茨城県庁テレワーク推進実証事業

茨城県庁テレワーク推進実証事業
情報提供依頼書
(Request For Information)
平成28年4月1日
茨城県企画部情報政策課
目次
1. はじめに
2
2. 背景と目的
2
3. 推進実証事業の概要
2
3.1. 実証事業ロードマップ
2
3.2. 利用ネットワーク構成
3
4. 機能要件
4
4.1. アクセス回線要件 4
4.2. 端末要件
4
4.3. 端末要件
4
4.4. リモートデスクトップアプライアンス要件
4.5. その他
5. 保守要件
5
5
5.1. 保守体制
5
5.2. 対応時間
5
5.3. 保守サポート業務内容
6. サービスレベル要件
5
6
8.1. 情報提供内容
6
8.2. 見積金額
6
8.3. スケジュール
6
8.4. その他
5
5
7. 調達及び開発スケジュール
8. 提出物
4
7
9. 資料の提出要領
7
9.1. 提出方法
7
9.2. 提出期限等
7
10. 問い合わせ 7
10.1. 問い合わせ先
7
10.2. 情報提供依頼に関する質問 7
10.3. 提案内容の説明
8
10.4. 留意事項
8
1
1. はじめに
茨城県では,「テレワーク推進実証事業」(以下,「実証事業」という。)を実施する予定です。
実証事業実施のための基盤を構築するにあたり,特定の技術情報にとらわれず,最新動向や関連する情報等を広
く収集し,具体的な仕様を検討する際の参考資料として,活用いたしたいと考えております。
つきましては,本情報提供依頼書(以下,「本 RFI」という。)の要件に従い情報をご提供いただきたいと存じます。
なお,本 RFI の結果につきましては,その後の調達に係る事業者選定には一切影響はありません。
2. 背景と目的
茨城県では,以下のような政策課題があります。
・業務改革:行政サービスの向上及び業務の効率化,ITを活用したワークスタイルの変革
・防災機能強化:災害等原盤におけるモバイルアクセス環境の構築
これらの政策課題を解決するために,緊急時や災害時,また日常の業務における外出先や在宅においても,セキュ
リティを確保したうえでインターネット等を介し,行政情報ネットワークに対しセキュリティ上安全に接続し,各種業務を
可能とするテレワークが実施できる基盤を構築し,業務効率化の効果を検証し課題を整理する実証事業を実施する
予定です。
3. 推進実証事業の概要
平成 28 年度~29 年度において,以下の推進実証事業を実施して効果測定をし,課題を整理することで,平成 30
年度以降の正式運用に向けた方向性を見極めます。
・LTE 回線を利用し,インターネット等を介して,外部よりセキュリティ上安全に行政情報ネットワーク接続できる端末
10 台を準備。
・職員の自宅パソコン又は端末から,インターネット等を介してセキュリティ上安全に行政情報ネットワークに接続し,
既設の個人貸与端末を遠隔操作するための環境 20 ユーザ分を準備。
・端末を出張先等へ携帯し,プレゼンテーションや訪問結果の即時入力などで業務効率化を図るとともに,災害時の
情報共有等に活用。
・遠距離通勤者や育児・介護等を必要とする職員に端末を利用してもらうことで,一定時間の在宅勤務を可能としま
す。
3.1. 実証事業ロードマップ
下表は,実証事業のロードマップを示したものです。
#
年度
導入端末数
利用ユーザ率
備考
1
平成 28 年度
10 台
20 ユーザ
基盤構築・実証事業の実施
2
平成 29 年度
3
平成 30 年度
実証事業効果判断・課題整理・正式運用準備
端末数増
ユーザ数増
(数量は未定)
(数量は未定)
正式運用開始
実証事業につきましては,平成28年度~平成29年度の2カ年を想定しておりますが,端末等の基盤については,
2
実証事業後も引き続き活用する予定です。
3.2. 利用ネットワーク構成
現段階で想定するテレワーク推進実証事業のネットワーク構成イメージ図を次に示します。
モバイルアクセス構成図
出張先や
在宅勤務
専用端末
自宅 PC
グ ル ー プ ウ ェ ア
現 場 画 像 転 送
ペ ー パ ー レ ス 会 議
プレゼンテーション
各システム
一人一台端末
