安心、安全、快適なGIS環境を目指して

安心、
安全、
快適なGIS環境を目指して
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日本ESRI・ERDASユーザ会
2月20日・21日の2日間、東京・港区の青山TEPIAにお
説した。
いて「日本ESRI・ERDASユーザ会」が開催された。今年の
引き続いて、開発元である米国ESRI社のRich
テーマは、
「安心、安全、快適なGIS環境を目指して∼本格的
Turner氏、同じく米国Leica Geosystems GIS &
なWeb時代のGISシステム構築」。会場には、期間を通じて
Mapping社のBruce Q. Rado氏による講演、ESRIジャ
のべ950人の入場者がつめかけた。
パンのスタッフによる「ArcGISコンセプトと開発計画
2003」と題した講演が行われた。
Web時代のGISのあり方は
Web上の地理情報サービスネットワークを介して、人
々が生活情報、行政情報を享受する、研究のために利用
する、あるいは民間の業務に採り入れる場合、
「安心、安
全、快適なGIS環境が重要」であることは言うまでもな
い。
初日の開会式では、ESRIジャパン社長の正木千陽氏が
開会挨拶の中で、ユーザ会会長の福井弘道慶應義塾大学
総合政策学部教授のメッセージ、米国ESRI社のJack
Dangermond社長のビデオメッセージを披露、
「情報や
文化の共有」をキーワードにユーザ会への期待感を語っ
た。
展示、体験に参加者の注目集まる
続いて行われた招待講演では、柴崎亮介東京大学空間
セッション会場では様々なユーザによる多彩な事例発
情報科学研究センター教授が「空間情報立国への道」と
表が多くの入場者の目を引き、同時に行われたシステム
題し、
「経験、生きた証」を実空間に結びつける新しい社
展示では、GISソフトの世界標準であるESRI製品、衛星
会基盤の設計(=空間情報立国)の必要性を強調。関口
画像処理/ラスタ型GIS解析ソフトウェアのトップブラン
民雄・国土地理院企画部地理情報システム技術調整官は
ドであるERDAS製品の展示コーナーに加えて、18社の
「GISに関する国の取り組み」と題して、地理情報の標
ブースで展示された最新システムがそれぞれ関心を集め
準化や政府内での率先利用の状況などをわかりやすく解
た。
また、特設された「さわってみよう! 体験コーナ
ー」では、ミニ講習会形式により、講師の操作に合わせ
実際にArcGIS/ERDASソフトウェアの操作を体験でき
るとあって、主催
者の当初見込みを
はるかに上回る希
望者が殺到し、立
席での受講者が出
るほどの好評を博
した。
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2003 Spring