労働災害の 防止について

労働災害の
防止について
平成27年10月15日
さいたま労働基準監督署
本日ご説明する主な内容
① 労働災害防止の
ための最低基準
② フォークリフトによる
労働災害の防止
③ なぜ労働災害が
発生するのか
労働災害防止の
ための最低基準
労働安全衛生規則
第二編 安全基準
第一章 機械による危険の防止
第一節 一般基準
の一部の条文についてご説明いたします
労働安全衛生法
(目的)
第1条 この法律は、労働基準法
と
相まつて、労働災害の防止のための危害
防止基準の確立、責任体制の明確化
及び自主的活動の促進の措置を講ずる
等その防止に関する総合的計画的な
対策を推進することにより職場における
労働者の安全と健康を確保するとともに、
快適な職場環境の形成を促進することを
目的とする。
(昭和22年法律第49号)
労働安全衛生法
労働安全衛生法施行令
労働安全衛生規則
ボイラー及び圧力容器安全規則
クレーン等安全規則
有機溶剤中毒予防規則
特定化学物質障害予防規則
電離放射線障害防止規則
石綿障害予防規則
(原動機、回転軸等による危険の防止)
第101条 事業者は、機械の原動機、回転
軸、歯車、プーリー、ベルト等の労働者
に危険を及ぼすおそれのある部分には、
覆い、囲い、スリーブ、踏切橋等を設け
なければならない。
2
事業者は、回転軸、歯車、プーリー、
フライホイール等に附属する止め具に
ついては、埋頭型のものを使用し、又は
覆いを設けなければならない。
歯車等には覆い等が必要
歯車
歯車等には覆い等が必要
歯車
歯車等には覆い等が必要
ベルトとプーリー
歯車等には覆い等が必要
ベルトとプーリー
回転軸等の止め具は埋頭型に
止め具
回転軸
(原動機、回転軸等による危険の防止)
3
事業者は、ベルトの継目には、突出
した止め具を使用してはならない。
4
事業者は、第一項の踏切橋には、高さ
が90センチメートル以上の手すりを設け
なければならない。
5
労働者は、踏切橋の設備があるときは、
踏切橋を使用しなければならない。
(運転開始の合図)
第104条 事業者は、機械の運転を開始
する場合において、労働者に危険を
及ぼすおそれのあるときは、一定の合図
を定め、合図をする者を指名して、関係
労働者に対し合図を行なわせなければ
ならない。
2
労働者は、前項の合図に
従わなければならない。
(掃除等の場合の運転停止等)
第107条 事業者は、機械(刃部を除く。)
の掃除、給油、検査、修理又は調整の
作業を行う場合において、労働者に危険
を及ぼすおそ れ の あるときは 、機 械 の
運転を停止しなければならない。
ただし、機械の運転中に作業を行わな
ければならない場合において、危険な
箇所に覆いを設ける等の措置を講じた
ときは、この限りでない。
(掃除等の場合の運転停止等)
2
事業者は、前項の規定により
機械の運転を停止したときは、
当該機械の起動装置に錠を掛け、
当該機械の起動装置に表示板を
取り付ける等同項の作業に従事
する労働者以外の者が当該機械
を運転することを防止するための
措置を講じなければならない。
(刃部のそうじ等の場合の運転停止等)
第108条 事業者は、機械の刃部のそうじ、
検査、修理、取替え又は調整の作業を
行なうときは、機械の運転を停止しなけれ
ばならない。ただし、機械の構造上労働
者に危険を及ぼすおそれのないときは、
この限りでない。
(刃部のそうじ等の場合の運転停止等)
2
事業者は、前項の規定により機械の
運転を停止したときは、当該機械の起動
装置に錠をかけ、当該機械の起動装置
