生労働省埼玉労働局発表平成 28 年 3 月 29 日担当厚埼玉労働局労働基準部監督課監督課長子安成人主任監察監督官野中信孝 TEL 048－600－6204 労働基準法等違反の申告受付状況（平成 27 年）を公表します～リーマンショック以前の水準に減少、賃金不払が約８割を占める～埼玉労働局（局長田畑一雄）は、埼玉県内企業の賃金不払、解雇手続などの労働基準法等違反の是正指導を求める労働者の申告＊１状況を取りまとめましたので公表します。《概要》１申告受付件数の推移【表１・２】埼玉県内の平成 2７年の申告受付件数は 1,022 件で、平成 26 年に比べて約 7.0％減少し、リーマンショックのあった平成 20 年以前の水準に減少しています。申告内容は、賃金不払が 846 件（82.8％）と最も多く、次いで解雇手続が 143 件（14.0％）となっています。＊2 また、労働時間に関するものも 38 件あり、昨年の 30 件から増加しています。解決率＊3 は 58.2％で、過去 2 年（平成 25 年 60.5%、平成 26 年 60.0%）とほぼ横ばいです。２業種別の内訳【表３】平成 27 年に受け付けた申告 1,022 件の業種別内訳は、建設業 209 件（20.5％）が最も多く、次いで商業 200 件（19.6％）、接客娯楽業（宿泊・飲食）119 件（11.6％）、製造業 116 件（11.4％）、運輸交通業 107 件（10.5％）の順となっています。建設業が占める割合は３年連続で最も多く、また、商業の割合が増加（平成 25 年 16.0%、平成 26 年 15.9%）するとともに、接客娯楽業が平成 25 年５位、平成 26 年 4 位に続いて上昇しています。３今後の対応今後も労働者から寄せられた申告に懇切丁寧に対応するとともに、優先的に監督指導等を実施し、速やかな解決を図ることとしています。＊１労働者は、賃金不払、賃金不払残業などの労働基準法等違反について、労働基準監督署に申告し権利の救済等のための是正指導を求めることができます。＊２同一の申告で「賃金不払」「解雇」が含まれる場合があるため、「賃金不払」と「解雇」の合計は、申告受理件数と一致しない。＊３賃金不払等の是正、及び倒産企業の未払賃金立替払制度による救済の合計【表１】年別申告受付件数の推移（埼玉県内）申告受理件数 1585 申告受付件数賃金不払解雇 1600 1400 1559 1274 1262 1200 971 1000 1351 1053 967 対前年-77件、 7.0％減 1426 1325 1282 600 400 812 809 194 187 988 901 200 320 258 178 299 1099 1229 1089 800 1181 224 185 163 935 153 1022 846 143 0 H17年 H18年 H19年 H20年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年【表２】月別申告件数の推移（埼玉県内）月別申告受付件数賃金不払（件）解雇 125 100 94 25 92 85 75 50 （参考）平成26年の申告受付件数 117 87 80 72 68 69 60 9 6 １月２月 80 63 99 89 86 81 77 69 92 80 100 86 84 97 88 75 95 94 77 84 83 77 82 81 63 61 11 11 11 14 15 13 17 14 13 10 ３月４月５月６月７月８月９月１０月１１月１２月 0 【表３】業種別内訳（平成 27 年、埼玉県内）その他 157件（15.4%）清掃・と畜業 38件（3.7%）保健衛生業 76件（7.4%）接客娯楽業 119件（11.6%）建設業 209件（20.5%）総件数 1022件商業 200件（19.6%）運輸交通業製造業 107件（10.5%） 116件（11.4%）