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公益社団法人日本青年会議所
2017年度 第66回全国大会埼玉中央大会 開催理念(案)解説
ゆ
め
~未来を彩る「希望」のちからが日本再興へと導く~
Ver30
①さいたま市・上尾市・伊奈町の二市一町を活動エリアとする私たちの地域は、
さいたま市・上尾市・伊奈町の二市一町にまたがる、私たち埼玉中央青年会議所の活動エリア
を示している。中でもさいたま市は、「平成の大合併」と言われた市町村合併の流れの中で、旧浦
和市・旧大宮市・旧与野市が2001年に全国でも先例となる対等合併を結実し、政令指定都市と
なった。更に2005年に岩槻市を編入し、2014年現在で、約125万人の人口を有する、日本で9
番目に人口の多い市となっている。上尾市は約22万人、伊奈町は4万4千人で、活動エリアの総
人口153万人を超えている。
②古くは江戸時代に中山道沿いの宿場町として栄えてきました。
戦国時代に後北条氏によって整備された中山道だが、その時代には浦和宿の次が上尾宿と
なっていて、大宮は両者の中間地点として馬継ぎをする場であった。
③そして明治維新後、
江戸幕府に対する倒幕運動から、明治政府による天皇親政体制の転換のそれに伴う一連の
改革。
ゆ
め
④新たな「希望」を持ち、
どのような希望をもったのか?
希望と書いて“ゆめ”と読む。さいたま市が誕生する際に、さいたま市歌の歌詞を公募したところ、
題名と共に選出された詩が「希望(ゆめ)のまち」という題名であった。さいたま市出身(旧浦和市)
のミュージシャン元ゴダイゴのタケカワユキヒデ氏作曲により、現在のさいたま市歌“希望(ゆめ)
のまち”が誕生した。一般に『夢』とは、「将来実現させたいこと・願い」という意味であり、『希望』と
は「自ら望むものを獲得しようとする期待を持った心の状態・将来の明るい見通しを指して用いる
こと」となっている。政令指定都市の実現に先駆けて運動を行った結果、行政合併を後押すること
となったのは、将来の明るい見通しを指して運動を行ってきたからに他ならず、正に望ましいもの
を獲得しようとする期待を持った心の状態を表している。
⑤立ち上がった市民が、
白井助七
(のちに大宮町長になった)さん。白井助七は地元有志を募り、駅の敷地のた
めに土地を提供すると提示して駅の誘致運動を行った一市民。大宮ソニックシティ前の鐘塚公園
には白井さんの胸像が設置されている。
鉄道交通の発展を期待し⑥大宮駅の誘致を成功させました。
1883年に東京から北へ向かう初の鉄道、上野‐熊谷間の路線が開業した時、県庁所在地で
ある浦和駅の次の駅は上尾駅であって、大宮に設けられなかった。駅を大宮に作るとすると、当
時の機関車は牽引力が低かったため、駅間の距離が短くなってしまうため、短い間隔での駅設置
はしないことが基本となっていた。
そして現在では、
⑦首都圏や主要都市への各種交通網が整備され、
新幹線は東北、上越新幹線の2新幹線の他に山形、秋田新幹線が東北新幹線経由で、
北陸新幹線が上越新幹線経由で乗り入れているように大宮駅は新幹線5線の結節点である。ま
た首都高、常磐、東北自動車道、外環、圏央道等多くの高速道路が利用可能で、東日本の交通
の要衝として発展を遂げてきている。
東日本の玄関口として成長を遂げてきたことで、今もなお多くの人々がこの地に移り住んできて
いるのです。こうした人々の流れの中、この地域は、
⑦心の拠り所である文化と
京都御所から新たな皇室となる江戸城に入った明治天皇は、1868(明治元)年10月(第66回
全国大会開催年度の10月で行幸150周年となる)、明治維新の象徴として祭祀を執り行うため
氷川神社に行幸し、装束をまとった天皇がみずから御告文を奏上し幣帛を奉りました。維新によっ
て、国家体制は幕府政治の武家社会から天皇親政へと大きく変わり、新たなる時代の到来が告
げられ、日本再興の象徴として現在の氷川神社が武蔵一宮となりました。
⑧人々の希望となる文明の融合を繰り返し、
2017年10月に行幸150年を迎える武蔵一宮氷川神社。その門前町である大宮を中心に、中
山道と日光街道の宿場町として、浦和宿・上尾宿・岩槻宿が栄え、大木の人々が行き交うことで
