亀井他 :在宅高齢者の転倒予防を目的とした Ho meHa 2 a r dMo d i B c a d o nP r o g r a m教育用教材の開発 2 5 在宅高齢者の転倒予防 を目的 とした HomeHa za r dModi f i c a t i onPr ogr a m 教育用教材の開発 亀井 智子1) 梶井 文子1) 糸井 和佳2) 小坂井留美3) 新野 直明4) De ve l opme ntofaHomeHa 2 : a f dModi f i ca t i onPr ogr a m Ut i l i 2 : ngaMode i l ofaHous ei n Pf e Ve nt l ngFa l1 Sf ofOl de rAdu lt sL iVi ngi nt heCommun it y Tomoko KAMEI ,RN,PHN,PhD l) wa kaI TOI ,RN,M N 2) Fumko K勾 I I ,RN,RD,PhD l) Rum i KOZAKAI ,Pl l D3 ) Na oa ki r aNI I NO,MD,PhD 4) 〔 Abs t r act 〕 Thege r ont ol og iC l nur a s ngf i a c lt u ya ndi nt e r di s c i p止na r yr e s e a r c he r sde ve l ope da ndr e is g t e r e dOa pa ne s e r e is g t e r e dut il i t ymode lI D 31 48 203 )moc kupofaJa pa ne s es t y l ehous ef ort e a c hi nge l de r sa bouts a f e t ya nd 良l lpr e ve ndoni nt he i rhomee nv i r or -e nt ・Thsp r ogr a m d也e dHomeHa l : a r °Modi f i c a donPr ogr a m( HHMP) t y・The免1 lpr e ve ndonc l a s sc ons i s t e doff ourl e s s onse a c ht wohour sl ong t ookpl a c ei na n ur ba nc ommuni adi n nc l ude dhe ldle a duc a dona nde xe r c i s e ・Twof o皿owupl e s s onswe r epr ov ide d;onea t1 2we e ksa ndt he s e c onda t53we e ks . Wec r e a t e d1/1 5r e duc e ds i z e de duc a dona l moc k-upofaJa pa ne s es t y l ehous ema dew id lpa pe rboa r d,a s n dpr a c t i c e sf ore l de r s ・Themoc kup ha da r r a nge me nt ss uc ha s : e duc a t i ona l ma t e r i lf a ort hel e c t ur e sa nc a edoor ,ki t c he n,l iv ngr i oom,r e s tr oom,a ndba t hr oom.Thsmoc kuphous es howe dpot e n血lhome entr n t he i rownr e s i de nc e ;f ore xa mpl et h e ha z a r dss ot ha te l de r sc ou ldu n de r s t n dwhe a r ee l de r l sm ig h t鮎1w it hi mode lha sabou n da r ybe t we e nt heJa pa ne s es t y l er oom a ndt heki t c he n,a nddl e r ei snoha ndr a ni nh te i mpor t a ntpa r toft hehous e ;t hee l e c t icc r or dr unsa