第2章 「学校から提供された情報」の効果と評価

第2章
「学校から提供された情報」の効果と評価
1 .「 学 ん だ り 働 い た り す る こ と が 困 難 な 問 題 」 へ の 対 処 行 動
高等学校卒業後の生活において,
「 学 校 か ら 情 報 提 供 を 受 け た も の 」は ど の よ う な 意 味 を
も ち ,ど の よ う に 評 価 さ れ て い る の だ ろ う か 。こ こ で は ,
「 総 合 的 実 態 調 査 」の「 高 等 学 校・
卒業者調査」のデータを検討することを通して,キャリア教育に関連して提供された情報
の受け取られ方について整理してみたい。
まず着目するのが,高等学校卒業後に「学んだり働いたりすることが困難な問題」が生
じた際の対処行動である。
第1部冒頭の解説でふれたように,
「 高 等 学 校・卒 業 者 調 査 」で は「 学 校 や 職 場 な ど で 学
んだり働いたりすることが困難な問題が起こったとき,あなたはどうしますか」と尋ねて
い る ( 問 8 )。 こ れ に 対 す る 回 答 の う ち ,「 問 題 を 解 決 す る た め の 相 談 や 支 援 に 関 す る 公 的
な 機 関 を 知 っ て い る の で 活 用 す る 」の 割 合 は 11.5%,
「相談や支援に関する公的な機関の存
在 は 知 っ て い る が ,活 用 の 仕 方 が わ か ら な い 」の 割 合 は 7.5%で あ っ た 。す な わ ち ,高 等 学
校卒業者のうち「公的な機関を知っている」とする者の割合は2割未満である。
一方,
「 相 談 や 支 援 に 関 す る 公 的 な 機 関 は 知 ら な い が ,家 族 や 友 人 な ど に 相 談 や 支 援 を 求
め る 」 の 割 合 は 70.8%を 占 め て い る 。「 1 人 で 問 題 を 解 決 し よ う と す る 」 の 割 合 は 6.4%,
「 解 決 の た め の 方 法 を 知 ら な い 」の 割 合 も 1.9%で あ り ,問 題 解 決 の 手 段 と し て の 公 的 な セ
クターの活用可能性が,相対的に小さくしか認識されていない点に留意されなければなら
ない。
2.対処行動の背景の探索
それでは,問8における異なる回答の背景には,どのようなことをみることができるの
だろうか。このことを,問9の「学校や職場などで学んだり働いたりすることが困難な問
題が起こったときに相談できる以下の機関のうち,高校生のときに学校から情報提供を受
けたものを全て選んでください」への回答結果に照らして考えてみたい。
問 8 の 回 答 ご と に グ ル ー プ を つ く り ,問 9 の 回 答 項 目 の 選 択 状 況 を 示 し た( 図 1 )。各 グ
ル ー プ に お い て , 10%以 上 の 回 答 者 が 選 択 し た 項 目 に 着 目 し て , こ の 結 果 を み て み た い 。
まず「問題を解決するための相談や支援に関する公的な機関を知っているので,活用す
る」と回答したグループにおいては,学校から情報提供を受けたものとして「大学や専門
学 校 等 の 就 職 支 援 セ ン タ ー 」「 大 学 や 専 門 学 校 等 の 学 生 相 談 窓 口 」「 公 共 職 業 安 定 所 ( ハ ロ
ー ワ ー ク )」 を 挙 げ る 割 合 が い ず れ も 高 く な っ て い る 。
次に,
「 相 談 や 支 援 に 関 す る 公 的 な 機 関 の 存 在 は 知 っ て い る が ,活 用 の 仕 方 が わ か ら な い 」
と回答したグループでも,同様の3項目を選ぶ割合が一定以上あることがわかる。しかし
な が ら ,「 公 共 職 業 安 定 所 ( ハ ロ ー ワ ー ク )」 を 選 択 す る 割 合 が 相 対 的 に よ り 高 く な っ て い
