新庄東高等学校の生徒・教員の皆さんが災害科学国際研究所を訪問され

新庄東高等学校の生徒・教員の皆さんが災害科学国際研究所を訪問されました
(2015/8/31)
テーマ:学校教育支援,災害研究
場 所:東北大学災害科学国際研究所
8月31日(月)に、山形県 学校法人 新庄学園 新庄東高等学校の2年生と3年生11名が田宮邦
彦校長はじめ2名の教員とともに、当研究所を訪問されました。新庄東高等学校は、山形県最北
地区唯一の私立高校として、創立50年目を迎える高校であり、衛生看護科、特選科、福祉科、
特選科国際コース、普通科EASTコースなどユニークな教育を実施している高校です。
今回の訪問は、「いま私たちが考えたい 『防災・減災・命』」というテーマの学習であり、
教員と生徒の危機意識を高めるために、東日本大震災などの被害実態や復興さらに現在の防災研
究の最前線を学びたいとの主旨です。最初に今村文彦 所長(災害リスク研究部門 津波工学研究
分野)から、東日本大震災の実態と津波のメカニズムに関する講義を受け、最新の解析技術や科
学的な解説に熱心に聞き入っていました。
その後、保田真理 助手(災害リスク研究部門 津波工学研究分野)の進行で、自分の命、大切な
ものを守るにはいかに行動するかと言う課題で、災害シミュレーションゲームに挑戦しました。
ユニークな発想や行動パターンが見られましたが、近年大きな災害を体験していない地域に居住
しているため、生徒たちも教員の皆さんもあらためて、被災想定する事の大切さを痛感したよう
でした。
引き続き、研究所の施設を1階と2階を中心に見学していただき、様々な分野が融合して防
災・減災の研究を国内外で展開していること、今年の3月に国連防災世界会議を開催し研究所も
大きな貢献をしたことなどを説明しました。自然災害科学研究の最前線を体感して、大きな刺激
を受けたようでした。
生徒たちからは、
「仕事と命を守ることを考えた」
「日頃の生活のあり方を考えた」
「なぜ繰り
返されるのか地震のメカニズムを考え、今後のシミュレーションに役立てる」という感想が寄せ
られました。
講義の様子(今村所長)
災害シミュレーションゲーム(保田助手)
ゲームに挑戦する高校生たち
記念撮影
文責:今村文彦(災害リスク研究部門)