センターニュースレターNo1 - 首都大学東京 研究センター

2016 年 3 月 28 日
昨年 11 月に無事にセンターを設置させていただいて以来、4か月でたくさんの事業が動き
だしました。設立してから、センターは、外部からの関心も高く、マスコミ取材および自
治体からの委託事業の依頼も大変多くいただいています。
1.スタッフ
1月より、内藤朋枝さんに研究員としてセンターに勤務していただいております。内藤
さんは、政策研究大学院(GRIPS)の博士課程の学生さんですが、実務経験もあり、子育て
中でもある経験豊かな方です。センター長の阿部が大学にいることが多い月・火・木あた
りに来ていただいております。内藤さんのメールアドレスは、[email protected] となり
ます。また、4月からは週4日で小田川華子先生(現在、社会福祉教室で非常勤をやって
くださっています)に来ていただきます。
小田川華子先生
大阪府出身、二児の母です。大学卒業間際に参加したフィリピンでの住宅建設ワー
クキャンプで貧困を目の当たりにし、帰国後、京都で路上生活者支援活動に 10 年ほど
参加しました。そこでの出会いを通して、
「住まいは人権」という想いを強くし、現在
は低所得層の住宅保障等を研究課題にしています。また、困難に向き合う人々が結束
して声を上げ、課題解決に向けてアクションを起こしていく手法(コミュニティ・オ
ーガナイジング)を普及させる NPO でも活動しています。同志社大学大学院で博士号
(社会福祉学)取得後、花園大学社会福祉学部専任講師、首都大学東京、横浜国立大学等非常勤講師を経
て、2016 年 4 月より当研究センターに着任しました。どうぞよろしくお願いいたします。
内藤朋枝さん
初めまして。2016 年 1 月より、センターに勤務しております、内藤と申します。
貧困研究センターの、ひいては子どもや若者たちのための施策のお役に立てますよ
う、精一杯尽力して参ります。何かございましたら、どうぞご連絡をお願いいたし
ます。
2.お 2 人の強力な助っ人(外部センター員)
大石亜希子先生(千葉大学法政経学部教授)、湯澤直美先生(立教大学コミュニティ福祉
学部教授)に外部センター員として加わっていただきました。
3.相模原
子どもの学習支援事業の評価プロジェクト
(主担当:乾彰夫)
【学振】課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業「子ども・若者の貧困対
策諸施策の効果と社会的影響に関する評価研究」
(以下、科研)の枠組みで実施していただ
いており、相模原市との協議も終え、順調に研究が進んでいます。
4.東京都の若者の貧困調査 実施予定 (主担当: 阿部彩・大石亜希子・湯澤直美)
東京都の3つの自治体(八王子市、足立区、新宿区)の16~23歳の若者2200人を
住民基本台帳から抽出して生活実態の調査を行います。3月までに調査票の設計・印刷を
終え、5月に実施予定です。本調査に関して、八王子市と共同研究協定を結びました。
5.
「貧困」の世論研究
(主担当: 堀江孝司・阿部彩)
堀江先生を中心に、科研費の枠組みで、貧困に関する世論の研究を行っています。本 PJ
にて、来年度に一般市民の「貧困観」のインターネット調査を実施する予定です。
6.東京都からの子どもの貧困調査の委託
東京都の舛添知事が、当センターを名指しで「東京都の子どもの貧困調査を首都大の子
ども・若者貧困研究センターとともに行う」と記者発表しました。来年度の実施を予定し
て、東京都庁と調査の設計を始めております。
7.メディア掲載情報
1 月 16 日に枡添知事が新年度予算案の
「独自色」として、子どもの貧困対策をあ
げました。それにともなって、同日「子ど
も・若者貧困研究センターが都内の実態を
調べ、調査結果を施策に活用する方針を示
した」との報道が各紙に掲載されました。
掲載された紙面は、朝日・東京・日経新聞
です。
また、3 月 1 日には、都政新報にセンター
設立の経緯、今後の目標などが、掲載され
ました。