A隊 (男子)選手感想文 - 2015 君が創る 近畿総体 (滋賀県)

A隊 (男子)選手感想文
んだことを生かし、これからの人生を一歩一歩、大
切に踏みしめていきたいと思います。
北海道 旭川東高等学校
青森県 八戸工業大学第一高等学校
今回のインターハイを支えてくださった役員、当番校の
先生、そして生徒の皆さん、本当にありがとうござ
いました。おかげ様で三日間にわたる登山を安全に
楽しく終える事ができました。本校山岳部男子とし
ては六年ぶりのインターハイ出場であったわけですが、今
大会では道内で得ることのできないたくさんの事を、
身をもって学ぶことができました。
その第一が暑さです。北海道も最近は暑くなって
きていますが、湿度は高くなく、カラっとした暑さ
です。そのため今回のような本州の蒸し暑さでの登
山は初めての体験でした。立っているだけでも大量
の汗をかく中で、水分補給、体力のペース配分をど
うするかをよく考える良い機会となりました。
そして第二に正確な読図についてです。今回のイン
ターハイの会場へは、地理的・予算的理由により下見に
は行くことができませんでした。そのため、初見に
おいての方角、周囲の地形等を迅速に把握し、読図
する力を強く求められました。そもそも登山にはコ
ンパスと地形図をたよりに地形を把握する力が必要
です。今大会ではどんな状況でも発揮できる高い読
図能力の必要性を再認識する事ができました。
この他、今大会で学んだ多くの事は後輩へ引継ぎ
生かしていきたいと思います。
また、今回参加したパーティーの全員が三年生で
あり、今大会の山行は最後の登山でありました。そ
うした中でのチーム・パーティ行動は本当に楽しく、
満点の星の下で語り、笑い合った事は一生忘れるこ
とのない思い出となりました。
正直、今でもまだずっと夢見ていたインターハイに出場
できた事が、信じられません。ここまで登ってこら
れたのは他でもない、連れて来てくださった顧問の
先生や応援してくださったたくさんの人達のおかげ
です。本当にありがとうございました。インターハイで学
今回の滋賀でのインターハイでは、山頂からの琵琶湖や
竹生島、伊吹山などいろいろな景色を見ることがで
きました。特に個人的には、行動最終日に登った白
石平から寒風までの道から見渡すことのできる美し
い琵琶湖が感動的でした。ほかにも、鹿やサル、ト
カゲなどのこの滋賀県の大自然でしかみられない生
き物たちに、自分も驚きました。自分たちの県にも
こんなところがほしいなと思わせるようなすばらし
い場所でした。自分たちの一番に残る思い出になっ
たと思います。これからも、この大自然を残せてい
けるようにしていってください。
大会運営のほうもうまく循環していて、登山をし
やすい環境を提供していただきありがとうございま
す。おかげで選手たちの力を十分に発揮することが
できました。また、交流会の時間を多めに取っても
らったおかげで、他県との交流を深めることができ
ました。いろいろな県の登山に対する考え方や戦い
方のスタイルなど、いろいろな顔を見ることができ
て、次のインターハイにもいかせるような交流をすること
ができました。サンプリング等の配慮も多く設けた
ことにより、体調をこわす人も最小限に抑えること
ができました。たいへんよい大会だったのですが、
改善すればもっとよくなるという点があります。旗
手の人のペースを 40 分ぐらい前には出してほしい
ことと、旗手のペースが遅すぎることです。今回の
チーム行動を見ていると、全然チーム行動になって
いませんでした。先頭が遅すぎることで、つまって
しまい結果的には順番待ちみたいになっていたので
なおしていった方がいいと思います。チーム行動に
限らずパーティーの時、いきなり遅くなったり、ゴ
ール直前で速くなったりと、登っていて非常に不愉
快になりました。普通のペースをキープしたまま登
れるよう工夫してください。
岩手県 盛岡工業高等学校
3つのコースでどこも魅力のあるコースでした。
自分は3年生なのですが、今回の大会で3年間の全
てを出し切ることができずに終わってしまったのが
心残りです。ですが登り終わった後の達成感や豊か
な自然など山の良さが発見できて、高校生としての
登山が終わってもこれからも登山を続けていきたい
と思いました。あとマキノ高原でキャンプしたとき
の星空が心に残りました。
3年 高橋大知
わずについてきてくれたメンバーには感謝していま
す。また大会期間中は天気も良く、山頂から見えた
琵琶湖の景色などは、自分にとって忘れられないも
のだと思います。また機会があったら滋賀の山を楽
しみたいと思います。 川原 峻
大会前の下見の途中で、私は体調を悪くし、いきな
り迷惑をかけてしまった。そんな出来事があって臨
んだ大会は、また迷惑をかけてしまうのではないか
という不安でいっぱいだった。
案の定、
きつかった。
しかし、仲間に支えられ、無事に歩ききることがで
きた。そのときの達成感はとても素晴らしかった。
大会の結果も6位入賞と優勝には届かなかったが、
満足のいくものだった。インターハイは充実感溢れるいい
大会だった。山田智貴
岩手県立盛岡工業高等学校は登山でインターハイに出場
するのは17年ぶりでした。その中で今回登った3
つのコースというのは非常に登山競技で必要なもの
を数多く経験できる山だったと思います。この経験
を生かし次の世代に、岡山で行われるインターハイに出場
してほしいです。また私は引退したら純粋に楽しむ
ために今回の3つのコースを登りに行きたいと思い
ます。
小松平啓太
2年生という立場で17年ぶりのインターハイ出場で不
安になることがたくさんありましたが、インターハイに向
けて時間のない中で、登山知識を身に付けるため勉
強して来ました。それでも満点を取ることが出来な
かったので、これからも勉強していきたいと思いま
す。そして次の岡山で行われるインターハイに出場出来る
ように頑張りたいと思います。
前川琴輝
今回初めてのインターハイでしたが出場するにあたって
いろいろと不安なことがありました。ペーパーテス
トで 0.1 点をおとしてしまったのが心残りでしたが
これからの大会でおとさないためにもがんばってい
きたいと思いました。登山行動3日目では下見の時
に地点確認のことでいっぱいで余裕がありませんで
したが今回は余裕ができ楽しむことができました。
熊谷清志
滋賀の大自然にふれることができてとてもいい体
験ができた。三日間の山行はどの日も非常に暑くと
ても大変な山行だった。しかし宮城とは異なる滋賀
独特の自然の植物や生き物、なんと言っても山頂か
ら見た琵琶湖の景色はとても素晴らしいものでした。
また、インターハイということだけあって、他県からも選
手たちが来ていたため他県のさまざまな話を聞くこ
とができてとても楽しかった。人生においてとても
良い経験ができたと思う。 五嶋勇太
今回全国大会を通して一番良かったのは普段なか
なか行くことのできない滋賀の山に行けたことであ
る。稜線で見た左右に琵琶湖と日本海の景色は大変
良かった。宮城も景色はきれいだが、それを上回る
と思う。大会を通して人への感謝の心を持つ大切さ
を学べたと思う。たくさんの人たちの協力で作り上
げられたこの全国大会に出場できて大変良かった。
この経験をこれからの人生に生かしていきたい。
吉田 凌
宮城県 仙台三桜高等学校
本当に暑い中での山行でしたが、4人で支え合い、
3日間の行動を乗り切ることができました。自分は
リーダーということもあり、時には厳しい言葉をチ
ームメイトにかけたこともありましたが、文句を言
秋田県 秋田南高等学校
私たち秋田南高校山岳部は今回、インターハイに初出場
ということもあり、全国の力というものを実感させ
られた大会になったと思います。あと一歩というと
ころで点を落としてしまったのは、経験の浅さから
来たと思います。
今回インターハイに出場して一番に思ったことは、全国
の山岳部委員たちの多さと、安全に登山するために
様々な方たちが力を貸してくれていたということで
す。特に山岳部員の多さを実感したのは登山行動二
日目の隊行動の時です。先頭を行く人が小さく見え
るぐらいの長さになるほどの山岳部員が並んで歩い
ている姿は目を見張り、こんなに多くの山岳部員が
いることに感激しました。
大会開催中の間は、本当にたくさんの方たちが手
助けをしてくれました。テン場ではサンプリングで
地元の高校生の方たちにお世話になり、登山行動中
には自衛隊の方や、医師、看護師の方たちが一緒に
歩いてくださりました。ほかにも私たちに見えない
ところでたくさんの方が手助けをしてくれていたと
思います。たくさんの人たちが支えてくれたこの大
会、参加でき大変うれしく、同時に支えてくださっ
た皆様に感謝が尽きません。
「中央分水嶺高島トレイル」今回の会場であった
この山域は標高が低いのですが、千メートルを超え
る山から見る景色と大差ないきれいな景色を見るこ
とができました。
大会中はガスがかかることが多く、
うまく琵琶湖や日本海を見ることができないことも
ありましたが、事前の下見や赤坂山から見た海と間
違えるほど大きな琵琶湖は忘れることがせきません。
次はできればもっと涼しい春先や秋に登ってみたい
と思いました。
今回は三位という成績を収めることができました。
このことは支えてくださった顧問の先生方、応援し
た下さった様々な人たちのおかげだと思います。こ
の感謝を忘れず、一生の思い出として心に残してお
きたいです。
山形県 村山産業高等学校
昨年はあまり結果が残せず、今年こそは優勝して
やろうと準備を進めてきました。しかし、今年もい
い結果は残せませんでした。終わってみると悔やむ
ところは尽きませんが、来年こそ後輩達にがんばっ
てもらって是非、優勝してもらいたい。競技登山は
引退ですが、これからも山は登り続けたいと思いま
す。またいつか、山で会う日まで・・・ 高桑海斗
3 年生なので登山大会は今回が最後でしたが、7
位というとてももったいない結果でした。目標は果
たせませんでしたが、とても充実した大会だったと
思います。1、2年生にはこの大会で得たものを活
かして岡山と山形で入賞してほしいと思います。
大山秋良
昨年も出場しましたが、今年は後がない大会でし
た。悔いのないようがんばったつもりですが、惜し
い結果になりました。でも、天候に恵まれ予定通り
