Action Report

2016(平成 28)年 3 月 15 日
全 社 協
社会福祉法人
全国社会福祉協議会
日
Japan National Council of Social Welfare
(全社協 ぜんしゃきょう)
政策企画部 広報室 [email protected]
Action Report
TEL03-3581-4657
FAX03-3580-5721
〒100-8980 東京都千代田区霞が関
3-3-2 新霞が関ビル
第 69 号
Topics
 平成 28 年度事業計画・予算等を決定~第 200 回理事会・第 178 回評議員会
 3.11 東日本大震災から 5 年~全社協・各種別協の取り組み





被災地社協との連携による継続的な支援-全社協・地域福祉部
被災地における民生委員・児童委員活動の状況
介護職員第 2 次応援事業に 37 会員法人、46 名が参加-全国社会福祉法人経営者協議会
会報に「自然災害への備え」を連載-全国保育協議会
被災地の保育士を支援し続ける-全国保育士会
 『助け合い活動組織のための「新しい総合事業」Q&A~介護予防・日常生活支援総
合事業への移行にあたって~』を作成
 平成
年度の重点事業と経営課題について議論~都道府県・指定都市社協の経営に
関する委員会
 集う・学ぶ・生み出す“場”の多様な地域実践を考える~高齢者の生活を支えるネットワー
クセミナー
 障害のある方の“働く・くらす”を支える人・場所づくり~全国社会就労センター長研修会
 住民主体の地域包括ケア推進セミナーを開催
 社会福祉法人への個人寄附金の『税額控除制度』の活用を!
 種別協等総会
就労系支援施設・事業所で働く障害者の、一層の工賃・賃金向上を図るために-全国社会就労センター協
議会(2/26)/全国の民生委員による「モニター調査」実施へ-全国民生委員児童委員連合会(2/29)/
制度改革への正しい理解と実践をリードする-全国社会福祉法人経営青年会(3/4)/平成 28 年度事業
計画・予算案等を決議-全国地域包括・在宅介護支援センター協議会(3/9)
インフォメーション
社会保障・福祉政策情報
1
■ 平成 28 年度事業計画・予算等を決定~第 200 回理事会・
第 178 回評議員会
全社協では、3月2日(水)~3日(木)に、第200回理事会・第178回評議員会を開催
しました。評議員会の開会挨拶において本会斎藤十朗会長は、平成26年度より二大
重点事業に位置付けている「生活困窮者自立支援事業の推進」と「社会福祉法人制
度改革への対応」について触れ、生活困窮者自立支援事業については、民間委託を
行った自治体のうち約8割が社協への委
託を行うなど順調なスタートを切れたと
受け止めており、引き続き事業を充実さ
せていく必要があると述べるとともに、こ
れまでの本事業への取り組みについて、
出席評議員をはじめとする関係者の協
力に対し感謝の意を表しました。また社
会福祉法人制度改革については、改正
法案の早期成立をめざしつつも、各法
人において円滑な対応が図られるよう、
全国経営協をはじめ種別協議会と連携
した取り組みを進めていきたいとしまし
第 200 回理事会の様子
た。
安倍内閣における「一億総活躍社会の実現」については、私たち福祉関係者として
歓迎すべきものであり、本年5月には施策を展開していくためのロードマップとなる「ニ
ッポン一億総活躍プラン」が策定されるため、今後の議論に積極的に関与し、より良き
施策となるよう、提言・要望活動を展開する必要があるとの考えを述べました。また、平
成27年度補正予算に盛り込まれた各種貸付事業についても、都道府県社協での事業
実施にあたっては、各施策の趣旨に沿った円滑な運営が図られるよう対応を図ってい
きたいとしました。
こうした状況を踏まえ、平成28年度の事業を進めるにあたり、斎藤会長は「私たち福
祉関係者にとって、大変忙しい一年になることは確実でありますが、その分、日本の社
会福祉が充実していくのであれば、努力のしがいがありますし、また、そうした一年に
するといった気概をもって取り組んでいきたいと思います。」と述べました。
また最後に、間もなく発生から5年が経過しようとしている東日本大震災について触
れ、復旧・復興に向けた懸命の努力を続けてこられた民生委員・児童委員をはじめと
した多く福祉関係者に対してあらためて深く敬意を表するとともに、いまだ十八万人も
の方がたが避難生活を続け、さまざまな課題が生じているなかで、引き続き積極的な
2
取り組みを進めていく必要がある、との認識を示しました。
本理事会・評議員会では、本年度の第二次補正予算および来年度の事業計画・予
算を決定するとともに、全国社会福祉団体職員退職手当積立基金の財政運用ルール
の変更にかかる議案が上程され、いずれも全会一致で承認されました。
また、評議員会終了後には、茨城県社会福祉協議会の岡田克幸副会長(関正夫評
議員代理)より、関東北部を中心に広い範囲に大きな被害をもたらした「平成27年9月
関東・東北豪雨災害」における全国の社協からの多大な支援に対し、謝意を表されま
