アジア経済の現状と見通し : 2015年 5月

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 5月
中国、香港 、シンガポール
●中国は、過剰な投資・負債などが重石となり景気は減速局面にあります。ただ、政府は急激な景気悪化を許容しない方針とみられ、5月10日には中央銀行が利下げを発表しました。こうした中、株価は今年に
入り大きく上昇していますが、過熱感から相場は不安定化しやすい状況です。香港は、中国本土の景気減速で投資資金の流入が鈍化する恐れがあるものの、株式市場は本土株に比べた割安感が注目されていま
す。シンガポールは、経済成長率は昨年並みにとどまる見通しですが、世界的な金融緩和を受け株価は金融株中心に上昇基調にあります。
図表1.中国の株価と為替
(月末値)
4500
(円/人民元)
為替
(右目盛)
4000
30000
19
28000
(円/香港$)
16
15
香港 ハンセン指数
(左目盛)
18
中国 上海総合指数
(左目盛)
3500
図表2.香港の株価と為替
(月末値)
20
26000
14
17
16
24000
13
15
22000
12
20000
11
14
13
2000
12
1500
11
10
11
12
13
14
15
為替
(右目盛)
18000
16000
(年、月次)
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
10
11
12
13
14
15
(円/100ウォン)
12
11
2000
9
70
2800
2400
(円/台湾$)
4.0
10000
3.8
3.6
台湾 加権指数
(左目盛)
9000
3.4
8500
3.2
8000
1800
8
為替
(右目盛)
1600
7
1400
6
12
75
65
為替
(右目盛)
60
55
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表5.台湾の株価と為替
(月末値)
10500
9500
10
11
80
●アジア金融市場の見通し
韓国 総合株価指数
(左目盛)
10
90
85
9
(年、月次)
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表4.韓国の株価と為替
2200
95
3200
10
●韓国は、中国向け輸出の不振に圧迫されているものの、追加的な利下げ観測などを受け、株価は堅調です。台湾は、IT関連輸出の伸び
に一服感が出ているものの、株価は中国株などの上昇に追随し堅調に推移しています。
(月末値)
(円/シンガポール$)
シンガポール ST指数
(左目盛)
3400
2600
韓国、台湾
2400
3600
3000
3000
2500
図表3.シンガポールの株価と為替
(月末値)
13
14
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
3.0
7500
2.8
7000
2.6
為替
(右目盛)
6500
6000
10
11
12
13
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
1/4
2.4
14
15
(年、月次)
(株式)中国の経済成長率は鈍化しており、アジア全体でも今
年の成長率は伸び悩む可能性が高いでしょう。ただ、世界的な
金融緩和環境は持続しているため、アジアの株式相場は総じて
底堅い動きが見込まれます。しかし、米国の利上げをめぐる思
わくにより、相場の変動が大きくなる場面もありそうです。ま
た、原油価格が明確な上昇に転じた場合には、原油安メリット
(インフレ抑制や経常収支の改善など)が小さくなるため要注
意です。、
(為替)総じて緩やかな上昇(アジア通貨高・円安)が予想さ
れるものの、米国の利上げで投資資金の流れが変化する可能性
には留意すべきです。
(金利)当分の間、各国で金融緩和姿勢が続く見通しです。そ
のため、金利上昇は景気回復に伴う緩やかなものにとどまりそ
うです。
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アジア経済の現状と見通し : 2015年 5月
タイ、インドネシア、マレーシア
●タイは、インフラ投資の推進などを受け今年は昨年を大きく上回る経済成長率が見込まれます。ただ、政局の不透明感は残り、株価は伸び悩んでいます。インドネシアでは、原油安の一服を主因にインフレ率
が上昇に転じており、個人消費を圧迫する恐れがあります。こうした中、株価も上値が重くなっています。マレーシアでは、4月に導入された消費税に景気が圧迫される中、株式市場も精彩を欠いています。
図表6.タイの株価と為替
(月末値)
1800
1600
(円/バーツ)
タイ SET指数
(左目盛)
1400
(月末値)
4.0
6000
3.8
5500
3.6
5000
3.4
3.2
1200
(円/100ルピア)
図表7.インドネシアの株価と為替
1.1
2.8
2.6
為替
(右目盛)
800
インドネシア ジャカルタ総合
(左目盛)
1.0
4000
0.9
600
10
11
12
13
14
15
3500
2.2
2000
0.8
為替
(右目盛)
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/フィリピンペソ)
8000
フィリピン 総合指数
(左目盛)
700
2.8
650
2.4
図表10.ベトナムの株価と為替
(月末値)
3.0
2.6
6000
(円/100ベトナムドン)
0.60
為替
(右目盛)
600
0.55
2.2
5000
2.0
4000
為替
(右目盛)
3000
2000
11
12
28
26
1400
為替
(右目盛)
24
22
1200
11
12
13
14
15
(年、月次)
550
0.50
0.45
13
14
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
450
0.40
400
1.8
350
1.6
300
