相談者の自立支援に効果的です

日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
公益社団法人
日本社会福祉士会
NEWS
No.177
JULY.2015
ホームページのURL
http://www.jacsw.or.jp/
2015年度第28回通常総会を開催しました
1
山村睦さんを偲ぶ
3
新役員の紹介
4
2014年度助成金・補助金事業報告
基礎研修テキスト完成
6
10
『社会福祉士実習指導者のための相談援助実習プログラム
の考え方と作り方』の発刊について
10
ネパール大地震被災者支援に係るネパールソーシャル
ワーカー協会への義援金募集
11
ハンセン病回復者支援相談員募集と見学研修のご案内 12
第 23 回アジア・太平洋ソーシャルワーク会議(タイ・
バンコク)ツアー申込み期間の延長について
12
IFSWAP エコバッグの販売開始について
12
情報コーナー
13
BOOK/ 四谷事務局だより
14
2015年度第28回通常総会を開催しました
--次期役員、会長、副会長が決定--
2015年6月20日に鉄鋼会館(東京都中央区)において、47の正会員が出席(うち、6の正会員は書面評
決)し、2015年度第28回通常総会を開催しました。今回は公益社団法人へ移行後、初めての決算報告を行
う総会となりました。従来、事業報告は総会議決事項でしたが、公益社団法人移行後は理事会の議決事項と
なったため、今回の総会では理事会からの報告事項として扱うことになりました。
第1号議案「2014年度決算報告」は、第2号報告「2014年度事業報告」と合わせて報告がありました。愛
沢副会長から当日配布資料を用いて決算報告がされ、予算と比較し収支が改善したこと、公益認定における
財務三基準(「公益目的事業の収支相償(収支がマイナスであること)」「公益目的事業比率(50%以下で
あること)」「遊休財産の保有制限(公益目的事業費以下であること)」)を十分満たしていることの説明
がありました。また、田村副会長からは、2014年度に取り組んだ調査研究のテーマや業務執行理事による47
都道府県社会福祉士会の訪問およびヒアリングを実施したことなどの報告がされました。会場からは什器備
品の減価償却や補正予算の考え方について質問があり、鎌倉会長から什器備品の減価償却は終了しているこ
と、補正予算は大きな見直しがある場合に行うこ
ととしていることの回答がされた後、第1号議案
は原案通り可決されました。第2号議案「日本社
会福祉士会憲章制定案」は、松山副会長から憲章
制定の背景や検討プロセス、条文などの補足説明
が行われ、原案通り可決されました。(憲章につ
いての詳細は次号ニュースでお伝えします。)第
3号議案「役員候補者選出規則改正案」は、松山
副会長から主な改正点を説明後、「公益社団法人
移行後ブロック理事を廃止したことで地域性の
1
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
偏りの懸念があるので検討してほしい」「選出する
第3号報告「2014年度臨時総会における附帯事項等
役員定数を定款の規定の範囲内で理事会で決めては
について」では、愛沢副会長から理事会協議結果と
どうか」などの意見が挙げられました。鎌倉会長か
して、基礎課程の課程修了認定証の発行の扱いにつ
ら、今回の改正では定款で規定した最大人数である
いては都道府県社会福祉士会が任意で発行できるこ
13人の理事を確保することを意図していること、ブ
と、都道府県ぱあとなあ連絡協議会の開催方法につ
ロックについては継続的な課題であるとの回答がさ
いては細則を制定したこと、全国会議旅費の都道府
れた後、第3号議案は原案通り可決されました。第
県社会福祉士会一部負担については負担金額、請求
4号議案「役員選任案」は、中井選挙管理委員会委
方法、精算の考え方について説明がされました。第
員長から役員候補者の報告があり、1人ずつの議決
4号報告「苦情対応マニュアル」は、柏理事から2014
をはかり、全員が承認されました(本ニュース4~
年度都道府県社会福祉士会会長会議時に意見募集
5ページ参照)。
を行い、いただいた意見を反映し策定したことが報告
次期理事および監事が決定したことから、新理
されました。第5号報告「専門職後見人への監督体制
事による臨時理事会が開催され、役職選考会が開催
アンケート結果に関する報告」は、星野理事から当日
されました。役職選考会の結果は、第1号報告「新執
配付資料を用いて、専門職後見人に対する家庭裁判
行部体制について」において、会長を鎌倉克英氏(香
所の監督強化の動向を都道府県社会福祉士会に実
川県)、第一副会長を松山茂樹氏(新潟県)、第二副
施したアンケート結果をもとに報告がなされました。
会長を愛沢隆一氏(埼玉県)、第三副会長を山崎智美
総会の議案資料集、当日配付資料および議事録は
氏(神奈川県)に決定したことが報告されました。
会員専用ホームページに掲載しています。
2015年7月以降に募集を開始する日本社会福祉士会主催研修について
第28回通常総会議案資料集に掲載されている研修会予定を更新しましたので、以下にご案内いた
します。申し込み方法や研修単位などの詳細については開催要項をご覧ください。
研修名
開催予定日
開催地
地域包括支援センターネット
ワーク実践力養成研修
前期:2015年9月12日~13日
後期:2016年3月5日~6日
東京
地域包括支援センター全国実
践研究集会
2015年10月31日~11月1日
東京
認定社会福祉士スクールソー 2015年12月5日~6日
シャルワーク研修(仮称)
2
東京
開催要項
本ニュースに同封・
本会ホームページに
て公開中
障がい者の地域生活支援研修
前期:2016年1月30日~31日
後期:2016年2月20日
東京
滞日外国人ソーシャルワーク
研修
2016年1月30日~31日
東京
独立型社会福祉士全国実践研
究集会
2016年1月30日~31日
東京
独立型社会福祉士研修
2016年3月5日~6日
東京
高齢者施設の相談員を対象と
した研修(仮称)
2016年3月5日~6日
東京
未定
リーガル・ソーシャルワーク
研修
未定
東京
未定
主任相談支援員 スキルアップ
研修(仮称)
未定
東京
未定
本会ニュースNo.178
に同封予定
(2015年11月中旬発行)
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
