混相流レクチャーシリーズ41が開催されます

日本混相流学会 レクチャーシリーズ運営委員会
2016 年 4 月 1 日
混相流レクチャーシリーズ 41 混相流の数値シミュレーション
–基礎から最先端,大規模並列計算まで–
主 催:日本混相流学会 開催日時:2016 年 6 月 17 日(金)10:00〜17:00
会 場:神戸大学統合研究拠点アネックス棟 303 セミナー室 1
(アクセス:http://www.kobe-u.ac.jp/kuirc/access.html)
趣旨:混相流数値計算の基礎から学びたい・学び直したい方,既に研究や業務で数値計算を行っている
がオープンソースによる CAE や並列計算に興味のある方を対象に,基礎から説き起こし先端の研究事
例を紹介するとともに,並列計算における基本的な考え方を解説する.オープンソースの数値計算技術
として,世界的に広く利用されている OpenFOAM と京コンピュータ関連プロジェクトにおいて開発が
進められている FrontFlow/violet を取り上げる.このコースを聴講することにより,聴講者が混相流数
値計算の基本的考え方を理解するとともに,混相流並列計算の基礎事項と導入方法に関する基礎知識を
得ることを目標とする.
講師・講演内容 10:00-10:05 開会挨拶 日本混相流学会理事・企画部会長 渡部 正夫(北海道大学)
10:05-10:55 気液・液液シミュレーションの基礎とフロントトラッキング法による界面追跡計算
山本 恭史(関西大学)
混相流のシミュレーション手法としてよく用いられている手法(VOF、レベルセット等)
について基礎と特徴を概説する.特にフロントトラッキング法による界面現象のモデリン
グの可能性と,気液界面が固体面に接している場合の取り扱いについて説明する.
10:55-11:45 固 体 粒 子 を 含 む 混 相 流 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 基 礎 と 応 用 (DEM-CFD メ ゾ モ デ ル ,
DEM-DNS,大規模並列計算など)
辻 拓也(大阪大学)
固体粒子を含む混相流れは,自然界や各種工業装置内において広く見られる.ここでは,
高濃度系を対象とした数値シミュレーションモデルである DEM-CFD メゾスコピック法
の基礎や,近年のモデル開発や大規模並列化など,その進展や応用について紹介する.
−昼休み−
12:45-13:35 VOF に基づく流体構造連成法,スパコンにおける血流の大規模並列計算
杉山 和靖(大阪大学)
血液には柔軟に変形する血球が大量に存在し,血球の変形能や高濃度の粒子流れとしての
性質が血流の機能に大きく影響する.本講義では,連続体レベルでの血流の基礎式を説明
し,流体・構造の力学的作用の結びつきを扱う方法や,スパコンを有効活用する方策につ
いて解説する.
13:35-14:50 OpenFOAM による混相流シミュレーション 張 政(千代田化工建設)
気液二相流は大小様々な気液界面スケールが存在しうる複雑な現象である.ここでは,現
日本混相流学会 レクチャーシリーズ運営委員会
2016 年 4 月 1 日
象を精度良く再現するため,VOF 法と多流体モデルの特性を生かし,両者の機能を組み
合わせて開発した OpenFOAM ソルバーとそれを応用した工業的実用シミュレーション
事例を紹介するとともに,OpenFOAM によるソルバー開発の一般的な流れと開発に必要
な知識,及びプログラミングにおける注意点について解説する.
−休憩−
15:00-16:15 FrontFlow/violet における混相流解析機能
大西 順也(東京大学生産技術研究所)
これから流体シミュレーションプログラムを自作する方を対象として,FrontFlow/violet
のソースプログラムを題材に,プログラムの設計(メモリ管理, データ入出力),並列化(プ
ロセス並列, スレッド並列),性能チューニング等について,基礎的な事項を解説する.
16:30-17:00 京コンピュータ見学(希望者のみ.下記申込方法をご参照ください)
定 員:35 名(事前申込が必要です)
参 加 費:学生・院生:3,000 円,会員:10,000 円,非会員:20,000 円
(レクチャーシリーズ参加費には,講演聴講及び配布資料代が含まれます.京コンピュータの
見学は,理化学研究所計算科学研究機構が無償で行っているもので,費用は生じません.) 参加費支払方法:当日,会場にてお支払いください.現金払いのみ. 申込方法:下記申込先に,
「第 41 回レクチャーシリーズ申込」と題記し,氏名,連絡用電子メールアド
レス,所属,部署,電話番号,会員資格(会員/非会員/学生・院生),京コンピュータ見学希
望の有無,弁当要否*(別途 500 円を当日申し受けます)を明記のうえ,電子メールにてお
申し込み下さい.
*会場周辺には食堂や店舗がほとんどありませんので,予め弁当を注文いただくか,持参され
ることをお勧めします.弁当手配のご希望は 6 月 13 日(月)まで受け付けます.
申込〆切:2016 年 5 月 16 日(月)
申込・問合先:混相流レクチャーシリーズ運営委員会 林 公祐(神戸大学) [email protected] 078-803-6108
レクチャーシリーズ運営委員会 委員長 林 公祐(神戸大学)
委員 文字 秀明(筑波大学)
委員 伊藤 和宏(兵庫県立大学)
委員 北川 石英(京都工芸繊維大学)
委員 大西 順也(東京大学生産技術研究所)
委員 小笠原紀行(大阪府立大学)