参観のキーワード: (自分を見つめる 保護者との連携) ― 学習すること(ねらい) ― ◎自分の生活を振り返り,本当に必要なものを考えながら生活しよ うとする態度を育てます。 ― ねらいとする道徳的価値は ― 思慮・反省 節度・節制 (自由・規律) 子どもたちの周りには様々な物が氾濫しています。何が必 要なものであるのか判断がつかないほどに,情報も氾濫して います。また,いろいろなものを手に入れたいという欲求も 肥大化してきています。その中で,明日のより望ましい自己 の形成のためには,今の自分自身を振り返り,見つめ直して, 望ましい判断や行動をとることの大切さを自覚することが必 要です。 この授業を通して,節度ある生活態度や自制心が培われる ようにしていきたいと考えています。 ― この授業で使う資料について ― (出典: 「みんなで考える道徳」 6年 日本標準) 本資料は,根源的な問題をコンパクトに提示してくれています。 「生きるのに必要なもの」 , 「くらし の中であると便利なもの」 , 「ほしいもの」等,ものが氾濫する社会の中で考えるべき課題を突きつけて くれる適切な資料です。各自それぞれに考えさせ判断させるように,その一部を活用したいと思います。 -―学習活動と主な発問― 1.今,ほしいと思っているものについて話し合う。 ○今,ほしいと思うものは何ですか。どうしてそれがほしいのですか。 2. 「必要なもの」について考え,話し合う。 ( 「必要」にも程度があることに気付く。 ) 〈以降,保護者のみなさんにも話し合いに参加してもらおうと考えています。 〉 ○今,ほしいと思っているものは,必要なものですか。 ○生きるために,必要なものは何ですか。 ◎それらの中で,絶対に必要なものは何ですか。 3. 「必要」ということの程度について考え,話し合う。 ( 「あると便利なもの」 , 「贅沢なもの」 , 「無駄 なもの」があることを理解する。 ) ◎2の中で出された「絶対に必要なもの」以外を3つの種類に分けてみましょう。 ( 「あると便利なも の」 , 「贅沢なもの」 , 「無駄なもの」 ) ○自分の生活の中で, 「あると便利なもの」 , 「贅沢なもの」 , 「無駄なもの」にはどんなものがありま すか。 4. 「ほしい」とはどういうことか考える。 ◎「必要」ということと「ほしい」ということは,同じでしょうか,違うでしょうか。 5. 「ほしい」と思っていたものは,本当に必要なものか,もう一度考えてみる。 ○ほしいと思ったものについて,どうしてそれがほしいかを整理し,それでよいかを考えてみましょ う。 ― 子どもたちのこんな姿を期待します ― 自分の生活を振り返り,すぐ何か結論を見出すということではなく,今日の授業 により,今後の日常生活で自らを律することについて考え続けることが大切だとい う課題意識が育ってほしいと考えています。
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