札幌市立幌東中学校 学校だより 第13号 平成27年3月13日(金)発行

札 幌 市 立 幌 東中 学校
学 校だよ り
第13号
平 成27年3 月13日( 金) 発行
学校教育目標
校長
三 國 德 治
3月13日、多くのご来賓並びにご家族の皆様のご臨
席を得て、第66回卒業式を盛大に挙行することができ
ました。多くの方々の祝福に包まれて、卒業生141名
は4月 から の新たな 出発 に胸を
ふくら ませ 、3年間 暮ら し慣れ
た学舎から巣立っていきました。
卒業 生達 が生まれ た平 成11
年は、 地域 振興券の 配布 、カリ
スマや リベ ンジとい う言 葉が流
行語となり、ファービー人形やキックボードがヒット商
品となりました。だんご3兄弟が爆発的にヒットしたの
はこの年ですし、コンピュータの2,000年問題が騒がれ
たのもこの年です。12年には、シドニーオリンピック
の開催、2,000円札の発行や白川英樹先生のノーベル化
学賞 受 賞、 また、「おっ はー」 や「 ジコチュ ー」 が流行
語となった年でした。幼い頃、ちょっと目を離すとどこ
かへ飛んでいき、風邪を引いた、熱を出したと言っては
心配をかけた子ども達が
義務教育を終了するまで
に成長しました。4月か
ら始まる新しい生活の中
で一人ひとりが夢と希望
を胸に抱き力強く歩んで
くれることを願っていま
す。
式辞では、二宮尊徳の言葉を紹介しました。ご存じの
通り二宮尊徳は江戸時代後期の農政家・思想家で、勤勉
に働くこと、働くことによって人間は向上することがで
きることを説いた人物であり、自然災害などの異変に備
えるために蓄えをすることなどを大切にし、天保の飢饉
の時には村の復興に取り組んだり、人としてのあり方を
指導したりして、多くの村を立て直した人でもあります。
その彼が「大は小を積んで大とな
る」という言葉を残しています。「大
きな事を なそうと思ったら、まず小
さなこと を怠らずに努めなければな
らない。 小が積もって初めて大とな
るのだ」 と言う意味であると理解し
ています。
どんなに高い山も一歩ずつ確実に上り詰めて行けば、
必ずその頂上を極めることができるように、小さなこと
であっても手を抜かずに確実にやり続けていける人だけ
が、大きなことを成し遂げることができるのです。
尊 徳 はま た、「小さな ことを いい 加減にす るも のは、
豊 か な 心 を 持 ち
心身共に健やかな
意欲ある生徒の育成
・知性の高い人間
・情操豊かな人間
・意志の強い人間
・ 健康で明るい人間
大きなことも必ずできないものだ」とも言っています。
卒業生達が活躍し
ていく21世紀は、
大量の情報があふれ、
変化の激しい社会で
あると言われていま
す。そんな時代に押
し流されてしまうの
ではなく、しっかり
と目標を見据え、そ
の実現のために、どんなに些細なことであっても、今な
さなければならないことを着実に積み上げていくことが
できる、そして何があっても決してあきらめず、一歩一
歩、歩みを進めていくことができる、そんな人間に成長
していって欲しいと願っています。
4月には新入生を迎え、また、新しい1年が始まりま
す。教職員一同力を合わせて教育活動に邁進して参りま
すが、保護者、地域の皆様におかれましては、今までと
変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ
ます。
卒業生代表 H.K.
凍てつくような寒さも和らぎ、温かい日差しが私たち
を照らす今日、私たちは互いに切磋琢磨しあった141
名の仲間たちと共に、この幌東中学校を巣立ちます。
思い起こせば3年前、私たちはこの中学校に入学しま
した。新しい制服に身を包み、これからどんな仲間たち
と出会い、どんな出来事があるのだろうと、期待で胸を
躍らせながらこの校舎に足を踏み入れたことを、今でも
鮮明に覚えています。
2年生のとき、私は皆
の勧めで生徒会長となり
ました。私は、歴代の素
晴らしい先輩方に追いつ
こうと、必死になって仕
事をこなしていました。
しかし、必死になってい
たのは確かですが、なか
なか思い通りにならず、
様々な仕事で空回りをし、失敗を繰り返すことになりま
した。生徒会長という重圧を一人で何とかしようとして
身体を壊すこともありました。しかし、そんなとき私に
手をさしのべてくれたのは、やはり入学当初から共に過
ごした学年の仲間たちでした。その時私は大切なことに
気が付きました。みなに認められたくて生徒会長になっ
たわけではなく、私を認めて応援してくれる人がいたか
らこそ、私は生徒会長になれたのです。そのことに気が
付いたときから、自分の周りにいつもいる仲間は、私に
とってかけがえのない大切な存在となりました。
こうして仲間と共に取り組んだ最後の学校祭が、昨日
のことのように心によみがえります。くす玉が割れ、全
校合唱を聞いたとき、学校祭テーマ「つながり」のとお
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第13号
り全校生徒が一つになり、達成できたのだと実感するこ