登山行動ができ、いろんな意味で“あつい”大会と
なり、とても良かった。来年そして再来年も良い大
会となり、後輩が活躍することを期待します。 齊
藤 黎
初めて出場し、全国の張りつめた空気などを初め
て経験しました。結果は 0.1 点差の7位。自分があ
んなミスをしなければ・・と後悔は尽きません。課題
が多く見えてきたので同じ過ちをしないよう頑張り
ます。 中瀬諒栄
標高九百mながらよく考えられたコース設定だな
と感心。乗鞍コースは変化があり、蛇谷ケ峰は山頂
直前まで木陰で涼しく、大谷山コースも開放的で宿
泊地マキノ高原や歩いた山々と琵琶湖を見ながら大
会を振り返れる良い山でした。船で閉会式に向かう
という粋な計らいにも感動。素晴らしい大会にして
くれた地元の皆様の努力と、濃く暑い夏を選手と過
ごせたことに感謝です 監督 結城俊広
福島県 福島東高等学校
全国大会。それは私たちの代にとってはもちろん
初めての経験であった。そして私たち三年生にとっ
ては高校生活最後の登山であった。高校生活最後の
登山がインターハイというのは本当に光栄なことであると
思った。初めて経験したことばかりであった。特に
印象に残っているのがチーム行動だ。福島県大会は
隊行動なので、自分が先頭でペースや休憩ポイント
を決め、制限時間に間に合わせることなど、山行中
あたふたしていたことを覚えている。今まで先頭を
歩っていた先生方がどれだけ大変だったのかを、こ
の機会に実感できてよかった。隊全体のことを考
え、ダウンする人が出ないようにペース、休憩ポイ
ントを考えることが、全員が安全に登山するために
どれだけ重要かがよくわかった。
今回のコースの高島トレイルでは、とても新鮮な
登山が味わえたと思う。3000m 級の南北アルプスや
他の高い山とはひと味違う山行となった。連続した
アップダウンやいきなりの急登。急な変化の多いコ
ースであったと思う。そして何より暑かった。風が
あればいくらかよくはなったが暑かった。上着や下
着、ズボンや手袋など、さらにザックまでもが、今
までに経験したことのない滝のような汗の餌食とな
った。ほぼ毎日、お風呂に入れたから良かったもの
の、入れなかった時の事を思うと、恐ろしくて考え
たくなくなった。本部の方々には感謝の気持ちでい
っぱいである。
この全国大会は、私にとって非常に大きな経験で
あったと思う。それは登山に関することでありそし
て、人生という点でも同じである。これからの登山
は部活で登るのではなく、個人として登ることがほ
とんどだと思うので、今回学んだことを生かし、安
全に、そして楽しい登山になるように心がけていき
たい。
茨城県 水戸第一高等学校
僕たち、水戸第一高校山岳部は3年生1名、2年生
3名の選手4名と監督でこの第59回全国高等学校
登山大会に出場しました。
今回の僕たちの目標は
「昨
年の先輩たちを越えること」でした。部としては昨
年に引き続き連続出場となりましたが、メンバー全
員が全国大会初出場となることから、全国のレベル
に自分たちの力がどこまで及ぶのか、大会前は大変
な不安がありました。さて、大会を準備の段階から
振り返ると、6月の県予選で出場が決定して以降、
計画書作成や装備のチェックに食料計画と大会準備
に追われ、その合間に体力トレーニングや課題テス
トの勉強を行い、多忙な高校生活を過ごしました。
しかし、全国の舞台を思うだけで、部活が活気ある
充実した時間になりました。そうして大会準備を行
い、改めて、登山競技のもつインターハイ他種目とは異な
る特徴を実感しました。そして迎えた大会初日、諸
審査では、全国レベルの審査基準の高さとそれに向
かう緊張を突き付けられました。2日目から4日目
の登山行動では、
炎天下の悪条件と疲労に耐えつつ、
読図や記録書に神経を注ぎました。そんな中でも多
彩な表情を持つ2つの山域を一山岳部員として味わ
い、多くの感動を得ました。このコースはどれも予
報を熟読し、とても楽しみにしていたのですが、そ
の期待の何倍もおもしろかったと思います。
この大会は高校山岳部員の集大成ではあります
が、それと同時に自分の登山人生の一つの通過点で
す。この大会での経験を生かして、これからも山を
楽しんでいけたらいいと思います。この大会に出場
できたことは岳人としての僕の誇りです。
最後に、共に山を志し、汗を流したチームメイト、
大会準備にご尽力くださった山岳部顧問の先生方、
大会を運営してくださっている大会関係者の皆様に
感謝を述べたいと思います。本当にありがとうござ
いました。
栃木県 大田原高等学校
僕は、インターハイにおける「登山」という競技をする
にあたり、最も重要なのは、仲間への信頼と協力の
精神であると感じました。素早いテント設営。手際
の良さが問われる炊事。そして、チームとしてまと
まっているかを見られる登山行動。審査対象の中
で、1 つとしてチーム内の協力が求められないもの
はないように思います。(私たちは、ペーパーテス
トも全員で協力して勉強しました。特に、登山行動
では、通過地点の記録に加え読図など、チーム内で
の分担と協力が重要であり、最もうまくできたチー
ムが勝つのです。
僕たちのチームは、事前合宿でその絆をより深め
ました。炊事や設営審査の得点が比較的高かったの
はそのおかげであると思います。しかし、登山行動
では、
想像以上の過酷な条件下での行動だったので、
あまり連携がうまくいきませんでした。主に記録で
集中力をなくしてしまいました。ただ、全体を通し
てみれば、大きな失点もなくいい結果に終われたと
思います。競技としてのインターハイはつらいものでした
が、楽しいこともたくさんありました。栃木県のB
隊代表の真岡女子高校との合同合宿。その中では、
琵琶湖での湖水浴やバーベキュー、花火などもあり
ますが、普段、男子校での登山しか経験していない
僕にとっては、山行自体が非常に楽しかったことは
言うまでもあません。また、全国の山中間との交流
も非常にすばらしい体験になりました。
インターハイの舞台に立てたのは、自分たちの力ではな
く、先生や両親、他の部員や先輩、後輩のおかげだ
と思います。この経験を必ずプラスに変えて行こう
と思います。そして、後輩たちにつなげていきたい
と思います。応援してくれた人たちに感謝、感謝で
す。(文責:大高 3 年 児玉亮太)
群馬県 新島学園高等学校
私たちのチームにとって2回目である今大会、去
年と比べると標高が低いせいか非常に暑かった。そ
のせいでメンバーの一人のズボンが汗でびしょびし
ょになっていた。それを他の三人で「お下が緩いな
~」といじっていたのだが、乗鞍岳コースの後半で
は自分も同じ状況となり他人を笑えるような余裕は
なくなっていた。一歩進むごとに不快感がすごかっ
た。しかし行動終了後に飲んだ冷たいポカリは格段
においしかった。ただ飲みすぎたせいでお下ではな
くお腹が緩くなってしまい、大谷山コースの抜土で
メンバーの一人がトイレテントへと消えていった。
話は変わるが、前大会では東大津高校と親しくな
り、次の開催地が滋賀県であることもあり「また会
おう」という約束をしていた。そして今大会、たし
か最初に会ったのは天気図作成前だった。お互いに
「新島の!!」
、
「東大津の!!」とハイテンション
で挨拶をした。無事に約束を守れたのだった。
事前に手紙を書いたり返事をもらったりのやり取
りもあった。登山行動終了時から閉会式までは田中
泰岐君と堰を切ったように話が弾んだ。特に、今津
港までの船上のたわいもない語らいは楽しかった。
2年越しの繋がりがうれしかった。
色々なことがあったインターハイだったが、とても楽し
めた大会だった。最後に今大会を支えてくださった
班長、副班長、役員の方々や審査員の方々に感謝を
したいと思います。 前田 龍之介
何と言っても初めに、大会関係者の方々に感謝し
たいと思います。おかげで3日間の山行、ならびに
5日間の大会がスムーズかつ安全にとりおこなわれ
ました。そしてしょうもない胴上げテロに付き合っ
てくださってありがとうございました。今回は腑に
落ちない結果となってしまいましたが、この反省を
生かし後輩への遺産として残したいと思います。
この大会は、仲間の大切さ、睡眠の大切さ、替え
下着の大切さ、携帯トイレの大切さ、日常生活では
気づけなかったひとつひとつの掛け替えのないこと
を私たちに教えてくれました。携帯トイレの快適さ
と汗をかいた後に着替えた下着の爽快感は一生忘れ
ることがないだろう。最高の思い出をありがとう。
篠原治哉
冷房の効いたバスを降り、うだるような暑さの中
を開会式の行われる高島市民会館に向かった。2015
年8月7日、リベンジであり、挑戦でもある私たち
の最後のインターハイが幕を開けた。
今年の大会は昨年のような悪天の心配はない。む
しろ真逆である。低標高の大会山域、立っているだ
けで噴き出る汗、気温は常に 30 度超の真夏日であ
った。キャンプ場は日影がまったく無く、大会1日
目は登山行動がないというのにすぐに汗だくになっ
てしまった。しかしそんな暑さも夜になれば山から
吹く風で幾らか和らいだ。
大会1、2日目が終わり、3日目の蛇谷ヶ峰を歩
いている時、ふと、自分たちが優勝したら・・・という
ことを考えた。結果発表、表彰、インタビュー、新
聞、テレビ。何を言おうか、どんな顔をしようか、
後から思いだすと自分でもおかしいくらいに想像し
ていた。
もし優勝できずとしても入賞する。どこからとも
なくそんな自信が湧いていた。その夜、広島県の修
道高校と仲良くなった。インターハイの上位常連校。その
イメージは私が考えていたものとは全く正反対でフ
レンドリーで面白い人たちだった。しかしそんな面
白さの中にも大会への意識の高さが垣間見えた。
ON と OFF の切り替え、交流の時と競技中のオー
ラ。スポーツ漫画などで、登場人物が気のようなも
のを纏っている描写がよくあるが、正にそれそのも
のだった。私には、それが無かった。
大会4日目、最後の下り、冷たいサンプリングを思
い浮かべながら足を動かし続けた。ゴールでは母親
が立っていた。約2週間ぶりに見た家族の顔、少し
ほっとした。
解散式では班長、副班長はもちろん行動隊長、役員
総務、A隊旗手の方までをも胴上げした。昨年はノ
リがわからなかったが、今年は大いに盛り上がるこ
とができた。
