導入事例 「ACMS」と「FNX e-帳票FAXサービス」を導入し EDI業務とFAX業務のシームレスな融合に成功 企業間電子商取引が広く普及した現在でも、依然として重要な役割を 担っているのがFAXだ。効率的なビジネス環境を実現する上では、こ の両者を効果的に統合することが求められる。パソコン関連総合商社 の丸紅インフォテック株式会社(以下、丸紅インフォテック)でも、基幹 システムの再構築を機にこの問題の解決に取り組んだ。これまで自前で 丸紅インフォテック株式会社 取締役 CPO CRM・IT物流担当役員 丸紅インフォテック株式会社 情報企画部 EDIグループ 株式会社 ジェーエムエーシステムズ 第三事業部 第一グループ システムエンジニア 増岡 康夫 氏 中山 雅治 氏 佐藤 大 氏 構築・運用していたFAXサーバに代えて、リクルートの事業部が分社・ 独立して設立され、19年以上にわたって自動FAXの事業を手がける株 式会社ネクスウェイ(以下、ネクスウェイ)の「FNX e-帳票FAXサービス」 を新たに導入。DALの「ACMS」と連携させることで、EDI/FAXの違いを 意識することなく、発注や情報配信が行える仕組みを実現している。 「Movex」 を採用。 丸紅インフォテック 情報企画部 EDIグループの中山 パソコン関連の多彩な商品群をワンストップでトータルに提供 雅治氏は、その理由を「他のERPパッケージと異なり、Javaベースの パソコン本体や周辺機器、ソフトウェア、デジタル家電など、多彩 Movexは当社の業務ニーズに応じて柔軟にフローを設定できます。 なハイテク製品群を取り扱う丸紅インフォテック。大手家電量販店 この点が決め手になりました」と説明する。取引先や仕入先とのEDI や法人向けリセラーを対象としたビジネスだけではなく、 EC事業な 基盤には、DALのB2Bサーバ「ACMS」を採用。中山氏は「旧EDIシス ども積極的に推進している。同社の取締役 CPO CRM・IT物流担当 テムで導入していた製品は、 性能や信頼性面での不満が多かった。 その 役員を務める増岡 康夫氏は「ハードウェア/ソフトウェアの別を 点ACMSは、 市場での導入実績も多く信頼性も高いと聞いていました 問わず、 お客様が必要な商品をワンストップでご提供できるのが当社 ので、 迷わず採用を決めました」 と続ける。 の強み。取り扱いアイテム数約120万点と、業界でもトップクラスを ここでもう一つ課題となったのが、 FAX業務の改善であった。 同社 誇っています」 と力強く語る。 では新商品情報や納期回答、出荷情報などを、取引先にFAXで送信 流通・卸売業においては、業務の効率化・スピード化が強く求めら している、 また一部仕入先への発注も、 FAXベースで行っている。 もち れる。 同社でもこうしたニーズに応えるべく、 取引業務の電子化を積極 ろん、 先に触れたBEACONの画面を利用して、 商品情報や納期/出荷 的に推進中だ。 増岡氏は 「小規模取引先向けに自社構築したWebオー 情報などを確認することも可能だ。 しかしそれでもなお、 「FAXはなく ダーシステム 『BEACON』 とEDIによる取引を合わせると、 電子受注率 せない」 と中山氏は話す。 は約6割にも上る」 と語る。 その理由の一つが、 店舗への情報配信である。 大手量販店の店舗で は、 昼間の忙しい最中にゆっくりパソコンに向かっているヒマなどな 基幹システムの再構築に伴いFAX業務の改革が課題に い。このためFAXが一番確実な情報配信手段なのだ。また、小規模な 同社では2004年10月に、 同じ丸紅グループの卸売会社であるコンピュー ソフトウェア会社などでは、 エンジニアが商品開発に集中しているた タウェーブ社との合併を実施した。 これに伴って課題になったのが、 両社の め、 なかなか業務のIT化にまで手が回らない。 「その結果、 発注などの 基幹システム統合である。 コンピュータウェーブはソフトウェア、 丸紅イ 情報伝達にはFAXが最適である」 のだと中山氏は続ける。 ンフォテックはハードウェアを主に取り扱っていたため、 両方の商 従来は自前でFAXサーバを構築してこうした処理を行ってきたが、 品をトータルに扱える新基幹システムを構築する必要があったのだ。 設備コストや通信コストの増加、運用管理負担の増大などの問題が 「CyPlus (サイプラス) 」 と名付けられた新基幹システムのインフラ あった。 そこで新たに導入されたのがネクスウェイが提供するFAX送 には、 インテンシア社 (現ローソンソフトウェア社) のERPパッケージ 信サービス 「FNX e-帳票FAXサービス」 (以下、 e-帳票サービス) だ。 取引先A 取引先 丸紅インフォテック株式会社 Webオーダーシステム Internet PC 基幹システム BEACON 取引先B EDI システム 取引先C サーバ 発注 EDI システム 電話網 など EDI用 FAX Movex ファイル集配信 フォーマット変換 振り分け 発注 製品情報 など 取引先D FAX 発注 納期回答 など FAX用 ACMS+e-帳票サービスでEDIとFAXをシームレスに融合 社の業務には大きな変化が生まれた。中山氏は「ビジネスの拡大に e-帳票サービスを提案したのは、同社のITパートナーである株式 伴って取引量も増大しています。これに対応していくためには、回線 会社ジェーエムエーシステムズ (以下、 JMAS) である。 