月例報告 - ささしま共生会

ささしま共生会
2014年 11 月 12 月
Monthly Report
No.17
月例報告
越冬活動を終えて
今年は、例年おこなっている西柳公園での開催が不可能となりました。そのため11月の名古屋越冬実行
委員会で、共生会が通常炊き出しを行っている場所(若宮大通りゲートボール場)にて開催しようと議
論しました。しかしこの開催場所に関し、12月以降今度は行政との交渉が始まりました。健康福祉局保
護課を巻き込み、越冬直前には緑地部長(緑政土木局)にまで呼び出されながら、開催場所に関する議論
は結論を迎えないまま越冬活動を迎えました。
こうした混乱の中で始まった越冬活動ですが、最終的には緑政土木局の強引な干渉で、直前になって
運営方法(活動場所、炊き出し場所・回数の制限等)の変更を余儀なくされました。受付、1 日 2 回の配
食、といった最低限の機能を確保しながらの運営となりました。初日を迎え、緑地部長はじめ、健康福
祉局の福祉部長、保護課長、援護係主幹など、関係者が見守る中異様な雰囲気で突入集会を行いました。
その後も、緑地管理課、中土木職員、援護主幹らは毎日、昼夜問わず炊き出し会場に訪れ、期間中は意
見交換などをしながらの越冬活動でした。越冬活動 40 年の歴史の中で、今回ほど(良し悪しは別として)
行政機関との距離感が近かったのは初めてではないでしょうか。
年末年始は、通常の支援団体の炊き出しが中止され、名古屋越冬実行委員会以外には行われません。
また、閉庁期間であり、普段市が行っている相談、措置ができないために、不安定な生活を送る人の多
くが医療にかかる手段、生活保護法下の措置、法外援護がないという現状です。
それを補完するため、越冬実行委員会では、生活相談、医療相談を提供し、1日2回の配食活動、衣類提
供、夜回りでの毛布、カイロの配布、緊急宿泊場所の提供等々、様々な支援メニューを提供しています。
対外機関との調整の難しさに苦心した越冬活動でした。来年度は準備も含めて、当事者の実相に沿う
形での協議・交渉をしていきたいと思います。
(第40回名古屋越冬実行委員会 共同代表 橋本恵一)
越冬活動
お
第 40 回越冬の報告
今年度の越冬は最後まで実施形態がどうなるか分からな
い状況でした。行政側の脅しともとれる行動に私たちは内
心覚悟を決めていましたが、何があっても「非暴力不服従
主義でやろう!」という参加者皆の強い意志に私自身励ま
されていました。
活動期間中に若宮大通りの吹きさらしの受付に座ってい
ると、近所のおば様が「家にあった野菜持ってきた!」と
受付机に大きな白菜を「ボン!」と置いて記名もせず帰っ
てしまった事もありました。越冬期間中も様々な連絡や相
談がありました。炊出しに関する問い合わせには、当事者
か支援者かを確認しました。当事者の場合は「生活は大丈
夫ですか?炊き出しだけではなく生活相談もするので気
軽に声をかけて下さい。」と丁寧に説明すると、その日に
訪ねてくれる事もありました。
あらゆる窓口が閉じる年末年始、行き場が無くなった人に
出来るだけの支援をして「一人じゃないので一緒にがんば
りましょう!」と声をかける事は大切です。生活状況がひ
っ迫しているのに誰にも話す事が出来ない人がまだまだ
いることに、厳しい現実を感じました。
初めて行う若宮大通りでの越冬でしたが、一般市民からの
苦情の電話は期間中 1 本も無かった事を中土木事務所から
聞いた時は本当に嬉しかったです。
まだまだ寒さに震える野宿の人は大勢いるけれども、これ
からも一人ひとりに丁寧な対応を心掛けていきたいと思
います。(巡回/医療相談員 東岡)
日々是好日
第 40 回 越冬活動について
今回の越冬活動は、西柳公園が使えないため例年とは違っ
た形になりました。1 つのまとまった拠点を作ることがで
きず、昼は千早、夜は若宮ゲートボール場と分かれて行わ
ざるをえませんでした。高架下なので火を焚くこともまま
ならないなか、集まって来られた方々はなかなか落ち着く
ことができなかったでしょうし、支える方々の負担はより
大きかっただろうと思われます。行政の対応も厳しいもの
だったと聞きます。
越冬活動を含め、普段の炊き出しや共生会の様々な活動
は、ただ生きるための必要を満たすだけのものではないは
ずです。そこに人々がやって来て、少しずつでも交わりが
生まれ、次につながる何かを見出そうとしている。それは
根気のいることでしょうし、なかなか目に見える結果には
ならないかもしれません。それを切り捨てていこうとする
圧力も大きくなっていると感じます。これからどのように
向きあっていくことができるのか、あらためて問われてい
ると思います。
(運営委員 北垣)
越冬活動
疑問質問インタビュー
知ってるようで意外と知らない越冬活動。
その一面について共生会スタッフYさんに尋ねました。
Q.越冬活動はいつからやっているんですか?
―活動は今回 40 回目。40 年前からです。
Q.今年はどれくらいの人が参加したんですか?
―延べ 700 人(炊出し配食数)前後でしょうか。
Q.どんなことをするんですか?
―炊き出しや生活相談、餅つきなどイベントも行ないます。
名古屋駅前や栄で募金活動も行ないましたよ。
Q.今年特に心に残ったことはありますか?
―例年より暖かい日が多くて、穏やかな雰囲気でした。
お昼の炊出し会場には机や椅子を設置できたので
「みなで食事を楽しむ」感覚で行えました。
11 月の配食数・()は女性
12 月の配食数・()は女性
11 月 3 日
126 食(4)(親子丼)
12 月 1 日
114 食(6)(親子丼)
11 月 6 日
163 食(7)(弁当)
12 月 4 日
124 食(8)(弁当)
11 月 10 日
155 食(6)(親子丼)
12 月 8 日
141 食(6)(親子丼)
←11 月 12 月通常炊出し配食データ
11 月 13 日
171 食(4)(カレーライス)
12 月 11 日
152 食(6)(カレーライス)
11 月 12 月ひだまり来所者データ↓
11 月 17 日
175 食(7)(親子丼)
12 月 15 日
141 食(6)(親子丼)
11 月 20 日
175 食(8)(カレーライス)
12 月 18 日
150 食(3)(弁当)
11 月 24 日
183 食(8)(親子丼)
12 月 22 日
114 食(6)(親子丼)
11 月 27 日
214 食(7)(弁当)
12 月 25 日
141 食(6) (カレーライス)
11 月合計
1362 食(51)
12 月合計
1077 食(47)
福信館調べ
年
月
2014 11
年
月
2014 12
開所日数 延べ数
17
329
開所日数 延べ数
19
348
実数
初来者数
82
15
実数
初来者数
82
8
洗濯数 シャワー 平均年齢 相談 物資
58
89
61.38
15
21
洗濯数 シャワー 平均年齢 相談 物資
54
103
60.77
18
47