山 村 睦 さ ん を 偲 ぶ
2015年6月7日(日)に前会長の山村睦さんを偲
ぶ会がアルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で行
われました。
山村睦さんは本年4月15日に62歳で急逝され、
葬儀はご遺志によりご家族を中心に執り行われまし
た。そこで、このたび山村睦さんとご関係の深かっ
た4人の方(石井和博氏(社会福祉法人おもと会理
事長)、大橋謙策氏(ソーシャルケアサービス従事
者研究協議会代表)、鎌倉克英氏(本会会長)、笹
岡眞弓氏(文京学院大学教授))が発起人となり、
らの友人である岡野有秀氏が友人を代表して献杯を
想い出やエピソードを語り合いながら、生前のご功
行いました。そして、京極髙宣氏(社会福祉法人浴
績とご活躍を多くの方とともに偲ぶ会が執り行われ
風会理事長)や潮谷義子氏(日本社会事業大学理事
ました。
長)をはじめ、多くの方が山村睦さんにまつわる想
当日は、山村睦さんのお人柄が多くの方を引き寄
い出やエピソードを語り合いました。
せ、社会福祉士会関係者や大学関係者など約100人
山村睦さんは、
ご自身が会長に就任した時期(2009
の参加者がありました。冒頭に発起人を代表して大
年~2012年)を「動乱期」と表現していました。認
橋謙策氏が開式の挨拶を述べ、その後に大学時代か
定社会福祉士制度や新生涯研修制度の立ち上げ、連
合体への移行、公益社団法人への移行など多くの課
題を抱えた時期でした。山村睦さんは、来たるべき
時代において社会福祉士および社会福祉士会が担う
わが国における役割は計り知れないと説き、本会を
含む48の法人が団結して諸課題に取り組むことが必
要と訴え、この「動乱期」にあった本会を、多忙を
極めるも精力的に引っ張っていただきました。
ここに心からご冥福をお祈りします。
山村睦氏
1977年同志社大学を卒業後、社会福祉法人天竜厚生会に就職、以降、
34年間、同法人内の障害者、高齢者等の施設に携わる。この間、厚生省(当
時)へ4年間出向、沖縄にある社会福祉法人おもと会へ約2年間出向し広い
人脈を築く。2010年4月に天竜厚生会高齢者支援事業部長に着任。その後、
2011年4月に34年間の現場を離れ、文京学院大学人間学部教授に就任し、
最後まで学生指導にあたる。また、1992年第3回社会福祉士国家試験に合
格し、1993年1月に開催された日本社会福祉士会設立総会に参加、以降、
静岡県社会福祉士会の発足に関わり、静岡県社会福祉士会会長、日本社会
福祉士会理事、副会長を経て2 0 0 9年同会長に就任し4年間会長職を勤め
る。会長就任中は、日本社会福祉士会の組織改編や新しい研修制度の立ち
上げを主導し、東日本大震災被災者支援に取り組むなど、重責を果たした。
3
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
2015/2016年度
新理事のご紹介
第28回通常総会にて、本会の新しい理事13人が決まりましたのでご紹介します。
【任 期】
2015年6月20日~2017年度通常総会まで
【プロフィールの見方】
①氏名 ②所属都道府県社会福祉士会 ③所属名称 ④職種・役職 ⑤マイブーム ⑥会員へひと言
※2015年 6 月末現在
会 長
①鎌倉 克英(かまくら・かつひで)
②香川県社会福祉士会
③社会福祉法人祷友会
④常務理事、特別養護老人ホーム紅山荘施設長
⑤還暦を機にロック・バンド復活。休日
はマイ・スタジオに隠って録音に励んでいます。
⑥地域の人びとから信頼される社会福祉士になってくだ
さい。その一つひとつを積み重ねて、国民に信頼・支
持される都道府県社会福祉士会、日本社会福祉士会を
つくりあげましょう。
副会長
①松山 茂樹(まつやま・しげき)
②新潟県社会福祉士会
③新潟医療福祉大学 社会福祉学科
④学科長
⑤近年、
全国各地の地焼酎に凝っています。
⑥公益法人かつ連合体としての日本社会福祉士会の役割
と機能の向上を目指し、鋭意努めます。
副会長
副会長
①山崎 智美(やまざき・ともみ)
①愛沢 隆一(あいざわ・りゅういち)
②神奈川県社会福祉士会
②埼玉県社会福祉士会
③社会福祉法人母子育成会
③埼玉県社会福祉士会
④地域包括支援センター 社会福祉士
④いつでもソーシャルワーカー
⑤最近の“錦織”人気とともにテニス熱
⑤普段歩かない道や路地裏をぶらり散歩。
を高めています。
新しい発見があります。
⑥社会福祉士に相談したい、社会福祉士なら安心、社会
⑥社会福祉士有資格者は、まもなく 20 万人です。よう
福祉士で良かった。そんな声が1つでも多くいただけ
るよう尽力したいと思います。
やく社会の要請に応えられる人数が揃ってきました。
社会福祉士の声を届けていきましょう。
理事
①市川 知律(いちかわ・とものり)
②三重県社会福祉士会
③有限会社 With A Will
④取締役
⑤学生のころからドラムをたたくのが好
きです。R&Rにずっとハマっています。
⑥社会福祉士として、ひとりの人間として常に正義を掲
げ、本会のさらなる発展の一翼を担っていきたいと思っ
ています。いつなんどきも「不惜身命」です。
4
理事
①鹿嶋 隆志(かしま・たかし)
②大分県社会福祉士会
③大分共同社会福祉士事務所 鹿嶋隆志
事務所
④ソーシャルワーカー
⑤愛車に乗って自分を充電し、リセットすること
⑥社会福祉士が実践しやすい環境整備と、それを支援す
る職能団体のあり方を皆さんと一緒に取り組みたいと
思います。
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
理事
①高橋 修一(たかはし・しゅういち)
②北海道社会福祉士会
③社会福祉法人北海道社会福祉協議会
④市民活動担当課長
⑤国内プチ旅行。最近はあまり行くヒマ
がありませんが、時間をやりくりしてリフレッシュし
ています。
⑥地道な実践や活動に取り組みながら、広い視野をもっ
て社会福祉士の地位向上のために、そして会として組
織力を強めていくために尽力したいと思います。
理事
①竹田 匡(たけだ・ただし)
②北海道社会福祉士会
③釧路町役場
④社会福祉士(主任)
⑤早起きして、B’
z の曲を聴きながら、
ゆっくりジョギングするのが楽しみです。
⑥諸先輩が築き上げてきた財産を引き継ぎ、会員の皆さ
まとともに更なる魅力ある組織づくりと会員の地位向
上に向けて努力していきます。よろしくお願いしま
す。
理事
①中島 康晴(なかしま・やすはる)
②広島県社会福祉士会