8月11日、閉会式、結果発表。6位から学校名を
呼ばれていく中、もしかしたらと心の中で思うが現
実はやはり厳しい。
「優勝、広島県修道高校」歓声があがる。新島学園
の名前は遂に呼ばれなかった。
『7位』
「強い者が勝
つんじゃない。勝った者が強いんだ」閉会式直前に
修道に貰った計画書に書いてあった言葉、この漠然
とした言葉がとても重く感じた。悔しかった。なぜ
だか恥ずかしくもあった。表彰式の時、できること
なら会場から抜け出したかった。
閉会式の後、得点表を見て何度も「悔しい」と言っ
た。溜まった気持ちは吐き出してみるもので、そう
すると気持ちがとても楽になった。
今はこの順位に誇りを持っている。登山競技は日
本独自のスポ―ツ、
その最前線であるインターハイで7位。
素晴らしいことだと思う。
最後にここまでやってこられたのは、自分やチー
ムメイトの力は勿論、顧問の先生、家族、応援して
くれた友人、先生、大会を支えてくれた全ての方々
のおかげだと思う。
『風になれ、今青春が走り出す』
はじめてこの言葉を見たとき鳥肌が立った。私は
この言葉、
このインターハイという思い出を一生忘れない。
安藤 創
今年のインターハイに出場して思ったことは「とても暑
い山行だった」です。開催地は標高 1000 メートル
にも満たない山ばかりで、気温が幕営地と大して変
わらなかったからだと思います。登山行動中に脱水
症状になってしまった選手がいたと聞いてとても驚
きました。この暑さの中で何の苦も無く歩けるかど
うかが入賞の明暗を分けたのだろうと今では思いま
す。
去年 0.2 点を落としてしまったペーパーテスト
(救急)は、正誤問題が合っているかどうかがとて
も不安でしたが、返却されたとき満点だったのを見
てほっとしたのを今でも思い出します。
今大会が終わって気付いたことがあります。それ
は今まで私はこのチームメンバーに支えられていた
からここまで頑張れたということです。むしろ、彼
らとでなければここまで自分はやってこられなかっ
ただろうと思います。忘れ物をして落ち込んでいる
時、ペーパーテスト後の答えが合っているかどうか
不安になっている時など、多くの場面で彼らは私を
フォローしてくれました。本当に彼らには感謝して
も、し足りないくらいです。
残念ながら総合成績は惜しくも7位でした。あと
一歩のところで入賞できませんでした。成績表を見
たときとても悔しかったのを覚えています。設営審
査や歩行審査、計画書・記録などから少しずつ減点
されていました。塵も積もれば山となるとはまさに
このことです。最後のインターハイということもあり、も
う出場できないのかと思うと、
「あそこでああしてい
れば…」と後悔が今でも頭をよぎります。でも私は
この大会で仲間たちと一緒に代表として出場したこ
とをとても誇りに思います。
私たちの経験を教訓に、
後輩たちには来年の予選を通過し、ぜひインターハイで頑
張ってもらいたいです。 飯島 俊
埼玉県 正智深谷高等学校
私は埼玉県代表としてこの近畿総体全国高等学校
登山大会に参加しました。埼玉県のこの大会への参
加校を決める予選では競技的な登山は一切しません。
それゆえにこの全国大会に参加するまで私は一切、
競技的な登山に触れた事はありませんでした。出場
決定からは毎日が「競技登山」という未知のものと
の戦いの日々でした。毎日した事もないような勉強
をして今まで以上のトレーニングをしました。それ
でも他県との情報交換や他県の直前合宿を見ている
と、自分達との差を感じました。どこの県もなぜか
ピリピリして見えて敵のようにも見えてしまいまし
た。大会期間に入っても仲良くはなれないのかなと
も思いました。しかし、そんなことはありませんで
した。競技をしていない時の彼らまた彼女らは「登
山」という共通の趣味をもつ普通の高校生でした。
ハイに出場して、優勝することを目標に掲げたい。(R)
それを実際に感じた時にはとてつもない安心感があ
ったのを覚えています。それを知ってからは大会自
体がなんだか楽しくなりリラックスして競技にも集
中でき、自分たちなりの全力を出せたと思っていま
す。大会中の交流会や民宿でも全国のいろいろな県
の人と話す事がでました。たくさんの人と友達にな
る事ができて、とても楽しく充実した日々になりま
した。また大会にいろいろな形でかかわってくださ
った先生方や地元の高校生・ボランティアの皆さん
はとても優しく親切な方ばかりでした。特に行動を
ともにすることが多かった 4 班班長の先生はとても
優しく 4 班みんなの気持ちを 1 つにしてくれまし
た。大会の最後に 4 班のみんなで班長を胴上げした
事はとってもいい思い出です。
また大会の地「高島」の自然環境は多雪地帯がゆえ
の独特の自然環境で歩いてとても面白かったことを
覚えています。またいつかこの思い出の山域には登
山をしに戻ってきたいと思います。大会が始まるま
では私達にとって不安と疑問とプレッシャーでしか
なかったこの全国大会でしたが、終わってみれば一
生忘れないとっても良い思い出になっていました。
本当にこの大会に関わってくださったみなさまに感
謝の気持ちでいっぱいです。
千葉県 千葉東高等学校
今回のインターハイは一言で言えば「苦」である。下見に
入る前から地獄は始まっていた。夏休みに入る前に
はチーフリーダーから「今日から休みなしね」との
残酷な言葉が・・・。その言葉は事実となった。僕
らにはインターハイまで休みはなかった。そんな準備期間
を経て出場した夢の舞台であるインターハイ。すべての競
技が終了した時、僕らは勝ったと思った。しかし結
果は 7 位という実に厳しい数字だった。なぜ負けた
のかという原因を考えると、
無性に涙が溢れてきた。
負けたという敗北の事実はあまりにもショックが大
きすぎた。正直、今も立ち直れていない。でもだか
らこそ、自分を奮い立たせるためにも、来年もインター
僕のインターハイを終えての感想は悔しい、だ。それは、
絶対に僕のせいで減点された箇所はあるし、もっと
自分にできることがあったはずだと思っているから
だ。もっと集中していれば…もっと気を付けていれ
ば…と、思ってしまう。大会前は、朝早くから登校
して準備をし、帰宅してからも作業をするなどしっ
かり準備してきたつもりでいた。また大会中は、も
ちろん緊張はしたが、大会が進むうちに段々と体も
動くようになり今までの練習の成果は発揮できたと
思う。
だが、
結果は入賞することさえできなかった。
それが本当に悔しい。僕はまだ二年だが、三年生に
とっては最後の大会であり、それを中途半端な結果
で終わらせてしまった、
と思うと本当に申し訳ない。
先輩たちに対して僕ができるのは今大会の反省をし
っかりとして来年絶対に優勝してくることだと思う。
(T)
暑く厳しい大会だった滋賀インターハイ。最終日の大谷
山・寒風からの琵琶湖の姿は、実に神々しいものだ
った。生徒達は一生ものの経験をさせて頂いた。大
会運営にあたられた皆さんに心より御礼を申し上げ
たい。ありがとうございました。(監)
東京都 東京学芸大学附属高校
ついに始まったインターハイ。今回初めての出場だった
ので、どんな雰囲気なのかもわからず少し不安でし
た。開会式の時には他校はどこもそろいの服を着て
いたのに、僕たちは各々がばらばらの服を着ていて
少し恥ずかしかったです。筆記試験を終え、幕営審
査に入りましたがスムーズに事が進み、うまくでき
たのでほっとしました。炊事審査は思っていたより
も審査時間が長かったので緊張が続き大変でした。
ですがお米がかなりうまく炊け、おいしくできたの
でうれしかったです。
翌日最初の登山でしたがいきなり先頭でのスター
トでした。下見は一度もしていなかったので地点確
認は心配でしたが、チーム行動ということでじっく
り考えられたのでよかったです。とても暑かったの
で水をたくさん飲んでしまいましたが、後半には
所々に沢が流れ、冷たくおいしい水を汲めたので助
かりました。幕営、炊事審査がなかったのでゴール
後はのんびりと過ごせ、心地よい風を感じながら芝
生に横になって休みました。夜はとても星がきれい
でした。
登山行動 2 日目は畑の集落からスタートで、見事
な棚田を見ることができ楽しかったです。その先は
ヒルが出るということで少し怯えていましたが(ト
ラウマがあるもので)、まったく気配がなかったので
安心しました。あまり雨が降っていなかったのが幸
いでした。蛇谷ヶ峰の直前から周囲が開け、頂上で
は思っていたよりもかなり眺望が良かったので疲れ
も忘れて楽しみました。下った後のつり橋の前後が
個人的にはかなりきつかったのですが、温泉に入れ
たので体を癒すことができ幸せでした。この日は最
後のテント泊でしたが、涼しく快適に眠れました。
最終日は初日とは逆順のため最後尾からのスター
トでした。規定時間が厳しいと思われたため最初に
頑張って追い上げていきました。完全な登山道に入
るところで一チームずつしか入れなかったのですが、
お互いに譲り合っていたのでさすがだなと思いまし
た。コースには様々な地形があり歩いていて面白か
ったです。時間が迫ってくるとゴールが見えず不安
が高まりましたが、何とか規定時間内にゴールでき
たのでよかったです。抜土からパーティー行動でし
たが、なぜか僕たちはとてもペースを上げたのでか
なり疲れました。白石平やその先の開けた草原から
の景色が良く、暑かったですが楽しめました。
最終的な順位は可もなく不可もなくといったとこ
ろでしたが、そういった順位ではなく多くの貴重な
体験をできたことが何よりもうれしかったです。他
校の人たちと仲良くなり、いい刺激を受けられたこ
とは何にも代えがたいです。来年は今年の反省を活
かし、上位を目指して頑張りたいです。
神奈川県 小田原高等学校
前回、全戸大会が神奈川県で行われ、その時私たち
は補助員として大会の運営を目の当たりにしました
が、今回の大会は前回よりも運営のリーダーシップ
を感じ、交流会をこまめに設けるなどしてメリハリ
の良さを感じました。まず、このことに関し感謝申
し上げます。
自身の反省ではありますが、やはり最後まで神経
を緊張させ、細かいところへの気配り、および丁寧
さが結果にじかに結び付くということを、身をもっ
て知りました。常日頃の活動で当たり前にできてい
たことが大会中に発揮できなかった悔しさが残って
います。それについて私はこのような大会に出場さ
