ナースセンターの求人倍率2.79倍過去10年で最高

News Release
報道関係者各位
公益社団法人日本看護協会広報部
2016 年 3 月 31 日
ナースセンターの求人倍率 2.79 倍過去 10 年で最高
介護保険施設、訪問看護ステーションの求人増加
「平成 26 年度ナースセンター登録データに基づく
看護職の求職・求人に関する分析」
公益社団法人日本看護協会（会長・坂本すが、会員 70 万人）は、このたび看護職の求職・
求人に関する報告として、都道府県ナースセンターの登録データの集計・分析結果をまと
めました。都道府県看護協会は都道府県から委託を受け、ナースセンター（設置数:全国 69
カ所、うち支所 22 カ所）を運営し、看護職の無料職業紹介事業や潜在看護職の復職支援事
業（研修など）を実施しています。
今回の集計・分析では、ナースセンターに登録している求職・求人データに関して、10
年間の求人倍率、求職・求人および紹介・就業の状況や、2014 年度については、短時間勤
務の正職員制度の有無、求職者の希望する給与額・求人施設の提示する支給額、就業中の
看護職が退職を考える理由などを報告しています。
結果を収載した「平成 26 年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に
関する分析報告書」は本会公式ホームページ（http://www.nurse.or.jp/home/publicatio
n/pdf/2016/senzai-26.pdf）で全文をご覧いただけます。
報道関係者の皆さまには、このたびの報告の趣旨にご理解をいただき、さまざまな機会
にご紹介いただきますよう、よろしくお願いいたします。
≪ ポイント ≫
■ 2014 年度のナースセンターの求人倍率は、過去 10 年間で最も高い
■ 介護保険施設・事業所、訪問看護ステーションからの求人が増加
■ 求職者のうち看護職として就業していない割合がおよそ半数
…P２
…P３
…P４
■ 短時間勤務正職員制度がある施設の割合は 18.6％
■ 施設の提示する総支給額が求職者の希望する総給与額を下回る施設は
「介護老人福祉施設（特養）」「デイサービス・デイケアセンター」「地域
包括支援センター」「介護老人保健施設」「診療所（有床）」
…P８
1
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〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-8-2 電話：03－5778－8547
FAX：03-5778-8478
E メール [email protected]
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…P10
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2016 年 3 月 31 日
■ ナースセンター登録データ
「ナースセンター登録データ」は、都道府県ナースセンターが運用している求職・求人
システム（NCCS : Nurse Center Computer System）に登録された求職者や求人施設・求人
等に関するデータであり、今回は 2005～14 年度までの 10 年間、および 14 年度の都道府
県ナースセンターを通じた看護職の求職・求人の状況などを集計・分析している。なお、
都道府県ナースセンターは、22 支所を含み、全国 69 カ所に設置されている。
■ 集計・分析結果
１．求人倍率、求職者数、求人数の概要
１）求人倍率
◆ 2014 年度のナースセンターの求人倍率は、過去 10 年間で最も高い
◆ 求人数は、2011 年度より増加傾向にある
2014 年度のナースセンターの求人倍率は 2.79 倍であり、過去 10 年間で最も高くなって
いる。
ナースセンターに登録された求人数は 18 万 5,578 人で、11 年度から増加傾向にある。
一方、ナースセンターに求職の登録をした求職者数は 6 万 6,477 人で、10 年度に 7 万人
を割り、11 年度に最少となったものの、その後はわずかに回復している（図 1）。
（人）
300,000
求人数
求職者数
2.70
求人倍率
2.77
2.79
（倍）
3.00
2.56
2.37
250,000
2.37
2.32
200,000
1.92
203,278
2.50
2.27
2.15
199,283
189,808
171,057
155,058
154,773
161,009
171,156
183,588
185,578
150,000
100,000
2.00
1.50
80,561
79,983
85,954
85,627
79,675
1.00
68,199
62,844
63,309
66,311
66,477
50,000
0.50
0
0.00
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
図1
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
求人倍率、求人数、求職者数
2
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2014年度
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２）求人数の状況
◆ 病院以外の求人が半数を超える
◆ 介護保険施設・事業所、訪問看護ステーションからの求人が増加