c r os st hef loora ndt he r ei sas l i ppe r yma t ・ Thi r t y ni nee l de r s( me na a ge76・ 7, SD 71 1 )pa r dc i pa t e di nt het hi r t ymhut e sHHMPpr ogr a ma nde va lua t e d ・Ther e s lts u howe dt ha tove r a ut he ywe r es a ds f i e dw it ht hemoc kuphous e ・I twa s ourmoc kuphous e e f f e c dvef ora s s u nngS a f e t yi nt he i rownr e s i de nc e・ ne r e f or e ,oure duc a dona l hous emode lha spos s i bi l i de s i t y・ f ori nc or por a doni nt ot heHHMPi nt heur ba nc or r - un 〔 Keywor ds 〕 o c m ufd t y d we l l ng el i de r l y ,f d pr e ve ndo npr o g r a m,e duca do na l ma ter ia l development , mode lofahous ef or以lpr e v e ndo n,ho meha z a r dmod i 丘c a donpr ogram 〔 要 旨〕 本報告 の 目的は,地域在住高齢者 の転倒予 防教 育 「 HomeHa z a r dMod i 丘c a donPr og r a m ( M ) 」 で用 い 1 48 2 0 3号) を考案 した プロセス と特長 を る教育用教材 ( 転倒事故予 防教 育用住宅模 型 ,実用新 案登録第 3 示 し,本学老年看護学 らが主催す る転倒骨折予 防実践講座 での利用 の可能性 を検討す ることである。 1 ) 聖路加看護大学 ・老年看護学 s t . Lu k e r sCo n e g eo fNu r s m&Ge r o n t o l o ic g a lNu r s ng i 2 ) 横浜市立大学 .地域看護学,前聖路加看護大学 .老年看護学 Yo k o h a maCi t yUn i v e r s i t y ,Co mmu n i t yHe a l h Nu t r s i n g ,Fo n ne r l y S t ・ Lu k e l sCo l l e g eo fNu r s i n g ,Ge r o n t o l o iC g a lNu r s i n g 3 ) 国立長寿医療センター研究所 ・疫学研究部,ユヴァスキュラ大学 ・ジェロントロジーセンター Na d o n a lCe n t e rf o rGetia t dc sa n d g y ,Depar t me n to fEp i d e io m l o g y ・ F i n L l i s hCent e rf o rl n t e f dl S dp l l n a r yGe r o nt o l o g y , Un i v e r s i t yO f J y v 益 s k y l a ,F i nk L nd Ge f O n t O l o 4 ) 桜美林大学大学院 .老年学 F a c lt u yo fGe r o n t o l o g y ,Gr a d uAt eS c h o o lo fJ . F. Ob e r h Umv e r s i t y 2 0 0 9 年9 月2 9日 受理 2 6 聖路加看護大学紀要 No . 3 62 0 1 0 . 3 . 本学老年看護学が開催する転倒骨折予防実践講座 は,健康教育,お よび運動 プログラムを柱 とする 2時 間 ×4日間の講座であるが,これにおいて I i f W を提供する際に使用する,1 /1 5縮小サイズの紙製ボー ド の住宅模型 を考案 した。 