る。
「相談や支援に関する公的な機関の存在は知らないが,家族や友人などに相談や支援を
求める」と回答したグループでは,学校から情報提供を受けたものとして「大学や専門学
校 等 の 就 職 支 援 セ ン タ ー 」「 公 共 職 業 安 定 所 ( ハ ロ ー ワ ー ク )」 を 挙 げ る 割 合 が 高 い 。 し か
し ,「 公 的 な 機 関 を 知 っ て い る 」 と す る グ ル ー プ よ り も , そ の 割 合 は 低 く な っ て い る 。
18
問題を解決するための
相談や⽀援に関する公的な
28.2
機関を知っているので、
35.9
20.6
11.5
29.8
活⽤する(回答者数=131)
相談や⽀援に関する公的な
機関の存在は知っているが、
13.3
活⽤の仕⽅がわからない
19.3
34.9
14.5
37.3
(回答者数=83)
相談や⽀援に関する公的な
機関は知らないが、家族や
9.9
友⼈などに相談や⽀援を
13.6
20.2
16.2
49.0
求める(回答者数=810)
1⼈で問題を解決しよう
6.9 8.3
とする(回答者数=72)
解決のための⽅法を
4.5 9.1
知らない(回答者=22)
8.7
その他(回答者=23)
0.0
13.9
27.8
13.6
8.7
13.0
20.0
47.2
40.9
40.9
21.7
47.8
40.0
60.0
80.0
100.0
⼤学や専⾨学校等の
⼤学や専⾨学校等の
公共職業安定所
就職⽀援センター
学⽣相談窓⼝
(ハローワーク)
労働基準監督署
総合労働相談コーナー
労政事務所(労働相談
上記の機関に関する
上記の機関に関する
(都道府県労働局など)
情報センターなど、地域
情報提供はなかった
情報提供の有無に
によって名称は異なる)
図1
ジョブカフェ
120.0
140.0
地域若者サポートステー
ション(サポステ)
ついて覚えていない
学校や職場などで学んだり働いたりすることが困難な問題が起こったときに相談で
き る 以 下 の 機 関 の う ち , 高 校 生 の と き に 学 校 か ら 情 報 提 供 を 受 け た も の ( 複 数 回 答 )( %)
また,
「1人で問題を解決しようとする」
「解決のための方法を知らない」
「 そ の 他 」と 回
答 し た グ ル ー プ に お い て は ,そ れ ぞ れ 回 答 者 の う ち 10%以 上 の 者 が 学 校 か ら 情 報 提 供 を 受
け た も の と し て 選 択 し た 項 目 は ,「 公 共 職 業 安 定 所 ( ハ ロ ー ワ ー ク )」 の み と な っ て い る 。
以上のことから,公的なセクターの存在を知っているグループ,また,それを知らない
としても家族や友人などの社会的なつながりを活用可能と捉えているグループにおいては,
学校で提供されたものが相対的に強く記憶されており,回答として挙げられる割合が高い
ことがわかる。
それに対して,
「1人で問題を解決しようとする」
「解決のための方法を知らない」
「その
他 」 と 回 答 し た グ ル ー プ に お い て は ,「 大 学 や 専 門 学 校 等 の 就 職 支 援 セ ン タ ー 」「 大 学 や 専
門学校等の学生相談窓口」を選択する割合は低いことがわかる。その一方で回答の割合が
高 く な る の が ,「 上 記 の 機 関 に 関 す る 情 報 提 供 は な か っ た 」「 上 記 の 機 関 に 関 す る 情 報 提 供
の有無について覚えていない」という項目である。
19
これらの事実からは,
「 学 校 で の 情 報 提 供 」を 受 け た こ と ,ま た そ れ を 記 憶 し て い る こ と
が,
「 学 校 や 職 場 な ど で 学 ん だ り 働 い た り す る こ と が 困 難 な 問 題 」が 生 じ た と き の 対 処 行 動