2014 年度にナースセンターに登録された求人数 18 万 5,578 人の内訳は、
「病院」46.4％、
「診療所」11.6％、
「介護保険施設・事業所」18.1％、
「訪問看護ステーション」7.9％など
で、病院以外からの求人が 5 割を超える（図 2）。11 年度から介護保険施設・事業所や訪問
看護ステーションからの求人が増加している（図 3）。
14 年度の雇用形態の内訳は、「常勤（期間に定めのない雇用）」63.6％に対して、「非常
勤（期間に定めのある 1 カ月以上の雇用）」32.3％となっている（図 4）。なお、求人数の
雇用形態別の割合は、ほぼ同じ水準で推移している。
100%
90%
2.4
80%
70%
60%
9.3
9.5
9.7
4.7
4.3
3.7
2.2
5.9
5.0
14.4
13.7
13.8
1.9
4.5
11.8
12.3
1.5
9.0
10.2
11.5
11.3
11.0
11.3
4.5
4.2
4.5
4.2
3.4
4.5
3.3
5.0
3.7
6.0
3.8
1.6
1.6
1.6
13.7
12.9
13.4
14.2
11.9
11.1
11.4
11.5
1.6
1.6
10.9
1.7
3.4
6.8
7.9
15.7
16.7
18.1
11.8
11.6
11.6
その他
50%
会社・事業所
地方自治体
40%
54.9
30%
49.5
53.0
訪問看護ステーション
55.5
55.3
54.2
53.1
50.2
20%
48.2
46.4
介護保険施設・事業所
診療所
10%
病院
0%
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
図2
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
求人数（施設種類別）（割合）
（人）
225,000
203,278
200,000
199,283
189,808
185,578
19,667
183,588
17,958
18,058
171,156
171,057
7,495
8,935
175,000
20,221
3,802
20,714
161,009
9,130 3,028 8,375
155,058
154,773 4,184 8,190
17,409
18,901
6,963 3,172 6,217
9,475
2,854
18,167
150,000
27,585
14,751
14,373
27,232 2,685 7,762
12,538
17,862
2,762 6,310
5,320
7,260
10,333
25,937
7,204
2,518
5,236
3,691
8,086
2,546
6,914
125,000
30,722
9,196
22,057
33,500
24,053
23,620
26,840
22,813
23,292
20,838
22,308
18,914
100,000
21,241
21,518
20,129
18,557
17,693
21,320
75,000
50,000
100,672
111,546
110,135
94,970
76,681
83,969
85,548
85,881
88,556
86,199
その他
会社・事業所
地方自治体
訪問看護ステーション
介護保険施設・事業所
診療所
25,000
病院
0
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
図3
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
求人数（施設種類別）
3
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4.3
4.2
4.4
3.9
5.2
5.4
4.9
5.0
4.5
4.1
32.5
31.3
30.4
30.9
31.2
32.1
31.5
31.5
31.8
32.3
63.3
64.5
65.3
65.1
63.6
62.6
63.6
63.4
63.7
63.6
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
臨時雇用
非常勤
10%
常勤
0%
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
図4
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
求人数（雇用形態別）
（割合）
３）求職者数の状況
◆ 求職者は 40 歳代以上が増加
◆ 求職者のうち、就業していない割合はおよそ半数
2014 年度にナースセンターに登録をした求職者 6 万 6,477 人の内訳は、
「20 歳代」11.2％、
「30 歳代」31.1％、
「40 歳代」35.6％、
「50 歳代」15.4％、
「60 歳以上」6.6％で、40 歳代
以上が 6 割近くを占めている（図 5）
。30 歳代以下が減少の一方、40 歳代以上は増加傾向
にある。また、30 歳代と 40 歳代で全体の 3 分の 2 を占める（図 6）。
一旦、潜在化してしまうと復職のきっかけを見出しにくいことが考えられるが、都道府
県ナースセンターの復職研修などの支援や情報提供により、中高齢の年代で、求職登録が
進んだ効果も推測される。
14 年度の求職者の希望する雇用形態の内訳は、
「常勤」55.1％に対して、
「非常勤」35.5％
である（図 7）。なお、求職者の雇用形態別の割合は 09 年度以降、ほぼ同じ割合で推移し
