「未活用資源だった「摘果桃の甘露煮」の商品化に成功し海外展開へ 」

海外展開事例「未活用資源だった「摘果桃の甘露煮」の商品化に成功し海外展開へ 」
社名
あぶくま食品 株式会社(福島県伊達市)
設立
昭和47年
資本金
48百万円
従業員
60名
事業内容
農産物・惣菜・海産物の加工・販売
活用施策
●地域産業資源活用事業(第1回目:平成20年10月認定)
(認定事業名:福島県産若桃を独自製法で加工した「グリーンピーチのコ
ンポート」の開発及び市場開拓
●地域産業資源活用事業(第2回目:平成24年6月認定)
(認定事業名:福島県産生食用桃を活用した高付加価値加工食材の開発
と販路開拓)
●中小機構専門家によるハンズオン支援(平成20年10月~現在)
●中小機構主催の展示会活用(FOODEX JAPAN 等)
●JETRO施策活用・・国際食品見本市(英国、香港 等)
事業展開
< 国 内 >
●“若桃の甘露煮”が以下の賞を受賞
21年度優良ふるさと食品中央コンクールで、農林水産省総合食
料局長賞。同年東北地方発明表彰で、文部科学大臣発明奨励賞。
●商談会等での情報発信を機に、有名デパートやレストランから
おせち用具材として採用。その後は用途に応じ販路を拡大。
新たな事業展開を目指した背景と経緯
●創業以来40年以上、漬物で事業を展開してきたが、近年は売
上が減少し、経営改革が急務となっていた。
< 海 外 >
●JETRO主催の国際見本市(英国)に出展。“若桃の甘露煮”
を“Baby Peach”の名称で紹介。新しい食材として好
評。
事業成果
●未活用だった摘果桃を活用した商品に着目し、商品開発と独自
の製造工程の立上げを併行して行うことにした。
●既存の漬物市場とは異なった新たな市場の開拓や、地域の農業
者と連携した原料調達等は新たな取り組みとして、地域資源活
用事業の認定を目指した。
●地元の大学や支援機関の協力を得ながら新製品開発を行った。
製造技術の確立まで手さぐりの連続ではあったが、独自製法を
確立した。
< 国 内 >
●おせち用具材をきっかけに、有名デパートやレストランから、料
理、菓子、デザート、ドリンク用具材として注目され販路を拡大。
< 海 外 >
●海外展示会への出展と、輸出商社等の問屋機能を活用し、海外市
場(英国、ドイツ)へ販路を拡大し売上を伸ばす。
●海外商談会等では、現地の料理や食文化に合わせた新たな食材と
しての提案を心がけた。