2007 宮ヶ瀬ビジターセンター 丹沢湖ビジターセンター 秦野ビジターセンター 西丹沢自然教室 陣馬自然公園センター 山岳スポーツセンター ユーシンロッジ 12 No.51 神奈川県自然公園だより (財)神奈川県公園協会 自然公園課 (〒 231-0015 横浜市保土ヶ谷区花見台 4-2 TEL045-211-5483 FAX045-338-1866 http://www.kanagawa-park.or.jp/) 山岳スポーツセンター 【秦野市戸川 1392 ℡ 0463-87-9025】 宮ヶ瀬ビジターセンター 【清川村宮ヶ瀬 9 40 - 15 ℡ 0 46 - 28 8 -1 3 73 】 さきが 1 0 月 2 1 日、山岳スポーツセンター屋外クライミ かんみんきょうどうじぎょう ング 前 広場 で 官 民協 働 事業 と し て丹 沢 大 山国 定 公園 を中心に自然の美化活動に取り組んでいる「丹沢 大山クリーンピア21」設立 3 0 周年記念式典が せいだい 盛大 に 行わ れ ま した 。式典 に はボ ラ ン ティ ア 団体 ほ か加盟している県、4市2町1村の関係者など約 らいひん あいさつ 3 5 0 名が参加し主催者、来賓の挨拶のあと、西丹沢 の自然にふれあう会( 斉藤会長)のクリーン活動の 発表 、5団 体 の表 彰 が 行わ れ 、引続 き 玉川 ア ル プホ えんそう ゆうが ルンク ラブ と丹沢 アル プホル ンク ラブ 1 9 名によ る演 奏の アトラ クシ ョン があり 優雅 なひ と時 あいさつ じぎょうけい をふほうとうき 過 ご し ま し た 。 会 長 さ ん の 挨 にな 拶の中で「登山者のマナーは向上しているが、事業系 ゴミの けいはつ 不法投棄が増えている。未来を担う子供たちにきれいな山を残すためにも、清掃や啓発活動 に取り組んでいきたい」とのお話がありました。式典終了後は、秦野戸川公園周辺とサブ会 ぼだいとうげ 場 の 菩 提 峠 で ク リ ー ン ハ イ ク が 実 施 さ れ ま し た 。( 小 清 水 ) 丹沢湖ビジターセンター 【山北町玄倉 5 1 5 ℡ 0 4 6 5 - 7 8 - 3 8 8 8 】 山 々が 色づ くこ の季 節、丹沢 湖周 辺の 景色 はさ らに 美し さを 増し 、 私たちの目を楽しませてくれます。空気は澄みわたり、白くきれいに お化粧をした富士山を望む機会も増えます。青い空、白い富士山、色 づい た山 々の コン トラ スト に、訪れ る人 たち も思 わず にっ こり です 。 そんな景色を楽しんだ後は是非、ビジターセンターを覗いてみてく ださ い。常設 展示 、季節 替わ り展 示の 他、企画 展を 2つ 開催 中で す。 1つ目は「バーチャ バーチャル登山 ル登山」で、職員が日頃 自然情報収集の際に撮 りためた写真を元に、 登山コースの見どころ かしょ や注意箇所などをご紹介しています。 登山をして みたい方も、登山をした気分になってみたい方も ぜひ 是非お楽しみください! 2つ目は「S O S 丹沢の生き物」です。豊かに見 える丹沢の自然ですが、 実はいろいろな問題があ ります。丹沢の現状や抱えている問題を写真など でわ か り や すく 紹 介 し 、将来 を 考 え ます 。 「バーチャル登山」は 1 2 月 2 8 日まで、「S O S 丹 沢の生き物」は 2 0 0 8 年 3 月 3 0 日まで開催してお ります。開館中はいつでもご覧いただけますの で、お気軽にお立ち寄り下さい。 お待ちしており SOS 丹沢の生き物 ます !(村 上 ) 1 1 月半ば、モミジの葉に先駆けて、ヤマザクラやウワミズ ザク ラが 紅葉 の 見ご ろを 迎え ま した 。同じ サク ラの 仲 間と は 言っ ても 、ヤマ ザク ラは 赤 く、ウワ ミズ ザク ラ は黄 色く 色づ きます。 むか 1 1 月下旬には、モミジの仲間たちが紅葉のピークを迎える こと でし ょう 。モミ ジの 仲間 も やは り、色と りど りの 装 いで 私た ちの 目を 楽 しま せて くれ ま す。赤く 色づ くの は 、イロ ハ モミ ジや オオ モ ミジ 、黄色 く色 づく の はウ リカ エデ や イタ ヤ カエデなど。ちなみ に、モミジとカエデは 黄葉するウワミズザクラ 同じ仲間です。そんな 仲間たち、よく観察してみると種類や生育場所、 にっしょうじょうけん 日照条件、時期などにより、色合いは一言では表現でき ないほどの複雑さを見せてくれます。是非、紅葉の景色 を楽しむだけでなく、木々の一本一本、木の葉一枚一枚 に目を向けてみてください。きっと自然の持つ奥深さを 実感 出 来 え る で し ょ う。 紅葉するイロハモミジ 動植物は、きたる冬に向けて、着々と冬支度を整えて います 。あなた はいか がです か?忙 しい毎 日の中 、 季節を 忘れて いませ んか? 少し足 をのば し て、自然 が 教え て くれ る 季節 の 移り 変 わり を 感じ に 出か け てみ て くだ さ い。(長 澤 ) 西丹沢自然教室 【山北町中川 867-2-9 ℡ 0465-78-3940】 今年の紅葉は、1 1 月中旬の時点で標高 8 0 0 m~ 9 0 0 mの紅葉が見頃になっています。 今年は ブナ・ミズナラがきれいに黄色く色づいています。 