DE-WAチラシ_ 事例5

「実践躬行の体験教育」で
社会に貢献する人材を育てる
明星大学
キャリアセンター
担当課長
前原征司氏
――進化を加速させる明星大学
明星大学は、東京都日野市と青梅市の2つ
ループワークで話し合って発表したり、身近
前原氏 大学全体のプロジェクト(**)
のキャンパスに8500人の学生が通う私立大
な社会人として大学内の各部署で働く大学職
として、次年度に何をやるのか、各学部・学
学だ。社会に貢献する人材を輩出するため、
員へインタビューしたり、企業向けの研修で
科ごとに目標設定を具体的に行っています。
教育方針のひとつに、身をもって行うことを
も使われるテーマを学生向けにアレンジして
明星では教員と職員とが同じテーブルにつ
尊ぶ「実 践 躬 行 」を掲げ、「体験教育」を
課題に取り組ませます。「自分の意見を言
き、新しいアイデアを出し合うシステムがあ
キーワードにした授業や丁寧な就職支援に意
う・表現する」経験を通じて、「人と関わる
り、いいアイデアはワンストップで実行が可
欲的に取り組んでいる。方針が徹底されてい
力」を身につけるのが目的です。授業内容の
能です。また優れた取り組みを評価する仕組
る背景には、同校のスピーディーな意思決定
構成を組み立てている教員は、企業向けの研
みも整っています。前述の「自立と体験1」
と、教職員の高い意識があるようだ。キャリ
修の担当経験が豊富なため、実社会で必要な
についても、大学組織全体を巻き込んだから
アセンター担当課長の前原征司さんに話を聞
力が身につくように意識して授業を組み立て
こそ実現したプログラムであると言えます。
いた。
ています。
この授業では約70あるクラスを、初年次教
Q
今後の抱負を聞かせて下さい。
インターンシップへの参加人数が多い
育・キャリア教育を専門とする実務家の教員
ですね。受け入れ企業の確保が大変な
だけでなく、各学部から約45名の教員を選出
科目でキャリア教育のブラッシュアップを目
のでは?
し、担当していただいてます。教員は体験教
指しています。学外に出て行く要素を盛り込
前原氏 1学年約2000人に対し、平成25
育の手法について事前に入念なトレーニング
むなど、新しいグループワークを考えます。
年度は延べ約800名が参加しました。平成26
を受けます。こうした進め方は、他大学では
明星の教育方針として「人格接触による手
年度も、900名以上となることが確実です。
あまりみられないと思います。
塩にかける教育」をうたっておりますので、
Q
懇意にしている多摩地区の企業のみならず、
都内全域に受け入れ先を確保してあります。
また、通常受け入れ枠が少ない行政機関に
前原氏 次年度は、「自立と体験」の
やることは沢山あります。困難にも果敢に挑
Q
今回、3年生を中心にTest DEWAを受
戦できるパワーや、社会の荒波に揉まれても
験していただきました。
生き抜くことができる体力と忍耐力を、学生
つきましても、例えば多摩地区においては、
前原氏 3年生の中から、インターンシッ
に身につけて欲しいと思います。就職するこ
本学はほぼ全ての自治体から受け入れ枠をい
プの経験があり、受け入れ先企業や学内での
とが決してゴールではありません。企業や社
ただいております。これは、開学時から地道
評価が高い学生を選抜した上で受験させまし
会に貢献する人財を1人でも多く育成したい
に関係構築に努め、コミュニケーションを積
た。学生と社会人とのギャップを知ってもら
ですね。
み重ねてきたからであり、本学にとっては貴
うことが目的です。
重な財産ですね。うれしいことに明星の学生
過去に実施したアセスメントテストの場合
(*)明星大学HP「体験教育(自立と体験)」
を一度受け入れていただくと、良い評価をい
は、社会人が実際に解答した実績・スコアを
参照 h t t p : / / w w w . m e i s e i - u . a c . j p / a b o u t /
ただき、翌年以降も継続して受け入れていた
ベースにしていないためか結果が抽象的で
taiken.html
だける企業様・団体様が多いようです。
す。その点、Test DEWAは現役の社会人の
データを踏まえてスコアを出していますの
(**)MI21プロジェクト(Meisei Innovation
入学してすぐに、新入生全員が履修す
で、大変に有益です。受験した学生は、「現
f o r t h e 2 1 s t C e n t u r y) 明星大学が取り組む
る共通授業があるそうですね。
状の実力=社会人とのギャップ」に気付き、
自校のガバナンス改革。学校全体の課題を踏まえ
前原氏 1年次の前期の必修科目、「自立
目標を明確化することができます。大学に
て各学科が戦略目標を定め、達成状況や成功例を
と体験1」(*)です。7学部11学科の約
とっても、学生の隠れたポテンシャルを見つ
共有。入学志願者数の3倍増達成、並びに収支の
2000名の学生を、1クラス30名の中に混在
けるツールとして最適だと思います。
改善など、経営上の大きな成果を得ると同時に、
Q
させ、6人程度のグループに分かれて、毎回
様々な課題に取り組みます。
例えば、「明星大学の良いところ」をグ
教職員のモチベーションが向上して自発的な取り
Q
様々な施策や取り組みに、スピード感
組みが行われるようになった。
がありますね。
DEWA 導入事例⑥
明星大学様には、就職活動を間近に控えた3年生を対象に
Test DEWAをご利用いただきました。「働く上で必要な考え
略歴(まえはら・せいじ)
就職講座
1973年東京都出身。1997
DEWAテスト実施 10/11∼12
科卒業後、母校明星大学に
年明星大学人文学部経済学
方・行動」は何か、自分に不足しているものは何か、客観的に
把握することが目的です。個人別評価シートを踏まえて面談を
行ったため、各自の課題と目標設定が明確になりました。さら
に実際の就職活動においても、自己PRや志望動機を組み立てる
ための材料となりました。
教員による面談
11/8∼9
就職。同大学の経理課、総
務課、人事課を経て、2013
年より現職。就職支援業務
の効率化やレベルアップを
就職活動本番へ
図り、より競争力のある組
織作りを目指している。