第3章 計画の推進

基本目標4
第3章 計画の推進
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■ 第2章 各論 ■
安心できる生活の基盤づくり
第
1
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1
節 計画の推進体制
協働による計画の推進体制
地域には、多岐にわたる福祉ニーズが潜在しており、それらのニーズに対応
していくための地域福祉活動の主役は、地域で生活している市民です。
自分たちの住む地域の状況に応じた多様な福祉ニーズに、支え合い、助け合
いながら対応していくためには、個人や家族が解決する「自助」
、個人や家族で
解決できない問題は市民同士で解決する「共助」
、市民同士で解決できない問題
は行政が解決する「公助」といった、それぞれの取組が重要となります。
特に、
「共助」においては、その地域で活動する自治会や民生委員・児童委員、
ボランティア、NPO、事業者などと協働し、解決にあたることが重要となっ
てきます。
この計画を進めていくにあたっては、地域福祉を担う主体それぞれが、相互
に連携を図り、役割を果たしながら計画を進めていくことが大切です。
【協働のイメ
【協働のイメー
イメージ図】
ジ図】
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■ 第3章 計画の推進 ■
2
各主体に望まれる役割
市⺠の役割
市民は地域福祉の主役として、重要な役割を担っています。市では、これま
でも市民が主体となった支え合いの充実に向けての取組や、ボランティアやN
POによる市民主体の取組が進められてきました。
地域福祉の取組は、隣近所とのあいさつ、自治会活動や地域イベントなどへ
の積極的な参加を通じた人間関係づくりが基本となります。
市民へは、朝夕の子どもたちの見守りや、隣近所で困っている人への手伝い
など、身近なところから取り組み、災害発生時における相互協力などへ発展し
ていくことができるよう、身近なコミュニティづくりに参加していくことが期
待されます。
事業者や関係団体の役割
福祉サービスの事業者や関係団体は、持ち前の専門性を生かし、質の高いサ
ービスを提供したり、市民からの相談に乗ったりするなど、地域に密着した活
動や福祉事業を展開してきました。
今後も、サービスの提供者、地域福祉への協力者として、サービスの質の確
保、事業内容やサービス内容の情報提供、地域の取組や、他の事業者・関係機
関との連携に取り組むことが求められています。
社会福祉協議会の役割
社会福祉協議会は、従来から市民主体によるさまざまな地域福祉活動を推進
し、また、市の福祉事業を受託するなど、公共性の高い民間非営利組織として
活動してきました。
今後も、地域福祉推進の中心的な役割を果たす団体として、地域における福
祉関係者や関係機関、関係団体などと連携し、地域の連帯と支援の輪を広げて
いくという重要な役割を果たしていくことが期待されています。
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⾏政の役割
市は、地域における支え合い活動の充実を図るために、地域福祉に関するニ
ーズなどの現状把握や施策の進行管理など、本計画に位置づけられた取組を総
合的かつ一体的に推進します。
また、各主体の役割や福祉分野における個別計画を踏まえながら、地域福祉
のネットワーク体制の整備に努めます。地域の特性に応じたきめ細かな施策の
実現に向けて、庁内関係部署の連携を深め、この計画を推進します。
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■ 第3章 計画の推進 ■
第
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2
2
節 計画の進⾏管理
進⾏管理
計画は、策定するだけでなくそれを実行し、評価を行うことによりその意義
も高まります。
本計画の実施期間は、平成 28 年度から平成 32 年度までの5年間ですが、
その中で「
(仮称)幸手市地域福祉計画推進委員会」を設置し、各関連計画(高
齢者福祉計画・介護保険事業計画、障害者基本計画・障がい福祉計画、子ども・
子育て支援事業計画)などとも連携を図りながら、計画の点検・評価を行って
いきます。
2
PDCAサイクルによる点検・評価
計画の点検・評価については、PDCA サイクルに基づいて実施します。PDCA
サイクルとは、計画(Plan)を立て、それを実行(Do)し、実行の結果を評
価(Check)して、さらに計画内容の見直し(Action)を行うという一連の
流れをシステムとして進めていく方法です。
取組内容の決定
⾒直し
Action
計画
Plan
評価
Check
実⾏
Do
計画に基づく
取組の実施
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②
③
進捗状況の整理
及び評価
①
④
取組内容や
施策の見直し
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