JMAS 第三事 にどんどん追加投資しなければならないと懸念していました」と語 業部 第一グループ システムエンジニアの佐藤 大氏は 「お客様の要望 る。しかし現在ではこうした点も解消。 自社構築の場合は配信ピーク を伺って当社で検討を行っていたところ、 ネクスウェイ・DALの共催 時に合わせて自前で回線を用意する必要があるが、e-帳票サービス セミナーでe-帳票サービスの存在を知りました。 業界トップクラスの ならそのような投資は一切不要になる。 実績と高信頼性を誇るFAX送信サービスである上に、 ACMSとの連携 また、 業務効率化面での効果も大きい。 現在では、 e-帳票サービスに も非常に容易に行えます。 まさにニーズにピッタリのサービスであり、 データを送るだけで、システム側の処理は完了。相手先のトラブルな 早速お客様にご提案しました」 と説明する。 どでFAXが不達だった場合も、 原因調査や再送信作業などに手間を掛 取引先や仕入先へのFAX送信を実現するには、 ACMSにe-帳票サー ける必要はない。 現在では月間7∼8万枚ものFAXが、 e-帳票サービス ビスへの転送設定を一つ追加するだけでいい。 大掛かりな開発などは 経由で送信されている。 一切不要だ。 これで相手先との通信手段がEDIの場合はEDIで、 FAXの場 Web形式の管理画面が提供されるなど、e-帳票サービスの使い勝 合はe-帳票サービスへと自動的にデータが転送される。 業務システムに 手に対する評価も高い。 また送信イメージを確認できるオプションも おいても相手先がEDIなのか、 それともFAXなのかを意識する必要は全 用意されているので、 現在はこちらの導入も検討中とのこと。 これを くない。 「従来はFAXサーバを別に立てていたため、 EDIサーバとFAX 利用することで、 送信先からの問い合わせがあった際などにも、 スムー サーバを個別に管理する必要がありました。 その点今回のような仕組 ズな対応が実現できる。 みなら、 両者を一元管理することができます。 シンプルなシステム環境 ACMS+e-帳票サービスで、 EDI業務とFAX業務の効率化を同時に を実現していく上でも、 大きな効果がありますね」 と佐藤氏は語る。 実現した丸紅インフォテック。 増岡氏は今後の意気込みを 「電子化へ 新システムには、コスト削減を図るための工夫も盛り込まれた。 の取り組みは、今後もさらに強化していきます。付加価値の高いサー 納期回答や発注が発生する度にFAXを送信すると、その都度通信費 ビスをご提供することで、 お客様の期待にしっかりと応えていきたい」 が掛かってしまう。そこでACMSの機能を利用してデータをマージ と語った。 し、ある程度まとめてからe-帳票サービスへ送るようにしているの FNX e-帳票FAXサービスについてのお問い合わせ先 だ。 「こうした開発が柔軟に行えるのも、ACMS+e-帳票サービスの 良さ」 と佐藤氏は語る。 株式会社ネクスウェイ 回線コストの削減と業務効率化を実現 URL http://www.nexway.co.jp/print/ お問合せ電話番号 : 0120-878-537 メールアドレス: [email protected] 7∼8万枚/月のFAXを安定的に処理 ACMS+e-帳票サービスによる新システムが稼働したことで、同 企業概要 2,000社を超えるサプライヤー ハードウェアサプライヤー I 社 A 社 B 社 C 社 D 社 ソフトウェアサプライヤー E 社 F 社 G 社 H 社 I 社 商 号 設 立 丸紅インフォテック株式会社(英訳名:MARUBENI INFOTEC CORPORATION) 1962年10月 金 9億2,132万円(2007年3月31日現在) 商 1,431億円(2006年4月1日∼2007年3月31日) 資 本 年 トータル・ディストリビューター 丸紅インフォテック ハードからソフト、さらに物流まで総合的にコーディネートし、 商品をご提供。 従業員数 525名(2007年6月30日現在、派遣社員含む) 営業拠点数 17ヶ所(2007年4月1日現在) 代表取締役社長 天野 貞夫 本社所在地 〒102-8314 東京都千代田区九段南2-3-14 靖国九段南ビル TEL:03-5214-1511(代表)/ FAX:03-5214-1510 お客さま U R L http://www.m-infotec.co.jp/ 【ビジネス・パートナー】 株式会社ジェーエムエーシステムズ 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1丁目3番8号 TEL.03-5640-8544 FAX.03-5640-8541 E-Mail:[email protected] URL:http://www.dal.co.jp/ ※DAL、 ACMS、AnyTranは、 株式会社データ・アプリケーションの日本及び海外での登録商標です。 ※その他、 記載されている会社名及び製品名は、 各社の登録商標または商標です。 第三事業部 営業担当 〒105-0022 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワー18F TEL:03-3431-2638 FAX:03-3431-8209 E-Mail:[email protected] URL:http://www.jmas.co.jp/ 200709-01
© Copyright 2024 ExpyDoc