2016-K122-1 科 目 番 号 K122 授業科目名 医療サービスサイエンス基礎 Introduction to Medical Service Science 担 当 教 員 佐藤 信紘、池田 満 単 位 数 2 ■達成目標 医学・医療に関する基礎的・本質的な知識を修得し、医療サービスに関して医学的視点で考えることができるようになる。 ■概要 本科目では、生命の誕生、地球環境と水、人の生老病死にはじまり、人の人たる所以、人の心の発達と人を守る免疫防御系、人の 優れた情報処理システム(神経系)について概説し、ついで健康や疾病の概念に始まり、医療・医学の歴史的発展、今日の医療・ 医学の現状と問題点、将来の医療の望ましい形について言及する。さらに、救急医療と慢性疾患、特に癌医療・生活習慣病やアル コール依存症への対応について、医師・医療人、病院のサービス面と科学的側面について、医師のプロフェショナリズムを絡めて 学ぶ。社会の複雑化に伴うストレスの問題をも、現代の病の代表として議論する。 ■教科書 使用しない。参考資料を適宜配付 ■参考書 1.「生命の意味論」(多田富雄 著,新潮社) 2.「電気システムとしての人体」(久保田博南 著,講談社) 3.「間」(木村敏著,筑摩書房) 4.「医の未来」(矢崎義雄他著,岩波書店) ■関連科目 特になし ■履修条件 特になし ■講義計画 1.ヒトはどんな生物か? 2.生命・地球環境と水・アルコールの生物科学 3.ヒトを守る-免疫系と感染症の世界4.情報処理システムとしての神経系 5.ヒトの心はどこからきたか?-神経と精神の間6.医療・医学とは?-その本質に迫る7.医師の professionalism と国民の求める医療 8.がん医療の基礎と臨床-放射線治療を含めて9.生活習慣病とは?-食べ過ぎ・運動不足の科学10.脳とお腹の関係-ストレスと現代病 11.治療法の過去・現在・未来 12.まとめ 13.病院運営の基礎 14.病院運営の実状 ■準備学習等の具体的な指示 書籍等で、各回の学習予定内容に沿って、基本知識の獲得に努める。疑問点等は、ディスカッションの時間および、レポートにて 応じる。 ■評価の観点 医療サービスを評価するヒトの心の動き、生体システムとしての神経・免疫・代謝能への理解、さらに、地球環境と生命や水への 幅広い理解度を評価する。現代医療と明日の医療への論理的思考力をも評価したい。 ■評価方法 レポートとグループディスカッションでの態度による。 ■評価基準 レポート(75%)とグループディスカッションでの態度(25%) 2016-K235-1 科 目 番 号 K235 授業科目名 医療サービスサイエンス II Medical Service Science 2 担 当 教 員 池田 満、佐藤 信紘、和泉 憲明、橋田 浩一 単 位 数 1 ■達成目標 医療のサービスとしての諸相を解明するための知識科学について、基礎理論を俯瞰的に学び、特に、サービスモデリングの観点か ら医療サービスの問題を分析し、研究課題を考えることができるようになる。 ■概要 サービスライフサイクルにおける知識循環のダイナミクス、特に、医学知識(専門知識)と患者知識(受容者の価値観)の相互作 用を解明するための基礎として、医療現場(病院)の現状について学んだうで、医療サービスモデリングを中心に基礎理論を学ぶ。 ■教科書 講義時に配付 ■参考書 1.吉川弘之:サービス科学概論、人工知能学会誌、 Vol.23, No.6, p.714-720, 2008. 2.吉川弘之: サービス工学序説、Synthesiology、 Vol.1, No.2, p.111-121, 2008. ■関連科目 「K122 医療サービスサイエンス基礎」を受講することが望ましい。 ■履修条件 特になし ■講義計画 1.医療サービスサイエンス総論 オリエンテーション(講義) 2.医療サービスサイエンス概要(1) 医療サービスの充実に向けて 3.医療サービスサイエンス概要(2) 大学附属病院の目指すところ 4.サービスサイエンス 5.サービスモデリング(1) 6.サービスモデリング(2) 7.グループディスカッション(2) ■準備学習等の具体的な指示 論文や書籍等で、各回の学習予定内容について、最近の動向を把握するするように努める。疑問点等は、ディスカッションの時間 および、レポートにて応じる。 ■評価の観点 医療サービスサイエンスに対する基本的な理解と、それについての自分なりの考えの発展の程度という観点から評価を行う。 ■評価方法 適宜課すレポート、議論への貢献で評価を行う。 ■評価基準 レポート(60%)、議論への貢献(40%) 2016-K234-1 科 目 番 号 K234 授業科目名 医療サービスサイエンス I Medical Service Science 1 担 当 教 員 池田 満、荒木 賢二、鈴木 斎王、香月 祥太郎 単 位 数 1 ■達成目標 医療のサービスとしての諸相を解明するための知識科学について、基礎理論を俯瞰的に学び、特に、医療診療録を対象とした経営 分析に基づき医療サービスの問題を分析し、研究課題を考えることができるようになる。 ■概要 医療サービスは、高度な専門知識・スキルを備えた多種多様な専門職の協働により提供され、その質が医学的な指標と患者の価値 観に関わる指標の両面から評価され、その評価に基づいて持続的な改善がなされる。このサービスライフサイクルにおける知識循 環のダイナミクス、特に、医学知識(専門知識)と患者知識(受容者の価値観)の相互作用を解明するための基礎として、医療情 報学を中心に基礎理論を学ぶ。 ■教科書 講義時に配付 ■参考書 1.吉川弘之:サービス科学概論、人工知能学会誌、Vol.23、No.6、p.714-720、2008 2.吉川弘之:サービス工学序説、Synthesiology、Vol.1、No.2、p.111-121、2008 ■関連科目 「K122 医療サービスサイエンス基礎」を受講することが望ましい。 ■履修条件 特になし ■講義計画 1.医療サービスサイエンス総論(1) オリエンテーション 2.医療サービスサイエンス総論(2) グループディスカッション(1) 3.医療サービスサイエンス概要(1) 医療情報・診療録 4.医療サービスサイエンス概要(2) 経営分析 5.医療サービスサイエンス概要(3) 医療サービスサイエンスとサービス価値 6.医療サービスサイエンス概要(4) 海外における医療サービスの動向 7.グループディスカッション(2) ■準備学習等の具体的な指示 論文や書籍等で、各回の学修予定内容について、最近の動向を把握するするように努める。疑問点等は、ディスカッションの時間 および、レポートにて応じる。 ■評価の観点 医療サービスサイエンスに対する基本的な理解と、それについての自分なりの考えの発展の程度という観点から評価を行う。 ■評価方法 適宜課すレポート、議論への貢献で評価を行う。 ■評価基準 レポート(60%)、議論への貢献(40%) 2016-K477-1 科 目 番 号 K477 授業科目名 医療サービス情報経営論 Medical Service and Information Management 担 当 教 員 鈴木 斎王、池田 満、荒木 賢二 単 位 数 2 ■達成目標 医療情報システムを用いて医療サービスに関する問題について、エビデンスベースで問題を定式化し、解決方法を考えることがで きるようになる。 ■概要 具体的な内容は、医療サービスサイエンスにおける医療 IT 化の意義、医療サービスサイエンスに関連する電子カルテの機能(クリ ニカルパス、地域連携、経営分析)などを予定している。さらに、医療サービスサイエンスと病院経営フレームワーク、ステーク ホルダと合意形成、サイクルを回す力、経営戦略設計、仮説検証サイクルと経営分析。さらに、実際の電子カルテや経営分析シス テムを用いた症例(患者)レベルの経営分析演習で医療サービスサイエンスと科学的病院経営への理解を深める。 ■教科書 講義時に配付 ■参考書 指定しない ■関連科目 K234「医療サービスサイエンス I」と K235「医療サービスサイエンス II」と K122「医療サービスサイエンス基礎」を受講するこ とが望ましい。 ■履修条件 なし ■講義計画 1.医療サービス情報経営論総論:医療の IT 化の定義、意義、歴史、現状と課題 2.医療サービス情報経営論各論[1]:実例から学ぶ医療情報システムの全体像とシステム間連携 3.医療サービス情報経営論各論[2]:医療情報システムの求められる要件 4.医療サービス情報経営論各論[3]:医療情報システムと地域連携 5.グループディスカッション 1 6.医療サービス情報経営論各論[4]:医療情報システムと経営分析 7.医療サービス情報経営論各論[5]:医療情報システムとクリニカルパス 8.医療サービス情報経営論各論[6]:医療情報システムと情報倫理・セキュリティ 9.医療サービス情報経営論各論[7]:医療情報システムとテキストマイニング 10.グループディスカッション 2 11.医療サービス情報経営論各論[8]:症例経営分析から学ぶ仮説検証サイクルの実例 1 12.医療サービス情報経営論各論[9]:症例経営分析から学ぶ仮説検証サイクルの実例 2 13.医療サービス情報経営論:医療情報システムを活用した研究のテーマ選定と具体的方法解説 14.演習:テーマに応じた演習 ■準備学習等の具体的な指示 論文や書籍等で、医療機関における IT 化の進展について、最近の動向を把握するように努める。疑問点等は、ディスカッションの 時間および、レポートにて応じる。 ■評価の観点 医療サービスサイエンスと情報科学に対する理解と自分なりの考えの発展の程度という観点から評価を行う。 ■評価方法 最終発表、適宜課すレポート、議論への貢献で評価を行う。 ■評価基準 最終発表(40%)、レポート(40%)、議論への貢献(20%)
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