力団の排除に関する規程」に基づく入札参 加資格停止措置を公募期間内に受けていないこと、又は同規程第2条第2項第5 号に規定する排除措置対象者に該当しない者であること。 イ 地方自治法施行令第167条の4の規定に該当しない者であること。 ウ 高知県物品購入等関係指名停止要領に基づき指名停止等の措置を受けていない 者であること。 エ 本社(本店)及び営業所等(高知県内に限る)が都道府県税を滞納してないこ と。 オ 本社(本店)及び営業所等(高知県内に限る)が消費税及び地方消費税を滞納 していないこと。 6 公募開始及び説明会 (1)公募開始 公募開始は平成28年4月5日(火)からとします。 (2)説明会 日時 : 平成28年4月15日(金)午前9時30分から (高知県産学官連携多分野利用促進事業の公募説明会と同時開催) 場所 : 高知県産学官民連携センター 102地域開放教室 〒780-8515 高知市永国寺町6番28号 (高知県立大学・高知工科大学 永国寺キャンパス 地域連携棟 1階) 3 ※準備の都合上、前日までに参加人数を高知県商工労働部新産業推進課までご連絡ください。 7 質疑と回答 質疑は平成27年5月20日(金)までに別紙様式-1により電子メール、FAX、 持参又は郵送(書留郵便又は配達証明に限る。)で受け付けます。電子メールとFAX による場合は、電話により着信を確認してください。質疑と回答の内容はホームペー ジに掲載します。 8 資格要件の確認 研究開発チームに参加する民間企業等は、以下の提出書類により資格審査の申込み を行ってください。 【提出書類及び提出部数等】 ア 資格審査申込書(様式-2) ・・・1部 イ 資格要件の確認書類 (高知県競争入札参加資格者登録名簿に登録されている場合は不要です) ・本社及び営業所等(高知県内に限る)の都道府県税の納税証明書 ※ ・・・1部 ・本社及び営業所等(高知県内に限る)の消費税及び地方消費税の納税証明書 ※ ・・・1部 ※公募開始日以降に取得した納税証明書に限ります。 また、納税証明書は滞納が無い(未納税額のない)旨の証明書を取得してくだ さい。 (1)資格審査申込み ア 提出方法 持参、又は郵送(書留郵便、又は配達証明に限る。) イ 提出期限 平成28年5月20日(金)午後5時15分(必着) ウ 提出先 名 称)高知県商工労働部新産業推進課事業推進担当(宮田、黒川、竹崎) 所在地)〒780-8570 高知市丸ノ内1丁目2番20号(県庁本庁舎5階) 連絡先)電話番号 088-823-9751 FAX 088-823-9261 メールアドレス [email protected] (2)資格要件の確認 提出先の新産業推進課において、提出のあった資格審査申込書と関係資料を随時 確認します。申込者の資格要件の確認が完了しましたら、そのつど 申込者に電子メ ールにて通知します。 また、審査の結果、資格要件を満たさない者が含まれることとなった研究開発チ ームからの企画提案書は無効となります。 (3)資格要件が満たなかった者に対する理由説明 4 ア 資格審査申込書を提出した者のうち資格要件を満たさない者に対しては、満た さない旨及び満たさない理由を書面により通知します。通知を受けた者は、通知 をした日の翌日から起算して5日(県の閉庁日を除く。)以内に、書面により、 知事に対して資格要件が満たなかったことについての説明を求めることができ ます。 イ 知事は説明を求められたときは、説明を求めることができる最終日の翌日から 起算して7日(県の閉庁日を除く。)以内に書面により回答します。 9 企画提案書の作成 別途定める「平成28年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業(新規事業)委 託事業公募型プロポーザル企画提案書作成要領」に基づいて企画提案書を作成してく ださい。 10 審査 別途定める「平成28年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業(新規事業)委 託事業公募型プロポーザル審査要領」に基づき実施します。 11 審査結果 1次審査結果は平成28年6月中旬、2次審査結果は7月上旬頃に、全ての企画提 案書の提出者に文書で通知します。なお、審査結果は、高知県情報公開条例に基づく 開示請求があった場合には開示の対象となります。 高知県情報公開条例 [ http://www.pref.kochi.jp/~kensei/jouhou/j-jyorei.htm ] 12 日程 平成28年4月 5日(火) 4月15日(金) 5月20日(金) 5月31日(火) 6月中旬 6月下旬 7月上旬 8月から ・公募開始 ・説明会 ・資格審査申込書及び資格要件の確認書類の提出期限 (参加資格の確認と結果の通知はその都度行います) ・質疑事項の受付締切 ・企画提案書の提出締切 ・《予定》1次審査委員会(書面審査) ・1次審査結果及びプレゼンテーション日程等の通知 ・《予定》2次審査委員会(プレゼンテーション) ・審査結果通知 ・契約に向けた調整・手続き ・委託事業開始 13 提出書類の取扱い (1) 提出された書類は返却しません。 (2) 提出された書類は、必要に応じ複写(県庁内及び審査委員会での使用に限りま す)します。 (3) 契約者から提出された企画提案書は、1の(4)のウに規定するとおり開示す ることを前提として記載された情報は、県のホームページ等により開示します。 5 (4) 契約者以外の企画提案の内容については、提出者の承諾なしに開示することは ありません。 14 問合せ先 名 称)高知県商工労働部新産業推進課事業推進担当(宮田、黒川、竹崎) 所在地)〒780-8570 高知市丸ノ内1丁目2番20号(県庁本庁舎5階) 連絡先)電話番号 088-823-9751 FAX 088-823-9261 メールアドレス [email protected] 15 その他 (1)企画提案書を提出後に辞退する場合は、辞退理由等を記載した辞退届(様式自 由)を提出してください。