この模型は玄関,台所,居間, トイレ,浴室等の間取 りで,部屋の境界部 には段 差 を設け,また必要なところに手す りがな く,床 にコー ド類が出ていることや,滑 り止めのないマ ッ トが 配置 してあるなど,高齢者が 自宅内においての転倒 を生 じるきっかけとなるものを配備 しているO この模型 を用いた f W を受講 した高齢者計 3 9名 ( 平均年齢 7 6 . 7歳 ∫D 7. 1 ) による本住宅模型教材へ の評価 を分析 した結果,全体的に評価 は高 く,今後 自宅の安全対策 に生か したい と評価 された。以上か ら, 本住宅模型教材は都市部高齢者の HHMPに用い得 ることがで きる教材であると示唆 されたO 〔キ ー ワー ズ〕地域在住高齢者,転倒予防教育,教育用教材開発,転倒事故予防教育用住宅模型, 自宅の安全教育プログラム Ⅰ.は じめに 筆者 らは地域在住高齢者 を対象 として,転倒予防実践 Ⅱ.転倒 事故 予 防教 育 用住 宅模 型教 材 の概 要 と 特長 講座 ( 以下,講座)を 2 0 0 5年度か ら継続的に提供 してい 本住宅模型の間取 りは,都市部居住 を想定 して考案 し る1 ) 2 ) 。講座 では,高齢者の転倒予防 にとって必要 な知 た。模型の大 きさは 1 / 1 5倍縮小サイズ ( 縦横約 7 0 c m, 識 を向上するための健康教育,および歩 き方や身体バ ラ 高 さ2 5 c m) とし,厚 さ 5 mm紙製ボー ドを用いて作成 し ンス等 を向上するための運動 プログラムを取 り入れ,老 た。住宅模型 ( 図 1) は,天井部 を開放 し,壁2あるい 年学医師,健康運動指導士,ボランティアとともに運営 は扉 3により仕切 られた居間4,台所 5,座敷 6,洗面所 7, している。 l で構成 している。 こ トイレ8,風呂場 9,玄関10及び廊下I これまでの健康教育では,転倒 に関する疫学,食事 と れ らの各個別空間の境界部 には種 々の段差部1 2 を形成 し 栄養,フッ トケア ( 実習含む) を行 って きたが,これら ている。この段差部には着脱 自在に倣合する三角刷版ボー に加 え,本学近隣地域 の転倒 の実態調査 の結果か ら, ド模型 を配備 した。壁 には着脱 自在の手す りを配備。居 Ho meHa z a r dMo d i 丘c a d o nPr o g r a m ( 以下 f W )すなわ ち,自宅の危険箇所 を高齢者 自身が理解 し,改善するた 間あるいは座敷にはコー ド付 き電化製品模型,座敷には 布団模型,雑誌, リモコンあるいは箱ティッシュ等の小 めの知識や実行力 を獲得する教育 プログラムを取 り入れ 物模型,これ らの布団模型あるいは小物模型 を収納する ることの必要性 を報告 して きた3 ) 。高齢者の自宅 には潜 ための収朗家具模型 を配備 しているO 在 的危険が存在 し,自宅内での転倒は虚弱高齢者 よりも たとえば,図 1の居間4と台所 5の境界部には,ふす ま 元気 な高齢者 に多い といわれ l),そのため,高齢者が 自 あるいは扉 と敷居 を設けたOこの敷居 は床面 に対 して突 宅の生活環境の危険箇所 をチェック して,それ らの修正 起 しているため,段差12を形成 している。また,座敷 6に を行 うことは転倒予防にとって意義のあることであると は畳 を敷 き,隣接す る廊下Hとの境界部 に段差 を形成 し 考 える。 しか し,そのために適 した教育用教材 と有効性 ている。図 2Aは段差部12の一例 として,部屋 の入 り口 に関する報告は見当たらない。 にあるふすまや戸の敷居 を示す図である。 このような段 そこで,高齢者の自宅内においての転倒 を防 ぐ教育に 差は,部屋の境界がふすまや戸 で区切 られている住宅で お い て用 い る ため の教 材 を考 案 し, これ を用 い た は床 1。 に対 して突起 した構造であ り,高齢者 にとって室 Hf I MPを受けた高齢者か らの評価 を得 たので報告する。 内の小 さな段差 も危険な転倒原因となる。これに対 し, このような段差部.,に市販の三角刷板 ボー ド. . を設置する Ⅰ.開発 目的 0 ことで転倒事故 を防止する方法 を示 している ( 図 2B) この三角 ボー ド1 4 は,段差の高 さや長 さに応 じた種々の 高齢者 を対象 とした転倒骨折予防実践講座 において, 寸法のボー ドを用意 し, これ らを段差部. 