読書のすゝめ! 荒金 直人先生(理工学部)のオススメ本 ―フランス語の先生お薦め本― 『Le petit Nicolas』 (『Le petit Nicolas et les copains』『Les vacances du petit Nicolas』 『Les récrés du petit Nicolas』『Le petit Nicolas a des ennuis』) René Goscinny , Jean-Jacques Sempé 著 日本語版 偕成社 1996 2009 年に映画化された『プチ・ニコラ』の原作です。と言っても、原作の方は数ページで完結する短い話 の寄せ集めで、その主なものは 5 冊の文庫本にまとめられています。ニコラは小学生の男の子。彼とその 同級生たちが引き起こす出来事や、子供たちから見た大人の様子が、易しいフランス語で楽しく描かれて います。いかにも子供らしい楽しい世界が展開されていて、読んでいると優しい気持ちになります。 (日吉 B0@954@Go1@1 日本語版 B@953@Go2@1-1~1-5) 『L’existentialisme est un humanisme』 Jean-Paul Sartre 著 Gallimard 社 1996 「存在は本質に先行する」(l’existence précède l’essence)。私たち人間には定義がない。私たちはまず存在 し、それから自分が何であるか、その本質を事後的に定義する。それは自由を意味し、また、責任を意味する …。サルトルの実存主義の思想が、易しい言葉で手短に、しかしそれなりに深く語られています。いろいろと考 えを巡らせながら読むことができます。 (日吉 準備中) 『La chambre claire, Note sur la photographie』 Roland Barthes 著 Gallimard Seuil 社 1980 写真という対象についての考察が、そしてその考察の物語が、独特の深みの中にのめり込みながら、繊細な 言葉で紡がれています。ある種の軽快さを伴いながらも、単純化されて理解されることに抵抗するような、読み 応えのある文章です。ゆっくりと味わいながら読んでもらいたいです。邦訳『明るい部屋』を参照しながら読むの もよいと思います。 (日吉 KF0@778@Ba1@1) 『Les passages couverts de Paris』 Patrice de Moncan,Pierre Clapot 著 Les Editions du Mécène 社 2002 パリのパサージュ(ガラス屋根のアーケード)の歴史的経緯などが説明されています。写真が美しく、それを 見ているだけでも満足できます。私は学部4年生の時、パサージュ研究が目的で、初めてフランスに行きまし た。その時にフランス人の義理の叔父にプレゼントされた思い出の一冊です。 (日吉 [email protected]@Mo1@1) ここに掲載の図書は、日吉図書館のほか塾内のメディアセンターでも所蔵しています。 KOSMOS で検索してみてください。 慶應義塾大学日吉メディアセンター ( IA(ラウンジ)展示 2011.7)
© Copyright 2024 ExpyDoc