第5回ウッドマスター(基礎) 講習会開 催 の ご 案 内 日頃は「木材・合板博物館」にご理解を頂き、またご活用頂きまして厚く御礼申し上げます。 当館では、平成 24 年 10 月から林業や木材産業に携わっている企業の人材育成を側面から 支援し、将来のビジネスに役立てることを目的として「ウッドマスター(基礎)講習会」を開催し、 大変ご好評をいただいております。 そこで第5回目につきましては、平成 28 年 4 月 12 日(火)~16 日(土)の日程で開催することに なりました。基礎コースでは、新入社員の方々を主な対象として森林・林業・木材産業に関する川 上から川下までの基礎知識を身につけていただくための講義及び現場・実習を 5 日間の日程で行 います。 これまで実 施 した講 習 会 でのアンケート結 果を参 考に基 礎コースとしての位 置づけをより明 確 化、初心者にも分かりやすい講習会を行います。また、講師を交えた交流会の開催し、資格試験 合格者にウッドマスター(基礎)の認定証を授与いたします。 木材や合板等の製造販売に携わる方々だけではなく、関連企業等の皆様方におかれましても 本講習会の趣旨をご理解いただきますとともに、受講者の皆様方におかれてはウッドマスターの 資格を取得されて今後とも業界の発展に貢献されますよう切にお願い申し上げます。 記 1. 講習会日程:平成 28 年 4 月 12 日(火)~16 日(土) 2. 講習会及び試験会場:木材・合板博物館 ( 〒136-8405 東京都江東区新木場 1-7-22 新木場タワー1F 大ホール ) 3. 講習会の内容:別添をご覧ください。 申込期限:平成 28 年 3 月 31 日(木) ※参加 希望 人数が多い場 合は特に早めにお申込みください 4. 5. 申込先と申込方法:木材・合板博物館内ウッドマスター講習会事務局宛。 申込は原則法人単位。申込書を記入の上、 FAX (03-3521-6602) または E-mail (info@woodmuseum.jp) でお送りください。 6. 講習会費用:1名につき 10 万円 / <賛助会員> 1名につき 9 万円 (テキスト期間中の飲料及び弁当、観察用ルーペ、実習費(バス等)、交流会及 び資格認定試験手数料等を含む) 7. 送金方法: 銀行振込 振込先: 公益財団法人木材・合板博物館 みずほ銀行 小舟町支店(105) 普通 1349365 ※振込後に、振込受領書の写しをFAXまたはPDFファイルでお送りください 8. 募集人数:70 名(定員になり次第締め切ります) 9. 資格認定試験:筆記試験。結果は後日文書で通知します。 10. 資格認定:講習会を受講し、資格認定試験に合格した者には、ウッドマスター(基礎)認定証 を授与します。 11. ご不明の点がありましたら、電話で担当の平川までお問い合わせください(03-3521-6600)。 以 上 第5回ウッドマスター(基礎)講習会日程(こちらが最新版のスケジュールです) 平成28年4月12日(火)~16日(土) 新木場タワー1階大ホールおよび18階ホール (9:30~ 10:00) (10:00~ 10:30) 15分 1時間目(10:45~12:15) (12:15~13:15) 2時間目(13:15~14:45) 15分 3時間目(15:00~16:30) 15分 (1)樹木と木材 (岡野 健) 昼休み (2)樹種識別実習 (杉山 淳司) 休憩 (3)木材需給と貿易 (立花 敏) 事務 連絡 1日目 (4月12日) (火) 受付 主催 者 事前 休憩 挨拶 説明 1時間目(9:00~10:30) 15分 2時間目(10:45~12:15) (12:15~13:15) 3時間目 (13:15~14:45) 15分 5時間目(15:00~16:30) 30分 17:00~ 18:30 (4)木質建材の基礎知識 (渋沢 龍也) 休 憩 (5)これからの木造建築 (青木 謙治) 昼休み (6)林業の基礎知識 (千葉 幸弘) 休憩 (7)木材流通の仕組み (淡中 克巳) 休憩・移動 交流会 2日目 (4月13日) (水) (8:15~12:15)(集合は新木場会場) (12:15~13:15) (13:15~17:30) 合板、LVL工場見学および林地見学 昼休み 合板、LVL工場見学および林地見学 (8:15~12:15)(集合は新木場会場) (12:15~13:15) (13:15~17:30) プレカット工場見学及びつくば市の森林総合研究所の見学 