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一、雲巌掃地之話
うんがんそう
ち
の
わ
一、雲巌掃地之話
頁）
ふ
く
くしゃあ
たいく
くせい
山云。太駆々生。巌云。須知有不駆々者。
【本則】（註解は
挙。雲巌掃地次
し
いさんい
云。恁麼即有第二月也。巌竪起掃帚云。是第幾月。
うんがんそうち
有頌。頌分付開口口頭。
こ
すべか
挙す。雲巌掃地するところに、潙山云わく。太駆々生。
がんい
い
いんも
すなわ
だいにげつあ
巌云わく。須らく知るべし。不駆々者有ることを。
い
そうそう
じゅき
い
こ
だいいくげつ
潙云わく。恁麼ならば即ち第二月有りや。
がん
じゅ
かいく
こうとう
ぶんぷ
巌　掃帚を竪起して云わく。是れ第幾月ぞ。
じゅ
頌あり。頌は開口の口頭に分付す。
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一、雲巌掃地之話
【頌】（註解は
頁）
永平高祖　頌云。
誰人掃地更看月。禿帚放光透大虚。
じゅ
のたまわ
さら
つき
み
千万月中重此月。縦云第二又何初。
至祝不尽。
えいへいこうそ
そうち
永平高祖　頌に云く。
たれひと
はな
たいこ
とお
誰人か掃地して更に月を看る。
とくそうひかり
こ
い
つき
かさ
またなに
はじめ
禿帚光を放ちて大虚に透る。
せんまんげっちゅう
だいに
千万月中に此の月を重ぬ。
たと
頁）
はきゅう
こ
む
くゆうてい
み
もろもろ
だいとくした
しゅうふう
縦い第二と云うも又何をか初とせんや。
ししくふじん
至祝不尽。
【拈竹篦】（註解は
のうけ
せっぱ
まさ
よ
祖祢閑具。儂家破弓。無功用底。好展宗風。
開口子闍梨。挙説破看。
（又は）
かんぐ
背触機前拈竹篦。将諸大徳密称提。
難兄難弟許多月。禿帚生光対古蹊。
開口子闍梨。挙説破看。
そだい
すじゃり
ねん
の
しょうてい
祖祢の閑具。儂家の破弓。無功用底。好し宗風を展ぶるに。
かいく
しっぺい
開口子闍梨、説破を挙せよ看ん。
はいそくきぜん
（又は）
つき
とくそうひかり
しょう
こけい
たい
背触機前に竹篦を拈じ、将に諸の大徳密しく称提すべし。
なんぴんなんていそこばく
すじゃり
せっぱ
こ
み
難兄難弟許多の月。禿帚光を生じて古蹊に対せしを。
かいく
開口子闍梨。説破を挙せよ看ん。
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一、雲巌掃地之話
たいく
【法問一】（註解は
さくしゃ
な
に
頁）
くせい
いんも
そんい
く
く
こ
［学］作
者は、太駆々生、尊意を乞う。
なかなか
な
に
いんも
く
く
［首］什
麼ごとにか、恁麼に駆々たる。
いい
たいく
くせい
い
しょうじんやす
［学］中
々、什麼ごとにも恁麼に駆々す。
どうてんきょうそう
そんいそんい
み
みつ
あんじゅうふどう
み
にょしゅみせん
ち
きまんまん
しょう
動転軽走してただ蜜のみを見るは稚気満々。
え
なか
しゅみせん
く
お
くしゃ
とうざいなんぼく
そんい
こ
［首］咦
や、太駆々生、と云うは、精進休みなきは賞すべし。
こうじょ
［学］尊
意尊意。
まさ
［首］乞
処は見よ、安住不動、如須弥山。
どうじゃく
し
ふ
［学］正
に得たり、その須弥山を負うて東西南北。
ちんちょう
頁）
［首］動
著すること莫れ。
ばんぜい
［学］珍
重。
［首］万
歳。
すべか
【法問二】（註解は
さくしゃ
はや
すで
どう
どうちゅう
すべか
しょうそく
し
じょうちゅう
ふ
く
み
くしゃ
い
［学］作
者は、須らく知るべし不駆々者あることを、尊意を乞う。
なかなか
［首］早
く既に動ぜり。
いい
［学］中
々、動中の消息、静中に看る。
さ
かいりゅう
くうちゅう
い
ふ
じゃくじょう
はな
し
どう
礙えず、空中に行くを知らず。
そんいそんい
み
てい
もろもろ
がつりん
くに
ゆ
とど
げ
八風に介立して、吹けども動ぜざる底の月輪、留まらず
はっぷう
［首］咦
や、須らく知るべし不駆々者あることを、と云うは、
こうじょ
［学］尊
意尊意。
まさ
え
ほ
ほじゃくめつどうじょう
げんぜん
［首］乞
処は見よ、寂場を離れずして、諸の土に游化す。
ろうひんし
も
ぎょうそく
こ
しょうかい
あてが
［学］正
に得たり、歩々寂滅道場の現前なることを。
あし
う
一塵も足に受くるなし。
いちじん
［首］老
兄知らずや、若し行足を挙して証階に擬わば、
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