した。【問合せ先:総務部TEL 03-3581-7851】
■ 3.11 東日本大震災から 5 年~全社協・各種別協の取り組み
 被災地社協との連携による継続的な支援-全社協・地域福祉部
被災 3 県社協との連携
地域福祉部では、被災地社協と連携した継続的な支援を事業計画に掲げていま
す。
本年度も被災県社協合同会議を開催し、岩手、宮城、福島の被災 3 県社協と、被
災地社協の情報や課題を共有し、避難生活の状況とそれに伴う支援や生活支援相談
員の活動状況等を協議しました。
各県社協においては、「被災地の地域福祉活動指針(ガイドライン)」の策定や、災
害公営住宅を含む新しい地域コミュニティへの復興支援、生活支援相談員を含めた
地域福祉活動コーディネーター養成研修の充実など、市区町村社協の支援に取り組
んでおり、会議の場で 3 県の情報交換・共有が進みました。
生活支援相談活動管理職・担当者連絡会議の開催
被災 3 県及び生活支援相談員を配置している山形市社協、常総市社協が参加し、
平成 28 年 2 月 15 日(月)~16 日(火)の 2 日間、生活支援相談活動管理職・担当者
連絡会議を開催しました(於・仙台市内)。本会議では、各県の生活支援相談活動の
展開について情報共有を図るとともに、相談活動を通した地域づくりについて、神奈
川県立保健福祉大学顧問の山崎美貴子先生によるアドバイスをいただきました。2 日
目には東松島市社協の現地視察を行うことで、復興住宅等における新たな地域づくり
のプロセスを学ぶ研修の機会となりました。
3
生活支援相談員配置継続について
現在、被災 3 県の社協には、およそ 580 人の生活支援相談員が配置されています
が、平成 28 年度政府予算案においては、復興庁の被災者支援総合交付金 220 億円
の内数として、生活支援相談員配置継続にかかる予算確保がなされたところです。
なお、本会では、生活支援相談員の相談活動が社会福祉士の相談援助実習免除
の実務経験となるよう国に対し働きかけてきましたが、平成 27 年 6 月に実現していま
す。
今後に向けて
被災各県においては、災害公営住宅の入居等が本格的に進められていますが、一
方で復興公営住宅入居後の生活困窮や孤立といった生活課題、またコミュニティの微
弱化や震災支援の風化など、被災地をめぐる環境は厳しくなっています。また、福島
県においては避難生活が長期化による問題も続いています。
これまでに、被災地におけるボランティア活動に参加された人数は累計で 148 万人
を超えました。こういった被災地の状況を発信しながら、今後も多くの支援を全国に呼
びかけ継続していく必要があります。
 被災地における民生委員・児童委員活動の状況
発災から5年を迎えましたが、被災地の復旧・復興状況は、自治体ごとに格差も目
立ってきています。とくに災害公営住宅の建設状況には、自治体ごとの相違が大きく
なっています。そうしたなか、被災住民の住まいは、仮設住宅、借上げ住宅(みなし仮
設住宅)、災害公営住宅、自宅とさまざまとなっています。民生委員・児童委員は今も
高齢者をはじめとする人々の安否確認や困りごとの相談のために献身的な活動を続
けています。
さらに仮設住宅から災害公営住宅への移転に伴い、孤立する世帯や住民同士の
新たなコミュニティづくり等が課題となっています。民生委員・児童委員は、社会福祉
協議会に配属されている生活支援相談員と協働した訪問活動や、住民同士の交流を
深めるサロン活動など、同じ被災者でもある住民目線に立った活動を展開していま
す。
仮設住宅から復興住宅の移転に伴い家賃等の経済的な負担が課題となっていま
すが、家賃額は世帯の所得で決まり、将来の不安から祖父母と別居せざるを得なくな
った三世帯家族もあるといいます。
本年12月には、民生委員・児童委員の一斉改選を迎えます。発災から5年が経過し、
今も多くの欠員が発生している地域もあります。現任委員の高齢化が進むなか、新た
4
ななり手確保に向けた努力も続けられています。現在、被災地においては何より震災
の風化が懸念されており、全国の関係者が関心をもち続けることが重要となっていま
す。
 介護職員第 2 次応援事業に 37 会員法人、46 名が参加-全国社会
福祉法人経営者協議会
全国経営協(磯彰格会長)では、被災した社会福祉法人・福祉施設の経営支援とと
もに、被災地域で福祉サービスを必要としている方がたが一刻も早く安心して安全な
生活を取り戻すことができるよう、会員法人の協力のもとで応援介護職員の取り組みを
中心に事業を進めてきました。
福島県相双地域では、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線被害
の影響から介護職員の避難・離職が相次ぎ、介護を必要とする高齢者に対するサー
ビスが充足できない状況が続いていました。また、今なお稼働年齢層を中心に同地域
外への避難生活が続くなか、高齢者の介護ニーズが増大する一方で、人材確保に苦
慮しています。
こうした状況のもと、全国経営協は平成24年6月から平成26年度末までの計画で南
