第二回戦観戦記

立川高校男子バスケットボール部、選手権大会(インターハイ予選)第二回戦観戦記
初夏とはいえ薄曇りの日曜日 5 月 24 日、母校立川高校のホームコートを会場にして男子の選手権大
会(インターハイ予選)の第二回戦が行われました。前の試合の「永山高校」対「武蔵野高校」の大接
戦が延びて、定刻より 25 分遅れの 12 時 25 分からの開始となりました。立川高校の応援団は生徒のご
家族、女子顧問の岡崎先生、籠友会の中井会長、西川事務局長、4 月に卒業した OB、女子部 3 年生に
加えて、クラスメイト達がギャラリー席を埋めました。
今年の 5 月は暖かく晴れた日が続いていましたが、この日の午前中は薄曇りで体育館の2階の窓は暗
幕を引く必要が無く、いつもの練習より明るい印象を持つコートで試合が始まります。相手は「成蹊学
園」でした。メンバー16 人の元気なチームでアップをのびのびと行なっているチームでした。
第 1 ピリオド、
「立川」は 4 番 W 地、5 番 K 田、6 番 K 島、8 番 B 場、13 番 W 林の 5 人でスタート
しました。先週の成蹊の試合を見ていた「立川」は 1-2-2 の小さなゾーンで守り、成蹊はハーフマンツ
ーのディフェンスシフトで試合は進んでゆきます。
「立川」は4番 W 地が左サイドからのドリブルイン
シュートを決め、6番 K 島がジャンプシュート、3P シュートで加点してゆく中、
「成蹊」は6番と4番
の 3P シュートなどで得点を重ねて行きます。4分では 10 対 10、7分で 15 対 15 という展開の中、
「成
蹊」はファールで「立川」W 地、12 番 K 平、15 番 I 﨑の攻撃を止めにかかります。一方で「成蹊」は
4番がドリブルインシュート、速攻ランシューと得点を重ね、第 1 ピリオドは 18 対 23 のビハインドと
なります。
第1ピリオドで 14 点を得点した「成蹊」4 番へのマークを強くして第 2 ピリオドが始まります。
「立
川」4番 W 地へのマークが強くなり5番 K 田、6番 K 島がドリブルインシュート、ミドルシュートを
狙いますが入りません。「成蹊」もセットオフェンスではシュートが入らないのですが、超ロングパス
の速攻が続けて決まってしまいます。
4分半で 22 対 31 となりチャージドタイムアウトを取った
「立川」
は、ハーフコートのゾーンプレスを敷き「成蹊」のミスを誘います。「成蹊」のミスからアーリーオフ
ェンスの機会があったのですがこのシュートを外しフォローを成蹊に取られてしまいゲームの流れを
引き寄せられません。K 田からのコンビネーションで W 地が得点を重ねるのですが、ミドルシュート、
3P シュート、Y 田の粘り強いゴール下のシュートも入らず第 2 ピリオドは「成蹊」の得点を 16 点に押
さえたものの
「立川」
は11点の得点で留まりハーフを 29 対 39 の10点差で迎えることになりました。
第 3 ピリオドでも立川はシュートが入らず「成蹊」の得点を 15 点に押さえたものの「立川」は 7 点
で第 4 ピリオドを 36 対 54 の 18 点差で迎えることになります。
第 4 ピリオドはオールコート 2-2-1 のゾーンで「立川」が仕掛けます。ピンチプレーから相手のミス
を誘いアーリーオフェンスで迫りたいところです。K 田、W 地が得点してゆきますが、3 分で 41 対 59
と「成蹊」との差は縮まりません。9 番 S 水が交代直後にジャンプシュートを決めますが「立川」のペ
ースにはなれず、最終 50 対 72 で敗退となりました。
「成蹊」4 番は体格がよく、ペネトレイトからのシュートでも 3P シュートでも、いろいろな攻撃が
できる良い選手でした。その4番に33点取られた以外では長いロングパスによるワンマン速攻を何度
も狙われ、
「立川」はディフェンスに戻っているのだけれどインターセプトできずにシュートまでもっ
ていかれてしまったのが印象に残りました。そして、ホームコートでしたが、実にシュートが入らなか
った試合でした。
3年生はこの敗退により部活動から引退となります。中間テストが終わった今、これまでの 2 年 2 ヶ
月の高校生活を見返し、期末テストまでに新たな目標を定め、夏休みには勉強に集中し、充実した高校
3年の生活を送って欲しいと思います。
放課後のバスケットボールの生活からは離れますが、今後も、大学のチームやクラブチームなどで、
いつまでもバスケットボールを続けていって欲しいと思います。
高校 23 期 清水 比佐夫 記