に関わっていることを指摘できる。
「 学 校 で の 情 報 提 供 」は ,卒 業 後 に 直 面 す る 問 題 を 社 会
的なつながりの中で解決できるか否かという点に関わっているといえる。
3 .「 学 校 か ら 情 報 提 供 を う け た も の 」 が 行 動 を 促 す 側 面
それでは次に,因果の想定を逆にして,学校から提供を受けた情報がどのような対処行
動 に 関 わ る の か を 確 か め て お き た い 。「 大 学 や 専 門 学 校 等 の 就 職 支 援 セ ン タ ー 」「 大 学 や 専
門 学 校 等 の 学 生 相 談 窓 口 」「 公 共 職 業 安 定 所 ( ハ ロ ー ワ ー ク )」 の 3 項 目 に つ い て , 学 校 で
その情報提供を受けた者と受けていない者とのあいだで,対処行動にいかなる違いが生じ
て い る の か 結 果 を 比 較 し た ( 図 2 )。
受けた
3.7
58.8
8.1
27.2
「⼤学や専⾨学校等の(回答者数=136)
就職⽀援センター」
学校から情報提供を
受けていない
受けた
「⼤学や専⾨学校等
3.3
60.1
8.7
25.7
(回答者=183)
6.7
72.6
7.2
9.4
(回答者数=1,005)
の学⽣相談窓⼝」
学校から情報提供を
受けていない
「公共職業安定所
(ハローワーク)」
受けた
11.4
(回答者数=236)
学校から情報提供を
受けていない
11.5
(回答者数=905)
0%
図2
10%
6.9
73.1
7.0
8.8
(回答者数=958)
4.2
69.5
12.3
6.9
71.4
6.0
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
問題を解決するための
相談や⽀援に関する
相談や⽀援に関する
1⼈で問題を
解決のための⽅法を
相談や⽀援に関する
公的な機関の存在は
公的な機関は知らない
解決しようとする
知らない
公的な機関を知って
知っているが、活⽤の
が、家族や友⼈などに
いるので、活⽤する
仕⽅がわからない
相談や⽀援を求める
90%
100%
その他
学校や職場などで学んだり働いたりすることが困難な問題が起こったとき,あなた
は ど う し ま す か へ の 回 答 ( %)
まず「大学や専門学校等の就職支援センター」についてみると,学校からその情報の提
供 を 受 け た グ ル ー プ で は ,「 問 題 を 解 決 す る た め の 相 談 や 支 援 に 関 す る 公 的 な 機 関 を 知 っ
て い る の で , 活 用 す る 」 と 回 答 す る 者 の 割 合 が 27.2%で あ る 。 一 方 , 情 報 提 供 を 受 け て い
な い グ ル ー プ で は , そ の 割 合 は 9.4%で あ る 。 両 者 の 差 は 大 き い 。 逆 に ,「 相 談 や 支 援 に 関
する公的な機関は知らないが,家族や友人などに相談や支援を求める」とする割合が,情
報提供を受けていないグループにおいて高くなる。
「 大 学 や 専 門 学 校 等 の 学 生 相 談 窓 口 」の 情 報 提 供 の 有 無 に つ い て も 同 様 で あ る 。そ の 情 報
を受け取ったグループにおいては「問題を解決するための相談や支援に関する公的な機関
20
を知っているので,活用する」割合が高くなり,情報提供を受けていないグループにおい
ては「相談や支援に関する公的な機関は知らないが,家族や友人などに相談や支援を求め
る」割合が高くなる。
一 方 ,高 等 学 校 で「 公 共 職 業 安 定 所( ハ ロ ー ワ ー ク )」に つ い て の 情 報 提 供 を 受 け た グ ル
ープと受けていないグループとのあいだでは,回答傾向にそう大きな違いは見られない。