とができました。丁寧で美しい装飾、アイディアと工夫
を凝らした展示、表現力豊かなステージなど、いずれも
素晴らしく、学校祭を大いに盛り上げてくれました。こ
れは決して個人の力で成し遂げたものではありません。
また、生徒会拡大役員会メンバーだけの力でもありませ
ん。全校生徒一人ひとりが、自分のできることをしっか
りと行い、準備をしてきたからこそ、成し遂げることが
でき、多くの生徒の感動につながったのです。
この3年間で私は「仲間」
とは、互いに協力し合う、
何にもかえがたい存在であ
ることを何度も実感しまし
た。例えば、昨年10月に
行われた合唱コンクールは、
一人ひとりの思いが一つに
まとまり、美しい響きが体
育館に広がりました。私は、このような最高の仲間たち
と、多くの感動の場を与えてくれた幌東中学校を本当に
誇りに思います。
私たち卒業生は、これからそれぞれの道を歩んでいき
ます。まだまだ未熟な私たちですが、中学校で学んだこ
とを最大限に生かし、これからは社会に貢献していきた
いと思います。つらくて苦しいことも幾度とあることで
しょうが、仲間たちと過ごしたこと3年間の大切な思い
出が困難を乗り越えていく大きな力となることでしょう。
最後になりましたが、今まで私たちに3年間、時に厳
しく、時に優しく、丁寧なご指導をしてくださった教職
員の皆様。私たちの活動に協力し見守ってくださった地
域の皆様。そして、どんな時でも私たちを受けとめて温
かく見守り、育ててくださった保護者、家族の皆様。本
当に今日までありがとうございました。多くの人たちに
支えられて、私たちは今日の日を迎えることができまし
たことを、心より感謝しています。
在校生の皆さん、これからの幌東中学校を創っていく
のは皆さんです。皆さんの周りにいる、力強い仲間たち
と共に、悔いのないように一日一日を大切に過ごしてほ
しいと思います。そして、私たちも受け継いだ幌東中学
校の三大特色「あいさつ」「合唱」「ボランティア」をさ
らに発展、充実させ、素晴らしい幌東中学校を築きあげ
てください。1・2年生の皆さんならきっとできるはず
です。私たち卒業生はそんな皆さんの活躍を心より期待
しています。
この会場の皆様の、今後のご健康とご多幸を祈念いた
しましてお別れの言葉とさせていただきます。
6組の卒業を祝う会が3月5日(木)10:00から行われ
ました。第2学習室にしかれた赤絨毯の上を卒業生が一
人ひとり紹介されて入場しました。卒業生の中学校生活
の3年間を、在校生がスライドで発表し、卒業生からは
3年間の思い出や生徒や保護者に対してお礼の言葉を述
べました。3年生の発表では笑いもあり、ほろっとさせ
られる部分もありの暖かい会になりました。
平 成27年3 月13日( 金) 発行
走らなくてもよいから、一歩でも、半歩でも、時には
休むことがあっても、前進していくことを願っています。
3年1組 担任 門田 章人
これまで自分がしてきたことと今の自分に自信を持って
ください。そして今の自分を作ってくれた仲間への感謝
の気持ちを忘れずに、これからも頑張って下さい。
3年2組 担任 鳴海 敦一
幌東中学校での三年間を大切に。プライドを高くもっ
て、前進してください。
3年3組 担任 佐藤 雅哉
決して派手ではないけれど、1日1日を大切に過ごす
ことが自分の人生を豊かにしてくれるのだと思います。
「今日も1日頑張ったな」と思える日をできるだけたく
さん積み重ねて下さいね。卒業おめでとう。
3年4組 担任 高橋ゆかり
3年生の皆さん、この学年の温かい雰囲気が大好きで
す!皆さんには、人を幸せにする力があるということを
忘れずに。周りに幸せな人が多いほど、自分も幸せにな
れるのだと思います。ありがとう、そして卒業おめでと
う!!
3年6組 担任 根津 克行
ご卒業おめでとうございます。今日までの3年間、皆さんは
本当に毎日頑張りました。この幌東中学校で学んだことを
誇りに、そして自信としてこれからもきっと活躍してく
れると信じています。141名の皆さんの活躍を期待してい
ます。がんばれ!第66期卒業生。3年 副担任 山根 衛二
卒業おめでとうございます。楽しかった見学旅行、ね
ぶたの運行体験と海辺の合唱。大成功の学校祭、全校生
徒で歌った合唱。そして、迫力の合唱コンクール。わた
したちは、いつも心をひとつにして歌っていましたね。
みなさんの歌声を忘れません。3年 副担任 金澤 幸子
様々な場面で、本当にあたたかい学年だと感じました。
これからも優しい気持ちを忘れずに、新しい世界で活躍
してください。卒業おめでとう!!3年 副担任 桂 春美
生徒会主催の、卒業生を送る送別集会が、3月6日(金)
午後から行われました。はじめに2年生制作の壁画の紹
介があり、1学年・2学年とも映像を使った卒業生への
メッセージと合唱を聞かせてくれました。また、生徒会
からは卒業生の3年間をふりかえるたくさんの写真が投
影され卒業生たちは時折、歓声や笑い声をあげながら、
過ぎし日の3年間の思い出に浸りました。また、3年間、
無欠席の卒業生の表彰も行われました。
2年壁画
3年壁画