2 に着脱するこ HHMPを行 う際 に用 い る教育用教材 として,転倒事故 とにより段差 を解消で きることを教育者が説明 しなが ら 予防教育用住宅模型 を考案すること,また,これを用い 示す ことがで きる。 た HHMPを行い,高齢者 か らの評価 を受け,講座 内に おいての利用可能性 を検討する。 の部分 図 3は住宅模型の洗面所 7, トイ レ8,風 呂場 , を示 しているが,風 呂場 9の入 り口には,床13との間に段 差部12を形成する。そこには三角刷板 ボー ド1 4 の代 わ りに スノコ15等 を配置す ることで段差 を解消するよう説明す 亀井他 :在宅高齢者の転倒予防を目的 とした HomeHa 2a r dModi Bc a donPr ogr a m教育用教材の開発 37 【 符号 の説明】 1 -転倒 事故 予防教育用住 宅模型 2-・ 壁 3-扉 4-居 間 5-台所 6-・ 座敷 7-洗面所 8- トイ レ 9-風 呂場 1 0・ ・ ・ 玄関 l l-廊下 1 2-段差部 1 3-床 1 4-三 角ボ ー ド 1 5- ス ノコ 1 6 -手 す り 2 8-収納棚 2 9-マ ッ ト 1 7- マ ジ ックテープ 31 ・ ・ ・ ス トー ブ 1 8-階段 32-姿見 30・ -履物 1 9-テ レビ 33-植木 2 0-留具 21 -箪笥 2 2-電気 コタツ 3 4 ・ -パ イプ式洋服 か け 3 5-洗濯機 36-椅 子 37-ベ ラ ンダ 23-座布 団 2 4-雑誌 2 5- リモ コン 2 6-箱 テ ィッシュ 3 8・ -物干 し竿 3 9-冷蔵庫 4 0 -流 し台 2 7 -布団 41 -食卓 テー ブル 図 1 幸云倒 事故予防教育用住 宅模 型鳥取図 図 2A 逃 構 造の一例 を示 す概 略図 部1 2の 図 2Bl 」 示 す概略図 状態 を 27 2 8 聖路加看護大学紀要 No. 3 62 0 1 0 . 3 . 1 7 1 6 図 3 図 1に示 した洗面所, トイレ,風呂場の拡大図 置 している。 これ らの小物が畳の上 に直接置かれている ることがで きる。 また, トイ レ8の内部の壁 2 には, L字状の手す り16が マジ ックテープ1 7 により着脱 自在 に配置 してある。 トイ 場合 ,転倒の原因となるため,これ らの模型 を用いて具 体的に注意 を喚起することがで きる。 レに座 った体勢か ら立ち上がるときにつかまりやすい手 8 を配置 した。布団も 座敷には,また,布団27と収納棚2 す りを比較 して説明することが可能 となる。 また,和式 畳の上に敷いたままでは贋いて転倒の原因 となるため, 便器 を提示 し,洋式便器 に交換することでよりトイレの 収納するよう説明することがで きる。 8に接する 安全性 を提案することもで きる。玄関10,階段. 。 のマ ッ ト2 , ,居 間の箪笥21やテ レビ 19, 洗面所 7や玄関. 壁 2にも,棒状あるいは L字状の手す り16がマジックテー O 等の裏面には滑 り止めを貼付 し,それを提 台所 5の履物, プ1 7 により,着脱 自在 に固定 している。 示することで転倒防止の指導 をすることがで きる。加 え 図 4Aお よび図 4Bは,廊下L l の一端 に着脱 自在 に配 て,台所 には,室内用の履物, . を複数配置する。履物 は 置 される傾斜角度の異 なる複階段. 8 _ 日 8 _ 2を示 しているO 滑 り止めだけでなく錘 を覆うものを選ぶほうがよいなど, 高齢者 にとって段差や傾斜角度の高い階段 は膿等 に負担 細かい注意点を確認で きる。 であるだけでな く,資 き転倒する原因となる。段差や傾 これ らの他,一般的な家庭 に置かれるような種々の家 斜の低いほうが好 ましいが,廊下1 1 に傾斜角度の小 さな 1 ,姿見, 2,植木3 , , 具類 ,例 えば,座敷 には,ス トーブ3 3 0度の傾斜角度を有する階段】 & , を設置するほうが図 4A, パイプ式洋服かけ3 . ,台所 5には,冷蔵庫3 , ,流 し台. 0 ,食 _ 2よ りも勾配がな 図 4Bで示す 40度の傾斜角度の階段 18 卓テーブル t l ,洗面所 7には,洗濯機35等の電化製品, ま 8を だ らかであることを比較 し,段差 と傾斜 の低い階段】 には椅子3 6 ,ベランダ3 , には,物干 し竿。 