せていただき、他の強豪校の方々の見本となるよう
な行動、技術などを実際に見て学ぶことができ、こ
れらの反省点とそれに対する私たち山岳部の今後の
活動プロセスを体現させるための手がかりを、この
大会は私たちにくださいました。しかしながら競技
登山という名目でこの大会に挑む過程においても私
達が着実に成長できていることを実感することがで
きました。
非常にタイトな大会の規定を予習したり、
テント設営や炊事の演習をこの大会のためにしたこ
とは、必ず私たちの今後の活動のためになると思い
ます。
神奈川県では、まだまだ競技登山というものが浸
透していないようにも思われます。私たちのこの経
験が、県内の高校生達の刺激となり、競うことを通
してそれぞれのチームがお互いを高め合い、よりよ
く活動を広げていきたいと思います。
また、この大会で講話や山行を通して滋賀県の魅
力をとても感じました。自分たちは神奈川に住んで
いるということもあり、滋賀県についての知識はあ
まりなかったので琵琶湖が人々の生活に強く結びつ
いていることには感心しました。
最後に、この大会は自分たちの知らなかったこと、
足りないことを知れたとても有意義なものだったと
思います。
山梨県 韮崎工業高等学校
インターハイを通じて一番感じたことは悔しいでした。
なぜそう感じたかというと、
「もっと出来る事があっ
た」のではと後悔を感じてしまったからです。そう
感じると同時に、
「もう一度挑戦したい」と思う気持
ちも生まれました。そんな気持ちにさせてくれるイン
ターハイ、三年の私はもう出場はできませんが、今年一
緒に出た二年とまた、サポートという形で、挑戦し
たいと思いました。最後に、自分たちを支えてくれ
たすべての方々に感謝申し上げます。CL 3年
中村優作
毎日砂漠のような暑さで、とても苦しく、あっと
いう間の4日間でした。しかし、悪いことばかりで
はなく、
楽しいと思える時間もありました。
それは、
他県チームとの交流会です。最初、他チームは競技
上『敵』であるという思いもあり、話しなんかする
必要がないと思っていましたが、交流会で話しをし
ていくうちに『敵』ではなく、ともに頑張る『仲間』
に変わっていました。私が今回学んだことは、仲間
のありがたさと、出会いを大切にすることです。今
回学んだことは、これからの人生に生かしていきた
いと思います。SL 3年 篠原正輝
私は中学生のころから、全国大会に出てみたいと
思っていたので、今回参加できたのはうれしかった
です。今回参加して県予選とはルールが違い、とて
も大変でした。でも、交流会で、知らない県の人と
話しができたことは良い経験になり、楽しかったで
す。全国大会は、自分の経験したことのないことが
多く大変でしたが、自分にとってとても良い経験に
なり良かったです。M1 2年 中込大志
今回、インターハイに参加して思ったことは、想像して
いたよりも審査が厳しかったです。そこが県大会と
インターハイの違いだと思いました。県大会では通用して
いたものが通用せず、特に違うと思ったことはナイ
フ審査でした。まさかナイフの耐久力まで関係ある
とは思いませんでした。今回経験したことを生かし
て、県大会でインターハイ出場権を勝ち取り、来年もまた
インターハイに出たいと思います。M2 2年 小澤唯斗
新潟県 長岡工業高等学校
平成 27 年度全国高等学校総合体育大会登山大会
第 59 回全国高等学校登山大会に出場してみて、ま
ず感じたことは新潟県総体をはじめとする各種大会
と比べて明らかに規模が大きいということです。例
えばスポンサーが有名企業だったり、ポカリスエットが飲
み放題だったり、審査員の人たちの数が桁違いだっ
たりと驚きの連続でした。そんな中、本格的な審査
が始まり、気が引き締まるのと同時に大きな不安を
感じました。それは私達のチーム 4 名全員が 2 年生
で、何もかもが経験不足だからです。いくら体力や
歩行技術に自信があっても、読図による地点確認や
テント設営撤収、天気図作成などは数多く練習しな
いと身に付かないものなので、全国から参加してい
る経験豊富なチームには力が及ばないのではないか
とずっと感じていました。しかし、全ての審査が終
わり成績を見て驚きました。経験不足のメンバーで
最下位でもおかしくないと覚悟していましたが 29
位という順位を見て、しっかり準備すれば全国大会
でも十分通用するんだと実感しました。幸い私達は
2 年生なので来年がまだあるということを胸に刻み、
次の岡山大会ではぜひリベンジしたいと思いました。
今後は、今回のインターハイで学んだ多くのことを無駄に
せず、しっかりと部員全員で協力団結し、インターハイに
出場できたという誇りを胸に、日々練習、日々精進
していきたいと思っています。
最後になりましたが、今回のインターハイ登山大会を支
えていただいた協賛企業の皆さん、大会役員の皆さ
ん、滋賀県内の先生方や高校生の皆さんに感謝しま
す。多くの方々に支えられ私達は無事に大会を終え
新潟県に帰ることができました。最高の想い出を残
すことができました。ありがとうございました。 サ
ブリーダー今井涼介
長野県 松本県ヶ丘高等学校
初めてのインターハイを登山競技で参加することとなっ
たが、印象深かったことは「ストレス」だった。
この競技は他と違い、全国大会ではトーナメント
や予選がなく他のチームと共に行動する時もあり、
更には起床から就寝までのほとんどの時間が審査対
象なので、全日程を通してとてもストレスが溜まり
やすい状況となっていた。相手チームは日が経つに
つれ減ることはなく、審査結果もすぐには出ず、テ
ントでの生活も審査されているので、他の競技には
ない緊張感を迫られた。
気象に関しても負担は大きかった。誰もが暑いと言
った気温、最高でも 1000mを超えない標高、近くの
琵琶湖による湿度の高さ、これらの点は地元とは全
く違うために心身共に疲れさせられた。
しかし、これらを苦痛と思うのと同時に登山競技本
来の姿であると思えた。
「登山大会の成績評価は、単
に優勝を競い順位を争うためのものではなく、大会
の主旨を尊重し、登山の基礎的な技術・態度を着実
に実践できることを主眼として行うものである。
」
と
登山大会成績評価実施要領には記されている。その
通りに考えてみると、登山競技はスポーツというよ
りは学校のテストに近いかもしれない。各個人のテ
スト結果が成績表で順位付けされるように、各チー
ムのそれぞれの実力が順位となって出る。要するに
相手と競い合うより自分達の内側と向き合うことが
重要視されているようにみてとれる。
一般に登山は競技として捉えることは少なく、どち
らかというと娯楽で登るほうが多い。完全にスポー
ツとして普及していないのでルールに縛られない
様々な創意工夫を見ることができた。全国の高校生
と意見を交えて、驚きや発見を得たことが大会での
一番の収穫だったかもしれない。
高山博正
富山県 富山高等学校
私は、今回のインターハイは体調不良が原因で3日間の
登山行動の内、最終日の3日目しか山に登ることが
できませんでした。しかし、私は今回のインターハイで、
この大会には非常に多くの人が関わり、その人達の
協力のおかげで大会が成り立ち、大会に出させても
らえているのだと再認識することができました。
登山行動1日目、私は最初の休憩をとるときに腹
痛と脱水で山行を続けられなくなり、
「行動離脱」を
告げられました。体力の回復を待っている間、わた
しの周りには点滴を打ってくださる医師や、体を冷
やすための氷や水分を担いで登ってくださった自衛
隊員の方々、本部と無線で連絡を取って下さる班長
など、本当に多くの方が私の救助に動いてください
ました。無事ヘリコプターで下山した後も、本部で
待機してくださっていた医師や看護師の方などが私
の治療をしてくださったり、私を元気づけるため声
をかけてくださったりしました。このほかにも監督
や、搬送先の病院の方々など多くの人々に助けられ
ました。その中で、この登山大会は本当に多くの人
が関わっているのだ、と実感しました。
登山隊長やパーティーのメンバーなど、多くの
方々に大変な迷惑をかけたことを自覚しています。
しかし、行動離脱をしたことで、今まで漠然とわか
っていたつもりでいた「大会に協力してくださる
方々」や「県の代表として精一杯頑張る」という言
葉の意味をはっきりと再認識することができました。
そういう意味では、大変貴重な経験をしたと思って
います。今まで決まり文句のように感じていたこれ
らの言葉は、大切な意味を持っているのだと強く感
じました。今回の大会を通して学んだことは、これ
から先、登山だけでなく人生においても常に念頭に
置いておくべきことだと思います。社会に出たとき
に他人に迷惑をかけないよう、この経験で得たこと
を活かして生活していこうと思います。
(脊戸樹生)
石川県 小松工業高等学校
私は、今年のインターハイに出場できて、とても嬉しかっ
たです。何故なら、大半が来年から就職して社会人
となる私達は、学生で登山が出来るのが、多分最後
になると思ったからです。勿論何時でも登山はでき
ますが、先生や仲間と重い荷物を背負って登るとい
うことがもう無いと思ったからです。また、大会に
出場する事で、後輩達との楽しい部活の時間がより
多くなった事も結果的ですが楽しい時間が増え、学
生最後の年に良い思い出が出来て良かったです。CL
本村
僕達は今年のインターハイが初出場ではなく同じメンバ
ーで2度目の出場となりました。今年は去年と打っ
て変わって晴天に恵まれ暑さとの戦いではありまし
たが、高島トレイルには心地の良い風が勢い良く吹
き付けてきたので、琵琶湖も一望でき、すがすがし
い登山となったと思います。本大会まで険しい山、
狭いテントを共にしてきたメンバーと登る最後の登
山にふさわしい登山大会だったと思います。SL 南
催ということで、校内だけでなく県内の期待も大き
く、そういったこともあって緊張ははかりしれない
ものでした。まず、初日のリーダー・監督会議では、
出場校の多さに驚きをかくせず、田舎からやってき
た我々にとっての一つ目の衝撃でした。
山行では、一日目のチーム行動は、初めての試み
ということで、全てのチームが同じ条件の下行われ
るので、我々がそこまで不利ではないかと思ってい
ると、スタートと同時に一斉にスタートし細い山道