様々なシーン
で
活
用
L
T
E
サ ー ビ ス
SSL-VPN
(画面転送)
リモートデスクトップ
アプライアンス
インターネット等
SSL-VPN
(画面転送)
行政情報ネットワーク
図中のそれぞれの項目について以下に記載します。
(1) LTE サービス
電気通信役務としての移動通信サービス(以下単に「移動通信サービス」という)を提供する電気通信事業を営
む者であって,当該移動通信サービスに係る無線局を自ら開設(開設された無線局に係る免許人等の地位の承継
を含む)又は運用している者が提供する高速通信規格サービス
(2) 端末
セキュリティが高く,持ち運びしやすい端末で,LTEサービス及び無線 LAN 通信を可能とする端末
(3) 自宅パソコン
職員が自宅でインターネット接続等に利用しているパーソナルコンピュータ
(4) 行政情報ネットワーク
複数の情報システムの利用に供するため,情報政策課長が設置,運用するネットワーク
(5) 一人一台端末
職員が職場において専用利用している,行政情報ネットワークに接続された WindowsOS が動作する端末
(6) リモートデスクトップアプライアンス
端末や自宅パソコンから,一人一台端末を安全・快適に利用するための高セキュリティなリモートデスクトップ環境
を提供する機器
(7) 各システム
一人一台端末から操作する,行政情報ネットワークに接続した各種システム
3
4. 機能要件
4.1. アクセス回線要件
(1) LTE 接続を原則とします。LTE エリア外においては 3G エリアで利用します。
(2) 回線の種別は問いませんが,利用するシステムへ円滑かつ十分なスピードで接続可能な帯域を確保できる,帯
域保証型サービスとします。
(3) 当該回線は,SSL-VPN 等の暗号化によりセキュリティを確保するものとします。
(4) 行政情報ネットワークを中継してインターネット及び LGWAN への接続をおこないます。
(5) アンチウイルス機能及びセキュリティパッチの適用が自動で適切に行える回線とします。
4.2. 端末要件
(1) セキュリティが高く,持ち運びしやすい端末とします。
(2) LTEサービス及び無線 LAN 通信が可能な端末とします。
(3) 端末とリモートデスクトップアプライアンス間の通信を SSL-VPN 等の暗号化よりセキュリティを確保するものとし
ます。
(4) タブレット端末の場合,端末と一緒に持ち運びし易いハードウェア?キーボードを提供して下さい。
(5) Microsoft Office(Word,Excel,PowerPoint)で作成されたデータを利用しますので,当該データの作成・修正が
可能なアプリケーションを提供してください。
(6) 端末の基本システムの改修を行わずに,セキュリティ上安全に遠隔から行政情報ネットワークの各システムにア
クセスできる手段を提供してください。
(7) MDM(モバイルデバイスマネジメント)により,以下の機能を提供され,端末管理が可能な端末とします。
・アンチウイルス機能
・セキュリティパッチの適用
・遠隔で禁止ソフトウェア・機能の制限が可能
・遠隔初期化機能
(8) 水濡れ・全損・紛失・盗難・破損・故障等を補償するサービスを付加願います。
4.3. リモートデスクトップアプライアンス要件
(1) Windows や Mac 端末から,Windows 端末をリモートコントロールできる製品とします。
(2) OS 毎に別々の仕組みを準備することなく,統一的に管理できる製品とします。
(3) 接続元端末側にデータを残さず,保存できない仕組みを実装する製品とします。
(4) 一人一台端末に,接続元端末側のファイルやデータを送信・保存できない仕組みを実装する製品とします。
(5) 接続元端末とリモートデスクトップアプライアンス間の通信を SSL-VPN 等の暗号化よりセキュリティを確保するも
のとします。
(6) ID 及びパスワードによる認証のほかに,デジタル証明書による認証をおこなうものとします。デジタル証明書の費
用についても別途見積に計上してください。
(7) 当初のユーザ数は 20 ユーザですが,将来の利用増を考慮し 100 ユーザがストレス無くリモートコントロールできる