8を配置 た,玄関1。 確認することがで きる。 した。 他方,図 1の居間。には,電源 コー ドが付いたテ レビ . , 本考案の転倒事故予防教育用住宅模型 により,模型 を を配置 し, このコー ドは留具2 0 等で壁 2や床1 , に固定 して 見なが ら,実際に家具や小物,手す りなどの模型に触れ, いる。 このようにコー ド付 きの電化製品を配置すること 各場所で転倒の原因 となる箇所 を具体的に指摘で き,危 によって,コー ドが転倒原因にな り得 ると認識で きるよ 険性の認識 とその防止対策を理解することが可能 となる。 うにな り,市販 の留具2 0 を用いて固定するなどの対策 を 教育内容の理解 を深めるとともに,習得 した教育内容 も 実施するよう指導することがで きる。 比較的長期 にわたって記憶 にとどめることがで きるよう ,電気 コタツ2 2 ,座布団2 3 あるいは雑 居 間には,箪笥2. 誌u,テ レビの リモ コン2 5 ,箱 ティッシュ2 6 等の小物 を配 になる。 また,家具や小物,手す りなどの模型 に触れ,それ ら 亀井他 :在宅高齢者の転倒予防を目的としたHomeHa 2 a r dMo d i Bc a d onPr o g r a m教育用教材の開発 2 9 1 8 -1 図 4A 傾斜角度の小さい階段18- 1を廊下に配置 した状態を示す概略図 1 8 -2 饗 『 l l l 甘 l 図 4B 傾斜角度の大きい階段18- 2を廊下に配置 した状態を示す概略図 の位置を替えなが ら, より転倒 しに くい生活環境 に変化 運動 プログラム,第 4週は,健康観察,健康教育 「自宅 させるためのヒン トを提示することもで きる。 このよう の安全チェック ( HHMP) 」,運動 プログラム,茶話会, な模型 を用いなが ら,市販の各種の転倒予防の用具 とそ 修了証授与 とした。 の使用方法 も併せて説明することで,さらに具体的に各 HHMpは高齢者 7- 8名 を対象 とした小 グループ教 自の自宅においての対策 を検討することが可能 となる。 育の形式 を取 り,内容は,① 自宅の中の転倒危険箇所の このように,本住宅模型教材 は,高齢者の家庭内にお 点検,②段差,マ ッ ト等敷物,照明,履物 など,本模型 ける転倒防止 に関 して広範な教育 を効率的に行 うことが 教材 を用いた転倒予防対策の詳細 な説明,( 参参加高齢者 で きる効果 を期待 して作成 し 「 転倒事故予防教育用住宅 が住宅模型教材 に触れなが ら,転倒危険箇所の修正演習, 模型」 と命名 した ( 実用新案登録第 31 48 20 3号) 。 ④段差解消器,滑 り止めマ ッ トなどの実物展示で構成 し, 30分で行えるもの とした。 Ⅳ.住宅模型教材 を用いた HHMPの内容 本模型教材 を用いた Hf n4 Pは従来の講座 4週間中の 第 3・4週 に位置づけた。講座の内容は,表 1に示 した。 第 1過は問診,健康観察 と心身データの計測,健康教 Ⅴ.本模型教材 に関する参加者評価 本 模 型 教 材 の 有 効 に つ い て検 討 す る た め に , 20 08-2009年鹿本講座参加者の うち HHMPを受けた計 育 「 転倒の発生 とその予防」 ,健康運動指導士 による運 39名 ( 平均年齢 76. 7歳 ∫D 7 . 1 )( 写真 l)を対象 として, 動 プログラム ( 休憩 ・水分補給 を含む),弟 2過は,健 HHMP終了直後 に無記名 自記式 アンケー ト調査 を実施 康観察,健康教育 「 栄養 と食事」 ,運動 プログラム,第 3 した。アンケー トの内容 は,本模型教材 自体 についての 週 は,健康観察,健康教育 「フッ トケア講義 と実習」, 評価 ,お よび本模型教材 を用いた HHMPによる自宅内 30 聖路加看護大学紀要 No . 3 620 1 0 . 3 . 奉 1 転債骨折予防実践講座プログラムの内幸 第 1過 集 2週 ・問診 ( 放任歴.転e f 屋.J B 蔓 状況等) ・健康観象 ・心身計漬 ( BNl ' .曽貧農.開F B片足立 ・健康観秦 ・健康教育 r 栄養と食■」 ・運動プログラム 歩舌舌.