なお,三つの項目ともに,情報提供を受けていないグループにおいては受けたグループ
よりも「1人で問題を解決しようとする」割合が高くなることにも留意しておきたい。
以上の結果からは,高等学校で「大学や専門学校等の就職支援センター」及び「学生相
談窓口」について提供される情報が,特に卒業後の生活における困難へのより有効な対処
と関わり合っていると指摘できる。
4.かつての学習内容の評価
最後に,高等学校卒業者がかつての学習内容についてどのように評価をしているのかを
検討しておきたい。
「 高 等 学 校・卒 業 者 調 査 」の 問 11 で は ,
「 高 校 生 の と き ,高 等 学 校 卒 業 後 の 進 路 や 自 分 の
将来の生き方を考える上で,役に立った学習や指導はどれですか」という問いが設定され
た。
「 (1) 様 々 な 教 科 に お け る 日 々 の 授 業 」
「 (2) 係 活 動・委 員 会 活 動 や 生 徒 会 活 動 な ど の 日 々
の 活 動 」 と い っ た 学 習 活 動 ・ 指 導 内 容 が (27)ま で 列 挙 さ れ , そ れ ぞ れ に つ い て 「 役 に 立 っ
た 」「 少 し は 役 に 立 っ た 」「 役 に 立 た な か っ た 」「 取 り 組 ん で い な い ( 指 導 が な か っ た )」 の
4項目からの選択による回答が求められた。
「 学 習・指 導 の 有 用 性 」に つ い て 尋 ね る 問 い で
ある。
ま た 問 13 で は ,「 あ な た は , 高 校 生 の と き , 自 分 の 将 来 の 生 き 方 や 進 路 に つ い て 考 え る
ために,ホームルーム活動の時間などで,どのようなことを指導してほしかったですか。
『もっとよく指導してほしかった』
『 指 導 を 受 け た 記 憶 は な い が ,指 導 し て ほ し か っ た 』な
ど,あなたが指導してほしかったと思う事柄を全て選んでください」という問が設定され
た。
「 (1) 自 分 の 個 性 や 適 性( 向 き・不 向 き )を 考 え る 学 習 」
「 (2) 上 級 学 校( 大 学 ,短 期 大
学 ,専 門 学 校 等 )の 教 育 内 容 や 特 色 」と い っ た 学 習 内 容 が (18)ま で 列 挙 さ れ た 。そ れ ら の 学
習内容を振り返り,評価することを求める問いである。
こ れ ら 二 つ の 問 い の 列 挙 項 目 の う ち ,内 容 が 重 な っ て い る の が 以 下 の 13 項 目 で あ る 。こ
れらの学習内容について,高等学校卒業者が「学習・指導の有用性」をどう評価している
かという点と,振り返って「指導してほしかった」と考えるか否かという点との関連を,
検討することができる。
①
自分の個性や適性(向き・不向き)を考える学習
②
社会人・職業人としての常識やマナーについての学習
③
進学にかかる費用や奨学金についての情報
④
社会全体のグローバル化(国際化)の動向についての学習
⑤
就 職 後 の 離 職・失 業 な ど ,将 来 起 こ り 得 る 人 生 上 の 諸 リ ス ク へ の 対 応 に つ い て の 学
習
⑥
転職希望者や再就職希望者などへの就職支援の仕組みについての学習
21
⑦
男 女 が 対 等 な 構 成 員 と し て 様 々 な 活 動 に 参 画 で き る 社 会( 男 女 共 同 参 画 社 会 )の 重
要性についての学習
⑧
学ぶことや働くことの意義についての学習
⑨
卒業後の進路(進学や就職)に関する情報の入手方法とその利用の仕方
⑩
将来の職業選択や役割などの生き方や人生設計
⑪
上級学校(大学,短期大学,専門学校等)や企業への合格・採用の可能性
⑫
労働に関する法律や制度の仕組みについての学習
⑬
近年の若者の雇用・就職・就業の動向についての学習