に大勢が一度に押し寄せるという今までにない迫力
に圧倒され、結局、後方でのスタートとなってしま
いました。しかし、想定時間内でのゴールは叶った
ので、我々としてはまずまずだったのかなと思って
います。
私たちは、去年と同じメンバーで参加することが
できました。全員三年生なので今年のインターハイが最後
の大会となりました。私はいつも仲間の足を引っ張
ってばかりで今大会でも失敗したことがありました。
それでも文句も言わずにいてくれた三人達と今大会
に出場できたことを嬉しく思います。振り返れば悔
いはたくさんありますがそれをふまえても楽しかっ
たと思うことができた大会でした。山前
正直自分は高島トレイルどころかトレイルについ
ても全く知らず、山々を渡り歩いておもしろいのだ
ろうかと疑問に思っていました。ですが、今回高島
トレイルを歩いてみて草原に湿原に岩場と変化にと
んだ地形に驚かされました。なかでも、山道からい
きなり広がる明王の禿はそのギャップもありとても
感動しました。また、今後訪れる機会があれば今度
はゆっくり見て回りたいと思います。
春か秋ごろに。
堀川
二日目の隊行動では、蛇谷ヶ峰の直前の急登で、
前と間を大きくあけてしまい、体力不足を痛感しま
した。
三日目のチーム行動では、規定時間内にゴールす
るために、スピードを上げたり、休憩をなくしたり
と、ハードな山行となりました。
この6日間は、私達にとってはどれも新鮮で、全国
の空気に触れることができ、今後のために非常に勉
強になりました。また、全国の高校の皆さんと触れ
あうことができ、交友も深まり、そういった意味で
も充実した大会になったと思います。本当に素晴ら
しい大会の運営をして下さった役員さんや補助員の
皆さんに感謝の意を表しながら、筆をおかせていた
だきます。本当にありがとうございました。
福井県 藤島高等学校
今回私達藤島高校は、初めてインターハイに参加させて
いただきました。そのため、準備の段階では、インター
ハイというものがどのような雰囲気の中行われるのか
ということなど分からないことだらけで、不安を抱
きながらの初陣となりました。隣県の滋賀県での開
静岡県 浜松日体高等学校
今回、創部20周年という節目の年に7年ぶり二
度目の全国大会に出場をすることができました。県
大会で優勝してから、チーム一丸となって今自分た
ちに足りていないものが何かを見極め、補おうと自
分たちなりに精一杯努力してきました。チーム内で
ぶつかり合って言い争いになることもしばしばあり
ました。大会当日、万全の準備をして大会に臨んだ
つもりでいたけれど、結果は13位と目指していた
順位とはほど遠く及ばないものでした。事前の準備
不足による減点や、座学・計画書の準備に追われて
練習不足になり、体力が落ちていたことで減点され
たものもありました。きっと自分たちの中ではしっ
かりやったつもりになっていただけで、周りから見
ればまだまだ甘かったのだと思います。もっとスト
イックになり、自分自身をもっと客観的に見ること
が必要でした。また大会が始まってからも、集中力
に欠けることが多く、チームとしての足並みが揃わ
なくなってしまいました。
山岳という競技は地味ではあるけれど、他のどん
な種目よりも細かさ・緻密さ・丁寧さが求められる
と思います。高体連種目でありながら、筆記テスト
が課せられることからもわかります。事前の下見、
準備、競技開始後はいかに集中力を切らさず、視野
を広くし、適切な判断をしてゆくかがポイントにな
ります。
今年の静岡県男子は苦汁をなめる結果になってし
まったけれど、チーム4人はもちろんのこと、部活
としても大きく成長させてもらうことができ、とて
も有意義な大会になったと思います。今年の僕らの
経験を余すことなく後輩はもちろん県内各校へ伝え
ることで、県全体のレベルアップになればと思って
います。
最後に、
今までずっと応援してくださった皆さん、
素晴らしい経験をさせていただいた大会とそれを支
えてくださった関係者の皆さん、そして何よりこの
部活に対して感謝しています。ありがとうございま
した。
愛知県 旭丘高等学校
今回のインターハイは、とにかく暑い大会でした。登っ
ている間や、テント場にいるときにはすさまじい量
の汗をかき、ユニフォームもズボンもびしょびしょ
になりました。そんな僕らに潤いを与えてくれたの
は、サンプリングや、乗鞍岳コースの途中にあった
沢の水でした。沢をもたらす山々の自然や、同じく
暑い中僕達にサンプリングを配ってくださった職
員・地元の高校生の方々への感謝の気持ちは、書き
尽くすことができません。また、その汗びっしょり
の日々の中で、毎日温泉に入ることができたのは、
本当に嬉しかったです。
温泉からテントへ戻ると、空には一面の星が!思
わずその場に寝転がって、みんなで見入ってしまい
ました。流れ星もいくつか見ることができ、感動的
すぎてテントの中には戻りたくなくなってしまうほ
どでした。
登山行動は、前述の通り暑さもさることながら、7
時間行動も本当に久しぶりできつかったです。しか
し、所々から望むことのできる琵琶湖や日本海、雄
大な山なみは本当に美しいものでした。特に嬉しか
ったのは、乗鞍岳のあたりで、生まれて初めてのブ
ロッケン現象見ることができたことです。どこか少
し不気味な、そして不思議な光景でした。あの感じ
は一生忘れることができません。
そして何より、日本全国からの山を愛する仲間達
との交流です。交流会の出し物では、乗鞍岳コース
の途中にある。
「猿が馬場(さるがばんば)
」という
地名の「バンバ」という音の響きに着想を得た歌を
披露しました。他のチームの発表も個性豊かで、と
てもおもしろかったです。
今回のインターハイは、山の大変さ、魅力、山での出会い
など、
本当にたくさんのものがつまった大会でした。
この6日間は一生の思い出です。そして僕達は生涯
に渡って、登山を楽しんでゆこうと思います。
三重県 神戸高等学校
私は、2年生になった今年、初めてインターハイに出場
しました。準備はしっかりとしてきましたが、インター
ハイがはじまると、とても緊張して、他のチームとど
う接すればよいのかや、どのように動けばよいかわ
からなくなり、おどおどしていました。しかし、福
島県をはじめとしたさまざまなチームと交流するこ
とができたし、まわりに迷惑をかけることなく、審
査に集中することができたと思います。今回のインター
ハイで様々なことを学び、山の仲間と一緒に生活を楽
しみ、得たことがたくさんあったので、それらのこ
とを神戸高校の山岳部に還元したいと思います。イン
ターハイに出場できてよかったです。
私自身2年生で初めてのインターハイに出場させていた
だきました。今回のインターハイを通じて、いろいろな学
校の方々と交流することができ、たくさんの情報を
交換できました。初めて知ることがとても多くて、
とてもよい経験になりました。今後の山岳部生活に
変化をもたらすような大会でした。
2年生となり始めてインターハイという大きな舞台で山
を登り、最初は不安ばかりでしたが、他県の人たち
と話したりして、不安はなくなり楽しいものへと変
わっていきました。今回のインターハイで、山に登る楽し
さを再発見することができました。今回学んだこと
をこれからの山岳部生活に生かしていきたいと思い
ます。
2年生で、初めてのインターハイ。一言で言うと、
「緊張」
としか言いようがなかった。どの審査においても、
自分らしく行うことができなかった。しかし、その
中でも他の学校の人達と交流できてとても楽しかっ
た。2年生なので、機会があればまたインターハイに出た
い。
岐阜県 飛騨神岡高等学校
今回の、インターハイは今まで生きてきた中で、一番つら
かったです。ですが、若いうちにこうゆう経験をせ
きたことはよかったと思います。つらい時は、この
ことを思い出して、がんばっていこうと思います。
滋賀は、すさまじい暑さで何度も心が折れそうに奈
多けど、最後までやり切れてよかったです。 都竹
翔也
インターハイの出場は今年で2回目で、今年も良い経験
ができて良かったです。昨年は台風の影響で全行程
ではなくて、今年は初めて全行程を行いました。長
時間の登山行動で苦しいこともあれば、他県との交
流で楽しいこともありました。そんなさまざまな経
験が登山のインターハイならではのものでした。とても楽
しい大会でした。 赤松智太
初めてインターハイに出場してとてもいい経験になりま
した。僕は一年生で先輩方についていくのが精一杯
でした。登山行動一日目はサブザック行動でとても
長い距離を歩きました。日光がサンサンで汗がたく
さんでてすごく大変でした。二日目、三日目はメイ
ンザック行動で、重い荷物の中、県のみなさんが必
死に頑張っている姿にとても勇気をもらいました。
とてもきちょうな六日間でした。 中畑岳登
はじめてのインターハイに出場しました。今回のインターハイ
で学んだことがたくさんありました。自分は、2年
生で SL を担当し、他のメンバーに気をつけながら、
1日目、2日目、3日目、4日目と行動することが
できました。今回の登山行動は、この4人だったか
らこそ登りきることができたと思います。これから
も、この経験は忘れることがないくらいに、大変で
したが、楽しかったです。新林巧基
滋賀県 膳所高等学校
始めてのインターハイ
今年度の滋賀県膳所高校山岳班男子 A 隊は、久し
ぶりに春季総体で優勝をすることができ、膳所高校
としては 6 年ぶり、男子としては実に 20 年ぶり
に、インターハイに出場できる運びとなりました。インターハイ
に出た経験のある選手が誰もいない状態からのスタ
ートだったので、県の大会とはちがうことばかりで
戸惑うことも多く、大変でしたが、登る山自体は今
までの大会で登ってきた山だったので、最後まで落
ち着いて登山を楽しむことができました。結果は
10 位と、他の強豪校には及びませんでしたが、インタ
ーハイの経験がなかったことを考えれば十分満足でき
る結果だと思います。他のメンバーには迷惑をかけ
るばかり、助けられるばかりだったので、それでも
つきあってくれた皆に感謝したいです。今回積んだ
経験をもとに、後輩が来年につなげていってくれれ
ば、と思います。
インターハイで学んだことをこれからに生かせる力にし、