に表示板を取り付ける等同項の作業に
従事する労働者以外の者が当該機械
を運転することを防止するための措置を
講じなければならない。
(刃部のそうじ等の場合の運転停止等)
3
事業者は、運転中の機械の刃部に
おいて切粉払いをし、又は切削剤を使用
するときは、労働者にブラシその他の
適当な用具を使用させなければならない。
4
労働者は、前項の用具の使用を命じ
られたときは、これを使用しなければなら
ない。
(ストローク端の覆い等)
第108条の2 事業者は、研削盤又は
プレーナーのテーブル、シエーパー
のラム等のストローク端が労働者に
危険を及ぼすおそれのあるときは、
覆い、囲い又は柵を設ける等当該
危険を防止する措置を講じなければ
ならない。
機械のストローク端
による危険の防止
機械のストローク端
による危険の防止
機械のストローク端
による危険の防止
機械のストローク端
による危険の防止
機械のストローク端
による危険の防止
機械のストローク端
による危険の防止
安全柵
機械のストローク端
による危険の防止
マット式
安全装置
機械のストローク端
による危険の防止
機械のストローク端
による危険の防止
停止
(作業帽等の着用)
第110条 事業者は、動力により駆動される
機械に作業中の労働者の頭髪又は被服
が巻き込まれるおそれのあるときは、当該
労働者に適当な作業帽又は作業服を
着用させなければならない。
2
労働者は、前項の作業帽又は作業服
の着用を命じられたときは、これらを着用
しなければならない。
(手袋の使用禁止)
第111条 事業者は、ボール盤、面取り盤
等の回転する刃物に作業中の労働者の
手が巻き込まれるおそれのあるときは、
当該労働者に手袋を使用させてはなら
ない。
2
労働者は、前項の場合において、
手袋の使用を禁止されたときは、これ
を使用してはならない。
フォークリフトによる
労働災害の防止
フォークリフトに係る
労働災害の発生状況
さいたま労働基準監督署の状況
労働災害発生件数の推移
全ての起因物
1,289
1,408 1,446
フォークリフト
1,328 1,309 1,337
1,233
1,329 1,322
1,399
死亡災害は
過去10年間に
5件発生
25 28 39 31 32 18 27 28 25 12
全体に占める
割合は2%前後
(年)
17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
(労働者死傷病報告により休業4日以上の労働災害を集計)
業種別の割合
貨物
取扱業
10.4%
その他
9.0%
運輸
交通業
35.1%
商業
20.8%
製造業
24.7%
労働者死傷病報告により平成17年以降に発生した休業4日以上の労働災害288件を集計
事故の型別の割合
転倒
5.6%
激突
7.6%
墜落、
転落
10.8%
その他
10.4%
はさまれ、
巻き込まれ
45.5%
激突され
20.1%
労働者死傷病報告により平成17年以降に発生した休業4日以上の労働災害288件を集計
フォークリフトに係る
災害事例、関係法令
実際の災害発生状況とは
異なる部分があります。
一部の規定についてのみ
ご説明いたします。
しないでください!(1/11)
(搭乗の制限)
労働安全衛生規則 第151条の13
事業者は、車両系荷役運搬機械等
(不整地運搬車及び貨物自動車を除く。)
を用いて作業を行うときは、乗車席
以外の箇所に労働者を乗せてはなら
ない。ただし、墜落による労働者の
危険を防止するための措置を講じた
ときは、この限りでない。
しないでください!(2/11)
