グループ活動 - 神奈川県立総合教育センター

Vol.3
平成 27 年度 かながわティーチャーズカレッジ
平成 27 年9月7日 発行
神奈川県立総合教育センター
かながわティーチャーズカレッジ事務局
(教育事業部教育人材育成課
若手教員育成班)
コミュニケーション能力の育成
平成 27 年9月6日(日)
、第3回かながわ教育学講座を開講し
ました。前半は、リンク・ラボラトリィの堀口瑞予氏を講師に迎
え、
「コミュニケーション能力の向上-First Impression
・表情
・挨拶
・身だしなみ
・所作
is the
Last Impression-」と題して講義を行いました。
人の第一印象は上記の4つの要素で決まるとのことで、
どのようにすれば好印象になるのかを、実際に実習しな
がら教えていただきました。
「表情」については、好感が持てる表情は、継続的な
笑顔にあるということで、ポイントとなる目元と口元に
リンク・ラボラトリィ
堀口瑞予氏
ついて説明を受け、実際に笑顔を作る練習をしました。「身だしなみ」は自分のために
する「おしゃれ」とは違って、相手のために整えるのであり、清潔感が大切であるとの
ことでした。
「挨拶」については、分離礼と同時礼について説明があり、分離礼の練習をしました。笑顔、挨拶、
お辞儀、笑顔の順番で実習したところ、数回の練習で会場全体がきれいに揃いました。「所作」については、立
ち姿、座り方、ものの指し示し方、差し出し方を練習しました。
最後に、4つの要素を踏まえて、講義で習った内容を振り返りながらロールプレイを行いました。皆、社会人
として求められるコミュニケーション能力の基本を学ぶことができたことでしょう。
グループ活動
後半のグループ活動では、児童・生徒とのコミュニケーションにおいて、教員と
して大切なことは何かを考えました。児童・生徒とのコミュニケーションにおいて
大切なことは、「傾聴」
「受容」「共感」であることを踏まえ、児童・生徒とコミュ
ニケーションがうまくいっている教員の姿をイメージして各自が書き表し、班で共有しました。
次に、その姿に迫るために、どのようなことを心掛けていくかを付箋に書き、班で協議しながら模造紙にまと
めました。前回に続いて、今回も KJ 法を使ったグループ協議を行いましたが、2回目ということもあり、活発
に話し合いが進んでいて、模造紙もより見応えのあるものに仕上がっていました。
全体発表を聞いたあとに、再び班で感想等を共有し、振り返りを行いました。
他の班の発表を見ることで、効果的な発表の仕方についても学ぶ機会になったこ
とと思います。グループの仲間と共に、たくさんのことを吸収して成長していき
ましょう。
特別講座1
午前は、チャレンジコース受講者対象の特別講座1を開講しました。特別講座はオープンコースの受講者も希
望すれば聴講可能です。この日はオープンコースからは 22 名が参加しました。小学校と特別支援学校に分かれ
て、それぞれの内容についての講義がありました。
小学校「子どもの命を守る」
講師:教育人材育成課 加藤哲三 教育指導専門員
小学校の講座は、教育人材育成課の加藤哲三教育指導専門員が講師を務め、
「子ども
の命を守る」というテーマで行いました。
はじめに、子どもの命を守るために、教員としてどのような心掛けをするのかとい
うことを、ご自身の経験談を交えながら話されました。
子どもの健康状況を的確に把握するためには、養護教諭や栄養教諭等と連携するこ
とが大切であることや、体育での跳び箱や水泳指導を例に、どうすれば子どもたちの
安全に配慮できるのかということを、具体的に学
ぶことができました。教員は、事故が起こらない
加藤哲三 教育指導専門員
ような先回りの指導を心がけ、必要な知識や技能
を身に付けるべきであるとの話がありました。
最後に、子どもたちに「自分が大切にされている」ことを実感させ、自
己有用感を育てることにも言及されていました。受講者は、子どもの命を
「守る」重要性と「育てる」必要性を、共に理解できたことでしょう。
特別支援学校「特別支援学校における授業づくり」
講師:金沢養護学校 長谷川英子先生
神奈川県立金沢養護学校の長谷川英子先生を講師に迎え、「特別支援学校における授業
づくり」をテーマに講義を行いました。知的障害部門の実践から、実態把握や環境づくり
の重要性、さらに教材の紹介や教材づくりの工夫など、わかりやすい授業づくりについて
の話がありました。
児童・生徒が困っていることは何なのかを把握し、寄り添い、一人ひとりに応じた「学
ぶ」環境づくりを行う重要性や、本人がやりたくなるようなワクワク感を大切にすること
など、わかりやすい授業を作る上で必要な心構えについての話がありました。
また、たくさんの手作り教材と、それを作るときに便利なグッズも紹介され、教材の
金沢養護学校
長谷川英子先生
作り方も知ることができました。さらに実際
に授業の動画も見たことで、受講者は、特別
支援学校で実際にどのような授業が行われているのかをイメージする
ことができたと思います。10 月から取り組む授業づくりでも、今回学
んだことをたくさん生かしていきましょう。