③特定非営利活動法人地域の絆
④代表理事
⑤哲学・教育学・経済学の古典を読むこ
と。他分野の人びととの対話。
⑥社会福祉士が希望を描いて実践を展開するためには、
私たちの社会的役割を明確化する必要があります。共
に追求させていただければ幸いです。
理事
①前嶋 弘(まえじま・ひろし)
②兵庫県社会福祉士会
③社会福祉法人ヨハネ会
④救護施設ヨハネ寮施設長
⑤路地巡り。相変わらず各地の路地で迷い、
考え込んでいます。
⑥社会福祉士をあるべきところに置くために、微力ながらがん
ばります。よろしくお願いいたします。
理事
①松友 了(まつとも・りょう)
②東京社会福祉士会
③東京地方検察庁・社会復帰支援室
④社会福祉アドバイザー
⑤各種の「お片付け」
⑥ソーシャルワークの専門家として、また、当事者(障害者の
父親)として、微力ながら全力を尽くしたいと思っています。
「どこにでも出向き、誰にでも会う」ことが信条です。刑事
司法ソーシャルワーカーと障害福祉を専門にしています。興
味のある方は、ご連絡ください。[email protected]
理事
①山本 純江(やまもと・すみえ)
②福井県社会福祉士会
③社会福祉法人福井県社会福祉協議会
④社協職員
⑤空手(剛柔流)をやっています。6年
経ってもヘナチョコです。
⑥あらゆる生活課題に関わることができるのが社会福祉
士。それぞれの得意分野を活かしあう本会の強みを強
化したいです。
理事
①渡部 健志(わたなべ・たけし)
②大阪社会福祉士会
③大阪社会福祉士会
④社会福祉士
⑤最近は、ケーブルテレビで過去に放映
された映画やテレビドラマをよく見ています。(これ
までの遅れ?に追いつこうとしている…カンジです)
⑥社会福祉士の活動やその支援をしている職能団体が、
この社会で必要であることを認めてもらえるよう取り
組みたいたいと思います。応援お願いします。
正会員の監事
①本多 洋実(ほんだ・ひろみ)
②神奈川県社会福祉士会
③日本体育大学
会員以外の監事
①矢田 慶來(やだ・けいらい)
③矢田慶來税務会計事務所
第28回通常総会で退任された理事は、石井昌明氏(静岡、あしたか太陽の丘)、柏浩文氏(北海
道、札幌市社会福祉協議会)、空閑浩人氏(京都、同志社大学)、小塙和宏氏(神奈川・相模原市社
会福祉協議会)、田村満子氏(大阪、たむらソーシャルネット)、冨田明裕氏(長崎、諫早療育セン
ター)、服部恭弥氏(山口、ケアポート徳山)、星野美子氏(東京、T R Y星野社会福祉士事務
所)、柳瀨恵子氏(富山、砺波市社会福祉協議会)です。
ご尽力いただきありがとうございました。お疲れさまでした。
5
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
2014年度助成金・補助金事業報告
2014年度に本会が補助金または助成金を受けた事業について、概要を報告します。事業の詳細につい
ては、本会ホームページに掲載している報告書をご覧ください。
生活困窮者自立相談支援機関における主任相談支援員を
対象とした現任研修の開発及び試行事業
本事業は、平成26年度セーフティネット支援対策
年度自立相談支援事業従事者養成研修(主任相談支
等事業費補助金(社会福祉推進事業)の交付を受け
援員))の修了者を対象とした「主任相談支援員ス
て実施しました。
キルアップ研修」を開発し、東京と大阪の2会場で
2015年4月からスタートした生活困窮者自立支
開催しました(各会場、前期・後期の合計4日間)。
援制度ですが、国において、主任相談支援員、相談
事業を進めるにあたっては、生活困窮者自立促進
支援員、就労支援員の3職種を対象として6日間程
支援モデル事業を実施している5つの自立支援相談
度の研修プログラムが進められる中、特に、高度な
機関に協力依頼し、「自立相談支援事業 主任相談
ソーシャルワークの実践力と相談業務のマネジメン
支援員「評価シート」」「地域ネットワークづくり
ト能力が求められる主任相談支援員について、さら
の「企画シート」」という2つのツールの検証作業
なるレベルアップを目指した研修機会が求められて
を行い、これらの研修ツールを、事前課題、中間課
いる状況がありました。
題として設定した演習を展開しました。特に、「企
そこで、主任相談支援員に求められる「社会資源
画シート」を活用した演習では、「自立相談支援機
開発と地域づくりを行う能力」「相談業務マネジメ
関の周知」をテーマとして課題設定し、2015年4月
ント能力(スーパーバイズ能力等)」「高度な相談支
からの制度スタートを見据えた実践的な演習を展開
援能力」を向上することを目的に、国研修(平成26
しました。
司法分野における社会福祉士の関与のあり方に関する
連携スキーム検討事業
6
本事業は、平成26年度セーフティネット支援対策
「アセスメント」「更生支援計画書の作成」「居住
等事業費補助金(社会福祉推進事業)の交付を受け
環境の調整」「福祉・医療サービスの利用調整」等
て実施しました。
の実践をモデル的に行いました。
本会は、高齢者や知的障がい者などの福祉的支援
その中で、社会福祉士は「被疑者・被告人」であ
を要する「被疑者・被告人」段階の支援について、
る本人が地域での生活を継続していくためにどのよ
平成25年度社会福祉推進事業「被疑者・被告人への
うな支援や環境が必要かを明らかにしていくこと、
福祉的支援に関する弁護士・社会福祉士の連携モ
更生支援計画書の作成にあたっては、司法判断に
デル推進事業」にて、日本弁護士連合会との連携の
は踏み込まないことを意識して事業を進めてきまし
もと、都市部(大阪、神奈川)における弁護士と社
た。単純に刑事処分を軽くすることを目的とするの
会福祉士の連携モデル事業を実施しました。逮捕
ではなく、社会福祉の専門職の立場から、「なぜ今回
時、裁判段階等において、福祉的な支援を必要とす
のような事態に至ったのか」「今後はどのような環
る高齢者・障がい者などに対し、弁護士との連携の
境、関係の中でどのような支援を受けながら生活
もと、専門職である社会福祉士が関与し、「接見」
すべきか」ということに留意し、事業を進ました。
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
これらの実績を踏まえ、平成26年度事業では、弁
社会福祉士の関与のあり方の検討を行いました。
護士との連携モデルをさらに一歩進め、広く「司法
この事業を通じ、連携モデル事業を全国で展開す
分野における社会福祉士の関与のあり方に関する連