昼休み プレカット工場見学及びつくば市の森林総合研究所の見学 3日目 (4月14日) (木) 4日目 (4月15日) (金) 1時間目(9:00~10:30) 5日目 (4月16日) (土) (8)温暖化防止と 森林・林業・木材利用 (松本 光朗) 15分 2時間目(10:45~11:45) 休 (9)木材認証について (藤原 敬) 憩 (11:45~12:45) 3時間目(12:45~13:45) 15分 4時間目(14:00~15:15) 昼休み (10)木材と放射線 (高野 勉) 休憩 認定試験 30分 15:45 事務連絡 解散 など ( 講義及び実習のスケジュールは、講師等の都合により一部変更になることもありますのでご承知置きください ) ウッドマスター(基礎)講習会の内容(事情により一部多少の変更を行うことがあります) 樹木と木材の性質 講座① [ 岡野 健 ] 木材による樹種識別実習 講座② [ 杉山 淳司 ] 木材需給と貿易に関する基礎知識 講座③ [ 立花 敏 ] 木質材料の基礎知識 講座④ [ 渋沢 龍也 ] これからの木造建築 講座⑤ [ 青木 謙治 ] 樹木と木材の組織構造や性質について易しく解説します。針葉樹と広葉樹との違い、辺 材と心材、木材の乾燥による収縮率と割れ、木材の方向による性質の違いなどについて 解説します。 まず、針葉樹と広葉樹の見分け方をルーペを用いて実習します。次に、針葉樹では、主 用構造材のマツ科とマツ科以外の見分け方を学びます。広葉樹については、環孔材と散 孔材の識別を行います。 世界と日本における木材の蓄積量と消費量、今後の需給見通し、日本における林業のコ スト低減に係る問題及び木材貿易などについて易しく解説します。木材資源に関する情 報、木材貿易の実態、国産材の需給見通し、日本における樹木の生長と木材の蓄積量と の関係、林業コスト低減の問題などについて解説します。 木質材料の基礎知識について易しく解説します。合板、集成材、パーティクルボード、繊 維板、LVL、これからの新材料(CLT:クロスラミナティンバー)、JAS規格とJIS規格、接着 剤とVOC(揮発性有機化合物)などについて解説します。 今後、建てられるであろう中高層の木造建築物について、公共建築物等木材利用促進 法とともに易しく解説します。現在の木造建築物の特徴(歴史的経緯や技術開発事例な ど)、軸組工法と枠組壁工法(2×4)の違い、木造公共建築物の可能性と問題点、中高層 木造建築物の火災対策や強度性能、新たに開発されているCLT(クロスラミネイティドティ ンバー)を使った建築物などについて解説します。 林業の基礎知識 講座⑥ [ 千葉 幸弘 ] 木材流通の仕組み 講座⑦ 講座⑧ 間伐や除伐などの林業に関する一般的な基礎知識に加え、現在問題となっている林業 の諸問題などについて解説します。 [ 淡中 克己 ] 木材及び木製品の流通の仕組みについて易しく解説します。海外からの木材の輸入と販 売の仕組み、国産材の流通の仕組み、また、木材生産業者、木材輸送業者やビルダー (住宅メーカー)の関係などについて解説します。 地球温暖化防止に向けた森林・林 業・木材利用の役割 [ 松本 光朗 ] 地球温暖化防止に森林が果たす機能と役割について易しく解説します。京都議定書やパ リ協定の内容、日本の森林によるCO2吸収と人為的な取り組み、CDM(クリーン開発メカ ニズム)、排出権取引、低開発国におけるCO2削減問題(REDD+)などについて解説しま す。 木材認証について 講座⑨ [ 藤原 敬 ] 木材と放射線に関する基礎知識 講座⑩ [ 高野 勉 ] 森林や木材の合法木材としての認証制度の仕組みや木材利用に係る環境影響に関する 情報について解説します。 東京電力福島第一原子力発電所事故による、森林の放射能汚染の実態、木材の汚染の 実態、森林除染などについて易しく解説します。 実技・実習 林業現場実習 A 針葉樹の造林地や伐採現場、間伐跡地、土場等の見学を行います。 実技・実習 工場見学実習 B 合板・LVL工場(キーテック:木更津市)、プレカット工場(ポラテック:坂東市)などを見学 し、現場で説明を受けます。つくば市にある研究所を訪問して研究施設等の見学を行い ます。 講義や実習の内容について、講師が出題した問題について回答していただきます。資料 資格試験 ウッドマスター(基礎)資格認定試験 持ち込みは可とします。