辞退することによって、今後の高知県との契約等につ いて不利益な取り扱いをするものではありません。 (2)企画提案に要する全ての費用は提出者の負担とします。 (3)次の各号に該当した場合、提出者は失格になる場合があります。 ア 提出書類に不備があった場合、もしくは指示した事項に違反した場合 イ 審査委員、県職員または当該プロポーザル関係者に対して、当該プロポーザ ルに関わる不正な接触の事実が認められた場合 ウ プロポーザルの手続きの過程で「高知県の事務及び事業における暴力団の排 除に関する規程」第2条第2項第5号に掲げる排除措置対象者に該当すること が判明した場合 (4)代表研究機関は、高知県との委託契約の締結後、速やかに、研究開発チーム内 での共同研究等に関する協定内容を文書化し、協定締結後はその写しを知事へ提 出すること。 6 (別紙1) 委託事業に係る経費について 1 委託事業に要する経費として認めるものは、次のとおりです。ただし、事業計画の 最終年度は、装置・設備費の計上や研究機器、機械装置等を購入することはできません。 ア 直接経費 ① 装置・設備費 ② 人件費 ③ その他必要と認められる経費 ・謝金 ・消耗品費 ・光熱水費 ・旅費、交通費 ・印刷製本費 ・通信運搬費 ・使用料及び手数料、賃借料 ・その他研究開発に直接必要と認められる経費 イ 間接経費 一般管理費(直接経費の合計額に10%を上限として乗じた経費) ウ 消費税(ア~イに係る消費税額) 2 各経費の注意事項 【装置・設備費】 ・取得価格が10万円(消費税込)以上で、かつ、1年以上の使用に耐えうるもの であり、研究開発に直接必要な研究機器又は機械装置等であって消耗品でないもの。 ・一般的に他の研究等でも利用できる、いわゆる汎用機器の購入費は対象外です。 【人件費】 ・期間を定めて臨時的に雇用した研究補助者の経費が対象となります。 ・民間企業等の研究者又は技術者等が研究開発業務に従事した場合は、当該業務に 従事した時間を対象とすることができます。この場合、賞与や各種手当を含まない 給与額を基に時間単価を計算し、当該業務に従事した時間を乗じて得た額とします。 なお、業務日誌等により、当該業務に従事した時間を証明できることが必要です。 ・民間企業等の人件費について、大企業の場合は200万円、それ以外は400万 円を上限とします。大企業とは、中小企業基本法の適用を受ける法人のうち、同法 に定める中小企業者以外の者を指します。 ・高等教育機関及び公設試験研究機関の研究者等の人件費は対象となりません。 【その他必要と認められる経費】 ・当該委託事業に必要な経費であることが必要です。特に光熱水費や通信運搬費な ど、他の業務とのさび分けが困難で当該委託事業に係る経費であることを証明でき ない経費については対象とはなりません。 ・当該委託事業の成果により生じた知的財産権に関連して必要となる経費について は、対象とはなりません。具体的には、特許庁に納付する費用(出願料、審査請求 料、特許料等)、特許権等の取得に要する弁理士の手続代行費用、外国特許出願の ための翻訳料等です。 【一般管理費】 ・研究開発チームの直接経費の合計額に10%を上限として乗じた額を代表研究機 関に計上することができます。 7 (別紙2) 事業により取得する財産の取扱いについて 1 研究機器又は機械装置等 (1)委託事業により購入した研究機器又は機械装置等は、県が検収又は竣工の検査 をした時をもって県に帰属することとし、同時に県は帰属した取得財産を研究開 発チームが使用することを認めるものとします。 (2)3年以内の研究開発予定期間が終了した後、引き続き事業化研究などに研究機 器等を利用する場合は、無償で貸与することとします。また、その時点における 残存価格で譲渡することもできますが、具体的な取扱いについては、県とその都 度協議して決定することとします。 2 知的財産権 (1)委託事業の成果により生じた知的財産権は、次の条件を付したうえで県は委託 先から譲り受けないものとします。 ア 受託者は、代表研究機関を通じて、委託事業により生じた知的財産権に関し て出願申請の手続きを行う又は行った場合は、速やかにその旨を県に報告する こと。 イ 受託者は、県が公共の利益のために要請する場合には、無償で当該知的財産 権を実施(利用及び使用を含む。以下、同じ。)する権利を県に許諾すること。 この場合、県は、受託者に対し、公共の利益のための実施であることを明らか にした書面で通知する。 ウ 受託者は、取得した知的財産権を正当な理由なく相当期間活用していない場 合、県の要請に応じて第三者への実施許諾を行うこと。この場合、県は、受託 者に対し、正当な理由がないと認めた根拠を明らかにした書面で通知する。 エ 受託者は、保有する知的財産権を譲渡する場合には、事前に県の承認を得る こと。 オ 受託者は、保有する知的財産権を県外の企業等に実施許諾する場合には、事 前に県の承認を得ること。 カ 受託者は、第三者の県内企業等への実施許諾について、県経済への波及効果 を最大限に発揮させる観点から配慮すること。 (2)知的財産権の範囲 当該委託事業における「知的財産権」とは、特許権、特許を受ける権利、実用新 案権、実用新案登録を受ける権利、意匠権、意匠登録を受ける権利、回路配置利用 権、回路配置利用権の設定の登録を受ける権利、育成者権、種苗法に規定する品種 登録を受ける地位、プログラムの著作物及びデータベースの著作物の著作権、外国 における前記各権利に相当する権利をいう。 8
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