PSQL v12 新機能のご紹介 ~認証要件変更に伴う運用

PSQL v12 新機能のご紹介
~認証要件変更に伴う運用の見直し~
株式会社エージーテック
2015 年 1 月 13 日
免責事項
株式会社エージーテックは本書の使用を、利用者またはその会社に対して「現状のまま」
でのみ許諾するものです。株式会社エージーテックは、いかなる場合にも本書に記載され
た内容に関するその他の一切の保証を、明示的にも黙示的にも行いません。本書の内容は
予告なく変更される場合があります。
商標
© Copyright 2015 AG-TECH Corp. All rights reserved. 本書の全文、一部に関わりなく複
製、複写、配布をすることは、前もって発行者の書面による同意がない限り禁止します。
Oracle と Java は、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国
における登録商標です。
すべての Pervasive ブランド名および製品名は、Pervasive Software Inc. の米国およびそ
の他の国における登録商標または商標です。また、すべての Actian のブランド名は、
Actian Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
PSQL v12 新機能のご紹介 ~認証要件変更に伴う運用の見直し~
最終更新:2015 年 1 月 13 日
2
目次
はじめに
4
新機能の説明
5
認証要件の変更
6
認証要件変更に伴う影響
7
まとめ
8
製品に関するお問い合わせ
8
3
はじめに
PSQL をご利用頂き、誠にありがとうございます。
現行最新版 PSQL v11 のリリースから 約 3 年が経過しましたが、米国 Actian 社か
ら PSQL v12 のリリースが決定しました。
エージーテックでは 2014/10/16 に AGBP 会員の方限定で、
「PSQL v12 日本語ベー
タ版」をご案内いたしました。
今月は新機能紹介第三弾 「認証要件変更に伴う運用の見直し」について説明いたしま
す。
ベータ版は無料でお試し頂けます。ベータ版をまだ利用されていない方は、この機会
にお試しください。
下記の URL の Web サイトからお申込みいただけます。
https://www.agtech.co.jp/products/pervasive/PSQLv12_TEST_regist.html
4
新機能のご紹介
PSQL v12 の主な新機能は以下の通りです。
・SQL 系インターフェース Unicode 対応によって、多言語データベースサポート
・業務運用中のデータベース最適化によってパフォーマンスを維持
・インストール先の Windows OS のビット数にあわせた最適なインストール
・Workgroup のサービスとしてインストール
・全エディション、ライブマイグレーションを含めクラウド環境を完全サポート
・製品認証の緩和(マシン名のみを検証)
・Vx Server のシステム要件「インターネット常時接続」は不要
・Vx Server のライセンスモデル「セッション容量制限」が不要
新機能や拡張などについて詳しくは、下記 URL から確認ができます。
http://www.agtech.co.jp/download/manual/pervasive/psqlv12/pdf/Whats_New.pdf
5
認証要件の変更
PSQL v12 から認証要件が大幅に変わりました。v10、v11 と比較した表をご覧ください。
PSQL v10 エディション一覧
エディション
ライセンス体系
認証要件
オフライン認証
オフライン運用
Workgroup
同時接続数
特になし
可能
可能
Server
PSQL v11 エディション一覧
エディション
Workgroup
ライセンス体系
同時接続数
Server
認証要件
・MAC アドレス
オフライン
オフライン
認証
運用
可能
可能
不可
不可
・CPU
・ハード ドライブ、ボ
リュームの割り当て
・マザーボード
・BIOS
・オペレーティング シ
ステム
・メモリ
・コンピュータ名
VxServer
セッション数
・MAC アドレス
データ量
・コンピュータ名
PSQL v12 エディション一覧
エディション
ライセンス体系
認証要件
オフライン認証
オフライン運用
WorkGroup
同時接続数
コンピュータ名
可能
可能
データ量
コンピュータ名
可能
可能
Server
Vx Server
※赤字で記入されている箇所が v11 からの変更点になります。
6
認証要件変更に伴う影響
上記の比較表でお分かり頂けたと思いますが、v11 と比較して v12 から認証要件が大幅に
変更されます。Server、Workgroup エディションでは、コンピュータ名のみで認証可能に
なりました。また Vx Server では、どのサイズでもセッション数が無制限になり、同時に
開く全データファイルの合計サイズが上限データ量(Small = 5BG、Mediul = 20GB、Large
= 50 GB、Supersize = 無制限)を越えなければ問題ありません。全てのエディションがオ
フラインでの認証と運用が可能になり、これらの変更により PSQL 運用の幅が広がります。
特にシステムの仮想化や、Vx Server を使ったクラウド化が完全対応になることが最大の
メリットだと考えています。
v10 を使用されているお客様にとっては、v11 の制約が多かった分、v12 では従来とほぼ
同じようにお使いいただけます。
・Workgroup、Server エディションの認証条件が「マシン名」のみに変更
Workgroup、Server がマシン名のみで認証可能になりました。これにより、ハードウェア
の変更が容易に行えることになります。また、v11 でも仮想マシンの運用は可能でしたが、
仮想マシンの移動または構成の変更をする場合、認証要件に反する事が多く、再認証をす
る必要がありました。今バージョンからマシン名さえ同じであれば、再認証の必要はなく、
仮想マシンの移動または構成の変更がスムーズに行う事ができるようになりました。ライ
ブマイグレーションにも完全対応するため、優れた可用性・業務継続性が得られるように
なり、データベースの信頼性が向上することになります。
・Vx Server のセッション数がなくなる
従来のセッション数を意識することなく、データ量のみで運用が可能になります。容量要
件を見積もるためには「Monitor」ツールをご利用ください。
・Vx Server のオフライン認証、運用が可能
業務上の都合上、インターネットの接続ができない環境に対して、今バージョンから Vx
Server の使用が可能になり、プライベートクラウドにも対応するようになりました。
また、オフライン運用だけではなく、オフライン認証も可能となったため、インストール
時のサーバーのインターネット接続が不要となりました。
全てのエディションがオフラインでの認証が可能となり、下記の手動認証キーデータ生成
サービスがご利用いただけるようになりました。
http://www.agtech.co.jp/products/pervasive/PhoneActivation/
V12 の Beta 版の評価用キーはこのオフライン方法で認証することが可能ですので、
お試しいただく事ができます。
7
・Server エディションの制約追加
今バージョンから、第三者へのサービス提供、マルチプレキシング (別名「多重化」
「プー
リング」)を行うためにハードウェア、ソフトウェアを使用する場合または Web サーバーや
アプリケーションサーバー経由で PSQL を使用する場合は、Vx Server を使用することにな
ります。
まとめ
v12 から認証要件等の変更によって、PSQL 使用の幅が広がりましたので、旧バージョンを
使用しているお客様にとっては、運用を見直すきっかけになると思います。ここ数年前か
ら IT リソースを効率的に活用する動きや、運用の一元化を図るため、仮想化やクラウド化
の動きが目立ちますが、PSQL v12 はそのようなニーズにこたえる製品となっております。
また、ライセンスのみならず、v12 は新しい OS にも対応しており、今年秋に発売予定の
Windows 10 にも対応する予定となっています。もちろん、下位互換性が保たれていますの
で、安心してバージョンアップしていただけます。まずはベータ版をお試しください。
製品に関するお問い合わせ
• PSQL v12 ベータ版申込みサイト
– https://www.agtech.co.jp/products/pervasive/PSQLv12_TEST_regist.html
PSQL v12 ベータ版に関する疑問や不具合のご指摘、その他ご意見は、ベータ版申込み登録
後に案内されます PSQL v12 Beta Test フォーラムに投稿をお願いします。
8