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14・1 理窓
「第6回 数学・授業の達人大賞」表彰式・模擬授業
会場 講義棟 1 階 102 教室 教室 時間 13:30 ∼ 15:30
第 6 回を迎えた数学・授業の達人大賞は、東京
理科大学数学教育研究所が主催し、東京理科大学
大学院科学教育研究科、東京理科大学理窓会、東
左より順に、河内先生、尾﨑先生の奥様、椎名先生、
桑原先生、秋山先生、木戸先生、島先生、槇先生
京理科大学数学教育研究会が共催し、ホームカミ
ングデーで、その表彰式が行われた。これは小・
中・高等学校において、意欲的な研究や、創造あ
藤嶋学長
受賞おめでとうございます。夏
目漱石の坊っちゃんにも出てくる
理科大は 100 年以上も素晴らしい
数学の先生をたくさん輩出して、
世間から定評を受けています。今
藤嶋学長
回はこの新しい葛飾キャンパスで
開催できて喜びもひとしおです。皆さんには数学
の先生の模範例として活躍していただきたいと
思っています。
ふれる指導により、優れた授業を実践した数学科
の教員を顕彰するものである。例年、最優秀賞 2
組、優秀賞 2 組を表彰するが、今回は、さらに審査
員特別賞が 1 組、優良賞が 2 組に贈られた。
島先生
秋山センター長
本日は受賞おめでとうございます。椎名先生は
小学校の学力全国一の秋田県の先生。授業は生徒
に予想させることからスタートして、彼らの興味
を喚起している。グラフをかかせる方法も生徒に
聞く。何よりも授業に生徒全員が参加している。
圧倒的な高得点でした。島先生は作業での全員参
加を促し、答えが 1 通りに決まらない問題を提起
し、アプローチの方法とか答えに、いろいろな組
み合わせがあることを実感させていった。槇先生
は大学生対象の、放射能を統計を使って説明した
名講義である。尾﨑先生は辺の数が多いほど面積
が多くなることを児童に推測させて実物で実証さ
せたのは素晴らしかった。桑原先生は連立方程式
の有用性を実感させた。連立方程式で解くのは頭
を使わない。小学生の考え方(鶴亀算)が一番難し
い。河内先生は筆算をアレイ図と対応させたオー
ソドックスでよい授業。木戸先生はジグソー法を
用いていた。紹介するのによい。
最後に、最優秀賞受賞者 2 名による模擬授業が
行われ、閉式となった。 (文責 岡田 紀夫)
椎名先生
最優秀賞
秋田県潟上市立天王小学校 椎名美穂子 先生
授業タイトル 「反比例のグラフ」
神奈川学園中学校・高等学校 島 智彦 先生
授業タイトル 「格子点上に正方形をつくる」
優秀賞
関西大学初等部 尾﨑 正彦 先生
授業タイトル 「辺の長さと面積の関係に秘密はあるの?」
神奈川県平塚市立春日野中学校 桑原 嘉明 先生
授業タイトル 「課題学習「3つの解法を比較しよう」」
審査員特別賞
山形県立庄内総合高等学校 槇 誠司 先生
授業タイトル 「データから放射線量を予測しよう」
優良賞
東京都豊島区立高南小学校 河内麻衣子 先生
授業タイトル 「筆算の意味について考える」
埼玉県立芸術総合高等学校 木戸 俊吾 先生
授業タイトル 「バスケットで数学しよう」
表彰式は、まず、清水克彦部門長の開会の挨拶
で始まり、藤嶋昭東京理科大学学長からご祝辞を
会場風景
賜り、その後清水部門長から受賞者への賞状、賞
金、記念品等の授与、続いて秋山仁センター長か
ら講評があった。藤嶋学長のご祝辞、秋山先生の
講評を要約すると以下の通りである。
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