る上で、「(障がい特性に配慮した説明を行った
携スキーム」を構築していくことを目指しました。
上での)本人の積極的了解」「人員確保」「(支援
具体的には、全国の主要都市(大阪、神奈川、札幌)
者の)質の確保」「時間的制約」「費用・報酬」
において、地方検察庁をはじめとする関係機関との
「(更生支援計画の)実行確保」「実行性の検証」
連携を目指すとともに、平成25年度事業で取り組ん
「理解・啓発・普及」等の課題を整理しています。
だ事案について追跡調査を行い、司法分野における
認知症高齢者に対する意思決定支援としての成年後見制度の
利用促進の政策的課題と活用手法に関する実証的研究事業
本会は、平成26年度老人保健健康増進等事業で
中における公・民の役割分担等に関する政策的課題
「認知症高齢者に対する意思決定支援としての成年
について検討することを目的に3自治体に対して行
後見制度の利用促進の政策的課題と活用手法に関す
いました。
る実証的研究事業」を実施しました。
【研究結果】
本研究事業は、障害者権利条約等からの要請であ
研究を進めるにあたって、意思決定支援の概念整
る意思決定支援に配慮した成年後見制度の活用のあ
理を行い、「理念としての意思決定支援」と「法制
り方について、事例ヒアリング、自治体ヒアリング
度としての意思決定支援」とを区分した上で、本研
を通じて実証的に検討し、現行法の基本的な枠組み
究事業では、現行法の基本的な枠組みを前提とし
を前提とした成年後見人等の支援の視点、必要な地
た後見人の活動実践を含めた実務的な運用の改善に
域の権利擁護システムの構築のための提言を行うこ
よって、障害者権利条約が求める意思決定支援の理
とを目的に実施しました。
念とも整合的な成年後見制度の活用のあり方につい
【調査の概要】
て研究しました。
事例ヒアリング:認知症高齢者の意思決定支援の
提言は、成年後見制度を、①「支援者中心」から
観点から、成年後見制度の補助類型・保佐類型の支
「本人を中心」におくこと②事後救済的な活用では
援事例を分析し、必要となる支援の視点や課題を明
なく、本人の意思が反映されやすい予防的活用に重
らかにする目的で実施しました。ヒアリングは、本
点を移すことを実現するために、支援上の視点(早
研究の趣旨に鑑み、補助人・保佐人だけでなく、被
期に制度につなぐ、補助・保佐類型の活用、意思決
補助人・被保佐人(本人)と関係機関の支援者をグ
定支援の段階に応じた役割についての共有、権限行
ループヒアリングし、8事例に対して行いました。
使の判断根拠)、地域の権利擁護システム構築のた
自治体ヒアリング:認知症高齢者に対する意思決
めの政策課題(市民後見の活用システム、市民への
定支援を軸とした成年後見制度の利用促進を図るた
研修と支援者研修)についてまとめました。
めに必要となる地域の権利擁護システムおよびその
障害者虐待防止・権利擁護指導者養成研修事業
障害者虐待の未然防止、早期発見、迅速な対応、
者に対する支援等に関する法律」(以下「障害者虐
その後の適切な支援を行うためには、市町村や相談
待防止法」)の円滑な施行を図るため、各都道府県
支援事業所などの相談窓口職員、障害福祉施設など
における障害者の虐待防止や権利擁護に関する研修
の管理者および従事者の専門性を強化する研修が必
の指導的役割を担う者を養成することを目的とした
要です。本会は「障害者虐待の防止、障害者の養護
「障害者虐待防止・権利擁護指導者養成研修」(厚
7
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
生労働省障害保健福祉部)の企画競争入札に応募
に、タイム24ビル(東京都江東区)において実施
し、受託しました。
し、都道府県・市町村虐待防止担当職員104人、障
本研修事業では、外部委員を含む16人の検討委員
害福祉施設等設置者・管理者50人、虐待防止マネー
による事前3回の検討委員会において、障害者虐待
ジャー48人の合計202人が受講しました。
防止法における虐待防止の枠組みの周知を図ること
さらに研修の実施後に、研修資料を本会ホーム
を目的としたプログラムを検討しました。プログラ
ページに掲載し、都道府県が研修で活用できるよう
ムは、共通講義内容、3つのコース別講義内容(①
にしました。また、受講者アンケート調査の結果な
都道府県・市町村虐待防止担当職員研修②障害福祉
どを踏まえ、反省会において研修効果などを評価・
施設等設置者・管理者研修③虐待防止マネージャー
検証し、本研修を踏まえての都道府県における研修
養成研修)、演習とし、併せて研修テキストの検
実施のあり方、本研修の次年度実施における改善点
討・作成を行いました。
などについて意見交換を行いました。
研修会は、2014年9月24日(水)~26日(金)
滞日外国人支援に携わる人材の養成に関する調査研究事業
本事業は、2014年度に、公益財団法人日本社会福
た。アンケート結果の集約および分析を通して、さ
祉弘済会の日社済社会福祉助成事業より補助金の交
まざまな形態や対象者、テーマについて研修が実施
付を受け実施しました。
されていること、実施機関の工夫や課題などが明ら
多文化ソーシャルワークに携わる人材養成のあり
かになりました。
方の提言を目的に、自治体や職能団体などで実施さ
今後、多文化ソーシャルワークに関する研修の実
れている多文化ソーシャルワーク実践者の養成研修
施を検討している自治体や関連機関にとっては企画
に関する実態調査および分析を行いました。
運営上、すでに研修を実施している自治体や関連機
具体的には、多文化ソーシャルワークに関する研
関においては、実施している研修の評価や改善の点
修事業あるいは委託している自治体、民間団体、
で本報告を参考にしていただくことで、滞日外国人
NPO法人、NGO、職能団体などに対し、滞日外国
の支援に携わる専門職、非専門職の質の向上、社会
人の支援に関する研修の開催、時間数、プログラム
福祉専門職や滞日外国人支援に携わる機関における
内容、参加者の条件、講師選択の基準、研修の効果
研修の向上、ひいては地域に暮らす滞日外国人の福
および課題などについてアンケート調査を行いまし
祉の向上につながることを期待しています。
「家族・地域のつながりの再構築」にむけた介護保険施設相談員の
支援のあり方に関する調査研究事業
8
本事業は、平成26年度老施協総研調査研究事業の
おり、その中には高齢者の住まう場所として「施
助成を受けて実施しました。
設」もあげられている現状があります。