製品とします。追加ユーザのライセンス費用は見積に含めませんが,容易にライセンス追加が可能な製品としま
4
す。
(8) 設置場所は県庁8階コンピュータ室とします。
(9) アプライアンス製品に限らず,同機能の民間提供サービス利用も可としますが,この場合,県庁-提供サービス
間の通信については専用線を利用するものとし,回線費用についても別途見積に計上して下さい。
(10) 3年間の継続利用を想定して見積を計上してください。
4.4. セキュリティ要件
(1) 4.2.端末要件(7)で記述した MDM 機能を提供願います。
(2) 容易に MDM 機能の適用を可能とするインターフェースの提供をお願いします。
4.5. その他
上記以外で本基盤構築に有益と思われる事項について,提案願います。
5. 保守要件
5.1. 保守体制
(1) 県からの保守受付を実施すること。また,窓口は一元化願います。
(2) ネットワーク障害が発生した場合は,障害切り分けを実施し,障害の原因が提供者側にある場合には速やかに
通知する仕組みとします。
(3) 端末障害時連絡体制として,コールセンター(または担当保守員)への連絡が電話・FAX・電子メールいずれかの
方法で常時できるものとします。
5.2. 対応時間
(1) ネットワーク障害時の受付時間は 24 時間 365 日とします。
(2) 対応時間は,平日 9:00~17:30 とします。
(3) 緊急時,重大障害等が発生した場合,保守対応等は即時対応とします。
5.3. 保守サポート業務内容
(1) 端末,リモートデスクトップアプライアンス製品及び提供されるネットワークに関する保守とします。
(2) 端末の故障,紛失・盗難時には故障部品又は代替品への速やかな交換対応とします。
6. サービスレベル要件
貴社が保証可能な範囲でご提示ください。
7. 調達及び構築スケジュール
貴社が実証事業基盤を提供する際のスケジュールを以下のフェーズ毎に提案願います。また,項目については,適
宜,追加願います。
なお,運用開始は,平成28年10月を想定した場合で記載願います。
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項目
予定時期
備考
入札
平成28年6月(詳細は未定)
提供業者決定・契約
平成28年7月(詳細は未定)
設計・構築
平成28年8月(詳細は未定)
基盤提供開始
平成28年10月(詳細は未定)
8. 提出物
以下の内容を含む情報提供資料を提出してください。
8.1 情報提供内容
(1)記載した要求事項を満たす情報提供を実施してください。
(2) 情報提供にあたっては,小分類項目単位毎に,根拠を明示し具体的に記載してください。
(3) イメージ図,構成図,構成一覧表等を作成し,解りやすい表現を行なってください。
(4) 「6.サービスレベル要件」に記載された,品質合意書の内容を記載してください。
(5) 本RFIの要求事項の修正意見については,その理由を付してご指摘してください。
8.2. 見積金額
情報提供内容を実現するためにかかる費用に関して下記を考慮して提示してください。
(1) 調達範囲
実証事業を安定して実施するための環境すべての費用について金額に含めてください。
なお,本調達における機器類は,新規購入等または既存機器の提供等いずれかによるものとし,履行期間中の正
常稼動を保証されたものとし,ソフトウェアは所要の正規ライセンスを購入することとします。
・利用端末
利用端末及び必要と思われる附属機器類および必要なソフトウェア一式の提供および保守,運用サポート。
・ネットワーク環境
利用端末と行政情報ネットワークを接続するための必要なソフトウェア等一式,アクセス回線の提供および保守,
運用サポート。
(2) 調達単位,方法
・端末については,買取りとして経費を積算してください。
・ネットワーク経費については,初期経費(平成 28 年度単年払い)と毎月の使用料による支払いとして経費を積算して
ください。
・リモートデスクトップアプライアンスについては,3年リースによる継続利用を想定した経費を積算してください。
8.3. スケジュール