そして次の世代へと繋げる糧となればいいと思いま
す。
また、審査の待ち時間に行った交流会では、他の県
の山の部活事情が垣間見ることができました。大会
の制度や部活の規模が県ごと、学校ごとに違って驚
きましたが、部活動で山に登ろう、と思い立った理
由はどの人も似たようなもので、親近感がわきまし
た。
それもこれも、大会に携わったすべての方々の協
力があってこそできたことなので、その方々にも感
謝をしたいです。 山岳班副班長 三反崎隼人
滋賀県 東大津高等学校
今回のインターハイは滋賀県ということもあり、山岳部
として活動してきた三年間の最後の舞台として最高
の思い出になると思い目指してきたので、出場する
ことができて本当によかったと思います。
私たちのチームは、去年もインターハイに出場した選手
が二人もいるので、その二人に色々なことを聞きな
がら準備をすすめてきました。それに加えて、去年
や一昨年にインターハイに出場した先輩たちのアドバイス
もあり、準備はスムーズに進めることができまし
た。私たちがインターハイに出場することが決まる前から
応援しつづけてくださったので感謝しています。
滋賀県でのインターハイということもあり、私たちは資
料も多く下見登山も効率的に行うことができました。
その甲斐もあり、休養の時間が十分にとれたのはよ
かったと思います。
そうして迎えたインターハイの当日、緊張もしましたが、
最後の大会ということで楽しもうという気持ちもあ
りました。県大会よりも厳しい審査の中で楽しむと
いうのはむずかしかったのですが、審査のない時に
は気を楽にすることができたので一日中気をなりつ
めたままでなかったのが助かりました。
私たちのチームはまだ、インターハイに出て三年目とい
うこともあり、情報が足りずいくつかのミスもあり
ましたが、私たちは私たち一人一人が自分たちので
きる限りのことができたのではないかと思います。
私自身、後悔がなかったとは言えませんが今回この
最後になりましたが、今回のこのインターハイで多くの
人と思い出を共有でき、とても嬉しく思います。
京都府 洛星高等学校
今回の全国大会は、僕らの学年にとって最初の全
国大会でした。
しかし、結果は惨敗。正直な話、今まで出場して
きた京都の大会や近畿大会では、準備は必要最低限
なところまでしかできず、大会中も「全員で」では
なく「個人で」勝負していたのです。決して、チー
ム内で不仲であるメンバーがいるという話ではなく、
役割を分担したメンバーが一人でこなすといったこ
とです。だから、全員の力で勝負するということが
前面に出ている全国大会では、全くと言っていいほ
ど力が及びませんでした。完全に全国大会を舐めて
かかっていたのです。だからこそ、至極真っ当な結
果だと思います。
ここまでいろいろと書きましたが、決してこの大
会が失意と失望とで埋め尽くされていたわけではあ
りません。寧ろ、今大会は正直楽しかったですし、
いろいろな初めての体験ができとてもよかったと思
います。そのことを 2 つ挙げます。
1 つめは、全国の高校生と会えたこと。僕らの年
代で、こんなに多くの高校生が同じ目的で一堂に会
するのはほとんど現実的ではない話ですから、これ
はとても貴重だと思いました。それでもって、他校
とも交流できたので良かったです。
2 つめは、周りのサポートが素晴らしかったこ
と。僕らは先述の通り、この規模の大会に出たこと
がなかったので、ここまで手厚い周囲のサポートの
ある大会に出たことはなく、毎回が驚きの連続でし
た。陸上自衛隊をはじめ、毎日のサンプリング、ご
みの廃棄…。挙げればきりがないほどのサポートで
した。京都の大会はもちろん、出場校数で同規模の
近畿大会でもここまでではないので驚きと感謝でい
っぱいです。
大阪府 北野高等学校
境を中心に物事を考えていましたが、インターハイを通じ
て、違う環境で過ごし、違う常識を持っている人々
の集まりが社会なのだろうと思いました。
また、インターハイに参加したことで競技登山は伝統つ
まり情報がないと高得点が得られないことが分かり、
伝統がなければ太刀打ちできない…インターハイで好成績
を残すのには伝統を築いていかないと無理だと痛感
しました。今回僕はリタイヤしないという目標をも
ってとにかく最後までやりきることを念頭に置いて
行動しました。しかし、やはりリタイヤしないとい
う目標よりもより高得点を目指しストイックにやる
方がメリハリも生まれ総合的に有意義なインターハイでの
日々を過ごせるだろうと思いました。
ですが、この競技登山は四人で参加するものです。
僕だけの意見で四人が動くわけではありません。C
Lには全員が同じ目標へ目線を向き、その目標を一
丸となって達成するという形にチームを持っていく
力が必要だと思いました。今回僕に足りていなかっ
たのはこの力だと思いました。
このようなインターハイを通じて学んだことを後輩へと
伝え、そして僕の将来へと役立てていきたいと思い
ます。
去年は大阪府予選二位でインハイに行けず悔しい
思いをしたので今年はインターハイに参加することができ
てよかったです。
しかし、インターハイの準備、気象テストの範囲の勉強の
ために二週間ほど受験勉強ができず焦燥感が生まれ
ていました。
いざ、インターハイが終わってみると二週間受験勉強が
できないことなんて些細なことに思えるぐらいのす
ばらしい経験ができ、本当に良い思い出をたくさん
つくることができました。
一番よい経験だったと思うのは他校との交流で
す。例えば、知識でしか知らなった「東北では家の
一階部分が雪で埋まってしまう」ということを山形
県の村山産業高校から実際に聞き、そういうことが
本当にあるのだなと思いました。僕は今の自分の環
兵庫県 長田高等学校
まず第1に、僕は気象のテストにとても緊張して
いました。部報に記載されている内容に加え、新た
に滋賀県の気象の特色が加えられたことで、大会前
に必死に勉強することになり、そのことでとても時
間を割きました。とても細かいところまで覚え、柳
ヶ瀬の年間降水量の小数点第1位まで覚えたのです
が、大会ではそんな細かいところまで出ず、なんと
も言えない気分になりました(笑)
。しかし、小さ
な思い違いをしていて、1問落としてしまったの
で、次の大会では、そういった細かいミスも無くせ
るよう努力したいと思いました。
次の難関は幕営でした。兵庫県の支部大会で
は、2本ペグを折るという失敗をしているので、緊
張した中での審査でした。1 度目の幕営では、でき
る限りペグを打ち込み、なかなかな仕上がりになっ
たのですが、2度目の幕営審査で地面が固く、あま
りペグを打ち込むことが出来ず、悔しい思いで終わ
る結果となりました。最終的に幕営審査は 9.0 点で
1.0 点も引かれていて悔しい結果となりました。ペ
グの打ち込み不足で引かれていたと思うので、今後
の大会に活かしていきたいと思います。
今大会では 16 位のなり、昨年を上回る結果には
なったものの、あまり納得のいかない結果となって
しまいました。僕は2年なので、まだ先があります
が、先輩方にとってはこれが最後の大会となりまし
た。今大会で悔しい結果となった先輩方の思いを引
最後に、僕らは心の底から、全国大会という舞台
に立ててよかったと思います。(熱いのは勘弁です
が)出場できるのならば、来年も出たい―そう思わせ
る大会でした。本当にありがとうございました。
洛星高校 2 年 船木将秀
き継ぎ、来年も全国大会に出場し、よい成績を残し
たいと思いました。
りませんでした。他校の方々の話しを聞いていると
共感するところや、感心するところが沢山あり、話
していてとても楽しかったです。また山を下ってき
た後に話をしていると同じような苦労をしたせいか
親近感が湧いていました。
今回のこのインターハイの関係者の方々によって企画さ
れた交流会やボランティアの方々によるサンプリン
グによって生まれた余裕のおかげで私は緊張をほぐ
すことができてとても有難かったです。本当にお世
話になりました。
このように有意義な時間を過ごすことのできるイン
ターハイに再び参加し、また多くの山の仲間と再会でき
るようにこれからも努力していこうと思います。
和歌山県 橋本高等学校
奈良県 郡山高等学校
私は、今回インターハイに来る前は、インターハイの登山大会
は、とても厳しく、重たい空気であると思っていま
した。更に、大会の準備や大会のコースの下見等で
内心では少し気が重くなっていました。
実際、私はインターハイに行ってすぐの時、とても緊張
していて、その上自分たちと同じチームの人以外の
人たちと話すこともほとんど出来ず、ぎこちない感
じになっていたと思います。しかし、大会関係者の
方々の丁寧な指導のおかげで大きく迷うことなく大
会を進めることが出来ました。大会の中にもとから
組み込まれていた交流会もおかげで同じ班のメンバ
ーの事を知り、自分と同じように感じていると知っ
て安心しました。
大会の終わり頃になると、同じ班の近くにテント
を張っている他県のメンバーとも話すことが出来る
ようになり、登山行動の二日目には、休む場所が一
緒になったり後ろから追いこす時などにあいさつを
したり、今までに登った山の事を話したりしていま
した。今までは奈良の山岳部の事くらいしか知ら
ず、他校の山岳部活動について知る機会があまりあ
県予選大会で優勝し、インターハイの出場権を得た時、
二年半の登山部としての活動や努力が実ったと感じ
ました。同時に全国大会での今までの努力や練習の
成果を発揮することができると思い気分が高揚しま
した。
大会が始まり、開会式で遠くの県からきた他県の
選手や役員の方、自衛隊員の方々など普段の大会で
は見ない人々を見たとき、やはり全国大会に来たの
だと改めて実感しました。登山行動では、3 日通し
て気温がとても高く、日差しも照っていて大変な酷
暑でしたが、滋賀の山々は良く整備されていて、そ
んなに標高もなく私たちにとっては登りやすかった
です。そして、何より赤坂山や蛇谷々峰、大谷山な
どの頂上から見た壮大な景色はとても素晴らしく一
生の思い出になりました。登山の後はパーティー全
員とても疲れていました。しかし、その中で他校の
選手と様々な交流もできました。日頃聞かない体験
や山に関する情報を聞き、共に笑い、短い時間でし
たがとても楽しい、良い体験になりました。今回の