しないでください!(2/11)
しないでください!(2/11)
(主たる用途以外の使用の制限)
労働安全衛生規則 第151条の14
事業者は、車両系荷役運搬機械等
を荷のつり上げ、労働者の昇降等
当該車両系荷役運搬機械等の主たる
用途以外の用途に使用してはなら
ない。ただし、労働者に危険を及ぼ
すおそれのないときは、この限りで
ない。
しないでください!(3/11)
路面が凸凹・・・
しないでください!(3/11)
(作業計画)
労働安全衛生規則 第151条の3
第1項 事業者は、車両系荷役運搬
機械等を用いて作業
(不整地運搬車又は貨物自動車を
用いて行う道路上の走行の作業を除く。以下第151条の7までにおいて同じ。)
を行うときは、あらかじめ、当該
作業に係る場所の広さ及び地形、
当該車両系荷役運搬機械等の種類
及び能力、荷の種類及び形状等に
適応する作業計画を定め、かつ、
当該作業計画により作業を行わな
ければならない。 (第2項及び第3項 略)
(制限速度)
労働安全衛生規則 第151条の5
第1項 事業者は、車両系荷役運
搬機械等
を用いて作業を行うときは、あら
かじめ、当該作業に係る場所の地
形、地盤の状態等に応じた車両系
荷役運搬機械等の適正な制限速度
を定め、それにより作業を行わな
ければならない。
(第2項 略)
(最高速度が毎時10キロメートル以下のものを除く。)
しないでください!(4/11)
身を乗り出して・・・
しないでください!(4/11)
身を乗り出して・・・
ティルトレバーに接触・・・
しないでください!(5/11)
駐車ブレーキが・・・
輪留めが・・・
しないでください!(5/11)
駐車ブレーキが・・・
輪留めが・・・
(運転位置から離れる場合の措置)
労働安全衛生規則 第151条の11
第1項 事業者は、車両系荷役運搬機械等
の運転者が運転位置から離れるときは、
当該運転者に次の措置を講じさせなけれ
ばならない。
1 フォーク、ショベル等の荷役装置を
最低降下位置に置くこと。
2 原動機を止め、かつ、停止の状態を
保持するためのブレーキを確実にかけ
る等の車両系荷役運搬機械等の逸走を
防止する措置を講ずること。(第2項 略)
しないでください!(6/11)
(荷の積載)
労働安全衛生規則 第151条の10
事業者は、車両系荷役運搬機械等
に荷を積載するときは、次に定める
ところによらなければならない。
1 偏荷重が生じないように積載
すること。
(第2号 略)
(使用の制限)
労働安全衛生規則 第151条の20
事業者は、フォークリフトについて
は、許容荷重(フォークリフトの構造及び材料
並びにフォーク等(フォーク、ラム等荷を積載する
装置をいう。)に積載する荷の重心位置に応じ負荷
させることができる最大の荷重をいう。)その他
の能力を超えて使用してはならない。
しないでください!(6/11)
ヘッドガード
バックレスト
(ヘッドガード)
労働安全衛生規則 第151条の17
事業者は、フォークリフトについて
は、次に定めるところに適合する
ヘッドガードを備えたものでなけれ
ば使用してはならない。ただし、荷
の落下によりフォークリフトの運転
者に危険を及ぼすおそれのないとき
は、この限りでない。 (第1号から第4号 略)
(バックレスト)
労働安全衛生規則 第151条の18
事業者は、フォークリフトについて
は、バックレストを備えたものでな
ければ使用してはならない。ただし、
マストの後方に荷が落下することに
より労働者に危険を及ぼすおそれの
ないときは、この限りでない。
しないでください!(7/11)