相馬市並びに広野町にある社会福祉法人への介護職員の応援を会員法人の協力を
得て続けてきました。「特別年会費」を財源として応援職員用の仮設宿舎を建設して実
施してきたこの取り組みは、開始して以来、平成26年度末までに215会員法人から延
べ407名の応援介護職員が参加、同地域に必要な福祉サービスを確保する一翼を担
ってきました。
また、岩手県、宮城県の被災した社会福祉法人に対しても24年度から26年度末ま
でに延べ75名の介護職員による応援を行いました。
被災者の避難生活が長期化し、被災した社会福祉法人・福祉施設の復旧・復興の
状況も一様ではないことも相まって、当初3年間としていた福島県相双地域にある社会
福祉法人への介護職員の応援を福島県経営協等からの要請を受け、平成27年度は
「第2次応援事業」として進めてきました。第2次応援事業では、37会員法人から延べ
46名の応援介護職員が参加しました。
全国経営協では平成28年度以降も現地の状況把握とともに、ニーズに即した活動
を行っていくこととしています。
5
 会報に「自然災害への備え」を連載-全国保育協議会
全国保育協議会(万田康会長)では、東日本大震災発災以降、毎年、会報「ぜんほ
きょう」3 月号で、復興にかかる取り組み等について特集を組んでいます。
また、同会報では連載として、「被災地支援報告」を掲載しています(現在は「自然
災害への備え」と改題し、その他の地域で発生した災害に対する取り組みも含めて連
載中)。
本連載では、被災三県の会員や県保育組織から経験に基づいた提言等をいただく
とともに、他の地域に広がっている防災・減災の取り組みを紹介しています。
平成 27 年には、これまでに連載された事例のうち、公立の保育施設が大震災被災
地において果たした役割とこれからの活動について収録した冊子を発行しました。
こうした情報提供を継続することで、全国の会員、都道府県・指定都市組織におい
て、防災・減災活動への意識を高めていただき、具体的な活動を今後もひろめていき
ます。
 被災地の保育士を支援し続ける-全国保育士会
全国保育士会(上村初美会長)では、東日本大震災発生2か月後の「全国保育士
会委員総会」(平成23年度第1回5月開催)にて、被災地で子どもの育ちを支える保育
士を支援するため、「東日本大震災被災地保育士会支援募金(通称:スカンポ募金)」
を創設することを議決し、会員に募金協力を呼びかけました。平成23年度は、これに
寄せられた募金を、岩手県・宮城県・福島県の保育士会に送金し(総額18,532,725
円)、被災地の保育士が研修会等に参加する際の参加費・旅費や、被災地の保育士
会等が開催した県内研修会の開催経費等の用途に役立てていただきました。
震災から2年後の平成25年には、全国保育士会正副会長らが被災地を訪れ、2年
経過して状況がどう変化したのか、いま必要としている支援はどのようなことなのかに
ついて、被災された会員保育士等から話を伺いました。
その結果を受け、平成26年度にスカンポ募金を再開するとともに、その募金を基に、
被災地のニーズをふまえた新たな支援策を展開しています。具体的には、被災地の
保育士会等が主催する、保育士等を参加対象とした保育の質向上を目的とした研修
会や、保育から一時離れ心身をリフレッシュさせることを目的とした研修会の開催経費、
あるいは、沿岸部の保育士等が参加しやすいよう、研修会場を、県庁所在地等都市
部ではなく、県内のブロック毎に設定した研修会の開催経費などに助成しています。
平成27年度からは、被災地がより活用しやすい助成方策として、「自由枠助成」を追
6
加実施しました。
被災地の現状を踏まえ、本支援策を平成28年度も継続実施することとしています。
全国保育士会は、平成23年度より現在に至るまで、事業計画の重点として東日本
大震災保育士支援を掲げ、支援事業を展開してきています。
これからも被災地の保育士等のことを忘れません。
■ 『助け合い活動組織のための「新しい総合事業」Q&A~介護
予防・日常生活支援総合事業への移行にあたって~』を作成
新地域支援構想会議では、国が示している新しい総合事業のガイドラインやQ&A
をもとに、助け合い活動組織にむけた解説を作成しました。
総合事業のガイドラインは、自治体が総合事業を推進する際の実施指針として示さ
れたもので、この中には、住民主体の生活支援サービスを地域に広げる後押しをする
ため、さまざまな「仕掛け」が盛り込まれています。「わがまちの地域包括ケアシステム
づくり」にむけて、これらの 「仕掛け」をどのように活用すればよいか。このQ&Aは、こ
うした観点から関連資料を読み込み、助け合い活動団体から見たポイントを解説して
います。
制度の趣旨や仕組みを理解し、新しい総合事業を助け合い活動の推進に活用して
いくため、各種研修会や協議体での資料としてぜひご利用ください。
助け合い活動組織のための「新しい総合事業」Q&A
http://www.shakyo.or.jp/news/20160301_tasukeai.html
■ 平成28年度の重点事業と経営課題について議論~都道府
県・指定都市社協の経営に関する委員会