スクエアステップ○ 第 3週 第 4週 ・健康観察 ・健康観嚢 ・健康故育 ・健康故青 「 フットケアの方法講義 . 潤晋」 r 自宅の中の安全対韓( HHMP) 」 ・運動プログラム ・主動プログラム マットt用いたス トレッチ等 市子L =きった上下政の王Q. a.BNl :Bo dyr T l a S Si n de x: b.QOL:WHO Qu a J 吋 ○†L打e2 6 港)第 3過日,集 4週日は対象者 を 2つの少人数クループに分割 し古 1つのグJ L ・ -プに実施 し.翌温グJ L ・ -7毛反転 のではないか と考 えられる。 また本住宅模型鼓材 を実鞍 に用 いた Ⅰ ⅡnP では.高 瀬者の典味を引 き,自宅の転併危険箇所 を高齢者 自身が 示 しなが ら具体的な対兼 をその場で考 え,発言 してお り. 意園 した内容 の理解 を促す姓体になった と考 えられた。 参加者 による評価か らも自宅の安全対束の必要性 を理解 した とす る者 が ほ とん どで . 本 住 宅模 型 を用 い た rLE W は自宅 内の東側危 阪箇所 の改善兼 を参加者 自身 が検討で きる横合 となっていた と考 えられた。 高齢者 を対象 とした催廉教育鼓材の開発 に関す る報告 写J tl 転倒嘉故予防教育用住宅模型 を用いた Hα¶e は少な く,此故することは困姓であるが.本堤型故材 は Haz udMdL f l c a t bnPr o gr amの実施 少人数グループ汲育 によ り,高齢者が実際 に最塾に触れ て学習で きる点がメリッ トであ り, これにより長押的に 脚 願 債の必要性の理解 についてを選択肢 にで.また本 掛 に関する意見 を自由記述で回答する構成 としたD 記憶 に残 るような教材 にな りえるのではないか と考 え ら れる。 今後,高齢者 を対象 とした教育方法のさらなる工夫 を なお.本能座 の実地 による車餌予防効果等 について検討 す ることや.安間穀雨杢他のデータ収集 については.本 行 うことも重要である。その上で本住宅模型教札 学研究倫理審査委月余の裏窓 を得て実施 した。その結果, び これ を用いた HJ W 「 模型が 自宅 と少 し類似 してい る」1 6名 いて検討す る必要がある。 ( 4 1 . 0 %) .「間 ( 6 1 . 5 %).「わか り ( 97. 4 %) .「自宅の舞 姫峯債 およ の高齢者への転倒予 防効果 につ 4名 取 りや小道具類 は とて もよい」2 に くい ところはない」38名 7 4. 4%)であったD の必要性が とて も理解で きた」29名 ( Ⅶ .結鴨 高齢者 の栃領事故予 防汲育用教材 として.1 / 1 5椿縮 また 自由記述 では.「とて もわか りやすい模型 で.今後 の安全対 乗 の春考 にしたい」8件 ,「非常 にわか りやす 小サ イズ就製ボー ドの住宅模型故材 を開発 したDこれを く細かい ところまで行 き届いている 」「マ ンシ ョンの よ 0 08-20 09年度転倒骨折予 防実践講座 用いた HHMPを 2 うな間取 りが よい と思 う」各 2件 などがあげられた ( 秦 参加者 3 9名 に実施 し,参加高齢者 か らの評価 を受 けた 2) B 括果.本住宅模型教材への評価 は高かった。 以上か ら.転倒事故予防住宅模型汲札 用いた HW Ⅵ .考嚢 お よびこれを は高給者 の転倒予 防教育 に利用可能であ ることが示唆 された。 本住宅模型教材 は.都市部の居住 を意鼓 して考案 し, 高齢者が 日常生活で使 用する道具 など小物 も多数作成 し て配備 した。模型 を見なか ら身近な生活軸 に潜む危険 性 に焦点を当てたため高齢者 自身が 自宅鞘 を想起する ことがで き.自宅の安全対兼 を具体的にイメージで きた 畿 辞 世群事故予防教育用住宅模塾 の臭用新案登録に際 して. 聖港加看覆大学発明重点会 にご支堤 をいただきましたこ とに凍射 します。 亀井他 :在宅高齢者の転倒予防を目的としたHo meHa 2 a r dMo d i Bc a d onPr o g r a m教育用教材の開発 31 表 2 HHMPを受 けた高齢者 による転倒事故予防教育用住宅模型への評価 項 回 目 1.