貴社が想定する設計から運用に係る一連の作業工程及びそのスケジュールをご提示ください。
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8.4. その他
実証事業に対する懸念事項や基盤調達にあたっての留意事項等があれば,あわせてご提示ください。
9. 資料の提出要領
情報提供資料は,以下の要領に従いご提出ください。
9.1. 提出方法
(1) A4 サイズ(縦横自由)にまとめてください。
(2) 見積書については別紙2を総括表として別添として詳細資料を提出ください。
(3) 以下の形式,及び部数にてご提出ください。また,当方にて白黒でコピーしますので,その点をご配慮ください。
・Microsoft Word2010,Excel2010,PowerPoint2010 で読み込み可能であること。
・紙1部,または,E-Mail
・CD-R(PDF 不可) 1 部
9.2. 提出期限等
本 RFI に対して情報提供を行う意向である場合には,その旨を平成28年4月8日(金)17時までに 10.1 問い合わ
せ先担当宛てに電子メールでご連絡ください。会社名,担当部署,担当者氏名,連絡先(電話番号,電子メールアドレ
ス等)も併せてお知らせください。
資料は,平成28年4月22日(金曜日)17時までにご提出ください
10. 問い合わせ
本提供依頼に係る説明会は開催いたしません。問い合わせにつきましては,以下にお願いをいたします。
10.1. 問い合わせ先
茨城県企画部情報政策課
電子県庁推進グループ 瀬成田(せなりた) 中川(なかがわ)
所在地
:
〒310-8555 茨城県水戸市笠原町 978-6
電話
:
029-301-2556
FAX
:
029-301-2598
E-Mail
:
[email protected]
10.2. 情報提供依頼に関する質問
(1) 質問方法
本 RFI について質問がある場合には,以下の要領で行って下さい。
受付期間:平成28年4月11日(月)~平成28年4月15日(金)17時まで
質問方法:別紙1「質問票」に記載し,電子メールで送信してください。電話での質問はお受けできません。
メール送付先:10.1.問い合わせ先
標題:【茨城県庁テレワーク推進実証事業基盤構築】資料提供招請に関する質問(全角文字)
(2) 回答方法
質問内容に関する回答は,以下のとおりに行ないます。
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回答日:平成28年4月19日(火)17時までに回答します。
回答方法:質問回答を一覧化し,全参加事業者の連絡担当者へメールにて送付します。
10.3. 情報提供内容の説明
本 RFI への回答に係る説明を,提出後お願いする場合がありますので,その際はご協力をお願いします。
なお,実施の場合の日時・場所については,別途,ご連絡いたします。
10.4. 留意事項
(1) 本 RFI による情報提供の依頼は,情報システムに関する技術等の各種情報を得るための手段としており,契約
に関する意図や意味を持つものでは無いことをご理解ください。
(2) 本資料による情報提供の依頼に対して,貴社からどのような提案をご提示いただいても,それをもって将来のシ
ステム調達を約束するものではないことをご理解ください。
(3) ご提供いただいた情報については,当組織内でコピー・配布をさせていただきますが,貴社に断りなく他地方公共
団体や他社への配布はいたしません。
(4) ご提供いただいた情報・資料につきましては返却いたしません。
(5) ご提供いただいた情報・資料につきまして,今後の調達仕様に活用させていただくことをご了承願います。
(6) ご提供いただいた情報に関して,後日問い合わせを行う場合がございます。
(7) 情報提供に生じた費用(郵送料を含む)については,貴社にて負担をお願いします。
(8) 配付した資料は,適切に取扱い,本 RFI に基づく情報提供が完了後は,速やかに適切な方法により廃棄してく
ださい。
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