「都道府県・指定都市社協の経営に関する委員会」(3月10日(木)開催。以下、「経
営委員会」という。)では、平成28年の重点事業と経営課題について議論しました。
平成27年・28年度の厚生労働省の予算及び制度改革と重点施策の動向等をふま
え、各都道府県社協の重点課題となっている、①生活困窮者支援対策と総合相談・
体制の取組強化、②セーフティネット関連事業(生活福祉資金、日常生活自立支援等)
7
の運営課題、③社会福祉法の一部改正による社会福祉法人制度改革への対応、を
中心に協議しました。
生活困窮者自立支援制度については、制度施行後の相談件数等の現状のなかで、
平成28年度には事業評価指標を見直すとの厚生労働省の方向性が示されており、相
談ケースへの継続的な関わりの必要性などの現場実態に即した予算確保と人員の加
配、事業評価指標のあり方等の課題について意見が述べられました。
セーフティネット関連事業については、事業予算及び運営課題などをもとに、平成
30年度に予定される生活困窮者自立支援制度の見直しの時期とあわせて、日常生活
自立支援事業などのセーフティネット関連の予算・事業の再編に向けて、中期的な展
望のもとに議論を進め、課題提起等を進めることを確認しました。
社会福祉法の一部改正については、開会中の第190回国会での審議が再開されて
おり、平成28年4月以降に取組が必要とされる事項の施行時期等を確認しながら、各
都道府県社協での対応及び、社協、社会福祉法人・福祉施設等での取組の支援に
ついて協議しました。
なお、平成28年度については、「全社協 福祉ビジョン2011 第2次行動方針」にもと
づく事業・活動の展開方策とこれに係る経営課題についての検討・取組を進める予定
としています。あわせて、都道府県・指定都市社会福祉協議会の重点課題に対する事
業・活動を促進するため、平成28年7月の都道府県・指定都市社協 常務理事・事務
局長セミナーに向けて、各社会福祉協議会での取組、成果等を収集し、共有をはかる
ことにしました。
【指定都市分科会】
「都道府県・指定都市社協の経営に関する委員会 指定都市分科会」(3月8日(火)
開催。以下、「指定都市」という。)では、平成28年の「大都市の福祉問題への取組を
促進する社協セミナー」と各指定市社協の重点事業等について議論しました。
「大都市の福祉問題への取組を促進する社協セミナー」は、平成26年度から開催し
ており、平成27年度(第2回)のセミナーは、社会福祉諸制度の転換期にあって、指定
都市分科会での議論を踏まえ、大都市部における社会福祉協議会の果たすべき役
割を確認するとともに、今後の実践と事業展開の方向性を協議、共有することを目的と
して開催しました。
平成28年度においても、引き続き第3回セミナーを札幌市(予定)にて開催すること
となりました。社会福祉法人制度改革や地域の生活課題・福祉課題に対応する各社
協の事業・活動実践をもとにしながら協議と情報共有をすすめる内容とすること、また
参加促進をはかることを確認しました。
平成27年・28年度の厚生労働省の予算及び制度改革と重点施策の動向等をふま
え、各指定都市社協の重点課題となっている、①生活困窮者支援対策と総合相談・
8
体制の取組強化、②介護、障害、子ども・子育てなどの福祉制度改革と事業経営の課
題、③社会福祉法の一部改正による社会福祉法人制度改革への対応、を中心に議
論しました。
生活困窮者自立支援事業の受託状況と相談ケースへの関わりなどの現状をもとに、
地域での総合相談・体制の取組強化に必要となる、職員体制、予算確保、個別支援
に関わる職員の専門知識等の必要性について意見が述べられました。
また、福祉制度改革との関連では、介護保険制度改革にともなう介護予防・日常生
活支援総合事業の展開と社協が実施する地域支援や個別支援に関わる事業・活動
の関係性の整理と、地域の実態に即した取組の必要性などについて意見が交わされ
ました。
社会福祉法人制度改革との関連では、指定都市社協おける社会福祉法人・福祉
施設等との連携・協働による地域での公益的な取組の実践課題などについて協議し
ました。
平成28年度は、これらの重点課題・事業に関する各指定都市社協の実践を収集・
分析しながら、取組の促進に向けた情報共有と課題の提起などを進める予定としてい
ます。
■ 集う・学ぶ・生み出す“場”の多様な地域実践を考える~高齢
者の生活を支えるネットワークセミナー
2 月 29 日(月)、高齢者の生活を支える
ネットワークセミナー(主催:社会福祉法人
全国社会福祉協議会、企画運営:『高齢
者の生活を支えるネットワークセミナー』企
画会議)を、全社協にて約 50 名の参加者
を得て開催しました。
今年度で 4 回目となる本セミナーは、
「市民がつむぐ高齢社会 ~集う・学ぶ・生
み出す“場”から“みんなにやさしい”地域
セミナー当日の様子
づくり~」をテーマに開催しました。
現在国を挙げて地域包括ケアの推進が
めざされていますが、その基盤となる地域づくりに向けて、市民自身が地域課題に積
極的に取り組み、生活支援や介護予防に取り組んでいくことが求められています。本