インターハイでの体験は私たちの人生の中で大変貴重なも
のであり素晴らしい時間でした。この経験を将来に
生かし、今後も頑張りたいと思います。
鳥取県 境港総合高等学校
僕にとって最初で最後のインターハイだった。僕は始ま
る前からとても緊張し、早く始まってほしかった。
開会式が終わり、最初の審査である設営が終了後、
ミスに気付きショックだったが、気持ちの切り替え
をした。
テストも満点を取れず悔いが残った。
だが、
チーム行動時の規定時間を守れて良かった。交流会
で他県の人達とも仲良くなれて嬉しかった。顧問の
先生や家族のおかげで山岳部の活動ができたと思う。
3 年間本当にありがとうございました。
(栫井)
この大会が山岳部としての最後の山になった。審
査・行動など全てが最後だから、精一杯全力を尽く
すつもりで挑んだ。
実際は緊張のあまりミスも多く、
設営ではテントのフライを前後逆にかけてしまった。
結果、悔しさの残る大会となった。今までの山岳部
での経験と思いを胸に社会に出て行き、これからも
山には関わって行きたいと思う。
(松浦)
今回の全国大会は、僕にとって初めて後輩が居る
なかでの全国大会だった。過去に二度出場したが、
先輩に頼り続けてきた。しかし三年生となった今年
は先輩に頼ることが出来ないため、不安な全国大会
だった。全国の選手がいるプレッシャーのなか、同
級生、そして一年生がとても頑張ってくれた。この
メンバーで大会に出場出来て良かった。ありがとう
ございました。
(近藤)僕は今大会まで体力に自信
があったが、実際全国では少しも足りていないと感
じた。また、審査では先輩たちの足を引っ張ってし
まったので、今回のことを改善し、この経験を生か
して、来年もインターハイに出場したいと思った。先輩達
引退後、男子部員が3人になるので部員勧誘も頑張
っていこうと思う。
(田中)暑い中の大会になり、
熱中症など心配していたが、無事に終えることが出
来てよかった。大会運営の先生方には大変お世話に
なり、感謝をしています。ありがとうございまし
た。
(監督・岩田)
島根県 松江北高等学校
僕は今回の滋賀県でのインターハイで印象に残ってい
ることが2つあります。1つ目は、3日間山行があ
ったことです。あそこまで長い距離を真夏の猛暑の
中歩くのは初めてで、とても大変でした。しかし、
全行程を歩ききった時の達成感はとても大きかった
です。2つ目は、他県の人との交流です。他の県の
人が山登りがどれほど好きなのか、話しを共有し、
盛り上がることができてとても楽しかったです。こ
のように今回のインターハイが本当に楽しい思い出になり、
参加できてよかったです。CL(3年) 冨田 司
今回、インターハイに出場して感じたことは2つありま
す。一つは、山に登ることの楽しさです。実際、登
っている時は、暑い、しんどい、といったことばか
り考えていました。ですが、山行3日目、やっとの
思いでゴールに着いた時、最初に思ったことはやっ
ぱり楽しかった、でした。初めて出会った他県の登
山部の人達、そして力を合わせ、一緒に山を登って
きたA隊のメンバーと共に山に登り、そして誰一人
欠けることなくゴールできたのは、とてもうれしか
ったです。二つ目は、普段の生活のありがたみで
す。4日間も山で生活していたので、いかに家での
生活が恵まれたものかが身にしみてわかりました。
もうこのメンバーで山に登ることはないかもしれま
せん。もし、また機会があればみんなで山に登りに
行きたいです。SL(3年)吉岡颯志
今回二年生ながらインターハイに出場させてもらいまし
た。
全国の強豪は皆、
体力や歩行スピードがすごく、
ただただ圧倒されていました。暑く厳しい道のりの
中、それでもがんばれたのはやはりチームのメンバ
ーがいたからでした。支えあえない関係であれば絶
対にあきらめるか、制限時間をオーバーしていたと
思います。今回の経験を生かして来年、同じ舞台に
強豪と肩を並べて立てるようにがんばっていきたい
です。M1(2年) 梅田和樹
インターハイを終え、全体を振り返ると、結果こそ43位
でしたが、とても楽しい五日間でした。大会中は雨
が降らなかったのは良かったですが、一日中汗をか
きました。でも、山行は初のチーム行動でチェック
ポイントに時間内にたどり着くスリルや、他の都道
府県との交流は、県の大会では味わえない楽しさが
ありました。そもそも2年生でインターハイに出場できた
ことが幸運です。来年は結果も出せるようにしたい
と思います。M2(2年) 垣羽 優
岡山県 岡山操山高等学校
八月七日から八月十一日までの五日間は自分にと
って忘れられないものになった。岡山県の代表選手
の一人として出場し、県内の大会よりも張り詰めた
空気の中でテストを受け・・・。
一つ一つあげるときり
がないが、どれも大切な経験である。その中でも特
筆したいのは、レクリエーションとパーティー行動
だ。
はじめに、レクリエーションは他の都道府県の代
表の人達と楽しい時間を過ごした。岡山が所属して
いた六班には、
東京や大阪、
北海道のチームがいて、
学校近くの山についてや境遇についてなど様々な情
報を共有した。
最後の一発芸は独特な芸が見られた。
ある意味、異文化交流と言える時間だった。予想外
にもこんなに楽しい時間が過ごせて良かった。
次に山行中のパーティー行動だ。初日の登りは先
頭で他のパーティーを統率(?)しながら登った。
かなりの速さで登ったため、旗手にすぐに追いつ
き、ゆっくり登ることになった。なので、班長に教
えていただいた通りに、山の途中の風景や風が運ん
でくる木の香りを感じながら登ることができた。下
見では、三日間とも曇っていたのに対して、大会で
は晴れて、三十五度を超える日が続いた。暑かった
が、パーティーで励まし合い、お互いの体調を恒に
気を付けたので全力で山登りができた。
今年は昨年の先輩達の結果よりも上がったものの、
ミスが目立ってしまったのでくやしい。来年は地元
の岡山でインターハイがある。しかし、今の部員数は男女
合わせて三人・・・。あと一年あるので、部員数を増や
して、自分達の代で登れなかった表彰台にぜひとも
登って欲しい。
またいつか高島トレイルの山々をパーティーのメ
ンバーと一緒に登りに行きたい。三年 岡本大輝
広島県 修道高校
安井:インターハイ、お疲れさま。そして優勝おめでと
う!
柳田:お前もな!なかなか暑い中の厳しい大会だ
ったね…
安井:俺も含めてみんな初めてのインターハイだったけ
ど、どうだった?
池田:3泊4日なんて長い大会は初めてだったけ
ど、もっと続いてほしいほど楽しかったね。
村中:あんなに規模が大きい大会だとは思わなか
ったよ!
安井:びっくりするくらい多くの人たちが支えて
下さって、
思い出に残る大会になったね。
ところで、
今回の大会で特に印象に残っている場面はある?
池田:僕は大会2日目が印象的だったよ。コース自
体が長くて、しかも炎天下の中での行動でつらい所
もあったけど、明王ノ禿とか特徴的な地形や景色が
とても綺麗だったね。
村中:僕は、なんといってもサンプリングかな。特
に大会3日目の林道出合でもらったポカリスエットは格別
だったよ。疲れた体に染み渡るポカリ、最高!
柳田:行動中には自衛隊員の方々や大会役員の
方々がずっと付いて登って下さって、大変お世話に
なったね。
池田:暑い中、しっかりと審査をして下さった審査
員の方々にも感謝しないとね。
安井:そうだね。いろんな人たちに支えてもらって、
僕たちが登山できていることを改めて実感した大会
だったね。
村中:大会4日目に西川先生としたパーティー行
動は、大会中とは思えないほど楽しかったね。
池田:大会中の山でのご飯も格別だったね。僕らは
もう高2で引退だから、こんなに長い時間一緒にい
て同じ物を食べたのは本当にいい思い出だよ。
柳田:僕は、夜にのんびりしながら空に光る星を見
るのも神秘的で良かったな。
安井:僕らにとって最初で最後のインターハイだったけ
ど、たくさん楽しい思い出ができた良い大会になっ
たね。そして忍耐力とか努力の大切さとか、多くの
ことを学んだ大会でもあったよね。この貴重な経験
と最高の思い出を忘れないでいよう。きっと僕らの
今後の人生の糧になるはずだよ。
山口県 防府高等学校
大会が終わった今、この4日間を振り返って一番
思うことは、
「全国は違う」ということです。自分達
が全国に出場するのは6年振りで、全国の情報をほ
とんど持っていません。そんな中で、山口県の大会
と全国の大会の違いに戸惑うことばかりでした。計
画書の作り方、移動・会場の多さ、登山行動、審査
のポイント、交流会など今まで自分の中にあった当
たり前とは大きくかけ離れており、いつも一歩遅れ
ての行動となってしまいました。ただ、今回の大会
で全国大会での雰囲気を感じることはできたので、
来年に生かしていきたいと思っています。
大会の反省としては、1つは暑さ対策です。自分た
ちが下見に来たのは7月の下旬ですが、その時の天
気は雨、曇りがほとんどでした。大会の直前に近か
ったこともあり、このくらいの暑さか、と思ってし
まったのですが、この4日間は連日晴れでとてつも
ない暑さでした。暑さ慣れしていなかった自分達に
は、
きつい登山行動、
そしてきついテント泊でした。
2つ目は知識についてです。全国大会は体力で点
差がつきにくいため、知識の範囲が広く勉強不足を
感じました。特に自然観察と天気図で、天気図には
気象の知識が必須でした。直前に選択式となりいく
らか楽になりましたが、自分で予報・解析を書くの
は困難だったと思います。
た高島市の方々、審査員や登山隊の隊長、班長をは
じめとする方々、地元の高校生の方々に感謝の意を
お伝えします。
7日から11日までの5日間の支援、
本当にありがとうございました。
お疲れさまでした。
香川県 善通寺第一高等学校
私たちがインターハイで得たものは2つあります。1 つ
は忍耐力です。あの倒れそうな暑さのなか、パーテ
ィー全員で諦めることなく山を登りきった経験は、
これからの受験や仕事の場において、自分を支える
自信となってくれると思います。2つ目はチームワ
ークです。仲間の体調を常に気遣い、荷物を分け合
うなど、その場その場で 4 人が協力して対処するこ
とができました。山岳部で学んだ仲間と協力してひ
とつのことに立ち向かう経験を、これからの生活に