住宅模型 は自宅 と類似 していたか 答 N=3 9 回答音数 ( 割合%) 全 少 あまり どちらでもない とても類似 く し類似 似似 ていない ていない l 1 1 0 6 1 l(2 ( (2 4 2 5 8 1 . 6 . 0 2 6 ) ) 2 全 少 あまり良 どち く良 し良い らでもない くない くない と ても 良い 2 1 4 0 3 2( ( (7 ( 6 2 5 1 . 7 6 5 1 ) 3.住宅模型 でわかりに くいところ ある わか らない ない 3 8 1( (2 9 7. 4 6) 4.住宅模型 による説明で自身の自宅の環境整備の必要性が理 とても理解 できた 29 ( 7 4. 4) 全 少 あまり理解 どちらでもない く し理解 できた できなかった できなかった 9 1( (2 2 3 . 6 . 1 ) ) .住宅模型の間取り,小道具類は良いか 解 できたか 5.模型教材等への意見 (自由記載) ・とてもわかりやすい模型で,今後の自宅の安全対策の参考に したい (8件) ・非常にわかりやす く.細 かいところまでよ く注意が行 き届いていると思 った (2件) ・注意すべきことがわかった ・身近に自宅の安全対策の, 必要性 を感 じることができた ・新聞や本 を置放 しにせず, きちん と整理 するように したい ・大変 よ くできていて.楽 しく学ぶことができた ・建築関係 をまったく知 らない人が一生懸命勉強 したと思 う ・良い勉強になった○早速対策用具 を購入 して安全 に努めます ・気 をつ けて生活 したい と思 いま した ・良いグッズがた くさんあるので良かつた ・紹介 してもらった用具で買いに行 きたい と思 うものがあったo どこで販売 しているかも紹介 して くださり,熱意の ほどが 感 じられた ・必要に応 じて自宅 を改善 したい ・マンションのような間取 りがよい と思 う ( 2件) ・手す りは取 り付 けられない壁面があるので注意 ・改良する箇所 は多 くあるが,便所の実行 は難 しい HHMPの実施 にあ た って は 日本学術 振 興 会 科 学研 究 2007 ,7 48 4. 都 市型 地域 にお け る地 費補 助金 基 盤研 究 C研 究課 題 「 2)亀井智子 ,梶 井文子 , 山田艶子 ,川上千春 ,杉本知 域住 民 と大学 の協働 に よる認知症 ・転倒予 防の継続評価 子.看 護大学 の ア ウ トリーチ実践 に よる都 市 部在 住 高 研 究」 ( 平成 20年 度研 究代 表者 齢者 のための転倒骨折予 防体操教室 の短期 的効果 とイ 新 野直 明), お よび平 成 20年度聖蕗加 テルモ共 同研 究事業 に よ り行 った。 ンパ ク ト 第 2 7回 日本看 護科 学 学会 学術 集会 講演 集. 2 007 ,400. 参考文献 3)亀井智子 ,梶 井文子 ,糸井和佐 , 山田艶子 ,新 野直 転 倒 事 故予 防教 育用 住 宅模 型 実用新 案登 録 願 ,208年 明. 都 市 部在 住 高齢 者 にお け る転 倒 発 生場 所 の現 状 か 1 1月 21日. らみ た転倒 予 防教 育 プログラムの検討 一東京都 中央 区 引用文献 2町の調査 か ら-,聖路加看護大学妃象 35 ,209,5 2- 1)亀井智子 ,梶 井文子 ,山田艶子 ,川上千春 ,久代劫 6 0. 加 子 ,杉 本知子 ,大蔵倫博 ,小坂 井留 美 ,新 野直 P B. 4) I ・ or d S. R. ,Me ns H B. ,a nd S he r r ngt i on C,Home 都 市部 に居住 す る高齢者 の ための転倒骨折予 防 ア ウ ト i n si n ol de rp eopl ea nd e nv i r onme nt lr a i s kf a c t or sf orf リーチ プ ログ ラムの実践一 市 民 主導型 介 護予 防 をめ ざ 丘c a dons IAgea nda ge ng.i i i 55 1 hee t E Bc a c yofhomemodi した プログ ラム開発 と評価 .聖路加 看護大 学紀 要.3 3, 並59 ,2006,35 S 2.
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