居宅サービスについては介護支援専門員(ケアマ
そこで、本事業では、介護保険施設において、施
ネジャー)に関するさまざまな研究がなされていま
設入所した要介護高齢者が自宅に一時帰宅(盆帰省
すが、施設サービスに関する研究は十分に蓄積され
等)することを支援している実践例を収集し、「家
ているとは言い難い状況があります。また、近年、
族」や「地域」とのつながりを維持・再構築するた
地域包括ケアシステムの構築の必要性が論じられて
めの支援手法を分析・整理し、その成果を全国に普
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
及させ、相談員職の資質向上を図り、地域包括ケア
ためには、一時帰宅支援の実践同様に施設の理念を
の実現に資することを目的としました。
下支えとし、地域に働きかけるためのシステムを用
具体的には、大都市圏、中規模の地方都市、小規
意していく必要があることが明らかになりました。
模な地方都市に位置する特別養護老人ホームを対象
なお、この成果を元に、施設の相談員を対象とした
にヒアリング調査を行い、一時帰宅支援に取り組む
研修会を開催(2015年3月1日実施)し、一時帰宅
ことの全体像やそのスキルについて明らかにしまし
の実践の各種のポイントをもとにそれぞれの所属施
た。ヒアリング調査の結果からは、地域に対する働
設の実践を評価し、その到達点や課題の確認を行っ
きかけを、施設として意識的、計画的に進めていく
ています。
社会福祉士リーダー研修事業
本事業は、都道府県社会福祉士会(以下「県士
祉士として共通に必要な価値、知識、技術を身につ
会」)において、福祉の支援を必要としている人び
けることを目的に、社会福祉士有資格者を対象に各
とのために必要な支援を行うための事業展開や、社
県士会で開催しています。
会福祉士が身近な場所で研修が受講できる体制を整
本研修は、各県士会で開催している基礎研修の質
備するため、(公財)社会福祉振興・試験センター
を高めるため、各科目のねらいや内容を把握して、
の助成を受けて以下の事業を実施しました。
各プログラムの講師やファシリテーターとの調整役
1.利用者を支援する事業リーダーの養成~2014
を担うリーダーを養成するために開催しました。具
年度全国生涯研修委員会議~
体的には各科目での講師やファシリテーターに伝達
本会議は、各県士会における研修の企画、運営を
するポイントを研修で伝えました。
推進するリーダーを養成する場として位置づけてい
2015年度は、各県士会の基礎研修講師の数を増や
ます。1日目は、生涯研修制度および認定社会福祉
すため、規模を拡大した基礎研修講師養成研修の開
士制度に関する報告の後、「基礎研修について」
催を予定しています。
と題し、県士会における基礎研修の実施状況と課題
3.災害支援コーディネーターの養成~2015年度
の共有を行いました。グループ討議では、「研修の
災害支援コーディネーター養成研修~
実施体制における現状と課題」「研修修了者の都道
東日本大震災という未曾有の災害への対応を活か
府県社会福祉士会での活動」などについて活発に議
して、災害が起こったときに被災地の社会福祉士と
論されました。2日目は「日本社会福祉士会のスー
社会福祉士会がいち早く円滑な支援活動を行えるよ
パービジョン体制の整備について」と題し、実施体
うにするため、県士会の平時からの災害支援体制整
制・流れの説明と県士会における事例報告が行わ
備や、災害時に中心となって災害支援活動を整える
れ、県士会で行うスーパービジョン体制を整備する
ことのできる人材を養成するための「災害支援コー
ためのマッチング・コーディネート、契約、スー
ディネーター養成研修」を開催しました。
パーバイザーへの支援のあり方などについて協議さ
ソーシャルワーカーによる災害支援とは何か、ま
れました。また「今後の社会福祉士会(日本・都道
たソーシャルワーカーが災害支援に取り組む根拠と
府県)の研修について」ではグループ討議を行い、
なる法律を講義で学び、また、被災を受けた現地で
役割分担と連携しやすい環境整備、事務局・委員会
支援をコーディネートするための方法や、被災地へ
体制の整備の必要性などが共有されました。
支援者を派遣する派遣元におけるコーディネートの
2.社会福祉士の基礎研修を伝達するリーダーの
方法などについて講義・演習を行うことで、災害支
養成~2014年度基礎研修リーダー養成研修~
援コーディネーターの養成を行いました。
基礎研修は、基礎研修Ⅰ~Ⅲで構成され、社会福
9
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
基礎研修テキスト完成
~仲間とともに基礎研修を始めよう~
本会の新しい基礎研修が、全国に確実に広まって
基礎研修は、認定社会福祉士
きています。2014年度は、基礎研修Ⅱで732人、基
認証・認定機構の研修認証を受
礎研修Ⅲで598人が修了し、本年度はそれを上回る
けた研修でり、認定社会福祉士
受講者がある予定です。
制度の共通専門研修10単位として
修了者からは、「研修中は大変だったけれど、基
認められます。認定社会福祉士
礎研修Ⅲまでを修了して、自分自身に力がついたと
の取得を視野に入れ、まずは基
感じる」「受講者同士のネットワークができた」な
礎研修の受講から始めてくださ
どの声が挙がっています。
い。基礎研修は、所属する都道
本会の生涯研修制度や基礎研修について、あなた
府県社会福祉士会で開催してい
はどのくらいご存じでしょうか。
るため、受講を通して、同じ地域の社会福祉士同士
2012年度から施行している新しい生涯研修制度
のネットワークを構築することもできます。ネット
は、「基礎課程」と「専門課程」の2つの課程で構
ワークとなる仲間を増やしながら、専門職としての
成されています。
研鑽を積み重ねましょう。基礎研修の申し込みは都
基礎課程は、基礎研修Ⅰ、基礎研修Ⅱ、基礎研修
道府県社会福祉士会までお問い合わせください。
Ⅲで構成され、すべての社会福祉士に共通に必要な
基礎研修テキストは
価値、知識、技術を学びます。基礎研修は都道府県
上巻、下巻、スーパー
社会福祉士会に入会した会員の必修研修として位置
ビジョンの3冊で構成
づけ、原則として、各研修をそれぞれ1年度間で履
されています。本テキ
修し、合計3年度間で修了します。
ストは、基礎研修の受
基礎課程修了後は専門
課程へとすすみ、自身の
研修計画に則り、共通研
修、分野研修、スーパー