様々な文化が流入し、形成されてきました。また、関東大震災の際には、東京の盆栽職人たちが
疎開の為、良質な水と赤土をもとめていたところを迎え入れ、誕生したのが盆栽村である。その後
も盆栽文化を支援し続け、現在では世界的に有名な地域となり、開催年度の2017年には世界
盆栽大会がさいたま市で開催されることになっている。
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⑨新たな魅力を生み出す「希望」溢れるまちとなったのです。
1996年、私たち埼玉中央青年会議所は、政令指定都市として新しく生まれ変わるまちを見据
え、大宮、浦和、上尾、与野の4つの青年会議所を解散させ、新たな青年会議所を誕生させまし
た。それは、自らの手で未来を切り拓いていこうとする率先垂範の精神が実を結んだものです。こ
の想いは、
⑩浦和レッドダイヤモンズの誘致へとつながり、今や世界に誇る熱狂的なサポーターを生み出
すまでとなっています。
旧浦和JCが誘致したプロサッカーチーム浦和レッドダイヤモンズの存在は、当時日本全国でも
青年会議所が中心となり活動した前例をありませんでしたが、新たな「まちの顔」を創るべく「山を
も動かすようなもの」と揶揄されながらも実現し、世界に誇る熱狂的なサポーターを生み出すまで
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となりました。市民の心を躍動させ人々に希望(ゆめ)を与えるスポーツの力は、市民に活気と輝
きを与え、その後も官民が手を携えてこの地のスポーツを育んだことで、大宮アルティージャの誕
生や、世界初のツールドフランス国外開催地となるなど、現在では「スポーツのまち」としての位置
づけを確立しています。
心が躍動し人々に希望を与えるスポーツの力は、市民に活気と輝きを与え、その後も官民が手を
携えてこの地のスポーツ文化を育んだことで、大宮アルティージャの誕生、
⑪更には世界初のツールドフランス国外開催地となるなど、
自転車発祥の地と言われる埼玉県(特にさいたま市)は、自転車保有率全国第一位である。
さいたまクリテリウム by ツールドフランスは単なるレースにとどまらず、新たな出会いや夢へと
誘う大会。日本の伝統ともいえる自転車トラック競技をイメージしつつ、そこにヨーロッパの遺産と
“ツール・ド・フランスクリテリウム”文化を付け加え、地域にまた一つ新のたな魅力を創出しました。
2013年ツール・ド・フランスで各賞を獲得した選手たちが、日本での果てなきゆめを追いかけるこ
ととなり、ツール・ド・フランスを世界で初めて、シャンゼリゼから1万キロものかなたへと駆り立て
た想像と大胆さが、開催地さいたま市の飛躍の一助となりました。2014年も同時期開催。
現在ではスポーツのまちとしての位置づけを確立しました。この様なまちの歴史は、私たちがこ
ゆ
め
の地域にまた一つの愛すべき彩りを添えた出来事であり、希望を形にかえるために率先垂範する
ゆ
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精神性こそ、今でも私たちの中に息衝く活動の原点でもあるのです。私たちを突き動かす「希望」
のちからを全国から集まる同志と共有し、地域市民と共に発信することで、
⑫私たちの描くまちづくりビジョンを加速させることが出来ると確信しています。
私たちが思い描くまちづくりを、全国大会という手法を用いて加速させます。ビジョン2015の中
にヒントがあるので、今一度熟読してください。
【目的】
周りの人の幸せのため、そしてまちの未来のために率先して行動し、新たな価値を創造するこ
ゆ
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とで、地域を彩り明るい豊かな社会を実現します。私たちを突き動かしてきた、この「希望」のちか
ら溢れる地において、第66回全国大会埼玉中央大会を開催します。
【効果】
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第66回全国大会埼玉中央大会は、率先垂範の精神のもと、「希望を形にかえるちから」を各地
に伝播することで未来を彩り、日本再興へと美しく先駆ける大会とします。