立川高校女子バスケットボール部、選手権大会(インターハイ予選)、二回戦観戦記 5 月 25 日の日曜日、選手権大会(インターハイ予選)の女子の二回戦が江東商業高校で 9 時から行われました。江東商業高校は総武線「亀戸」駅から北東へ徒歩 15 分弱の都立高 校です。4 階に体育館があり、東京ドームや立川市の柴崎体育館と同じくテント構造の屋根 なので、明るく見やすいコートでした。 立川とは東京の反対側の遠い会場での第 1 試合でしたが、ギャラリー席には選手のご家 族と籠友会副会長西川さん、今年卒業の OG 達、そして立川高校 3 年生のクラスメイトた ちが中間テスト 1 週前の時期にもかかわらず早起きして応援に駆けつけてくれました。 「立川」の相手は「実践女子学園」でした。8 時 45 分、副顧問の藤木先生と共に江東商 業に到着した時には両チーム共にアップを行っており、 「実践女子」は身長が 175cm程度 のセンターがいる、しっかりしたプレイを行っているチームでした。 第1ピリオド、 「立川」は4番6番 10 番 11 番 15 番の第一回戦と同じスタートメンバー でのぞみました。 「実践女子」は身長が高い選手 7 番がティップオフのジャンパーとなり試 合は始まりました。ディフェンスは互いにハーフコートのマンツーマンですが、「立川」は 5 月 11 日の「北園」戦と同じくディナイを強くしたプレッシャーの強いマンツーで始めま す。 「実践女子」の 7 番はローポストに立ちましたが、 「立川」6 番がマンマークし、他の選 手が挟むシフトでシュートに持って行かせません。一方「立川」4 番のハイポストからのス テップシュートは「実践女子」7 番にシュートブロックされてしまいます。6 分経っても「立 川」は 6 番 15 番 11 番のシュート、 「実践女子」は 7 番のフリースロー3 本とフォローアッ プ 2 本、4 番の速攻で 6 対 9 というロースコアの出だしとなりました。ここでチャージドタ イムアウトを「実践女子」が取り、オフェンスのリズムを早くしてきました。6 番 8 番の仕 掛けからローポストの 7 番にプレイさせ点が入り始めます。 「立川」はトラベリングを重ね てとられたりしてリズムに乗れず、第 1 ピリオドを 8 対 19 と離されてしまいました。 第 2 ピリオドでは「立川」はオールコートマンツーマンディフェンスとし、且つ 7 番へ の挟み込みのシフトを徹底させました。 「立川」4 番のジャンプシュートが決まり、アーリ ーオフェンスから 18 対 26 と点差を縮めます。ここでルーズボールの混戦があり「立川」6 番センターが足首を捻挫してプレイができなくなってしまいました。 「立川」はフォワード 5 番が膝の故障で第一回戦に続き出場できず苦しい中での闘いとなってゆきます。 「実践女 子」のアーリーオフェンスで徐々に離され、6 分過ぎのチャージドタイムアウト時は 18 対 34 となりました。 「実践女子」がこの後波に乗り 5 番が 3P2 本、9 番が 3P1 本を決めて来 る一方で「立川」は点が伸びず、ハーフタイムでは 20 対 45 となっていました。 第 3 ピリオド、 「立川」の果敢の攻めに「実践女子」はファールで止めるようになってき ます。 「立川」はこのファウルで得たフリースロー10 本のうち 9 本を決め、粘り、巻き返し てゆきますが、ピリオド終わりに続けて失点し第 3 ピリオドは 16 対 16 となり、第 4 ピリ オドを 36 対 61 で迎えることになりました。 第 4 ピリオド出だしの勢いは「実践女子」が勝り、4 分のチャージドタイムアウト時では 40 対 78 と離されてしまいました。このチャージドタイムアウト後「実践女子」はメンバー を入れ替え 15 名全員が出場するのですが、このピリオド後半、 「立川」は「実践女子」の 得点を 18 番の 1 ゴールに押さえます。「立川」はアーリーオフェンスからの得点を伸ばし てゆき、応援団の声援もヒートアップしてゆきました。そして最後を 10 番がブザービータ ーの 3Pゴールで締めくくり、第 4 ピリオドは 23 対 19 としましたが、トータルでは 59 対 80 での敗退となりました。 先回に続き、チームファウルが今回も8回と少なく(実践女子は18回)立派でした。 昨年 6 月に新しいチームとなった時は試合経験が少ない選手ばかりで、1対 1 のディフ ェンスを一生懸命にできることしか取り柄がなかった選手達でしたが、試合ごとに良いチ ームディフェンスをするようになり、多彩なオフェンス展開から皆がよく得点を入れられ るようになったと思います。目標を高く持ち、ひとつひとつ丁寧な指導をする岡崎先生に ついて行き、くじけそうな時にもめげずに、みんなで高めていったことが実を結んだもの と思います。3年生はこの敗退により部活動から引退となりますが、彼女達の伸びる力は 素晴らしいものがあります。 これから部活動のない放課後は自由な時間が増えますが、今一度、高校生活を見直して 新たな目標を定め、実りある高校3年の生活を送って欲しいと思います。 高校 23 期 清水 比佐夫 記
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