セミナーは、市民と関係者が連携し活動を生み出すための“場”づくりをテーマに、そ
9
の可能性や多様な実践手法について検討を行いました。
まずは、導入としてセミナーの趣旨や社会的な課題、地域福祉の視点などを説明し
た後、昼食休憩を利用した交流会に移り、参加者間で交流を深めました。午後は「私
たちの“場”と地域課題への取り組み」をテーマに、4 人の方から実践発表をいただきま
した。自治会(住民)、行政、社協、社会福祉施設それぞれの立場から、地域課題に
対応した実践の内容や活動が生み出された経緯、活動支援の手法などを報告いただ
きました。
その後のワークショップでは、「活動を生み出していく場をつくるために」をテーマに
グループワークを行いました。「どんな“場”が必要か」「どんな人、団体とのつながり、
協力が必要か」「課題に対する対応方法を考える」の三つの課題について、順次検討
を進め、最後に全体協議としてグループごとに協議内容を発表しシェアしました。グル
ープ発表では、個性的でユニークな“場”についてのアイディアがいろいろ報告されま
したが、特に、男性を地域活動に(担い手として)いかに引っ張り出すか、という課題を
複数のグループが取り上げ、その関心の高さが伺われました。
■ 障害のある方の“働く・くらす”を支える人・場所づくり~全国社
会就労センター長研修会
全国社会就労センター協議会(阿由
葉寛会長/以下、「セルプ協」) は、2月
25日(木)~26日(金)の2日間、広島市
において標記研修会を開催し、全国か
ら約310名の参加を得ました。
開会式に続く基調報告において阿
由葉会長は、昨年の社会保障審議会
障害者部会で行われた障害者総合支
援法施行3年後の見直し検討に対する
セルプ協の主張趣旨を説明し、「今後、
研修当日の様子
社会就労センターには各事業目的にそ
った経営(運営)が一層求められること
から、高工賃・賃金、就職はもちろんのことその後の定着に向けた支援を、これまで以
上に展開していく使命がある」と述べました。さらに、改正社会福祉法案については、
セルプ協として社会福祉法人がこれまで以上にその役割を地域で果たしていくために、
その基盤を守る必要があることから、全社協を構成する各施設種別協議会と協働し、
10
法案の早期成立に向けた要望活動を展開していることを説明しました。
その後、協力企業・団体・官公庁等感謝の表彰式を執り行いました。これは社会就
労センターの仕事の確保と障害者の一般就労移行の推進に寄与し、その功績が顕著
な企業等に感謝の意を表すもので、今年度は計12件の感謝状を贈り、表彰式には4
企業等の関係者にご出席いただきました。
午後の行政説明(厚生労働省障害福祉課)に続いて、同省障害者雇用対策課から
本年4月施行の改正障害者雇用促進法に基づく差別禁止、合理的配慮について、指
針の内容や具体的な対応事例等の説明を受けました。その後、平成26年度開催の厚
生労働省「福祉人材確保対策検討会」構成員でもあった「らしさ研究所」の門野友彦
代表より、福祉人材確保のポイントについて講義をいただきました。
2日目は、事業部会(生保・社会事業部会、雇用事業部会、就労継続支援事業部
会、就労移行支援事業部会、生産活動・生活介護事業部会の計5つ)に分かれて、そ
れぞれの部会ごとに設定されたテーマに基づいて協議・発表を行いました。その後、
社会保険労務士の平松和子氏から、社会福祉施設・事業所共通の労務管理のポイン
トと題した講義を受け、盛会のうちにセミナーを終了しました。
■ 住民主体の地域包括ケア推進セミナーを開催
地域福祉推進委員会では、3 月 7 日(月)~8 日(火)、灘尾ホールにて「住民主体の
地域包括ケア推進セミナー」を開催しました。本セミナーは、新しい総合事業や生活
支援体制整備事業への社協としての取り組みや介護サービス事業の今後の展開につ
いて考えることをねらいとしたものです。
1 日目は、まず、厚生労働省老健局振興課から「地域包括ケアシステムの推進にお
ける社協への期待」として行政説明を受け、続いて社協としての取り組み課題につい
て全社協地域福祉部長より基調報告を行いました。シンポジウムでは、中津市社協
(大分県)、高島市社協(滋賀県)、東松山市社協(埼玉県)よりご登壇いただき、生活
支援コーディネーターや協議体に関する実施状況や課題について共有するとともに、
小規模多機能型居宅介護を拠点とした住民との協働や中重度の高齢者、障害者等を
地域で最期まで支えるサービス体制等について報告を受けました。
2 日目は、一般社団法人『民間事業者の質を高める』全国介護事業者協議会特別
理事馬袋秀男氏より、平成 30 年度介護保険制度改正、介護報酬改定にむけた動き
や制度外サービスも含めたこれからの介護サービスの展開について講義をいただきま
した。また、経営事例研究として長野県富士見町社会福祉協議会の実践報告を受け、
経営改善の取り組みや常にサービスの質を高め、改革を生み出していく組織づくりに
ついて学ぶ機会となりました。
11
■ 社会福祉法人への個人寄附金の『税額控除制度』の活用を!