こ れ ら 13 項 目 に つ い て ,問 11 の 回 答 と 問 13 の 回 答 の 関 わ り を 検 討 し た と こ ろ ,関 連 が
見 ら れ た の は ① ~ ⑦ の 7 項 目 ,見 ら れ な か っ た の は ⑧ ~ ⑬ の 6 項 目 で あ っ た ( 注 1 )。① ~ ⑦
の項目については両者の直接的な関わりを想定でき,⑧~⑬の学習についての評価は,ほ
かの様々な要因が介在し両者のあいだに直接的な関わりを想定しにくいということになる。
①~⑦の項目について結果が意味するところを整理すると,以下のようになる。
● 高 等 学 校 で「 取 り 組 ん で い な い( 指 導 が な か っ た )」と し た グ ル ー プ に お い て ,卒 業
後の調査で「指導してほしかった」ものとして挙げられる割合が高い項目
①自分の個性や適性(向き・不向き)を考える学習
②社会人・職業人としての常識やマナーについての学習
④社会全体のグローバル化(国際化)の動向についての学習
⑤就職後の離職・失業など,将来起こり得る人生上の諸リスクへの対応について
の学習
⑥転職希望者や再就職希望者などへの就職支援の仕組みについての学習
この結果はある意味で当然であり,高等学校時代に取り組む機会がなかったからこ
そ ,卒 業 後 に 必 要 と 思 わ れ る 学 習 内 容 だ と い え る 。キ ャ リ ア 教 育 を 進 め る 上 で ,こ れ ら
の項目についての潜在的ニーズは高いということになろう。
● 高 等 学 校 の と き に「 役 に 立 っ た 」と し た グ ル ー プ に お い て ,卒 業 後 の 調 査 で「 指 導
してほしかった」ものとして挙げられる割合が高い項目
①自分の個性や適性(向き・不向き)を考える学習
③進学にかかる費用や奨学金についての情報
④社会全体のグローバル化(国際化)の動向についての学習
⑦男女が対等な構成員として様々な活動に参画できる社会(男女共同参画社会)
の重要性についての学習
こ の 結 果 に は 注 目 す べ き で あ る 。こ れ ら の 学 習 内 容 に つ い て は ,高 等 学 校 時 代 に 実 際
に 指 導 さ れ た 際 に「 役 に 立 っ た 」と 感 じ た 回 答 者 が ,更 に 卒 業 後 に も「 指 導 し て ほ し か
っ た 」と 表 明 し た こ と に な る 。有 用 性 の 評 価 が 更 な る 学 習 の 需 要 に つ な が っ た ケ ー ス で
あり,キャリア教育の内容として重視してよいものだととらえることができる。
22
● 高 等 学 校 の と き に「 役 に 立 た な か っ た 」と し た グ ル ー プ に お い て ,卒 業 後 の 調 査 で
「指導してほしかった」ものとして挙げられる割合が高い項目
②社会人・職業人としての常識やマナーについての学習
こ の 項 目 に つ い て は ,「 指 導 し て ほ し か っ た 」 と す る 割 合 が 若 干 で は あ る が 高 く な っ
た こ と に 注 目 で き る 。こ の 学 習 内 容 は ,高 等 学 校 時 代 に は 役 に 立 た な い と 思 っ た も の の ,
卒 業 後 に 必 要 性 が 感 じ ら れ て い る こ と に な る 。キ ャ リ ア 教 育 の 内 容 と し て は ,そ の 学 習
の 方 法 に 工 夫 や 改 善 が な さ れ た 上 で ,ニ ー ズ に 応 え る に 足 る も の だ と と ら え る こ と が で
きる。
( 注 1 ) 分 析 の 結 果 は 参 考 資 料 付 表 2 - 3 に 示 し た 。な お ,関 連 が 見 ら れ た と し て い る 項
目は全て,分析の結果が統計的に有意であったものである。
23