セミナー参加者感想文 整形外科医師 臼井 秀樹 日常診療に於いて

セミナー参加者感想文
整形外科医師 臼井 秀樹
日常診療に於いて、皆さんはどの程度患者様の症状をとれていますか。
私が 9 年前に手術中心の整形外科勤務医から外来中心の開業医へと診療の軸を移した時、少し
良くはなるけれども決して治らないもどかしさに直面しました。
膝が痛ければ膝の注射、膝周囲筋の筋トレ、膝のストレッチ、膝の電気等々、局所の治療をす
ると、その場では少し良くなるけれども、決して治ることはなく、また繰り返す・・・。
それで治したと言えるのでしょうか。どれだけ偉そうに理屈だけこねても、治せなければなんの
意味もありません。それで自分の仕事にプライドが持てるのでしょうか。自分の家族や友人に胸
を張れるのでしょうか。根幹に関わる問題です
プライドを捨てて、いろいろなセミナーに顔を出し、血眼になって「本物」を探しました。自
らが明らかな治療効果を体験でき、かつ症状の原因と治療効果の関係を理路整然と説明できる治
療を・・・。
あっという間に 4 年の歳月が過ぎ、
「そんな治療はやっぱりあるわけないか。
」そう半ばあきら
めかけたときにやっと本物を見つけることができました。それがオステオパシーです。オステオ
パシーはこれまで、日本では広くは知られていませんでした。オステオパシーの起源は米国です
が、そこでは、超難関の大学を卒業しなければ使えない閉ざされた治療だったのです。
しかし、JOPA がそんな治療の神髄を我々日本人に広く紹介してくれるようになりました。日
本では幸い、米国のような制限はないため、きちんと身につければ、あなたでも使うことができ
ます。JOPA は個々のテクニックにとらわれすぎることなく、オステオパシーの理念に基づいて
構築されたシステマティックな教育体系を持っていると感じます。
治せない原因はたった一つ、「木を見て森を見ず」です。膝の内反をつくっているのは筋肉で
はなく、fascia です。内反の原因は筋力不足でも、筋肉が固いからでも、体重が重いからでも、
使いすぎでもありません。fascia は頭のてっぺんから足趾の先まで名前を変えながらすべてをつ
なぐ人体最大の器官です。それを考慮しなければ、ほとんどの膝の痛みを根本的に解決すること
は決してできないでしょう。なぜなら、頭蓋のずれや、肝臓の変位や、足関節のずれなど、無数
の原因が fascia を通じて膝痛を起こすからです。
百聞は一見にしかず、まずは本物かどうか是非ご自分の眼で確かめていただくことをお勧めい
たします。私の推薦文が決して大げさではないことをご理解いただけることと確信しております。
30 代女性 医師
私はオステオパシーに患者として出会いました。それ以前には恥ずかしながらオステオパシー
の知識は一切ありませんでした。
治療室で私の頭蓋に下村先生が手を置かれた瞬間、頭から足先へ向かってさざ波のような何か
が伝わっていくことを感じ、治療後には頭蓋の形が変化していることに驚きました。治療を受け
るたびに自分の体が変化していくことを実感し、オステオパシーへの興味が募り、
『オステオパ
シーの世界へ』を受講してみました。
セミナーでは、頭蓋や前腕が自分の意思とは関係なく自律的に運動していることを自分の手で
感じ、衝撃を受けました。様々な要因で傷を負った身体は、自ら良い状態を取り戻すように働き、
場合により傷を持った状態で新たなバランスを築けるよう身体全体で調整しようとしているこ
とを認識し、今まで見ていた身体が全く別のものに見えました。発生した不調和のうち表面化し
たものが患者さんの症状でありますから、治療をするには身体全体に目を向けねばならないこと
が、私はその時はっきりと腑に落ちました。オステオパシーの世界を知ることは、あらゆる治療
家に必要なことではないかと思います。
是非セミナーを受講して、今まで認識していなかった身体の力を感じてください。
柔道整復師 下山 秀二
まず、第一に「治療」という概念が 180°変わり、自分の解剖・生理学の知識の無さを再認識
しました。「原因をつかむ」ことの大切さと、原因を治せればすべてが変化していくことがセミ
ナーで理解できました。また、原因を見ること、見つけ出すこと、また、体(身体)の良いとこ
ろを見つけ出す事の難しさを知り、明日よりまた再度解剖、生理学を学び直さなくてはいけない
と思っています。
全て発生は 1 つから、身体は全て繋がっていることがセミナーでよく理解できました。
「膜」についても色々な本やセミナーがありますが、今回のセミナーが一番理解と確信を持つこ
とができました。
ありがとうございました。
理学療法士 紺 矢
雅之
サラリーマンを辞め、理学療法士になるべく養成校で勉強し、実習でもまれ卒業し
ましたが、治療など何もできないまま臨床に出ました。数々のセミナーに参加して研
鑽に務めようとしましたが、心には響かず、臨床での結果は出ず、出たとしてもプロ
として胸を張れるような状況にはなれないまま、悩み続けて 4 年が経ちました。専門
職としての誇りを持てず、自信を喪失し、道を見失って彷徨っていました。そんな同
志も多いのではないでしょうか?
