よく尋ねられる質問 FAQ 一般の方へ

IDF栄養ホームページ http://www.idfdairynutrition.org/Public/FAQPage より
IDF文書(フランス酪農公社 CNIEL 提供)をJIDF事務局が仮訳
よく尋ねられる質問
FAQ
一般の方へ
山羊乳とチーズ
乳糖不対症でも山羊乳からつくった乳製品を食べる事ができますか?
乳糖を消化できない乳糖不耐症患者は、消化に必要なラクターゼという酵素が欠けて
います。この乳糖は乳(山羊乳だけでなく綿羊乳や牛乳も)のなかに自然と存在しま
す。乳糖不耐症の兆候は消化の問題(胃痛、下痢など)です。熟成チーズにはほとん
ど乳糖が含まれていません(ホエー排除工程やチーズの熟成工程で分解)。一般的に
は、乳糖不耐症であっても問題なく熟成チーズを食べる事ができます。更には、乳糖
不耐症患者の大半は問題なくヨーグルトや少量の乳を摂ることができます。
UHT山羊乳は保存料を含みますか?
山羊乳は保存料を含んでいません。UHTの山羊乳は高温で加熱される(超高温処理
UHT)ので、開封前に常温で長期間(90日から150日、賞味期間は容器に表
示)保存できます。一旦、開封すると冷蔵庫で2、3日間もちます。
山羊乳や山羊乳のチーズは脂肪やカロリーが高いですか?
山羊乳の全乳は約3.5%の脂肪(100ml当たり3.5g)、58キロカロリー
を含みます。部分脱脂山羊乳では48kcal/100mlと1.5%の乳脂肪を含
みます。
山羊乳のチーズは12gから27gの脂肪/100gを含みます。これは他のチーズ
と比べると、脂肪含量としては中間に位置します。脂肪含量は典型的な味と組織に貢
献します。山羊乳チーズが新鮮であれば、水分量が多く脂肪量が低くなります。山羊
乳チーズのエネルギー値は、新鮮な山羊乳では100g当り160kcal、熟成チ
ーズでは100g当り330kcalというようにばらつきます。新鮮であればある
ほど、山羊乳チーズのエネルギー値は低くなります(水分量が多くなるので)。
山羊乳のヨーグルトはどうですか?
その他の乳(牛乳や綿羊乳)のヨーグルトと同様に、山羊乳のヨーグルトは、カルシ
ウム、ビタミンB群を豊富に含みます。山羊乳、牛乳、綿羊乳のヨーグルトからどの
ヨーグルトが好まれるかは概して個人の味の問題です。
山羊乳の乳製品はカルシウムを含みますか?
山羊乳はカルシウムを豊富に含みます(120ml/100ml)。山羊乳チーズの
IDF栄養ホームページ http://www.idfdairynutrition.org/Public/FAQPage より
カルシウムの含有量は100g当り80mgから530mgの間です。山羊乳チーズ
の栄養的な恩恵を受けるには、異なる味の異なるチーズから様々なチーズを区別して
賞味することが大切です。
山羊乳と山羊乳チーズはコレステロールを含みますか?
山羊乳のコレステロールのレベルは部分脱脂乳100ml当り6mg、全乳100m
l当り12mgの範囲になります。山羊乳チーズもほどほどのコレステロールを含み
ます。30gポーション当り20mgから30mgです*。
*
比較のために、コレステロールはバター20gにはコレステロール50mg、卵1個
60gには270mg、卵黄100g当り1560mg、レバー10g当り300m
gが含まれます。食品中のコレステロール含量は、健康な人の血中コレステロールレ
ベルにはほとんど影響がありません。人のコレステロールのレベルは2つの起源に依
存しています。2/3は肝臓で合成され、1/3は食品に由来します。健康な人のコ
レステロールレベルは、体内で制御されています。コレステロールの摂取量が少ない
と体内で自動的に産生されます。その逆もしかりです。コレステロールは生命維持に
不可欠です。コレステロールは胆汁、ステロイドホルモン、プロビタミンDの前駆体
です。細胞膜の発達にも関与しています。
山羊乳の主な栄養的な品質は何ですか?
山羊はたんぱく質の重要な供給源です。身体に必要なすべての必須アミノ酸を含んで
います。リン、カリウム、マグネシウムおよびカルシウムが多く含まれています。体
細胞の良好な機能維持に貢献するビタミンB群を豊富に含みます。
山羊乳チーズはビタミンを含みますか?
山羊乳チーズはビタミンB群、とりわけビタミンB2(細胞組織の維持、視力、成長
など)とB9(赤血球の造血、神経細胞)を含みます。山羊乳のチーズはとりわけ、
視力、成長、皮膚の防御および老化防止に重要なビタミンAも多く含んでいます。
牛乳にアレルギーのある子どもに山羊乳を与えることができますか?
牛乳アレルギーの場合、山羊乳か綿羊乳を進める専門医師がいます。しかし、これら
の3種類の乳は、たんぱく質の構造が非常に似通っています。牛乳アレルギーの子供
は、その他の乳に対してもアレルギー症状を呈するリスクを背負っています。アレル
ギーをもつ子供の食事は専門家が対処し、医学的なアドバイスを仰ぐことが必要です。
仮訳:JIDF事務局
編者注:仮訳の正確性、完全性、有用性等についてはいかなる保証をするものではありま
せん。参考資料として扱い、内容に疑義が生じた場合は英文の原文をご確認ください。