ている。
求職者の就業状況の内訳は、「看護職として就業中」51.9％に対して、「未就業」46.1％
と、潜在看護職の登録が半数近くを占めている。また、データのある 07 年以降では、求職
者の就業、未就業の割合はおよそ 50％、45％で推移しており、就業中の看護職だけでなく、
潜在看護職もナースセンターを利用している実態が見て取れる（図 8）。
4
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100%
1.8
1.9
2.2
2.4
6.6
6.8
7.2
7.9
90%
17.3
80%
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2016 年 3 月 31 日
19.0
21.7
3.4
9.4
24.6
27.8
70%
4.3
5.2
5.6
5.8
6.6
10.7
11.8
12.9
13.9
15.4
34.5
35.3
30.5
32.7
60%
40.8
50%
42.9
44.0
40%
43.6
■ 60
歳以上
60代以上
41.9
39.9
30%
20%
33.5
29.3
10%
24.9
35.6
37.5
■ 50
歳代
50代
35.5
33.6
31.1
■ 40
歳代
40代
■ 30
歳代
30代
21.6
17.5
14.7
12.8
11.5
11.4
11.2
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
66,311
66,477
3,836
4,415
20代以下
■ 20
歳代
0%
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
図5
求職者数（年代別）（割合）
（人）
100,000
90,000
80,000
70,000
80,561
1,419
79,983
1,541
5,291
5,421
13,957
15,228
85,627
85,954
1,871
2,071
79,675
6,201
6,753
2,703
7,479
18,618
7,316
22,147
50,000
32,873
34,330
37,637
63,309
3,252
3,572
7,413
8,172
9,245
10,257
20,567
21,834
23,415
23,699
37,445
27,178
27,021
23,463
21,300
18,561
2006年度
2007年度
2008年度
5.0
4.9
4.8
29.9
29.7
31.1
33.0
40代
■ 40
歳代
22,479
22,258
20,646
10,007
8,060
7,252
7,557
7,460
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
図6
4.6
23,552
13,946
0
2005年度
60代以上
■ 60
歳以上
50代
■ 50
歳代
33,400
20,000
100%
62,844
20,767
30,000
10,000
2,931
21,124
60,000
40,000
68,199
30代
■ 30
歳代
20代以下
■ 20 歳代
求職者数（年代別）
7.0
8.2
9.9
10.5
10.1
9.4
35.9
36.1
34.9
35.2
35.2
35.5
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
66.5
臨時雇用
65.3
64.0
62.2
57.1
55.6
55.2
54.7
54.2
55.1
20%
非常勤
常勤
10%
0%
2005年度
2006年度
2007年度
図7
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
求職者数（希望する雇用形態別）
（割合）
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100%
90%
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2016 年 3 月 31 日
1.2
1.9
1.2
1.7
1.0
1.5
1.0
1.3
0.9
1.2
0.9
0.9
1.0
0.9
1.0
0.9
45.6
43.2
47.3
47.3
46.7
46.0
45.4
46.1
80%
70%
60%
50%
不明
40%
学生（免許未取得）
30%
51.3
53.8
50.1
51.3
50.4
52.1
52.7
51.9
学生（看護職）
20%
未就業
10%
看護職として就業中
0%
2007年度
2008年度
2009年度
図8
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
求職者数（就業状況別）
（割合）
４）求職者および求人の紹介・就職の状況
◆ 2014 年度の求人の採用率は 6.2％、求職者の就職率は 9.2％
2014 年度の求人 18 万 5,578 人のうち、紹介された求人は 1 万 7,083 人、紹介率は 9.2％
である。さらに、紹介され、採用に至った求人は 1 万 1,584 人で、採用率は 67.8％、最終
的な求人に対する採用の割合は 6.2％となる。
一方、これを求職者 6 万 6,477 人から見ると、求人施設へ紹介された求職者は 1 万 7,083
人でその紹介率は 25.7％である。さらに、紹介された求職者のうち、就職した者は 1 万