しないでください!(7/11)
しないでください!(7/11)
しないでください!(7/11)
しないでください!(8/11)
しないでください!(9/11)
しないでください!(9/11)
(接触の防止)
労働安全衛生規則 第151条の7
事業者は、車両系荷役運搬機械等を
用いて作業を行うときは、運転中の車両
系荷役運搬機械等又はその荷に接触する
ことにより労働者に危険が生ずるおそれ
のある箇所に労働者を立ち入らせては
ならない。ただし、誘導者を配置し、
その者に当該車両系荷役運搬機械等を
誘導させるときは、この限りでない。
(第2項
略)
(作業指揮者)
労働安全衛生規則 第151条の4
事業者は、車両系荷役運搬機械等
を用いて作業を行うときは、当該
作業の指揮者を定め、その者に前条
第1項の作業計画に基づき作業の
指揮を行わせなければならない 。
しないでください!(10/11)
荷の下に・・・
しないでください!(10/11)
荷の下に・・・
(立入禁止)
労働安全衛生規則 第151条の9
事業者は、車両系荷役運搬機械等(構造上、フォーク、
ショベル、アーム等が不意に降下することを防止する装置が組み込まれているものを除く。)に
ついては、そのフォーク、ショベル、アーム
等又はこれらにより支持されている荷の下に
労働者を立ち入らせてはならない。ただし、
修理、点検等の作業を行う場合において、
フォーク、ショベル、アーム等が不意に降下
することによる労働者の危険を防止するため、
当該作業に従事する労働者に安全支柱、安全
ブロック等を使用させるときは、この限りで
ない。
(第2項 略)
しないでください!(11/11)
しないでください!(11/11)
しないでください!(11/11)
しないでください!(11/11)
(転落等の防止)
労働安全衛生規則 第151条の6
事業者は、車両系荷役運搬機械等を
用いて作業を行うときは、車両系荷役
運搬機械等の転倒又は転落による労働
者の危険を防止するため、当該車両系
荷役運搬機械等の運行経路について
必要な幅員を保持すること、地盤の
不同沈下を防止すること、路肩の崩壊
を防止すること等必要な措置を講じな
ければならない。
(第2項及び第3項 略)
フォークリフトの
運転資格、点検等
フォークリフトの運転資格は
最大荷重
1トン以上
技能講習
最大荷重
1トン未満
特別教育
道路交通法第2条第1項第1号に規定する
道路上を走行させる運転を除く。
フォークリフトの点検は
1年を超えない期間 特定自主検査
ごとに1回、定期に
1月を超えない期間 定期自主検査
ごとに1回、定期に
その日の作業 作業開始前点検
を開始する前に
フォークリフトの点検は
特定自主検査の実施は・・・
① 使用する労働者であって、
労働安全衛生規則で
定める資格を有する者
② 国の登録を受けた
検査業者
点検の実施後は
特定自主検査、定期自主検査、
作業開始前点検を実施し、
異常を認めたときは・・・
直ちに補修その他必要な措置
を講じなければならない。
点検の実施後は
○ 特定自主検査、定期自主検査
を行ったときは、その結果等を
記録し、3年間保存を
○ 特定自主検査を行ったときは、
フォークリフトの見やすい箇所
に、「検査標章」の貼り付けを
なぜ労働災害が
発生するのか
不安全行動は防げるのか
何かあったら機械を止めますか?
非常停止
ボタン
何かあったら機械を止めますか?
いつでも?
誰でも?
必ず?
何かあったら機械を止めますか?
忙しいし・・・
品質に影響
しそうだし・・・
とっさに・・・
何かあったら機械を止めますか?
