学校だより 第10号

TKSだより
つ ば さ
「自分らしさを大切に
第10号
平成27年3月24日発行
仲間とともに」
校長
海苔
由宏
始業前の時間に、教室にいる生徒たちの顔を見て回るのを楽しみにしています。
今年度当初に、各教室の生徒たちの姿を見て強く感じたことは、二年生の確かな成長です。不
安いっぱいで緊張した様子の一年生、落ち着きと新学期への期待溢れる二年生、この違いは、
やはり一年間の学校生活を通して得られた自信から生まれたものだと思います。初めての学習
に臆せず挑戦し続け、味わうことができた「出来る喜び」、苦手な活動にも最後まで取り組み
続けることができた「達成感」、また仲間とは、楽しい時だけでなく、ぎくしゃくした時も共
に過ごし、語り合ったり悩んだりした一年間が二年生の大きな成長に繋がっていると思いま
す。
本年度入学した一年生は、昨年の先輩と同じように学習や活動に挑戦し、一つ一つできるこ
とを積み上げてきました。一年生の教室を回ったときや廊下ですれ違ったときに聞かれる「お
早うございます」の声も大きく力強くなりました。日々の学習や学校行事に参加する姿からも、
自分で考えて主体的に行動していることが感じられます。このことは、「出来る喜び」や「達
成感」を少しずつ実感できているからであると思います。
学校施設の整備も完了し、充実した設備の中で学習活動がより活発に行われています。地域
交流棟の「えび Café」も少しずつ形になり、地域の方たちとの交流が生徒たちにとって社会
への繋がりとなっていくことでしょう。
『考えるのって おもしろい』
- 谷川 俊太郎 -
考えるのって おもしろい
どこか遠くへ 行くみたい
知らない景色が 見えてくる
空の青さが 深くなる
この丘の上 この教室は
未来に向かって 飛んでいる
仲良くするって 不思議だね
けんかするのもいいみたい
知らない気持ちが 隠れてて
前よりもっと 好きになる
この丘の上 この学校は
みんなの力で 育ってく
4月からは3学年が揃い、学校生活がより一層充実したものになることでしょう。生徒たち
には、自分らしさを認め、誠実にそして謙虚に一歩ずつ前に進み、一つずつ夢をかなえていっ
て欲しいと思っています。
平成27年度当初の行事予定
4月
8日(水) 第1学期始業式
入学式
24日(金) 学習参観
5月13日(水) 職場見学旅行
(3学年、~15日)
15日(金) 社会見学(1学年)
学年懇談会
19日(火) 社会見学(2学年)
PTA総会
30日(土) 体育大会
学校経営・アクションプラン
今年度、3つのアクションプラン(重点課題)を設定し、目標達成に向け取り組みました。
重点課題
1
達成目標
(1学年)社会生活の基礎となる豊かな人間
コミュニケーション力が向上したと自己
関係を築くためのコミュニケーション力の
評価する生徒
評価
70%以上
A
向上
取組状況 ・「就労支援のための訓練生用チェックリスト」で、自己評価し、個々の生徒の変容を調べた。
・個別の面談を実施し、課題や困り感に応じたソーシャルスキルトレーニングを行った。
今後の取組
・就業体験等校外での活動場面での評価を校内での指導に結び付けていくことが今後も必要であ
る。
・相手の気持ちを思いやる、共感するなどの力を付けるための指導が、今後さらに必要である。
2
(進路支援)特別支援学校と就労コーディネ
県西部の特別支援学校進路指導主事と就
ーターによる就労支援体制の構築
労コーディネーターとの連絡会
A
年度内に4回実施
取組状況
・連絡会の実施により、就労コーディネーターからの新規開拓企業情報の共有、情報交換を行うこ
とができ、4校での就業体験等の調整が行いやすくなった。
今後の取組 ・県西部特別支援学校連絡会等を通して、各学校がさらに連携することで、業務の合理化や活性化
を図ったり、就労を目指す生徒への支援を効率的に行ったりできるようにしていく必要がある。
3
(教育相談)啓発活動の推進
理解啓発行事に参加した教員・保護者の理
解度80%以上
取組状況
A
・①外部団体と連携した作業学習、②就職に向けた取組、③学校概要の3つの評価観点について、
行事ごとにアンケートで理解度を確認した。
・アンケートでの質問に対しても、電話・FAX で個別に回答した。
今後の取組
・行事ごとに参加者のニーズの把握に努め、適切な対応を検討し、内容の見直しを継続する。
・中学校・特別支援学校に対する働き掛けとして、本校志願資格に係る中学生の状況を早い時期に
得る。年度当初の中学校訪問での説明時により多くの関係職員の出席を依頼する。
進路指導部から
ハローワークからのこぼれ話
今の状況で、障害者雇用が上手くいっている現場
は、スーパー等のバックヤードや清掃業だそうで
ハ
まずは、障害者の雇用状況についてお知らせしま
す。
す。製造業の作業現場では、かつての大量生産時代と
次に、求人状況についてお知らせしたいと思いま
は異なり、受注生産に切り替わったことで、今や多品
す。厳しい話ですが、障害者雇用での求人に正社員
種少量生産の時代となっているため、同じ仕事を継続
での募集があまりないということです。しかし、数
して行うような現場はなくなってきているそうです。 年経って本人に働く力が付いて
そのため製造業では、違った仕事を次々とこなしてい
きて、その力を企業に認めても
くための適応力や判断力等、さらに高い能力が問われ
らえた場合は、正社員への道が
てきているようです。
開けてくるのだそうです。