ビジョン実績の単位を積
講者限定販売となって
基礎課程
基礎研修Ⅲ
(1年)
ステップ
アップ
基礎研修Ⅱ
(1年)
基礎研修Ⅰ
(1年)
います。
第3期
専門課程
(約5年)
第2期
専門課程
(約5年)
認定上級
社会福祉士
認定
社会福祉士
第1期
専門課程
(約5年)
基礎課程
(3年)
生涯研修制度
認定社会
福祉士制度
基礎研修テキスト
(基礎研修受講者限定販売)
生涯研修制度についての詳細は、本会ホームペー
ジに掲載している「社会福祉士生涯研修手帳(2015
年度版)」をご覧ください。
み重ねます。
『社会福祉士実習指導者のための相談援助実習プログラムの
考え方と作り方』の発刊について
このたび『社会福祉士実習指導者テキスト 第2版』を補完する参考図書として、『社会福祉士実
習指導者のための相談援助実習プログラムの考え方と作り方』を出版しました。
本書は、皆さまからの「実習プログラミング論をもっと学びたい」「実習プログラムの立て方に特
化した解説本が欲しい」との要望を受け、出版が実現しました。
書籍名:社会福祉士実習指導者のための相談援助実習プログラムの考え方と作
り方
発 行:中央法規出版株式会社
B5判・202頁 2015年6月20日発行/定価2,160円(税込)
※都道府県社会福祉士会の会員は1割引で購入することができます。
申込方法などの詳細は、本ニュース同封の申込書をご確認ください。
10
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
認定社会福祉士制度における基礎研修の期間延長について
基礎研修は、原則、各研修を1年度で修了し、ⅠからⅢを3年度間で修了することで認定社会福祉士
制度の個人認定申請に必要な「共通専門科目10単位」を取得することができます。また、何らかの事情
で各研修を1年度間で修了できない場合には、各研修1年度間の期間延長が認められ、最長6年度間の
期間延長をすることができます。
ただし、期間延長については各研修を1年度間しか延長できないことから、たとえば、基礎研修Ⅰを
修了後、2年度間の空白期間があって基礎研修Ⅱを修了した場合には、生涯研修制度上の単位とはなっ
ても、認定社会福祉士制度上は単位としては認められませんでした。
このたび、期間延長については最長6年度間の変更はありませんが、6年度間の研修方法について自
由度が高められるよう認定社会福祉士認証・認定機構に認定研修変更届を提出し、受理されました。生
涯研修センターでは、今後、運用方法などの検討を行い、都道府県社会福祉士会を通じて情報提供する
とともに、決定事項については本会ホームページでお伝えいたします。
ネパール大地震被災者支援に係る
ネパールソーシャルワーカー協会への義援金募集
2 0 1 5 年4月2 5日、
ネパールの首都近郊を直撃した
大地震により、各地で甚大な被害が発生しています。
4月と5月の地震では、計 8 , 7 0 0 人以上が死亡
し、被災者は人口のおよそ1割に相当する280万人
に達すると言われています。
社会福祉専門職団体協議会(以下「社専協」)
では、2 0 1 1 年に日本で開催されたアジア太平洋
ソーシャルワーク会議において「災害時における
ソーシャルワーカーの役割」をテーマにしたシン
ポジウムを開催後、国際ソーシャルワーカー連盟
(96×85mm)
日本社会福祉士会ニュース
(IFSW)の支援を受けて、アジア太平洋地域の
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全社協ブックレット⑤
ソーシャルワーカーの連携強化を目指した「災害対
策プロジェクト」に取り組んできました。
そうした経過も踏まえ、社専協として被害地域
における今後のソーシャルワーカーによる支援活動
において、その拠 点となるネパールソーシャルワー
カー協会に義援金をお届けしたいと考えております。
つきましては、次により義 援 金を募 集いたします
ので、皆さまのご協 力をよろしくお願いいたします。
募 集 期 間:2015年5月1日(金)~
2015年7月31日(金)
郵便振込口座:00150-0-687734
口 座 名 義 人:公益社団法人日本社会福祉士会
※「払込取扱票」通信欄に「ネパール支援金」とご記入くだ
さい。匿名を希望される場合にはその旨も明記ください。
※恐縮ですが、振込手数料は別途ご負担ください。
キャリアカウンセラー
(CDA)
の学習は
相談者の自立支援 に効果的です
内部留保と
イコール・フッティング
への反論
社会福祉法人は、
これまで何を
してきたのか
相談者との対話を重ねて「自分自身で悩みを
解決していくこと」をサポートする専門性を修得
公益的な活動とは
情報開示による
アピール
相談者
CDA 取得
社会福祉士
キャリアコンサルタント資格の動きについて
現在、キャリアコンサルタントの国家資格化が検討され
ています。今国会に提出されている法律案で 2016 年 4
月から施行される予定となっています。キャリアコンサル
タント国家資格の詳細は、今後検討されことになってお
り、実施時期などのはっきりしたことはまだ決まってお
りません。(2015 年 6 月 26 日現在 )
就労支援のスキルを身につけ相談者の自立を促す『ソーシャルワーカー』へ
CDA 資格取得の受験には、養成講座の通信・通学両方の講座の受講・修了が必要です。
第 49 回キャリアカウンセラー養成講座 2015 年8月~10月開催
行政との関係
全社協ブックレット⑤
これからの
展望
『社会保障審議会福祉部会報告書を読む』
●定価 本体850円
(税別)
●A5判・240頁 ●2015年3月発行
●お申込みは、書店、都道府県・指定都市社会福祉協議会または下記へ●
社会福祉法人
全社協出版部受注センター 受 注 専 用
全社協 全国社会福祉協議会 出版部
TEL.049-257-1080 FAX.049-257-3111
〒100-8980 東京都千代田区霞が関 3-3-2
E-mail: [email protected] 新霞が関ビル
福祉関係図書の検索・注文ができるホームページ
http://www.fukushinohon.gr.jp
通信講座
3 カ月
特典あり
通学コース 10日間
◎通信講座 ◎通学コース★ ◎総合講座【通信 + 通学】
★
第49回通学コース/総合講座 お申し込みの方 試験対策の特典あり
(★は教育訓練
給付制度対象)
本広告をご覧になった方には受講料割引クーポンを進呈!