時期は平年と比 おく べると遅く、 西丹沢周辺では一週間から 1 0 日くらい遅れています。 今年 の 西 丹沢 で の 紅葉 の 移 り変 わ り は次 の と おり で す。 1 0 月 6 日、標高 1 5 0 0 m以上でゴヨウツツジが赤くなり始める。 1 0 月 1 4 日、標高 1 5 0 0 m以上でカエデ類の紅葉が始まる。 1 0 月 2 4 日、標高 1 3 0 0 m付近でカエデ類の紅葉の見頃を迎える。 1 1 月 8 日、標高 1 0 0 0 m付近で紅葉の見頃を迎える。 1 1 月 1 4 日、標高 8 0 0 m~ 9 0 0 m付近で紅葉の見頃を迎える。 カエデ類、ナナカマド等の 紅葉が遅くなったのは梅雨が後れて夏が遅かったことが原因の ちきゅうおんだんか 紅葉(10/26 熊木沢) 一つ と いわ れ てい ま す。 地球 温 暖 化が 紅 葉 に も影 響 し て くる の で しょ う か。たま に は地 球 の こと を 考 えな が ら 丹沢 を 歩 いて み ま せん か 。(倉 持 ) 秦野ビジターセンター 【秦野市堀山下 1 5 1 3 ℡ 0 4 6 3 - 8 7 - 9 3 0 0 】 下にある写真の森を見て、どう感じますか? 美 し い ・・・ ? そ れ と も ・・・ ?さんざい ゆる この森は緩やかな斜面に広がり、大木も散在する おだ ブナ の森 です 。一見 美し く穏 やか な 森で すが 、実は と いじょう て も 異 常 な 光 景 な の で す 。 そ れ は ・・・ 。 木々の下に注目してみてください。何も生えてい ないのです! 【相模原市藤野町佐野川 6 5 9- 3 ℡ 0 42 6 - 87 - 5 27 0 】 1 0 月 1 8 日に行われた自然教室「丹沢のブナ林を訪ね どうだいら 10月:朝晩ひんやりした空気が肌に て」では 2 3 名の参加者が、様々な問題を抱える「堂平」 触れ、陣馬山頂への登山道には、今年はた (丹沢山の近く)を訪れ、その状況を見、また、保全対 くさんの木々の実が落ちています。山頂へ 策事 業に 携わ る神 奈 川県 の職 員の 話 を聞 き、 丹沢 の抱 の階段脇の足下にはか わいいヤクシソウ ・ えて い る 問 題 に つい て 考 え ま し た。 おお タイアザミ・アキノキリンソウ・アキノタ 本来はサ サが覆っ ている はずのと ころが、 ニホンジ カの食圧 の影響 などで土 がむきだ しにな どじょう しょくせいほごさく ムラソウ・リュウノウギク・キバナアキギ り、土壌が 流出し ているたいひ 様子や 、植生保 護柵(シカ の食圧 から植 物を保 護する 柵) の内外 の植 おどろ しんこく リ・ヤマハッカ・サラシナショウマ・ツリ 物の 種 類 や生 長 具 合 の対 比 に 驚 き、問題 の 深 刻さ を 目 の あた り に し まし た 。 フネソウなどの花々が咲いていました。 陣馬山から富士山を望む シ カ は か つ て 、 県 内 の 平 野せいそくち 部の広い 範囲に分布 うば また、8月に出現した「ペルセウス座流 していましたが、開発により棲息地が奪われ、現在 こうみつど せいそく 星群」に引き続き、「オリオン座流星群」が、2 1 日午前1時頃から陣馬山の秋の夜空に出現し、 きど しゅんじ かがや は狭い山岳部に高密度に棲息することから問題が その流 星の輝 度は高 く、流れは 速く、山頂に 設置し てある「白馬 」も瞬時 に光り 、一瞬の 輝き 起こっています。また、首都圏の大気汚染が原因の を見せてくれました。 せっきん ともな 一つと考えられているブナの立ち枯れや、年間 1 0 0 2 7 日実施予定の自然教室「陣馬山で秋の草花を楽しもう」は台風 2 0 号の接近に伴い大雨と 万人に及ぶ登山者によるオーバーユース かじょうりよう なり中 止とな ってし まいま した。 前日か ら降り 出した 雨は激 しさを 増し、 台風9 号の被 害を受 いきお ひがい (過剰利用)など、丹沢の問題は丹沢 周辺に住む人 けた 裏 山 か らは 泥 水 も 勢 いよ く 流 れ 出し ま し た が 前回 の よ う な被 害 は あ り ませ ん で し た。 だけで解決できるものではありません。できるだ 11月:急激に冷え込む日が続き、センター周辺の山々を彩る木々の葉も赤・黄・オレンジ・ け多くの人が関心をもち、行動することが大切な 褐色 に 色 づ くの が 目 立 ち始 め ま し た 。 のです。 セン ター周 辺の景 色を楽 しみな がら訪 れた来 館者は クラフ ト教室 で木の 実や花 の種を 使って 秦野ビジ ターセン ターで は企画展 「丹沢大 山自然再 生計画 」を開催中 です。丹沢の未 来につ 飾り 付 ける キ ー ホル ダ ー や置 物 、クリ ス マス リ ー スを 完 成 させ 大 変喜 ん で いま し た 。(荒 井 ) いて 一 緒 に 考 え て みま せ ん か !(鈴 木 ) 陣馬自然公園センター この新聞は http://www.kanagawa-park.or.jp/s-top.htm からダウンロードできます
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