1,584 人でその就職率は 67.8％、最終的な求職者に占める就職者の割合は 17.4％となる
（図 9）。
紹介に至った求職者に限れば、就職率（求人施設から見た採用率）は 7 割近くとなって
おり、高い割合で就業に結びついている実態が見て取れる。一方、今後、より多くの求職
者に選択され得るよう求人数を増加し、多様な勤務形態に対応できる求人条件の登録など
を増やすことで、求職者の希望する条件に一致したマッチングを行っていくことが必要と
考えられる。
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2016 年 3 月 31 日
① 求人、紹介者、採用者の状況
② 求職者、紹介者、就職者の状況
図9
求人、求職者の紹介、採用・就職の状況
２．短時間正職員制度に関する状況
１）求職者の短時間勤務正職員制度の希望
◆ 短時間勤務の正職員を希望する求職者は 16.3％
◆ 30 歳代、40 歳代、50 歳代の順に高い
2014 年度に常勤での雇用を希望し、看護師長、看護部長、教員などの経験が「ない」と
回答した求職者について、短時間勤務正職員制度を「希望する」割合は 16.3％であり、
「30
歳代」が 19.5％と高く、次いで、
「40 歳代」
「50 歳代」の順となっている（図 10）。育児や
介護などの必要がある求職者に対して、より一層の短時間正職員制度の整備が求められる。
7
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2016 年 3 月 31 日
0%
5%
10%
15%
全体（n=32,315）
20%
25%
16.3
29歳以下（n=5,677）
11.5
30歳代（n=10,819）
19.5
40歳代（n=11,141）
16.4
50歳代（n=4,157）
14.4
60歳以上（n=521）
11.5
図 10
短時間勤務正職員制度を希望する割合
２）求人施設の短時間勤務正職員制度の有無
◆ 常勤、非管理職を求人している施設で、短時間勤務正職員制度がある割合は 18.6％
常勤、非管理職（スタッフや主任等）の求人を登録している施設のうち、短時間勤務の
正規職員制度が「ある」と回答している割合は 18.6％で、施設種類別には「病院」は規模
によらず 25％以上、その他では「訪問看護ステーション」が 23.8％と高くなっている（図
11）。
なお、厚生労働省の「平成 26 年度雇用均等基本調査」を見ると、5 人以上の常用労働者
を雇用している民営事業所において、
「短時間正社員制度（育児・介護のみを理由とする短
時間・短日勤務は除く）」がある事業所の割合は 14.8％、うち医療、福祉分野では 19.2％
と高くなっている。
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0%
5%
10%
15%
20%
全体 (n=15,469)
25%
30%
18.6
病院(500床以上) (n=238)
27.2
病院(499～200床) (n=1,267)
30.1
病院(199～20床) (n=2,793)
25.4
診療所(有床) (n=918)
17.5
診療所(無床) (n=3,199)
14.2
介護老人保健施設 (n=967)
16.3
介護老人福祉施設(特養) (n=1,487)
11.1
デイサービス・デイケアセンター (n=1,045)
17.4
在宅介護支援センター (n=23)
8.7
ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム (n=669)
14.0
地域包括支援センター (n=237)
10.0
その他居宅介護支援事業所 (n=71)
5.4
訪問看護ステーション (n=1,795)
図 11
35%
23.8
短時間勤務正職員制度がある割合
３．求職者の希望する総給与額、施設が提示する総支給額
１）職種別
◆ 保健師では、希望する総給与額が施設の提示する総支給額を下回る
2014 年度の常勤、非管理職（スタッフや主任など）で雇用する求職者に対して、施設が
提示している総支給額（下限値）の平均は 24 万 1,862 円で、職種別では保健師 22 万 828
円、助産師 26 万 9,363 円、看護師 24 万 3,357 円、准看護師 21 万 3,856 円である。
一方、常勤での雇用を希望し、かつ、看護師長、看護部長、教員などの経験が「ない」
と回答した求職者（平均年齢:39.8 歳）について、希望する総給与額の平均は 23 万 4,966
円だった。
これを職種別にみると、保健師 23 万 3,014 円（同 37.2 歳）、助産師 25 万 1,749 円（同
38.5 歳）、看護師 23 万 9,726 円（同 39.7 歳）、准看護師 21 万 50 円（同 43.5 歳）である。
助産師、看護師、准看護師は、希望額より高い提示額となっているが、保健師では希望
額が提示額を下回る（図 12）。
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100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
350,000
（円）
241,862円
全体（n=105,904）
（n=26,387）
234,966円（39.8歳）
220,828円
保健師（n=1,308）
（n=3,421）
233,014円（37.2歳）
269,363円
助産師（n=2,461）
（n=446）