東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡他、全国各地で無料説明会随時開催
(クーポン・説明会の詳細はお電話または HP にてご確認ください)
第49回 厚生労働省指定 キャリア・コンサルタント能力評価試験
最短なら平成 27 年度内
(12月)
での資格取得が可能です
CDA資格認定試験 1次試験:筆記
2次試験:面接(2月)
お問い合わせは
お気軽に
☎03-5294-5030
受付時間:9:00~18:00(年末年始、祝日を除く) 東京都千代田区神田東松下町47-1
案内コード 31502
11
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
ハンセン病回復者支援相談員募集と見学研修のご案内
社会福祉専門職団体協議会 ※ハンセン病委員会
「ハート相談センター」では、2003年より、療養所
退所者の当事者の会、弁護士会、関係団体と連携を
図りながら、ハンセン病回復者とその家族が地域で
安心して生活ができるよう、電話相談や個別の状況
に応じた支援、啓発活動などを行っています。
地域で生活されている回復者やご家族は、未だに
国の強制隔離政策で生じた「ハンセン病既往歴を知
られたくない」という気持ちを抱えつつ、高齢化に
伴う一人暮らしや介護への不安が増大し、ソーシャ
ルワーカーの支援を必要としています。相談員は、
常勤の仕事を持っている方でも可能な時間・活動で
参加できます。相談員をご希望の方は、以下の研修
会へご参加ください。(参加費無料)
また、本年度は、相談員を希望しない方でも、1
日目だけの参加が可能です。応募要件や申込方法な
どの詳細については、本会ホームページをご覧くだ
さい。(申込締切;:2015年9月30日必着)
「ハンセン病回復者支援見学研修」プログラム
日
時 間
10/31(土) 13:00~
13:15~14:15
14:20~15:30
15:40~16:30
11/1(日) 10:00~12:00
13:00~15:00
内 容
国立ハンセン病資料館集合 受付
資料館展示見学
当事者の話 会場:ハンセン資料館研修室
全生園見学コース見学
講義「ハンセン病問題を理解するために(仮題)」
ハンセン病国賠訴訟東日本弁護団 弁護士 内藤雅義
ハート相談センター、相談員の活動について
参加対象
相談員希望者、
ほか
相談員希望者の
み
主催/問い合わせ先:社会福祉専門職団体協議会 ハンセン委員会
ハート相談センター 03 - 5302 - 2234(水・金 14時~17時)
第23回アジア・太平洋ソーシャルワーク会議
(タイ・バンコク)ツアー申込み期間の延長について
第2 3 回アジア・太平洋ソーシャルワーク会議
(IFSWAP(国際ソーシャルワーカー連盟アジア
太平洋地域)・APASWE(アジア太平洋ソーシャ
ルワーク教育連盟)による合同開催)が、2015年
10月21日(水)~24日(土)に、タイ・バンコク
のデュシタニホテルにて開催されます。テーマは
「成長と危機:ソーシャルワークと政策との対話」
(Growth and Crisis: Social Work and Policy
Discourse)です。
社会福祉専門職団体協議会では、本会議への参加
支援のため、ツアーを実施し、現在2次募集を行っ
ています。2次募集の期日は7月末日です。申し込
みにかかる詳細は、本会ホームページをご参照くだ
さい。
海外のソーシャルワークの実際を知り、アジア太
平洋地域のソーシャルワーカーとの交流の貴重な機
会ですので、ぜひ参加をご検討ください。
IFSWAPエコバッグの販売開始について
社会福祉専門職団体協議会では、
IFSW AP(国際ソーシャルワー
カー連盟アジア太平洋地域)におけ
る途上国のソーシャルワーカー支援
活動の一環として「IFSWAPエコ
バッグプロジェクト」を企画しまし
た。エコバッグには、グローバル
12
※
アジェンダ「Promoting the Dignity and Worth of
Peoples(人びとの尊厳と価値の促進)」がプリン
トされています。1個1,000円(税込)で販売し、
うち、約450円分がアジア太平洋地域における途上
国のソーシャルワーカー支援の原資となります。7
月よりソーシャルワーカーデーイベント等にて販売
を開始します。
社会福祉専門職団体協議会は、(NPO)日本ソーシャルワーカー協会、(社)日本社会福祉士会、(公社) 日本医療社会福祉
協会、(公社) 日本精神保健福祉士協会で構成され、IFSWに日本国代表団体として加盟しています。
日本社会福祉士会ニュース №177(2015年7月)
学会運営委員会情報
研究誌『社会福祉士』第23号の論文募集
情報
【会場】
【定員】70人
「2015年度 認定社会福祉士スクール
ソーシャルワーク研修(仮称)」のご案内
文部科学省は子どもの貧困対策として、
スクールソーシャルワーカーを大幅に増
員する計画を打ち出しています。本会と
しても地域で子どもと子育て家庭を支援
するスクールソーシャルワーカーの養成
が重要であると考え、本研修の修了者が
真に子どもの権利擁護を担うスキルを習
要なのか」を見つめ直し、地域包括支援 得することを目的として研修を開催しま
センターや行政など地域の機関や住民が す。
主体的に取り組み、結びつくために必要 【期日】2015年12月5日(土)~
なことを考えていきます。
6日(日)
【期日】2015年10月31日(土)~
【会場】タイム24ビル(東京都江東区)
生涯研修センター情報
11月1日(日)
【定員】140人
以下に掲載している研修会情報の受講 【会場】全理連ビル(東京都渋谷区)
「独立型社会福祉士研修」(旧「独立型社
要件、プログラム、申込方法などの詳細 【定員】150人
会福祉士養成研修」)のご案内
は、本ニュース同封の開催要項または本
「地域包括支援センターネットワーク実
この研修は、地域を基盤として独立し
会ホームページをご覧ください。
践力養成研修」のご案内
た立場でソーシャルワークを実践する独
7月上旬より研究誌『社会福祉士』第
23号の投稿論文を募集します。執筆要