①覆い、囲いの
設置を
②開けたらすぐに
停止するものに
③運転中は開け
られないものに
インターロック interlock
誤操作防止のために2種類以上の制御用の回路や
機構を関連させる機能をいい、具体的には、機械の各
作動部分相互間を電気的、機械的、油圧・空圧的など
の方法で連結し、機械の各作動部分が正常に作動する
ための条件が満足されない場合、自動的にその機械を
作動できないようにする機構をいう。
安全面では、機械の危険部分に設ける安全カバーなど
が開放されるとその機械の起動ができない機構や、安全
装置などが正常に使用されなければ機械を作動できない
機構、安全装置などが作動すると機械が急停止する機構
など、作業者に対する危害防止のために種々のインター
ロック機構が利用されている。(安全衛生用語辞典)
フール・プルーフ fool proof
誤った使用法への対処機能。
使用者に完全性を求めずに、
誤りの検出・訂正や使用法の
制限などの機能を機械などに
持たせること。
(広辞苑)
フール・プルーフ fool proof
人為的に不適切な行為または過失があっても機械、
装置、システムなどが安全に保たれるようになっている
ことをいう。
例えば、配電盤室で入口の扉を開けると、電気回路が
自然に死線となり、扉を閉じると活線回路になるような
機構を備えた設備はその例である。
また、インターロック機構のように操作の順序を間違え
たり、異常や故障があっても危険な状態になるような操作
がとられないようにした装置、その機械に対して愚かな者、
すなわち作業標準、機械の危険性などをよく理解して
いない者でも、いかなる誤操作も行われないようにした
装置をフール・プルーフ装置と呼んでいる。(安全衛生用語辞典)
フェール・セーフ fail safe
フェールとは、英語で「失敗」を意味するが、この
場合は人の失敗ではなく「機械がうまく働かない
こと」、つまり「故障」に限定して用いる。
フェール・セーフとは「機械が故障した場合、その
まま暴走して事故、災害に結び付くことなく、安全を
確保する機構」をいう。
この場合の安全確保とは、普通「運転を停止し、
しかも安全を確保できる」ということである。
(後略)
(安全衛生用語辞典)
フェール・セーフ fail safe
システム又はこれを構成する要素が故障しても、
これに起因して労働災害が発生することのないよう
に、あらかじめ定められた安全側の状態に固定し、
故障の影響を限定することにより、作業者の安全を
確保する仕組みをいう。
(工作機械等の制御機構のフェールセーフ化に関するガイドライン)
安全装置の一種。たとえ誤りや失敗が起きても、
安全を保障するための機構。機械やシステムを
暴走させないための歯止めや異常時の自動停止
機能を含む。
(広辞苑)
ヒューマンエラー human error
一般に、達成しようとした目標から、意図せずに逸脱する
こととなった、期待に反した行動のことをいう。
すなわち、人間はエラーを起こしやすいといわれている
が、故意にエラーを起こそうとする脳からの指令はなく、
得られた情報に反応し過去の経験等に基づいた最良の
行動をとろうとしたが、結果的に適切でない行動になって
しまったことをいう。
なお、事故・災害が発生したときに、ヒューマンエラーと
いう用語がメディアで報じられることが少なくないが、実際
にはヒューマン・ファクターとすべきものについても使用
されていることがある。(安全衛生用語辞典)
ヒューマン・ファクター human factor
一般に、人間のミス、機械設備の設計
・製造の不適切、情報や環境の影響、
不適切な安全衛生管理等の総合的な
不具合の結果として、事故・災害に至る
要因のことをヒューマン・ファクターと
いっているが、この要因のコントロールに
よって事故・災害を限りなくゼロに近づけ
ることができる性格のものである。
(安全衛生用語辞典)
決められた通路を歩きますか?
いつでも?
誰でも?
必ず?
決められた通路を歩きますか?
急いでいて・・・
最短距離を行こうとして・・・
考えごとをしていて・・・
誰も見てないし・・・
注意されたこともないし・・・
今まで大丈夫だったし・・・
決められた通路を歩きますか?