251,749円（38..5歳）
243,357円
看護師（n=95,595）
（n=18,881）
239,726円（39.7歳）
213,856円
准看護師（n=6,540）
（n=3,639）
210,050円（43.5歳）
求人施設の提示する総支給額
図 12
求職者の希望する総給与額
（）平均年齢
求人施設の提示する総支給額、および求職者の希望する総給与額（平均）
２）施設種類別
◆ 施設の提示する総支給額が求職者の希望する総給与額を下回る施設は、「介護
老人福祉施設（特養）」
「デイサービス・デイケアセンター」
「地域包括支援センター」
「介護老人保健施設」「診療所（有床）」
2014 年度で看護師に限定して施設種類別に見ると、施設の提示する総支給額が高いのは、
「病院（500 床以上）」
「訪問看護ステーション」
「その他居宅介護支援事業所」
「病院（499
～200 床）」「ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム」などの順である。
また、求職者の希望する総給与額（平均）より、施設の提示する総支給額（平均）が低
い施設は、「介護老人福祉施設（特養）」「デイサービス・デイケアセンター」「地域包括支
援センター」
「介護老人保健施設」
「診療所（有床）」であり、賃金に関する課題が見られた
（図 13）
。
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50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000
全体（n=95,595）
（n=18,881）
243,357円
（円）
239,726円（39.7歳）
病院（500床以上）（n=10,225）
（n=5,647）
256,695円
243,374円（36.5歳）
訪問看護ステーション（n=7,324）
（n=2,943）
255,308円
242,344円（41.3歳）
その他居宅介護支援事業所（n=485）
（n=1,102）
253,073円
232,996円（40.8歳）
病院（499～200床）（n=24,000）
（n=9,195）
252,003円
243,076円（37.2歳）
ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム（n=2,763）
（2,543）
251,818円
236,253円（41.2歳）
病院（199～20床）（n=24,643）
（n=10,409）
243,254円
240,502円（38.5歳）
在宅介護支援センター（n=108）
（n=1,487）
236,293円
232,842円（40.8歳）
介護老人保健施設（n=3,970）
（n=3,378）
235,361円
238,711円（41.1歳）
診療所（有床）（n=2,882）
（n=5,165）
233,338円
234,581円（38.8歳）
診療所（無床）（n=5,960）
（n=8,814）
233,187円
231,991円（40.1歳）
地域包括支援センター（n=108）
（n=2,102）
228,716円
236,391円（40.5歳）
デイサービス・デイケアセンター（n=2,426）
（n=3,793）
219,522円
230,737円（41.4歳）
介護老人福祉施設（特養）（n=4,730）
（n=3,227）
216,466円
238,660円（41.5歳）
求人施設の提示する総支給額
図 13
求職者の希望する総給与額
（）平均年齢
求人施設の提示する総支給額、および求職者の希望する総給与額（平均）（看護師）
４．就業している求職者の退職したい理由
◆ 退職したい理由は、「出産・育児・子どもの為」「他の看護分野への興味」「結婚」
「賃金への不満」「看護内容への不満」が高い
求職票では、看護職として就業中の求職者に対して、退職したい理由を尋ねており、2014
年度は「出産・育児・子どもの為」が 18.1％で最も高く、次いで、
「他看護分野への興味」
12.2％、
「結婚」10.4％、
「賃金への不満」8.9％、
「看護内容への不満」8.4％などの順であ
る（図 14）。
ワーク・ライフ・バランスの更なる充実に加えて、看護職にとって、納得感の高い賃金
処遇の整備も課題と考えられた。
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0%
出産・育児・子どもの為
看護他分野への興味
結婚
賃金への不満
看護内容への不満
休みがとれない
自分の適性・能力への不安
転居
家事と両立しない
労働時間への不満
残業量が多い
通勤困難
配偶者の転勤
老親の世話・家族の介護
健康上の理由（身体的疾患）
上司（看護管理者等）との関係が悪い
医療事故への不安
福利厚生がない
同僚との関係が悪い
継続教育がない
医療以外の他分野への興味
夜勤回数への不満
Ｕターンのため
健康上の理由（精神的疾患）
医師との関係が悪い
健康上の理由（女性特有疾患）
患者・ケア対象者との関係（暴言・暴力等）
図 14
5%
10%
15%
20%
18.1
12.2
10.4
8.9
8.4
7.7
7.5
7.4
7.1
7.1
6.0
5.7
4.9
4.2
4.1
4.0
3.4
3.1
2.7
2.6
2.4
2.1
2.0
1.6
1.2
0.9
0.5
（n=34,293）
退職したい理由（看護職として就業中の求職者）（複数回答）
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