白山市教育大綱 ふるさと白山市を愛し、 誇りに思える人づくり 平成 27 年 9 月 白 山 市 目 次 1 はじめに...................................................................................................................................... 1 2 大綱策定の趣旨 ....................................................................................................................... 2 3 大綱の位置づけと期間......................................................................................................... 2 4 基本理念・基本目標 ............................................................................................................. 3 5 教育施策の内容 ....................................................................................................................... 3 資料編 .................................................................................................................................................... 5 1.策定の経過 ............................................................................................................................. 5 2.白山市総合教育会議設置要綱 ...................................................................................... 6 3.白山市教育大綱策定幹事会 ........................................................................................... 7 1 はじめに このたび、平成 26 年度の地方教育行政の組織と運営に関する法律の一部改正に伴い、 平成 27 年4月から新しい教育委員会制度がスタートしました。この法改正の趣旨は、 教育の政治的中立性、継続性・安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確 化、迅速な危機管理体制の構築、首長と教育委員会との連携強化を図るとともに、地方 に対する国の関与の見直しを図るものです。 こうしたことから、法の趣旨をふまえ、本年4月1日からスタートした新教育長体制 のもと、総合教育会議において、本市の教育に関する「大綱」を策定することにいたし ました。 近年、我が国における諸情勢は、グローバル化や少子化・高齢化の進行など社会の急 激な変化の一方で、地方では過疎化の進行や市民のライフスタイルの多様化に伴い、地 域社会での人のつながりや支え合いによるセーフティネット機能の低下が指摘されてい ます。こうした課題に取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的持続的な社 会を創生することを目指し、国は「まち・ひと・しごと創生本部」を立ち上げました。 地方創生は、言うまでもなく「ひと」が中心であり、 「ひと」が「しごと」をつくり、 「ま ち」に活力を与える好循環をつくり出す流れを確かなものにしていく必要があります。 「ひとの創生」の原動力となるのは教育であり、白山市の発展の基礎となるものです。 この大綱のもと、白山市の豊かな自然の恵みや多くの先人によって育まれた伝統文化な ど、白山市の特徴を生かした効果的な教育施策を実施するための事業の充実に努めてま いります。 白山市長 1 山田 憲昭 2 大綱策定の趣旨 新地方教育行政法では、地域住民の意向の一層の反映と、教育、学術及び文化の振興 に関する施策の総合的な推進を図ることが求められています。 これまでも、民意を代表する立場である市長は、教育行政を担当する教育委員会との 十分な意思疎通のもと白山市の教育を推進してきましたが、今般の法改正により、市長 と教育委育会の連携の重要性をさらに強く認識いたしました。 今後も急激な経済社会の変化に対応し、さらに効果的な施策を実現していくためには、 教育行政と深い関わりを持つ「福祉政策」や「地域振興政策」など、一般行政における 様々な分野との密接な連携が必要になっています。 そのため、行政と教育委員会が一体となり、創造性豊かで、ふるさと白山市を愛し、 誇りに思える人づくりを進めるため、白山市教育大綱を定めます。 3 大綱の位置づけと期間 【大綱の位置づけ】 教育 【市長】 【白山市教育委員会】 白山市教育大綱 白山市教育振興基本計画 白山市総合計画 基本構想 即 す る 基本計画 【関連計画】 連 動 白山市子ども・子育て 支援事業計画 実施計画 【関連方針】 白山市の教育 【大綱の期間】 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度 白山市教育大綱(5か年) 白山市教育振興基本計画(10 か年) 一部見直し 2 平成 32 年度 平成 33 年度 平成 34 年度 平成 35 年度 4 基本理念・基本目標 【基本理念】 ふるさと白山市を愛し、誇りに思える人づくり 【基本目標】 郷 土 愛 を 育 む 教 育 の 推 進 確 か な 学 力 の 形 成 と 教 育 環 境 の 整 備 健 康 な 心 と 体 を 育 む 教 育 の 推 進 5 教育施策の内容 【スローガン】家庭・学校・地域・行政の力を結集し、 心豊かな人づくり・安全安心な学びの環境づくり 1:郷土愛を育む教育の推進 ① 白山手取川ジオパークの資源など郷土の魅力、ふるさとの歴史、先人の功績、自然 や文化の素晴らしさを学び、白山市への愛着を深める教育を推進します。 ② 公民館を拠点とした生涯学習事業の更なる充実を図るとともに、地域住民が主体と なった様々な活動を推進します。 ③ 家庭・学校・地域が支え合い、防災活動などをとおして、ふるさと白山市を守って いく人材育成を推進します。 3 ④ 図書館などの施設を充実し、ふるさと白山市で生涯をとおして学ぶことができる環 境づくりを推進します。 ⑤ 国際化、グローバル化の中にあって、情報教育の一層の推進を図るとともに、市民 が多様な考えに触れ、価値観を認め合う教育環境づくりを推進します。 2:確かな学力の形成と教育環境の整備 ① 小学校就学へのスムーズな連携を図るための就学前教育・保育の充実、在宅児童や 保護者への支援の充実に取り組みます。併せて、小中学校の連携を推進し、一貫性の ある学校教育の充実に取り組みます。 ② 子どもたちが知・徳・体の調和のとれた「生きる力」を育み、一人ひとりの個性に 応じた確かな学力を形成できる学校教育を推進します。 ③ コミュニケーション能力を育むとともに、成長段階に応じたキャリア教育の機会を 大切にし、夢や目標に向かい主体性や創造性を持って行動できる子どもを育成します。 ④ 教職員の資質、指導力の向上を図るとともに、いじめ・不登校などの問題に適切に 対応するため、保護者・地域の方々との連携強化や専門スタッフの配置など学校の教 育力、組織力の向上を目指します。 ⑤ 子どもたちの命を守り、安全な環境の中で生活が送れるよう、ハード面では学校施 設の長寿命化など安全安心な教育環境の整備、ソフト面では危機管理体制の確保、防 災教育などを推進します。 3:健康な心と体を育む教育の推進 ① 自然体験活動や文化・芸術へのふれあいを推奨し、豊かな感性を育むことができる 教育を推進します。 ② 道徳教育の充実を図り、「思いやり」「感謝の心」「命の尊さ」「自然への畏敬の念」 を育む教育を推進します。 ③ 安全安心な食とともに、地産地消などの食育の機会をとおして、ふるさとの恵みの 大切さを認識できる教育を推進します。 ④ 健康を維持・向上する体力づくりを推奨し、生涯にわたりスポーツとふれあえる環 境づくりを推進します。 ⑤ スポーツの意義や価値に対する理解や関心を深め、競技スポーツのレベル向上と人 材育成に取り組みます。 4 資料編 1.策定の経過 大綱の策定については、総合教育会議において、本市教育振興基本計画をもって大綱 に代えるのではなく、当該計画を基本に、白山市らしさのある揺るぎのない大綱を策定 することといたしました。 こうしたことから、事務局内に関係課の代表者で構成する「幹事会」を設置し、素案 を作らせ、総合教育会議の構成員である市長、教育長、教育委員のそれぞれが検討を重 ね、会議にて意見集約、調整をし、策定いたしました。 年 月 日 平成 27 年 4月 17 日 6月 10 日 6月 19 日 6月 24~30 日 6月 30 日 7月3~9日 7月 13~21 日 7月 27 日 事 項 第1回白山市総合教育会議 教育大綱の策定について 策定方針、今後の作業 第1回白山市教育大綱策定幹事会 白山市教育大綱(素案)について 第2回白山市教育大綱策定幹事会 白山市教育大綱(素案)の決定 総合教育会議構成員による 素案検討 白山市教育委員会協議会 白山市教育大綱(素案)について確認 総合教育会議構成員による 第1回修正案検討 総合教育会議構成員による 第2回修正案検討 第2回白山市総合教育会議 白山市教育大綱(案)について協議 7月 28 日~ 総合教育会議構成員による 8月 14 日 第3回修正案検討 8月 20~31 日 総合教育会議構成員による最終調整 9月 18 日 第3回白山市総合教育会議 白山市教育大綱を決定 5 2.白山市総合教育会議設置要綱 (設置目的) 第1条 市長と教育委員会が、十分に意思の疎通を図り、本市の教育に係る課題やあるべ き姿を共有し、連携して効果的に教育行政を推進していくため、白山市総合教育会議(以 下「会議」という。)を設置する。 (構成員) 第2条 会議は、市長及び教育委員会をもって構成する。 (会議) 第3条 2 会議は、市長が招集する。 教育委員会は、その権限に属する事務に関して協議する必要があると考える場合には、 市長に対し、協議すべき具体的事項を示して、会議の招集を求めることができる。 3 市長及び教育委員会は、会議における事務の調整の結果を尊重するものとする。 (意見聴取) 第4条 市長及び教育委員会は、協議を行うに当たって必要があると認めるときは、関係 者又は学識経験を有する者の出席を求め、当該協議すべき事項に関して意見を聴くこと ができる。 (会議の公開) 第5条 会議は、公開するものとする。ただし、個人の秘密を保つため必要があると認め るとき、又は会議の公正が害されるおそれがあると認めるとき、その他公益上必要があ ると認めるときは、非公開とすることができる。 (議事録) 第6条 市長は、会議の終了後、遅滞なくその議事録を作成し、これを公表するものとす る。ただし、前条ただし書きの規定の場合にあっては、公表しないことができる。 (庶務) 第7条 会議の事務を、教育委員会事務局に委任又は補助執行することとし、会議の庶務 は、教育委員会事務局教育総務課において処理する。 (その他) 第8条 この要綱に定めるもののほか、会議の運営等に関し必要な事項は、別に定める。 附 則 この要綱は、平成27年4月17日から施行する。 構成員 職 名 氏 名 職 名 氏 名 長 山田 憲昭 教 育 委 員 水洞 満子 長 松井 毅 教 育 委 員 喜多 広司 教育長職務代理者 橋本 外志 教 育 委 員 平西富士子 教 育 委 員 川上 隆夫 市 教 育 6 3.白山市教育大綱策定幹事会 (設置目的) ・白山市総合教育会議において、本市における教育、学術及び文化の振興に関する総合的 な施策の大綱(以下単に「大綱」という。)を策定するための素案を作成することを目的 として、白山市教育大綱策定幹事会(以下「幹事会」という。)を設置する。 (組織) ・幹事会は、教育総務課長を幹事長とし、教育委員会事務局各課の代表者で構成する。 ・幹事の任期は、任命の日から大綱策定が終了する日までの期間とする。 (幹事会) ・幹事会は、教育総務課長が招集する。 構成員 職 名 所 属 等 幹 事 長 幹 事 教育総務課長 教育総務課、学校教育課、生涯学習課、文化財保護課、 スポーツ課、松任図書館、白山ろく分室教育課より選出 7 白山市教育大綱 ふるさと白山市を愛し、誇りに思える人づくり 発行年月 発行・編集 平成27年9月 白山市教育委員会事務局 教育総務課 〒924-8688 石川県白山市倉光二丁目1番地 TEL 076-274-9570 FAX 076-274-1634 8
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