プログラム No.15L261

プログラム No.15L261
プログラム申請機関
株式会社 日吉
プログラム実施期間
2015年10月19日(月) –10月 23日 (金)
プログラムの目的
地域資源「琵琶湖モデル」に関わる水ビジネスの海外販路開拓
1.地域 PR
滋賀県は日本で最大の湖、琵琶湖を持ち、関西 1450 万人の暮らしや産業を支えています。
豊かな水量と、日本の中央部に位置し、京都・大阪・名古屋を結ぶ交通の要衝であるという地理的優位性により、製造業を
はじめとする企業、工場が集積しています。
しかし 1960 年代からの高度経済成長により、琵琶湖の汚染が大きな問題となりました。滋賀県はこの問題に対し、政府、
民間、大学、市民の協力により克服し、同時に経済発展も続けてきました。その結果、現在では滋賀県は県民総生産に占め
る第二次産業の割合が全国第 1 位、一人当たり県内総生産が全国第 4 位という、全国屈指の「ものづくり県」に発展しまし
た。これらの経済発展と水環境保全を両立させた取り組みは「琵琶湖モデル」とされ、各国で紹介されています。
環境こだわり県である滋賀県は富栄養化防止条例に代表される全国に先駆けた規制や水質改善の取り組み、住民の高い環境
意識や活動に加えて、優れた水環境技術やノウハウを持つ企業の立地、さらに新たな技術開発を行う大学等の研究機関が集
積しており、多数の水環境ビジネスを展開している企業があります。
2.プログラム概要
滋賀県は、環境こだわり県として 1970 年代に悪化した琵琶湖の水質改善などに産、官、学、民が連携し水
環境保全を進めながら経済発展を継続してきた地域として固有の実績があります。この実績は「琵琶湖モデ
ル」として経済発展と環境保全の両方を推進できるモデルとして、発展目覚しい開発途上国へ導入し、持続
概要
可能な発展を目指し水質改善を行うことを目的としたプログラムです。
今回はインドに対して、行政の取り組み、研究・教育による活動、実際の水質モニタリングの技術、排水処
理施設の管理運営までを紹介し、新たな水ビジネスの発掘を行う。さらに、対象地域の方々に水環境に対す
る意識・知識を向上してもらい、現地における販路開拓を行います。
地域資源
①
水環境(水ビジネス):水質モニタリング・水処理・水環境政策及び仕組み
本プログラムを通じ、海外人材により現地における環境意識を広め、水ビジネス市場が拡大することにより、
参加企業の新たな取引が開始することを目標とする。
期待成果
さらに海外人材(行政関係者や教育者など)に産(日吉・堀場アドバンスドテクノ)
、官(滋賀県)
、学(京
都大学)による琵琶湖モデル活動を見てもらうことで、海外人材の認識・知識を高め、地域の環境意識や活
動を現地で展開するきっかけとする。
招聘海外
国/地域
インド
人材
専門分野
環境水質・廃棄物の処理、分析モニタリング
3.スケジュール
月日
曜日
1
10/18
日
2
10/19
月
午
来
前
午
後
日
宿泊先
近江八幡市
オリエンテーション:
共通知識事前研修:(日吉)
概要・スケジュール等説明
水環境について①
近江八幡市
共通知識事前研修:
(日吉)
3
10/20
火
排水処理施設見学
近江八幡市
水環境について②
4
10/21
びわ湖環境ビジネスメッセ視察(長浜
メッセまたは排水処理施設見学
市)
(長浜市)
琵琶湖博物館(草津市)
計測機器メーカー視察(京都市)
大津市
意見交換・総括
大津市
水
5
10/22
木
6
10/23
金
近江八幡市
教育・研究機関視察:京都大学
流域
総合環境質研究センター(大津市)
7
10/24
土
帰
国
2
4.地域資源
①
琵琶湖
滋賀県が誇る日本最大の琵琶湖は面積約 670km2、1400 万人の貴重な水資源であり、また 50 種類もの固有種が生息し、
人々にとっても、また生物学的にも非常に貴重な資源です。
1970 年代の「せっけん運動」
(びわ湖汚染の原因の一つであったリン含有洗剤の使用中止の運動。)をきっかけに、以来、
さまざまな民間協働による水環境保全活動が行われています。
琵琶湖一斉清掃
②
水質保全技術
琵琶湖周辺には数多くの工場があり、また農業も盛んです。また周辺には 140 万人が生活しており、生活排水、工場
排水、農業排水など、多くの水質の汚染源があります。
そのため、琵琶湖の水質を守るために、滋賀県富栄養化防止条例により、水質が厳しく管理されています。また、
滋賀県内の生活排水は、湖南中部浄化センターをはじめとした4つの下水処理施設、農業集落排水や浄化槽にて処理
され、琵琶湖の水質が守られています。
生活排水処理施設と定期メンテナンス
3
浄水処理施設と計測機器による常時監視
検査ラボ
4