平成23年度税制改正により、「現下の厳
しい経済状況及び雇用情勢に対応して税
制の整備を図るための所得税法等の一部
を改正する法律」が施行され、租税特別措
置法(昭和32年法律第26号)が改正された
ことにともない、個人が一定の要件を満たし
た社会福祉法人に寄附金を支出した場合、
当該寄附金について『税額控除制度』の適
用を受けることができるようになりました。
平成27年4月からは、保育所等について、
↑画像をクリックすると『税額控除制度』の概要
をまとめた資料をご覧いただけます。
定員数に応じ寄附者数の要件が緩和され、税額控除
制度の対象となる法人の範囲が拡大しました。
地域の人々の参加と協力のもと、社会福祉法人が地
域のさまざまな福祉ニーズに対応していく公益的な活
動の財源づくりに、税額控除制度を積極的に活用す
べきです。
全国社会福祉協議会政策委員会では、社会福祉法
人の公益的な取り組みをより一層推進していくために、
税額控除制度活用を推進することを目的として、このた
び制度の概要をまとめた資料〔PDF版〕を作成し、本会
ホームページ(http://www.shakyo.or.jp/)に掲載いた
しました。本制度の周知にぜひご活用ください。
全社協ホームページのここからダウンロードできます。
■ 種別協等総会
 就労系支援施設・事業所で働く障害者の、一層の工賃・賃金
向上を図るために-全国社会就労センター協議会総会[2 月 26
日]
12
セルプ協は2月26日(金)午後から第2回協議員総会を開催しました。平成27年度補
正予算案、平成28年度事業計画案および予算案、平成29年度予算および制度改善
に向けた要望事項(重点要望)案、災害支援基金の積立のための特別会費などにつ
いての審議が行われ、いずれも提出案のとおり承認されました。
平成28年度以降の情勢として、障害者
総合支援法施行3年後の見直しに関する
とりまとめ報告書として公表された内容に
ついて、これを制度政策に反映させるた
めに同法の改正、各種政省令や通知の
改正、次期(平成30年度)報酬改定が進
められることとなります。同報告書の中で、
障害者の就労支援については各就労系
総会に連動して開催の研修会にて、発注自治
体や企業等に感謝状を贈呈
事業にその事業目的にそった経営(運営)
が求められており、このことからも特に就
労継続支援B型事業には一層の工賃向上が期待されるところです。セルプ協の平成
28年度事業計画では、働くことを希望する重い障害のある方への支援をこれまで同様
に大事にしつつ、障害者就労支援施設・事業所の全国組織として、地域での自立した
生活につなげるべく、これまで以上の工賃・賃金向上を使命として取組を進めていか
なくてはならない、との考え方を示しています。
こうした方向性から、現在の関連制度政策の動向を踏まえ、①「平成30年度障害福
祉サービス等報酬改定に向けた対応」、②「優先調達推進法を活用した官公需推進」、
③「社会福祉法人制度の見直しに向けた対応」の3点を重点的に対応する事項として、
事業計画が策定されました。
とくに、②「優先調達推進法を活用した官公需推進」では、同法施行から3周年とな
る「優先調達推進法の日・週間」キャンペーンの実施を本年6月に予定し、障害者就労
支援施設・事業所への発注増により、働く障害者の工賃・賃金がより一層向上するよう、
全国の自治体等やマスコミに積極的な働きかけを行う予定としています。
 全国の民生委員による「モニター調査」実施へ-全国民生委員
児童委員連合会評議員会[2 月 29 日]
2 月 29 日(月)、全国民生委員児童委員連合会(堀江正俊会長)は、評議員会(都
道府県・指定都市民児協会長会議)を開催し、平成 28 年度の事業計画や予算案を決
定するとともに、平成 29(2017)年の民生委員制度 100 周年に向け、記念事業につい
13
て審議を行いました。
記念事業のひとつに全国 23 万人の民生委員の協力による全国モニター調査があり、
本評議員会では、その調査内容(概要)や実施時期等が確認されました。
「モニター」には、「社会を注視する」という意味が込められています。
今回の調査では、民生委員・児童委員の日々の相談支援活動における困難事例
を収集することを通じて、社会的孤立を背景とする世帯の課題の現状を明らかにし、
必要な支援の具体化などにつなげていくことをねらいにしています。地域事情に通じ、
全国あまねく配置されている民生委員・児童委員ならではの特性を発揮する大規模な
全国調査となります。
調査は本年 6 月~7 月頃に実施し、秋以降に集計作業を進める予定としています。
 制度改革への正しい理解と実践をリードする-全国社会福祉
法人経営青年会総会[3 月 4 日]
全国社会福祉法人経営青年会(廣江晃会長)
は、3月4日(金)、平成27年度第3回委員総会を
開催し、平成28年度事業計画並びに予算を承
認するとともに、「運営要綱」等の改正および中
央推薦委員の追加選任を行いました。
また、本会設立20周年にあたり作成を進めて
きた「記念誌」について、総務広報部会の村木
委員総会の様子
宏成副部会長(秋田県)より報告、年度末にか
けて本会ホームページに掲載する旨を報告しま
した。
社会福祉法人制度改革の具体化が進むなか、平成28年度は全
国経営協事業との連携を一層密にしながら、これからの社会福祉法
人経営のあり方を共通理解にするとともに、会員による具体的な実
践の促進と主導的な(地域の法人関係者をリードする)担いを展開し
ていきます。
全国社会福祉法人経営
青年会 廣江晃会長
14
 平成 28 年度事業計画・予算案等を決議-全国地域包括・在
宅介護支援センター協議会総会[3 月 9 日]
全国地域包括・在宅介護支援センター協議会(青木佳之会長)では、3月9日(水)、
第2回委員総会を開催し、平成27年度補正予算案、平成28年度事業計画案及び予
算案等を審議しました。
平成27年度の介護保険制度改正を経て、各自治体において在宅医療・介護連携
や認知症施策の推進、生活支援サービス体制整備や新たな介護予防・日常生活支
援総合事業への移行等がさらに進められることとなっており、地域包括・在宅介護支
援センターには、それぞれの事業推進にあたって大きな期待が寄せられています。