●インドは、原油価格の反発を受け原油安メリット(インフレ抑制
など)が小さくなるとの懸念などから、株価は下落しています。
図表11.インドの株価と為替
(月末値)
30000
(円/ルピー)
2.2
28000
2.0
26000
ベトナム VN指数
(左目盛)
500
10
1600
インド
図表9.フィリピンの株価と為替
7000
30
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
●フィリピンは、内需、外需ともに堅調で、株価は過去最高値圏にあります。ベトナムは、消費主導の景気回復が見込まれます。株価は
軟調に推移しているものの、割安感に着目した買い戻しの動きも見られます。
9000
1700
10
フィリピン、ベトナム
(月末値)
32
1300
0.7
10
(年、月次)
FTSEブルサマレーシア
KLCIインデックス(左目盛)
1500
3000
2500
36
34
1900
1800
4500
2.4
(円/マレーシアリンギット)
2000
3.0
1000
図表8.マレーシアの株価と為替
(月末値)
2100
為替
(右目盛)
24000
1.8
22000
1.6
20000
18000
0.35
10
11
12
13
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
2/4
14
15
(年、月次)
0.30
1.4
インド ムンバイ
SENSEX30種指数
(左目盛)
16000
14000
10
11
12
13
(注)直近は2015年4月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
14
15
(年、月次)
1.2
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アジア経済の現状と見通し : 2015年 5月
図表12.アジア各国・地域の長期金利
16
図表16.アジア株と日本株
(%)
16
14
インド
中国
韓国
14
12
台湾
シンガポール
香港
ベトナム
タイ
(%)
インドネシア
マレーシア
フィリピン
220
12
180
10
160
8
8
140
6
6
120
4
4
100
2
2
80
0
0
11
12
13
14
(年、月次)
15
10
11
12
13
14
アジア株
200
10
10
(10/1=100)
15
(年、月次)
(注)長期金利は10年国債利回りの月末値。直近は2015年4月
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日本株
60
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1 (年/月、月次)
(注)アジア株:MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(円ベース)
日本株:日経平均株価
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表13.アジア各国・地域の政策金利
16
(%)
ベトナム
インドネシア
14
フィリピン
タイ
12
マレーシア
16
インド
台湾
14
12
中国
シンガポール
韓国
香港
10
10
8
8
6
6
4
4
2
2
0
0
10
11
12
13
14
(年、月次)
15
(%)
10
11
12
13
14
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
15
(年、月次)
(10/1=100)
150
アジア債券
先進国債券
国内債券
アジア通貨(対円)
140
中国
NIEs
韓国
台湾
香港
シンガポール
ASEAN
タイ
インドネシア
マレーシア
フィリピン
ベトナム
図表15.アジア通貨とドル円
(%)
(前年比、%)
②インフレ率
①GDP成長率
(注)直近は2015年4月。香港とシンガポールは、参考金利としてインターバンク3か月物金利、ベトナムはリファイナンス金利を表示している。
(出所)各国通貨当局、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表14.債券利回りの比較
図表17.東アジア各国・地域の経済見通し
ドル円
2014
2015
(予)
2016
(予)
2014
2015
(予)
2016
(予)
7.4
7.2
7.0
2.0
1.8
2.3
3.3
3.7
2.3
2.9
3.5
3.7
2.8
3.0
3.7
3.6
2.9
3.4
1.3
1.2
4.4
1.0
1.3
0.5
3.3
0.2
2.1
1.0
3.4
1.5
0.7
5.0
6.0
6.1
6.0
3.6
5.5
4.7
6.4
6.1
4.1
6.0
5.0
6.3
6.2
1.9
6.4
3.2
4.1
4.1
0.2
5.5
3.2
2.8
2.5
2.0
4.0
2.9
3.3
4.0
130
(注)実績はBloomberg、予測(斜体数字)はアジア開発銀行
(出所)Bloomberg、アジア開発銀行 「Asian Development Outlook 2015」より
データ取得し、 しんきん投信作成
120
110
100
90
80
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)アジア債券:シティアジア国債インデックス
先進国債券:米国10年国債、国内債券:新発10年国債
(出所)Bloomberg、シティグループ証券よりデータ取得し、しんきん投信作成
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)アジア通貨:JPモルガンELMI+(アジア)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3/4
15/1
(年/月、月次)
(2015.5.11 チーフエコノミスト 辻 佳人)
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4/4