第 8号 - 千葉大学教育学部附属中学校 公式ホームページ

れい
めい
黎明
千葉大学
教育学部
附属中学校
学校だより
第8号
2014(㍻26)年3月11日(火)
ご卒業おめでとうございます
卒業生のみなさん、ご卒業を教職員一同、心よりお祝い申し上げます。振りかえれば、みなさんが本校
に入学したのは、あの3.11、強大な地震と津波がわが国を襲った東日本大震災の翌月でした。そのと
きの原稿を掘り起こしてみると、先行きの不透明な不安の中で、みなさんには、こんなお話をしたと思い
ます。
今、この国は大きな試練に立ち向かっています。巨大な地震と津波は、一瞬のうちに、多くの人の
命も家も、道路も、すべてを飲みこんで、破壊してしまいました。人間の力をはるかに超えた自然の
力に翻弄され、人類の文明はあまりにも無力であることを、あらためて思い知らされることになりま
した。
しかし、同時に、この国に生きる人々が、ここまで忍耐強く、思いやりをもって互いを励まし合い、
助け合い、秩序と礼節を重んじ、連帯し合える人々であることを、世界は驚きと賞賛をもって見つめ
ている、ということを認識することになりました。
そうであるが故に、多くの貴い生命が失われ、困難な状況を強いられている多くの人がいる、今日、
この時に、それでも、君たちはたくさんの人に祝福され、喜びに満ちたはなやかさの中にいるという、
この幸福に、深く思いを寄せ、考えをめぐらせていかなければなりません。
その後のおよそ半年間は、電力不足により照明や冷房をおさえるなど、不自由な生活を送らなければな
りませんでした。いつまた余震が襲ってくるかもわからず、綱渡りの学校生活でした。
東北の地には、まだまだ復興の光も見えないところが少なくありませんが、私たちの生活は、一応、日
々の正常を取り戻したかに見えます。しかしその分だけ、自然へのおそれだけでなく、あの時の人々の他
者を思いやる心も忘れ去られて行きつつあります。
本校の卒業生には、附属中の卒業生としての誇りと自信を持って、さらに自己実現の道を進んでいって
ほしい-本校の関係者なら、みなそう願っています。しかし、それだけでなく、人としてだれもが理想と
する、あの震災直後のわが国をおおいつくしたやさしさを、いつも忘れないでいてほしいと思います。
保護者のみなさまには、この3年間、本校に寄せていただいたご理解とご支援に、心より感謝申し上げ
ます。平成27年4月には、統合50周年記念式典を計画しています。卒業生全員にご案内を差し上げま
すが、ご家族の方もごいっしょに参加いただけたらありがたく存じます。
千葉大学教育学部附属中学校長
伊 坂
淳 一
平成25年度 離任式について
本校を転出する先生方とお別れの日です。1、2年生は勿論ですが、卒業生も式に参加となります。
日程は以下の通りです。卒業生に関しては他学年と登校方法、時刻が異なりますのでご注意ください。
尚、転出される先生方に関しては3月26日前後の新聞報道にてご確認ください。
* 卒業生には、当日卒業式のミニアルバムを配布します。
◎日 時:3月31日(月) 9:10~9:50
◎場 所:千葉大学教育学部附属中学校 体育館アリーナ
◎日 程:・登 校( 8:15~ 8:15)
・H R( 8:15~ 8:25)
・清 掃( 8:30~ 8:50)※本年度卒業生登校(8:45~)生徒昇降口より
・入 場( 8:55~ 8:50)
・離任式( 9:10~ 9:50)
・H R(10:00~10:20)※本年度卒業生は合同HR後、下校となります。
・下 校(10:00~11:00)
◎その他:・在校生、卒業生ともに式典にふさわしい服装、姿勢(心構え)で参加してください。
・保護者の方々も参加頂けます。保護者の方々及び本年度以外の卒業生の皆さんは、
・生徒昇降口受付をお通りください。