本会では、平成28年度は、今日的なセンターの役割と課題を実態調査において明
らかにしたうえで、センターの事業の視点や進め方等、本会としての方針を発信するこ
とや、新たな研修会の実施、センター職員研修のあり方の検討、会員拡大に向けた本
会および各ブロック、県協議会の組織強化に取り組むことを重点に、平成28年度事業
計画および予算を決定しました。
また、本会で開催する全国地域
包括・在宅介護支援センター研究大
会について、各ブロックや県協議会
の組織強化、地域特性による多様な
取り組み事例の研究を目的に、毎年
地方開催することを決定しました。
総会の様子
15
インフォメーション
詳細につきましては、中央福祉学院ホームページ
をご覧ください。
http://www.gakuin.gr.jp/
平成 28 年度 社会福祉士通信課程短期養成コース
受講者募集のご案内
第3次募集
全国社会福祉協議会中央福祉学院では、平成 26 年度より、
社会福祉士通信課程短期養成コースを開設し、多数の
社会福祉士国家試験の合格者を輩出しています(第 27
回社会福祉士国家試験短期養成施設新卒者の合格者
数日本一)。
定員になり次第締切
短期養成コースは、最短 10 か月で社会福祉士国家
試験の受験資格を取得することができ、平成 28 年 4 月
に入学すれば、第 29 回社会福祉士国家試験(平成 29
年 1 月実施)を受験することができます。
短期養成コースの入学資格は、①中央福祉学院等の
社会福祉主事養成機関を修了後(いわゆる「3 科目主事」
や「社会福祉主事講習会」は含まれません)、指定施設
における相談援助業務に 2 年以上従事した方や、②福
祉系短大等で社会福祉に関する基礎科目を履修した方
画像をクリックすると中央福祉学院
等です。
ホームページにジャンプします。
市区町村社協においては、「福祉活動専門員」と「相
談援助を行っている専任の職員(主として高齢者、身体障害者、知的障害者、精神障
害者、児童その他要援護者に対するものに限る)」が相談援助業務の職種とされてい
ますが、事業を展開されている場合は、入学案内の 10 ページ以降の施設種類ごとの
職種をご確認ください。
今年度から新たに、「地域コミュニティ復興支援事業」及び「被災者健康・生活支援
16
総合交付金(地域コミュニティ活動を活用した被災者生活支援事業)」により、生活支
援相談員として従事した期間を相談援助業務に算入できるようになり、これまで以上に
地域福祉関係者の皆様が受講しやすい環境が整っております。
通信課程と並行して、試験対策講座や全国統一模擬試験等を実施し、国家試験に
向けたサポートも行っています。
スクーリングは、全国 3 会場(東京・大阪・ロフォス)で土日祝を中心に実施することと
しており、働きながら学びやすい環境を整えております。
これまでにロフォスと東京会場のA日程は定員に達したため、募集を締め切りました。
東京会場B日程と大阪会場は募集中でまだ間に合います!(ただし大阪会場も定員
に近づきつつあります。)ご検討中の方は入学案内をご覧いただいた上で、お早めに
お申込ください。皆さまのお申し込みをお待ちしております。
○修業期間:平成 28 年 4 月 1 日~平成 29 年 1 月 31 日(10 か月間)
○定
員:560 名
○費
用:入学選考料
5,000 円(推薦申込の場合は不要)
授業料
185,000 円
実習指導料
185,000 円(実習履修者のみ)
○受講資格:入学案内(中央福祉学院ホームページに掲載)をご覧ください。
○選考方法:①推薦申込⇒入学申込書類および施設長等の推薦状
②一般申込⇒入学申込書類および小論文
※①、②とも実習要履修者には別途、実習小論文有。
○申込方法:下記の中央福祉学院ホームページより入学案内をダウンロードのうえ、
必要書類を郵送してください。
○申込締切:ただいま第 3 次募集中です。
※会場によっては応募が集中し、定員間近となっているところもあります
ので、最新の情報は中央福祉学院ホームページでご確認ください。
【受講案内・申込書のダウンロードはこちら】
http://www.gakuin.gr.jp/training/course291.html
【お問い合わせ先】
社会福祉法人 全国社会福祉協議会 中央福祉学院
電話 046-858-1355
FAX 046-858-1356
メール:[email protected]
17
平成 28 年度 介護職員実務者研修通信課程
受講者募集~3 月末まで受付中
アクションレポート第 52 号、第 56 号でご
案内いたしました社協グループのネットワ
ークを活かして実施する「介護職員実務
者研修通信課程」が 4 月 1 日に開講いた
します。現在、各スクーリング実施県市社
会福祉協議会(※受講者募集中の社会
福祉協議会は、下記<募集内容>を参
照)にて最終受付中で、実施県市以外の
近隣県市からの申込も受付しております。
介護福祉士の資格取得については、法
画像をクリックすると中央福祉学院ホーム
律改正により、平成 28 年度(平成 29 年 1
ページにジャンプします。
月実施)の国家試験から、これまでの 3 年
間の実務経験に加えて「実務者研修(450 時間)」の受講が義務付けられます。
介護福祉士資格取得を希望される方については、社協グループで実施する質の高
い教育内容を実現した「介護職員実務者研修通信課程」の受講を是非ご検討くださ
い。
申込締切日等の詳細は、実施県市社協へお問合せいただくか、中央福祉学院の
ホームページでご確認ください。
<募集内容> ※定員になり次第受付終了いたします。
○受講期間:平成 28 年 4 月 1 日~12 月 31 日(9 ヵ月)
○受 講 料:145,000 円※受講者の保有資格により異なります。
例)訪問介護員養成研修(2 級)修了者 130,000 円
介護職員初任者研修修了者 130,000 円
※税込テキスト代含む
○最終受付中のスクーリング実施県市社会福祉協議会
福島県社会福祉協議会
[人材研修課 TEL 024-523-1259]
埼玉県社会福祉協議会
神奈川県社会福祉協議会
長野県社会福祉協議会
奈良県社会福祉協議会
鳥取県社会福祉協議会
18
[研修開発部 TEL