オ ス テ オ パ シ ー は R・ フ ル フ ォ ー ド の 著 書 『 い の ち の 輝 き 』 を 読 ん で 心 惹 か れ る も
の が あ り 、学 ん で み た い と 思 っ て い ま し た 。
「 引 き 寄 せ の 法 則 」が 本 当 か と 思 え る く ら
い の タ イ ミ ン グ で JOPA の セ ミ ナ ー と 出 会 い ま し た 。 そ こ に は こ れ ま で 経 験 し た こ と
の な い 解 剖 生 理 の 知 識 、簡 単 に は マ ネ の で き な い 触 診・診 断・治 療 の 技 術 が あ り ま す 。
そ し て そ の ベ ー ス に は 創 始 者 A.T.Still の 哲 学 が あ り ま す 。
JOPA に は 心 地 よ い 誇 り を も っ て 振 舞 う 先 輩 に 技 術 を 叩 き こ ま れ る と い う 伝 統 的 な
態度があり、医療業界、日本国に対する熱い思いもあります。
こ こ は ま だ 入 口 に す ぎ ま せ ん 。Patrik.D.Wall が「 理 学 療 法 と 作 業 療 法 は 眠 れ る 巨 人
であると確信している」といっていました。永い眠りを終え、そろそろ目覚める時で
はないでしょうか。
カイロプラクター 杉本 栄武
私は、カイロプラクティックをやっています。今はアジャストメントに加えて ART という筋
膜リリースの 1 種のようなテクニックを使っています。主に筋骨格のアプローチをしていますが、
人間の体の理(ことわり)をもっと深く知りたいと思い、まだまだ勉強しているところです。
そんな中、JOPA からの DM で、膜へのアプローチについて知りました。
最近、筋膜へのアプローチが多かったので、さらにそれが全身にどのように繋がっているのか
を詳しく知りたい、また、筋骨格疾患以外の症状でも、納得できる内容で施術したいと思い、こ
のセミナーを受講させていただきました。
セミナーに参加して、最初は下村先生のキャラクターに正直押されました。しかし、2 日間を
通して、人間の体について深い知識を持っておられ、また、驚くほどの施術結果、変化を出され
たことにただ驚くばかりでした。自分の何が足りないかということがわかるとセミナーの始めで
言われましたが、解剖学の知識、生理学、発生学についての知識が、本当に足りないと感じまし
た。また、組織の触れ方(深部)についてイメージすることの大切さも、セミナー内で体感する
ことができました。
自分としても治療の理を突き詰める中で、このオステオパシーという学問、治療法は本当に素
晴らしい可能性を持っていると思いました。また、自分でも身につけていきたいと感じました。
一朝一夕にはいかないことも理解できましたが、それに向けて頑張るだけのモチベーションも熱
意も頂いたように思います。
自分のマインドにこれだけ強い刺激を与えてくれる機会はそうありません。
本当にありがとうございました。また、親切に教えて下さったインストラクターの先生方にも
感謝です。感覚をつかみ取るためにとても助けられました。