10月号 - 石油学会

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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 縄文の炎・藤沢野焼祭 ……………………… 広島大学 塩野 毅……713
座談会 日本の海洋資源開発の現状─鉱物資源編─ ……………………714
石油天然ガス・金属鉱物資源機構 秋山義夫,千代田化工建設 藤木信裕,
東京大学 増田昌敬,フグロジャパン 山野澄雄,
日本海洋掘削 市川祐一郎,高知大学 徳山英一
平成 26 年度論文賞
重質油接触分解触媒の将来展望─ベータ型ゼオライトを触媒添加材
として用いた多次元反応制御─ ………………野村事務所 高塚 透・今井涼一……727
接触分解反応での多環芳香族分解機構における水素移行反応の役割と,高
い水素移行反応性を持つ反応場でも骨格異性化を促進し,ガソリンのオクタ
ン価を維持するベータ型ゼオライトを添加した触媒システムを検討した。
平成 26 年度奨励賞
イオン液体の機能設計と二酸化炭素分離回収技術への応用
………………………………………………産業技術総合研究所 牧野貴至・金久保光央……733
イオン液体は不揮発性・難燃性の溶媒であり,クリーンなガス吸収液とし
て注目されている。イオン液体の二酸化炭素吸収特性とイオン液体を用いた
二酸化炭素分離回収技術について概説した。
平成 26 年度野口記念奨励賞
新規マトリックス成分として第一リン酸アルミニウムを
配合した FCC 触媒の開発………………………………コスモ石油 坂 祐司……739
高分解活性かつ高オクタン価なガソリン留分を同時に達成させるべく,
FCC 触媒の新規マトリックス成分を検討した結果,第一リン酸アルミニウ
ムを見いだした。さらに本触媒を商業装置で運用し触媒性能を検証した。
2015 年世界ガス会議の概要 ……………… 国際石油開発帝石 広報グループ……745
国際ガス連盟が主催する世界ガス会議は,1931 年からほぼ 3 年ごとに開
催されている。2015 年 6 月 1∼5 日にフランスで開催された第 26 回パリ大
会の概要と,展示会場の様子を紹介した。
石油業界の事業再編が産業用炭酸ガスに及ぼす影響
…………………………………………………………………………日本液炭 石原 明……751
炭酸ガスは温室効果ガスといわれているが,産業界で使われている炭酸ガ
スは再利用品であり,不可欠なガスである。石油精製や石油化学の業界再編
に伴い,原料炭酸ガスが不足しており炭酸業界は大変換期を迎えている。
─日本の危機対応力を向上
危機対応の統一化されたルール「ICS」
させるヒントを探る─ …………………………………………新建新聞社 中澤幸介……761
アメリカで導入されている危機対応の統一化されたルール ICS(インシデ
ント・コマンド・システム)の概要について紹介するとともに,日本の危機
対応力を向上させる指揮調整・組織間連携の要点を考察した。
公益社団法人 石油学会
OCT. 2015 VOL.38 NO.10
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北海道における石油資源開発株式会社の探鉱
─勇払油ガス田発見までの歴史─ ………………………石油資源開発 掃部 満……767
北海道の石油ガス探鉱は,多くの試掘の失敗の中から数少ない端緒を見い
だしながら継続して,勇払油ガス田の発見(1989 年)で実を結んだ。同油
ガス田の発見に至る経緯を中心に北海道の探鉱史を紹介した。
自己修復性高分子の開発動向と構造変換可能な架橋高分子
……………………………………………………………………東京工業大学 大塚英幸……774
近年,注目を集めている自己修復性高分子の開発動向を紹介し,その中で
1 つの延長線上にある共有結合の組み換えを利用した構造変換可能な架橋高
分子材料について,基礎科学的な視点から解説した。
ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門
─総集編(その 1)
─ ………………………… 石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……779
石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を
キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。
輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 5 回)
乗用車等の世界統一試験法における電動車試験法
検討に関して ………………………………………… 交通安全環境研究所 新国哲也……787
国連で策定が行われている乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法は,
将来的に日本国内の試験法として導入されることが見込まれている。わが国
の強みである電動車に焦点を当て,本試験法の概要について解説した。
目次裏統計 世界の原油・石油製品フロー 2014 ……………………………………目次裏
辛口放談 出会って,別れて ………………………………………………津田謙二……726
暮らしの中のものさし (7)テクスチャーの官能評価と言葉
………………農業・食品産業技術総合研究機構 早川文代……744
エネルギー関連団体紹介 再生可能エネルギー協議会 …………………………………748
ふるさと自慢 徳島県(三好市),岩手県(奥州市)……………………………………750
私事白書─ことの始まり─ …………………石油エネルギー技術センター 田畑光紀……755
私事白書 ブルーグラスが仕事を救う? ……………国際石油開発帝石 菊池みのり……756
トピックスニュース ………………………………………………………………………757
今月の一口メモ チムニーとマウンド,* BEA 型ゼオライト,
ACE-MAT 装置,基礎試錐 ……………………………………………760
讃嘆石油史! チャールズ・ベルグレイヴ ………………………………沙外白雲……766
全国事業所の職場紹介 東燃ゼネラル石油(株)堺工場 製油部製油 1 課 ………………784
趣味談議 ダーツ ……………………………………………………………………………786
JPIJS だより International Symposium on Zeolites and Microporous
Crystals 2015 に参加して ………………… 室蘭工業大学 澤田紋佳……792
単位換算表……………………………………………………………………………………………765
学会の窓………………………………………………………………………………………………793
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