試験結果は、後日通知します。 講師のプロフィール(一部変更がある場合もありますことを御承知おき下さい) 講座① 樹木と木材の性質 岡野 健 (おかの たけし) 木材・合板博物館館長、東京大学名誉教授、 東京大学大学院修了、農学博士。 東京大学農学部教授退官後は木のなんでも相談室室長を務めた。専門はセルロース結晶構造の解析や木材物理など。優良木質建材 認定審査委員会委員長、東京都木材団体連合会合法木材審査委員会委員長、木材表示推進協議会会長。 講座② 樹種識別の基礎、木材による樹種識別実習 杉山 淳司 (すぎやま じゅんじ) 京都大学生存圏研究所教授、京都大学大学院博士課程中退、農学博士(東京大学) 。 専門は木材組織学、セルロースの科学。最近は非破壊的な材質調査や画像認識による樹種同定法の開発に取り組みつつ、木材学分 野や文化財科学分野での放射光の利用を推進している。日本木材学会会長及びセルロース学会理事などを務める。 講座③ 木材需給と貿易に関する基礎知識 立花 敏 (たちばな さとし) 筑波大学生命環境系 准教授、東京大学大学院修了、博士(農学)。 東京大学、地球環境戦略研究機関、森林総合研究所を経て現職。木材貿易関係研究の第一人者で、 「山林」に林産物貿易レポートを 連載中。森林管理や木材利用が環境に与える影響に関する論文も多数。 講座④ 木質建材の基礎知識 渋沢 龍也 (しぶさわ たつや) (独)森林総合研究所 複合化研究室長、 東京大学大学院修了、農学博士。 主な研究テーマは、木質材料の性能評価や木質構造物の耐久性能など。合板、構造用パネルの JAS 規格原案作成委員会、繊維板の JIS 規格 改正委員会、ISO/TC89(木質パネル)国内審議委員会で委員長を努めるなど構造用木質面材料研究の第一人者。木質構造研究会理事、日本木材 学会常任理事、日本木材加工技術協会常任理事、木質ボード部会常任幹事・合板部会幹事。 講座⑤ これからの木造建築 青木 謙治 (あおき けんじ) 東京大学 大学院農学生命科学研究科 講師、東京大学大学院修了、農学博士。 住宅の壁や床などの体力評価など論文多数。大規模木構造の技術開発や各種基基準の整備等で先導的な役割を果たしている。 講座⑥ 林業の基礎知識、 千葉 幸弘 (ちば ゆきひろ) (独)森林総合研究所 研究コーディネータ、 名古屋大学卒、農学博士。 樹木・森林の成長発達過程をベースにした間伐・枝打ち等の森林施業とそのシミュレーション、風害や冠雪害等の研究のほか、地球温暖化 に伴う森林の変動予測、CO2 収支モデルの開発に従事。林業技士養成講座講師などを務め、高齢林に関する研究も行う。 講座⑦ 木材流通の仕組み 淡中 克己 (たんなか かつみ) 物林(株)代表取締役社長、 東京農工大学卒。 三井物産林業(現:物林)入社後は木材の営業一筋で主に外材の輸入を担当。木材の輸入販売や流通に関しては業界でも屈指の実力派。 2 年前より現職。 講座⑧ 地球温暖化防止に向けた森林・林業・木材利用の役割 松本 光朗 (まつもと みつお)(独)森林総合研究所 研究コーディネータ、 名古屋大学卒、農学博士。 地球温暖化の科学者会議である IPCC の代表執筆者を歴任し、我が国の温暖化施策に深く関わる森林吸収源研究の第一人者。現在 は REDD 研究開発センター長を務め、途上国における森林減少・劣化の防止による排出削減対策研究のリーダーとして活躍中。林 業経営や政策などにも造詣が深い。 講座⑨ 木材認証について 藤原 敬 (ふじわら たかし) (一社)ウッドマイルズフォーラム理事長、東京大学農学部卒。 林野庁中部森林管理局名古屋分局長、森林総合研究所理事、全国木材組合連合会常務理事を経て現職。全木連では合法性証明のための業界 団体認定責任者 SGEC 緑の循環認証会議専門委員など木材の環境貢献についての活動に取組む。 講座⑩ 木材と放射線に関する基礎知識 高野 勉 (たかの つとむ) (独)森林総合研究所 放射性物質影響評価鑑、 北海道大学大学院修了、農学博士。 日本における木材の放射能汚染に関する研究の第一人者で、 林野庁関連の放射能汚染木材に関する委員会や各種の講演会に専門家として多 数出席している。木材の組織構造や材質に詳しく、木材の切削加工、乾燥技術、木質バイオマス利用に関する研究も多数行っている。
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