種目名 Ⅰ パ タ コ ロ Ⅱ (あっち行ってパタコロ) 競技の特性 パタコロⅠをアレンジしたものである。パタコロⅠを行う場合には,ボール1個の 動きに対応しなければならず,上肢にまひがあってスピードについていけない場合に は , こ の パ タ コ ロ Ⅱ (あ っ ち 行 っ て パ タ コ ロ )は 有 効 で あ る 。 卓 球 台 の 四 方 を ボ ー ル が 落ちないように仕切ったり,複数のボールを転がし合うことで,ボールのスピードや 動きに対してもある程度対応ができるようになる。コート内のボールをうちわで吹き 飛ばしたり,転がしたりしながら制限時間内に相手ゾーンに多くボールを移動させた 方が勝ちとなる。 Ⅱ 施設・用具 1.施 設 卓球のボールなどを使用するため,風の影響のない屋内が望ましい。 2.用 具 (1)卓 球 台 こ こ で は セ パ レ ー ト の 卓 球 台 1 / 2 使 用 を 紹 介 す る 。 角 材 で 四 方 を 囲 む (図 1 )。 (2)角 材 (30×30×137)2 本 , 角 材 (30×30×152)2 本 (3)ラ ケ ッ ト … う ち わ (4)ボ ー ル … 卓 球 用 ボ ー ル 1 5 個 (5)箱 … ゲ ー ム 終 了 時 点 で 自 陣 の ボ ー ル を 入 れ る 。 得 点 が 数 え や す い 。 (6)得 点 板 (7)ビ リ ヤ ー ド 用 ボ ー ル ラ ッ ク 必ず使用するというものではなく,他のもので代用も可能である。ゲームを開始す るときに中央にボールをセットしておくためのものである。 (8)メ ジ ャ ー センターラインに沿って卓球台フロアに置く。ほんの少しの段差ができ,勢いのな いボールは自陣に戻るため楽しみが増す。 図1 コート全体 Ⅲ 図2 スタート 図3 ゲーム様子 競技の方法 -7 (1)- 図4 ゲームの勝敗 1.人 数 ( チ ー ム の 編 成 等 ) シングルスあるいはダブルスで行う。 2.競 技 の 進 め 方 (1)プ レ ー ヤ ー は ラ ケ ッ ト を 持 ち , 所 定 の 位 置 に 着 く 。 (2)審 判 は セ ン タ ー ラ イ ン 上 の 中 央 に 1 5 個 の 卓 球 ボ ー ル を セ ッ ト す る (図 2 )。 (3)審 判 の 「 セ ッ ト 」 の 合 図 で ラ ケ ッ ト を 頭 上 に 挙 げ 動 作 を 止 め る 。「 レ デ ィ , ゴ ー 」 の合図でボールラックをはずし,試合が始まり,選手はラケットを動かすことが できる。 (4)選 手 は ラ ケ ッ ト を 動 か し , ボ ー ル を 相 手 ゾ ー ン へ と 追 い や る 。 制 限 時 間 終 了 時 点 で審判は笛を吹き,同時に開始時の「セット」と同じようにラケットを頭上に挙 げ動作を止める。 ※ ゲ ー ム 中 に ボ ー ル が コ ー ト 外 へ 出 た 場 合 に は , 審 判 が セ ン タ ー ラ イ ン 上 に 置 く (そ の 間 ゲ ー ム は 続 行 さ れ て い る )。 3.ラ ケ ッ ト の 使 用 の 仕 方 ラケットの使用の仕方は,特に制限はなく,以下のような使用の仕方も許される。 (1)角 材 や テ ー ブ ル を う ち わ で た た く 。 (2)ボ ー ル に う ち わ で 直 接 触 れ , 転 が す よ う に 打 ち 返 す 。 4.得 点 制限時間終了時点で審判は笛を吹き,各ゾーンにあるボールを集め,数をカウント す る 。 ボ ー ル 1 個 を 1 点 と し , 少 な い プ レ ー ヤ ー (チ ー ム )の 勝 ち と す る (笛 が 鳴 っ た 時点でのボールの位置が勝敗を分けるため,笛と同時にセンターラインを仕切るよう な 用 具 が あ る と さ ら に よ い , ま た 副 審 を つ け る な ど の 方 法 も あ る )。 5.勝 敗 の 決 定 競技は,3ゲームマッチし,2ゲーム先取した方が勝ちとなる。1ゲームは時間制 で30秒とする。 Ⅳ その他 1.ア レ ン ジ (1)ボ ー ル の 中 に ボ ー ナ ス 得 点 が 与 え ら れ る カ ラ ー ボ ー ル を 入 れ , 得 点 に 変 化 を つ け ることができる。 (2)コ ー ト を 4 分 割 し , 4 人 で の 個 人 戦 を 行 う 。 (3)コ ー ト を 広 く し た り , 時 間 を 長 く し た り す る こ と で , 持 久 力 や 戦 術 な ど の 要 素 を 組み入れる。 -7 (2)-
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