4つのM
Man(人原因)
Machine(機械設備原因)
Media(作業方法・環境原因)
Management(管理原因)
4つのM
Man(人原因)
Machine(機械設備原因)
心理的原因
生理的原因
Media(作業方法・環境原因)
職場的原因
Management(管理原因)
4つのM
Man(人原因)
Machine(機械設備原因)
設計上の欠陥
Media(作業方法・環境原因)
危険防護の不良
本質的安全化の不足
標準化の不足
Management(管理原因)
点検整備の不足・・・
作業情報の不適切
4つのM
作業姿勢・作業動作の欠陥
Man(人原因)
作業方法の不適切
作業空間の不良
Machine(機械設備原因)
作業環境条件の不良・・・
Media(作業方法・環境原因)
Management(管理原因)
管理組織の欠陥
4つのM
規程・マニュアルの不備・不徹底
Man(人原因)
安全衛生計画の不良
教育訓練の不足
Machine(機械設備原因)
部下に対する監督・指導の不足
適正配置の不十分
健康管理の不良・・・
Media(作業方法・環境原因)
Management(管理原因)
心理的原因
● 場面行動(とっさの行動で、同僚の救助に
飛び込むような行動)
● 忘却(物忘れ)
● 周縁的動作(危険箇所に接近しているのに
意識しない動作)
● 考えごと
● 無意識行動
● 危険感覚(危険・有害と感じない)
● 近道反応(最短距離を行こうとする動作)
● 省略行為(決められたことなどを省略する行動)
● 憶測判断(たぶん大丈夫と考えた行動)
● 錯誤(錯覚)
など
生理的原因
●
●
●
●
●
●
疲労
睡眠不足
身体機能(手足の長短、一部不自由など)
アルコール
疾病
加齢
など
職場的原因
●
●
●
●
職場の人間関係
リーダーシップ
チームワーク
コミュニケーション
など
うっかりを防ぐために「指差し呼称」
3
2.38
2
1.00
1
0.75
0.38
0
何もしない 呼称だけ 指差しだけ指差し呼称
間違える割合が
1/6に
鉄道総研調べ
不注意、考えごと、無意識行動・・・
注意しなければならない
ことが多すぎる?
注意しなければならない
時間が長すぎる?
作業が単調で飽きる?
悩みがある?
いつもの習慣で?
とっさに手が出て?
不注意、考えごと、無意識行動・・・
木登りの名人は、
注意しなければならない
弟子が木の上の高いところに
ことが多すぎる?
いるときには何も言わず、
注意しなければならない
弟子が地面に近いところまで
時間が長すぎる?
降りて来てから、
作業が単調で飽きる?
注意しろと言ったそうですね
悩みがある?
いつもの習慣で?
とっさに手が出て?
見間違い、聞き間違い、記憶違い・・・
暗い?表示が小さい?まぎらわしい?
周りがうるさい?声や音が小さい?
覚えにくい?思い出せない?
ルール違反、省略反応、近道行為・・・
仕事がやりにくい?忙しい?
黙認されてる?上司もやってる?
今まで何もなかった?俺は大丈夫?
ルールの意味を理解していない?
スイスチーズモデル
危険が通り抜け
ないよう、危険を
さえぎる壁(災害
防止対策)を何重
にも
自分の身体より大事?
自分
安全と品質は、正反対のもの?
安全と品質は、両立しないもの?
安全第一
品質第一
かすり傷だって痛く、
不愉快なものです。
骨折や切断
だったら・・・
労働災害が
起きて、
得をする人は
いません。
職場の雰囲気が良ければ、
いい製品ができて、労働災害がない、
気持ちよく働ける職場になるのでは
ないでしょうか?
気持ちよく働ける、
安心・安全な職場を作る
ためには、皆様の
日頃の目配り、心配りが
必要不可欠だと思います。
そして、
安全に対する意識を高めて、
不安全な行動を防ぐためには、
一人ひとりの特性をつかむ必要
があるのではないでしょうか?
経験の浅い人か、ベテランの人か、
若い人か、年齢の高い人か、
理論的な人か、感情的な人か、
消極的な人か、積極的な人か、
考えの柔軟な人か、保守的な人か、
感情を表に出す人か、
怒りっぽい人か、
物覚えのいい人か、
あわてやすい人か、
面倒くさがりか・・・
上司、同僚の一言、
日頃の行動は、
他の人の行動、感情に、
大きな影響を与えるの
ではないでしょうか?
安全を最優先する
姿勢を自ら示して
いただきますよう
お願いいたします。
平成27年度 全国安全週間スローガン
危険見つけてみんなで改善
意識高めて安全職場
平成26年度 全国安全週間スローガン
みんなでつなぎ 高まる意識
達成しようゼロ災害
平成25年度 全国安全週間スローガン
高めよう 一人ひとりの安全意識
みんなの力でゼロ災害