基本目標4 第3章 計画の推進 77 ■ 第2章 各論 ■ 安心できる生活の基盤づくり 第 1 1 1 節 計画の推進体制 協働による計画の推進体制 地域には、多岐にわたる福祉ニーズが潜在しており、それらのニーズに対応 していくための地域福祉活動の主役は、地域で生活している市民です。 自分たちの住む地域の状況に応じた多様な福祉ニーズに、支え合い、助け合 いながら対応していくためには、個人や家族が解決する「自助」 、個人や家族で 解決できない問題は市民同士で解決する「共助」 、市民同士で解決できない問題 は行政が解決する「公助」といった、それぞれの取組が重要となります。 特に、 「共助」においては、その地域で活動する自治会や民生委員・児童委員、 ボランティア、NPO、事業者などと協働し、解決にあたることが重要となっ てきます。 この計画を進めていくにあたっては、地域福祉を担う主体それぞれが、相互 に連携を図り、役割を果たしながら計画を進めていくことが大切です。 【協働のイメ 【協働のイメー イメージ図】 ジ図】 78 ■ 第3章 計画の推進 ■ 2 各主体に望まれる役割 市⺠の役割 市民は地域福祉の主役として、重要な役割を担っています。市では、これま でも市民が主体となった支え合いの充実に向けての取組や、ボランティアやN POによる市民主体の取組が進められてきました。 地域福祉の取組は、隣近所とのあいさつ、自治会活動や地域イベントなどへ の積極的な参加を通じた人間関係づくりが基本となります。 市民へは、朝夕の子どもたちの見守りや、隣近所で困っている人への手伝い など、身近なところから取り組み、災害発生時における相互協力などへ発展し ていくことができるよう、身近なコミュニティづくりに参加していくことが期 待されます。 事業者や関係団体の役割 福祉サービスの事業者や関係団体は、持ち前の専門性を生かし、質の高いサ ービスを提供したり、市民からの相談に乗ったりするなど、地域に密着した活 動や福祉事業を展開してきました。 今後も、サービスの提供者、地域福祉への協力者として、サービスの質の確 保、事業内容やサービス内容の情報提供、地域の取組や、他の事業者・関係機 関との連携に取り組むことが求められています。 社会福祉協議会の役割 社会福祉協議会は、従来から市民主体によるさまざまな地域福祉活動を推進 し、また、市の福祉事業を受託するなど、公共性の高い民間非営利組織として 活動してきました。 今後も、地域福祉推進の中心的な役割を果たす団体として、地域における福 祉関係者や関係機関、関係団体などと連携し、地域の連帯と支援の輪を広げて いくという重要な役割を果たしていくことが期待されています。 79 ⾏政の役割 市は、地域における支え合い活動の充実を図るために、地域福祉に関するニ ーズなどの現状把握や施策の進行管理など、本計画に位置づけられた取組を総 合的かつ一体的に推進します。 また、各主体の役割や福祉分野における個別計画を踏まえながら、地域福祉 のネットワーク体制の整備に努めます。地域の特性に応じたきめ細かな施策の 実現に向けて、庁内関係部署の連携を深め、この計画を推進します。 80 ■ 第3章 計画の推進 ■ 第 1 2 2 節 計画の進⾏管理 進⾏管理 計画は、策定するだけでなくそれを実行し、評価を行うことによりその意義 も高まります。 本計画の実施期間は、平成 28 年度から平成 32 年度までの5年間ですが、 その中で「 (仮称)幸手市地域福祉計画推進委員会」を設置し、各関連計画(高 齢者福祉計画・介護保険事業計画、障害者基本計画・障がい福祉計画、子ども・ 子育て支援事業計画)などとも連携を図りながら、計画の点検・評価を行って いきます。 2 PDCAサイクルによる点検・評価 計画の点検・評価については、PDCA サイクルに基づいて実施します。PDCA サイクルとは、計画(Plan)を立て、それを実行(Do)し、実行の結果を評 価(Check)して、さらに計画内容の見直し(Action)を行うという一連の 流れをシステムとして進めていく方法です。 取組内容の決定 ⾒直し Action 計画 Plan 評価 Check 実⾏ Do 計画に基づく 取組の実施 81 ② ③ 進捗状況の整理 及び評価 ① ④ 取組内容や 施策の見直し 82
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