[福祉研修センター
[福祉人材部 TEL
[福祉人材センター
[福祉人材部 TEL
048-822-1191]
TEL 045-311-1429]
026-227-5208]
TEL 0744-29-0130]
0857-59-6336]
広島県社会福祉協議会
[研修開発課 TEL 082-254-3460]
川崎市社会福祉協議会
[人材開発研修センター TEL 044-976-9001]
大阪市社会福祉協議会
[社会福祉研修・情報センター TEL 06-4392-8201]
※岩手県社協、山口県社協は定員に達したため、申込み受付を終了いたしました。
※受講案内および受講申込書は、中央福祉学院ホームページよりダウンロード可能
です。 (http://www.gakuin.gr.jp/)
19
詳細につきましては、出版部ホームページをご覧く
図書・雑誌
ださい。
https://www.fukushinohon.gr.jp/
全社協の新刊・月刊誌
出版部で発売した図書と月刊誌の特集をご案内いたします。いずれの書籍も読者
の関心が高いテーマや重要な課題をとりあげていますので、関係者への周知にご協
力くださるようお願いいたします。
<新刊図書>
●『社会福祉施設経営管理論 2016』
浦野 正男 編著
施設長をはじめとする管理者が社会福祉施設を経営
するうえで知っておきたい法制度、サービス提供管理、人
事・労務管理、情報管理などについて解説し、2015 年版
に最新情報を追加した最新版テキストです。
各分野の専門家が執筆し、事例を多くとりあげているの
で、具体的でわかりやすく経営管理の基礎を学べます。
(2 月 26 日発行、定価本体 2,400 円税別)
<月刊誌>
(↑画像をクリックすると図書購入ページ
にジャンプします)
●特集「SOSをためらわせない」
『月刊福祉』4 月号
本号特集では、生活困窮者自立支援法施行後 1 年が
経過したことをふまえ、社会の支え合いは厚くなったのか、
また悩みや困難を訴えられない人たち、伝えることをためら
う人たちへのアプローチや、発信されるSOSの実情を紹介
します。あわせて、制度の展望と地域での体制づくりを考え
ます。
(3 月 7 日発売、定価本体 971 円税別)
(↑画像をクリックすると図書購入ページ
にジャンプします)
20
●特集「保護者との信頼関係を深めるために」
『保育の友』4 月号
保護者からの信頼を得るうえでコミュニケーションはとて
も大切です。いかにして保護者と意思の疎通を図り、日々
の保育や園児の育ちについて伝えるか、このことは、職員
全体で常に確認しながら取り組む必要があります。年度
替わりのこの時期は、保護者との信頼関係を深めるため
の日常の取り組みについて見直してみる、よい機会です。
そこで本号特集では、コミュニケーションの基本、保護
者支援の視点、保護者との連携などについてあらためて
考え、連絡帳や園(クラス)便りなどの媒体や、保育参観・
懇談会(保護者会)などの場を活用した実践例もご紹介し
ます。(3 月 8 日発売、定価本体 581 円税別)
(↑画像をクリックすると図書購入ページ
にジャンプします)
【問合せ先:出版部 TEL 03-3581-9511】
21
詳細につきましては、全社協・政策委員
会サイト内「社会保障・福祉政策の動向
社会保障・福祉政策情報
と対応」をご覧ください。
http://zseisaku.net/trend/
※ 政策の動きや審議会等の会議情報、厚生労働省新着情報等をお知らせします。
政策動向
■ 「外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会~経済連携協定に基づく介護福
祉士候補者等の更なる活躍を促進するための具体的方策について~」報告書をとりま
とめ【3 月 7 日】
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000115138.html
■ 第 59 回規制改革会議【3 月 9 日】
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/committee4/
160309/agenda.html
■ 第 6 回医療介護総合確保促進会議【3 月 9 日】
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000115477.html
■ 平成 28 年第 3 回経済財政諮問会議【3 月 11 日】
(1)最近の経済情勢について、(2)「成長と分配の好循環」の拡大に向けた分配面
の強化について
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2016/0311/agend
a.html
■ これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会第 1 回医療保護入院等のあり
方分科会資料【3 月 11 日】
医療保護入院等のあり方について
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000115877.html
22
■ 社会保障審議会児童部会新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会報告
(提言)【3 月 14 日】
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000116162.html
厚生労働省新着情報より
■ 臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の支給決定状況
平成 28 年 1 月末現在で、臨時福祉給付金 1,957 万人、子育て世帯臨時特例給付
金 1,472 万人に支給決定済み。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000114976.html
<レポート送付先>
本レポートは、報道関係者、都道府県・指定都市社協、種別協議会等正副会
長、政策委員会委員、本会理事・評議員の方々にお送りしています。
23