領などの詳細は、本ニュースに同封の案
内をご覧ください。
また、6月下旬より本会会員専用ホー
ムページにも、同内容の案内を掲載して
います。都道府県社会福祉士会会員の皆
さまの積極的なご投稿をお待ちしており
ます。
「地域包括支援センター全国実践研究集
会」のご案内
地域包括ケアが提唱されてから10年
以上が経過した今、一度立ち止まり、こ
れからの30年、50年先を見据えた地域
包括ケアシステム構築の構想を描いてい
く必要があります。
そこで本年度の「地域包括支援セン
ター全国実践研究集会」では「地域包括
ケアの未来予想図を描く~地域の暮らし
を支える主体的取り組みの結びつき~」
をテーマとし、
「なぜ地域包括ケアが必
本研修は、地域包括支援センター職員 立型社会福祉士の養成を目的とし、独立
や関係者が地域を基盤としたソーシャル 型社会福祉士名簿登録要件の一つに位置
ワークを行うために必要となるネット づけられた研修です。2015年度の「独
ワーク構築や活用のスキルアップを習得 立型社会福祉士研修の開催日程が決まり
することを目的に開催します。
ましたのでご連絡いたします。
なお、本会主催での研修会開催は最後 本研修の開催要項は、本会ニュース№
となります。ぜひ、この機会にご受講く 178に同封するとともに本会ホームペー
ださい。
ジに掲載します。
【期日】前期:2015年9月12日(土) 【期日】2016年3月5日(土)
~ 9月13日(日)
~ 3月6日(日)
後期:2016年3月5日(土)
【会場】調整中(都内を予定)
~ 3月6日(日)
【定員】90人
視覚障害のある都道府県社会福祉士会の会
員の方に本ニュースのテキストデータをE
メールでお送りしています。
ご希望の方は、会員番号と氏名を明記の上、
本会事務局にEメールでお申し込みください。
Eメール:[email protected]
13
新刊・近刊等情報
■社会福祉と人権
著者:木原 活信(京都社会福祉士会)
能なICT教材を研究開発し、その手順と
るために一人ひとりがどう関わっていけ
成果が書かれています。子ども虐待の対
ばよいのかを理解できるようわかりやす
応に携わる専門職のみならず、研究者の
くまとめられた一冊です。
皆さまにも読んでいただきたい一冊です。
■子ども虐待対応のための教育訓練実践
■社会は障害のある人たちに何を期待し
モデル~修正デザイン・アンド・ディ
ベロップメント(M-D&D)を用いて
ているか
著者:西村 愛(青森県社会福祉士会)
発売元:ミネルヴァ書房
著者:原 佳央理(長野県会福祉士会)
発売元:あいり出版
発行年月日:2014年9月
発売元:学術出版会
発行年月日:2014年11月
A5判/ 208頁
発行年月日:2014年12月
四六判/ 182頁
価格:2,400円(税別)
A5判/ 211頁
価格:1,600円(税別)
本書は、社会福祉
価格:4,800円(税別)
本書は、知的能力
における人権という
子ども虐待ケース
にハンディをもつ人
根源的なテーマにつ
に対応する児童福祉
たちの生涯学習をテ
いて、法的な正義
司に虐待ケースに対
ーマに取り上げ、知
論、制度論としての
応できる教育訓練の
的能力にハンディを
人権論ではなく、他
機会が十分に与えら
もつことに対する困
者との関係性から見
れているとはいいが
難性や、彼らが自分
た援助論として書かれています。身近な
たく、研修の実施状
らしく地域で生活するための支援につい
話題から、なぜ人間に尊厳があるのか、
況は自治体間の格差が大きいといわれて
て考察されています。知的障害のある人
現代社会で尊厳が侵害されている例があ
いる。本書は、児童福祉司の教育訓練の
への支援に関わる方に、ぜひ読んでいた
るときはどのようなときなのかを知り、
選択肢のひとつとして、効率的に学習可
だきたい一冊です。
四谷事務局だより
7月
04日
(土)
~ 5日
(日)第23回日本社会
福祉士会全国大会・社会福祉士
学会(石川大会)
05日
(日)
独立型社会福祉士委員会
11日
(土)
業務執行理事打合せ
第4回理事会
12日
(日)生涯研修センター企画・運
営委員会
20日
(月・祝)
ソーシャルワーカーデー
自殺予防研修プログラム検討プ
ロジェクト
26日
(日)障害者虐待対応の手引編集
会議
8月
01日
(土)災害支援プロジェクトチーム
成年後見研修開発プロジェクト
チーム
組織委員会
02日
(日)独立型社会福祉士委員会
地域包括ケア推進委員会(高齢施
14
13
設班)
22日(土)業務執行理事打合せ
第5回理事会
23日(日)生涯研修センター企画・運
営委員会
29日(土)子ども家庭支援委員会
29日(土)
~ 30日(日)スーパービジョ
ン研修(経過的対応)
30日(日)国際・滞日外国人支援委員会
9月
05日(土)
)第6回理事会
05日(土)~ 6日(日)都道府県社会福
祉士会会長会議
12日(土)~13日(日)地域包括支援セ
ンター ネットワーク実践力養成
研修(前期スクーリング)
12日(土)障がい者支援委員会
26日(土)
~ 27日(日)全国生涯研修委
員会議
10月
03日(土)
~ 4日(日)子ども家庭支援委
員会
認定社会福祉士特別研修 集合
研修Ⅰ(東京会場)
12日(月)独立型社会福祉士委員会
組織委員会
17日(土)業務執行理事打合せ
第7回理事会
18日(日)生涯研修センター企画・運
営委員会
24日(土)~ 25日(日)認定社会福祉
士特別研修 集合研修Ⅰ(大阪会
場)
31日(土)
~ 11月1日(日)地域包括支
援センター全国実践研究集会
都道府県社会福祉士会 会員情報
5月31日付 会員数
38,386人
5月中 入会 会員数
695人
登録者総数 188,853人
(4月末現在)
組織率 20.33%
番地 カタオカビル2階 TEL03‐3355‐6541 FAX03‐3355‐6543 [email protected]
行 事 予 定 ・ カ レ ン ダ ー 発行人 鎌倉 克英 発行所・事務局 公益社団法人日本社会福祉士会 〒160‐0004 東京都新宿区四谷1丁目
※ここで紹介する本は一般書店等でお求めください。
自分と他者の尊厳の大切さや人権をまも