報告書その3 - 富山大学

事例で学ぶデータ分析法〔2〕:基本統計・SAS 編
1 回目: 2014 年 9 月 6 日 13 時~17 時
2 回目: 2014 年 10 月 18 日 15 時~17 時
富山大学附属病院総合診療部
学内参加者 5 名、学外参加者 1 名
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前回同様、これまで個々のデータ分析方法については、自身の研究テーマとの関わ
りで文献・論文などで断片的にみたことがあるものの、自身ではほとんど分析を実
施したことがない医師の先生方が受講対象。
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統計的な方法論を理論的・体系的に整理するとともに、実際に受講者自身で基本的
なデータのハンドリングと分析を実施することが可能となることを目標とした。
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対象範囲は前回同様、基本統計学的分野であるが、重要な相違点として今回はノン
パラメトリック検定を重視したこと及び SAS を演習で用いたことが挙げられる。特
に SAS を用いることで、統計ソフトとして高度かつ権威はあるが、SPSS よりも
GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)のよくない SAS でもある程度使
えるようになることが狙いであった。
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やはり受講者の演習におけるデータのハンドリングに時間がかかったことや、SAS
のコマンド入力に不慣れなことなどから、急遽講義を 2 回に分け、1 回目をノンパ
ラメトリック検定まで、2 回目を分散分析以降とした。
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統計学的分析は、実際に自分でそれを実施していく中で獲得していく部分もある。
また研究は試行錯誤であるため、自在にデータを操作できるか否かが研究効率を大
きく左右する。したがってそもそも自分で分析用のデータベースを Excel や統計解
析ソフトを用いてハンドリングできることは非常に重要であるが、意外とその点に
ついて大学教育や研究活動の中で学習する機会が少ない。またこの重要さにも言及
されていない。
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したがって必要な受講者にはこの後、個別対応でデータ分析に用いる Excel の機能
を解説し、実際に研究の中で活用していただいた。
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またこの後は、受講者及びその他希望者に対し、研究に対する個別指導を行った。
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