生かしていきたいと思います。
開会式の緊張は一生忘れません。閉会式での悔し
さも一生忘れないと思います。琵琶湖はとても大き
かったです。ポカリスエット、ありがたかったです。この
大会に関わっていただいた全ての方々に感謝し、山
での出会いを大切にし、これからも頑張っていきた
いと思います。ありがとうございました。高木悠真
徳島県 池田高等学校
他にも、反省点は多々ありました。今年見つけた反
省点を見直し、来年に生かしていこうと思います。
最後に、自分たちのために準備し、活動して下さっ
私は、県総体ではメンバー入りができていなかっ
たノですが、全国大会に向けて急遽インターハイに出場す
ることになりました。最初は、人生初めての全国大
会という大きな舞台に立てる喜びと自分に先輩の足
を引っ張らずにできるのかという不安がとてもあり
ました。そして、優勝メンバーではない私が出場す
るので自分の中では何かやりきれない気持ちが心の
中を立ちこめていました。そんな心情で始まったイン
ターハイでした。
インターハイでは、まず開会式のとても盛大な会場作り
や内容にびっくりしました。そして、一番にたくさ
んの選手を見たときに自分がインターハイに出場している
んだという実感がやっと湧いてきました。登山行動
の三日間はとても暑くて長かったですが、インターハイが
終われば一緒に登ることができない先輩と力を合わ
せて最高の舞台で登れたのでとても楽しかったです。
特に、登山行動が終わった後のサンプリングを飲ん
だときの充実感は何事にも変えられない達成感があ
りました。とてもきつかったのですが自分のできる
事を最大限に発揮できたのでとても思い出に残る大
会となりました。
私は、
この大会でたくさんのことを学びましたが、
一番感じたことは手伝ってくれている人に対して感
謝しなければいけないことを改めて学びました。日
頃から私たちを支えてくれている人いることを意識
してこれからの生活でも努力を続けていきたいと思
っています。
これからは、私がキャプテンになるので誰かに連
れてきてもらうのではなく、私が引っ張るチームで
もう一度出場したいと思っています。インターハイは自分
を一回りも二回りも大きく成長させてくれたと思い
ます。一生の思い出に残る最高の大会でした。
徳島県代表 A隊 池田高校 住友 達哉
間、
登山行動を共にできたことが何よりの財産です。
僕たちのチームは大会直前に諸事情によりメンバ
ー交代があり、さらに連日の猛暑による熱中症など
の不安も重なり良いスタートとは言えませんでした。
しかし、大会中は運営本部からの的確な指示、設営
隊の方々が笑顔で手渡ししてくださるサンプリング
によって次第に不安や緊張は消え、登山行動に集中
することができました。
インターハイでの登山行動は今までの地区大会とは違い、
とても時間が長く、
暑いことが何よりも大変でした。
しかし、今まで一緒に厳しい練習をしてきた仲間、
あるいいは同じ隊や班のみんなと協力して登頂でき
た時の喜びは忘れることができません。山頂で吹く
風は火照った体に涼しく、目に映る風景は見惚れる
ほど美しいものでした。特に、蛇谷ヶ峰では雄大な
琵琶湖が印象深く、また大谷山では南方に琵琶湖、
北方に日本海が一望でき滋賀県ならではの景色を見
ることができ、とても感動しました。
また、登山行動以外にも講話や交流会などとても
楽しく、より自分たちの見識を広めることができる
有意義なものでした。特に、講話は滋賀県と琵琶湖
の歴史や文化、高島トレイルが誕生するまでの変遷
を知ることができ大変興味深いものでした。
今大会でこのような素晴らしくかけがえの無い思い
出を作ることができたのは顧問の先生方、家族、そ
して何より今大会を支えて下さった多くの方々のお
かげです。本当に貴重な経験をさせていただき深く
感謝いたします。 千葉 佑馬
高知県 土佐高等学校
愛媛県 松山南高等学校
今年のインターハイについては、自分たちの結果は悔し
いものでしたが、とても楽しかったです。全国の各
都道府県の代表の素晴らしい仲間たちと一緒に三日
僕にとって今回のインターハイは初めてのものでした。
長いようで短い4日間でしたが僕の登山人生におい
て大きな実りのあるものとなりました。特に下庄班
長にはたくさん教わることがありました。もう一度
胴上げしたいぐらいです。今回初の試みであった A
2の前日チーム行動は登山の良さを大会に反映した
良いものだと思いました。しかし定点ポイントの目
の前で休憩しているチームがあるなど少々フェアで
ないと思いました。総合的にはとても良かったので
来年もまた参加したいです。高一 藤波
琵琶湖そして登山道の歴史についての講義が印象
に残りました。先人たちが物資の運搬に用いた道、
水源や木材の確保のために大切にしてきた森を現在
の私たちが歩いている。あまり意識したことのない
ことでした。登山時、蛇谷ヶ峰や寒風の水が里山、
田んぼ、そして琵琶湖日本海に流れこむ風景を見て
改めて人と自然のつながりを感じました。地元の山
の地域性を学べばこれからの部活動がさらに深みの
あるものになると思いました。最後になりましたが
大会関係者の方々、最高の思い出を作ってくださり
ありがとうございました。高二 北添大希
最後(高校で)の登山がこの滋賀県の高島トレイル
で、この仲間とともに自然を楽しめたことは本当に
貴重に思っています。
私にとっては最後であっても、
後輩にとっては最初であったり、今後に繋がるもの
であったりするこの大会。伝えられる、教えられる
ことが処理できない程あって頭が一杯でした。正直
なところ、山の風景、風、沢の水、そういったもの
に感動してきましたが、今回初めて一番仲間との繋
がり、絆が美しく、感動しました。解散式の時点で
名残惜しさが溢れ、かけがえのない大会になりまし
た。このような達成感をかみしめられるのも、大会
運営の方々、監督や選手の皆様のおかげです。この
想い出をこれからの人生の糧として、日々を生きて
いきたいと思います。 高三一同
福岡県 修猷館高等学校
僕がインターハイに出たいと強く思い始めたのは、2 年の
時に 1 つ上の先輩が本校男子では 6 年ぶり 2 度目の
インターハイ出場を決めたときでした。それから 1 年後、
激戦区福岡で勝ち抜くことができ、出場を果たすこ
とができました。入賞を目標にメンバーで一致団結
し、計画書をはじめ、準備を綿密にやっていきまし
た。大会中は特に大きなミスはないと思っていまし
たが、計画書審査結果が返されたとき、あまりにも
残念な結果で監督の先生を含め全員が言葉を失って
しまいました。僕たちに足りなかったのは、経験、
ただそれだけです。今年度から初めての男女同じコ
ースということで運が悪かったということもありま
すが、インターハイのチャンスをつかんだ後輩たちにはこ
のような後悔の残る負け方はしてほしくないです。
いつか修猷館が入賞を果たせるように、精一杯頑張
ってもらいたいと思います。
全国大会の支援の手厚さにはとても驚きました。
地区大会とは比べ物にならないほど多くの数の人が
関わっており、役員や補助員の高校生の支援があっ
たからこそインターハイは開催できているのだという感謝
と同時に、こんな大きな舞台で闘えるのだという誇
りも感じました。
また、滋賀県で開催されると聞いた時には、正直
どんな山があるのだろうかという疑問がありました
が、下見をはじめ本番でも想像をかなり上回る絶景
を楽しむことができました。
乗鞍岳コースでは、右に敦賀湾、左に琵琶湖を望み
ながら変化の多い登山道を全く飽きることなく歩き、
蛇谷ヶ峰コースでは棚田や安曇川などのここでしか
見られない景色を見ることができ、大谷山コースで
はこれが高校生活最後の登山だと思って、下見では
行けなかった道を男女ともに楽しむことができまし
た。本番は登山だと思えないほどの暑さでしたが、
メンバーの1人も倒れることなく、最後まで耐えき
ることができて本当によかったと思っています。
大会を終えて今一番感じているのは、3年間とも
に過ごしてきた顧問の先生と先輩、後輩、同級生の
仲間たちへの感謝です。振り返ってみれば、もちろ
ん大会へ向け一緒に準備を進めてきたこともありま
すが、それよりも合宿や普段の訓練登山などの楽し
い思い出の方が多くよみがえってきます。後輩たち
や他の学校の人たちにも、高校生活で楽しく登山が
できることに感謝しつつ、最後に入ってよかった、
後悔していない、と思えるように部活をしてほしい
と思います。3年生の夏に最後にインターハイで登山がで
きて心からよかったと思いました。一生の思い出に
なりました。
CL 隈部 秀
佐賀県 佐賀工業高等学校
今回の全国大会はとても暑いものでした。ですが、
誰一人として、リタイアする人はおらず大会に対し
て熱心に取り組めていたと思います。また、今回の
大会は自分の人生にとってとても思いで深いものに
なると思います。また、すべて登り終えた達成感と
いうものも感じたし、他県の人とも会話し、楽しい
ひと時を過ごすことができました。とても楽しかっ
たです。3年 中村拓人
でしたが、この登山行動を無事乗り越えることがで
き安心しています。インターハイで自分達に欠いていたと
ころできていなかったところが分かったので、これ
からの練習でそれらをなくしていこうと思います。
この大会は自分にとって良い経験になったので、岡
山インターハイでは、今回よりもっと頑張れるよう努力し
ていきます。 岡田泰知
私が、今回の全国大会で一番嬉しかったことは、大
会2日目の、電波塔から広場を通っていく際に他の
高校の監督さんたちが、
「佐賀工業頑張って!」
や
「佐
賀工業応援してるよ!」と言ってくださり、手で見
送ってくださったことです。今までの登山でこんな
にもたくさんの方から手で見送ってもらったことは
なかったのでとても感激しました。そして、その時
に人のあたたかみを感じました。全国大会さいこう
です。ありがとうございました。
北島侑起
私は全国大会に行けるかどうか少し不安でした。と
ういうものの、
私は2週間前から夏バテしてしまい、
大会に出られるかどうか分からないような状態でし
た。しかし、途中の下見から参加という形で今回参
加させていただきあらためて部員や監督の先生の優
しさを感じることができました。この大会の結果は
どうであれ、私は優しさというものにふれることが
できました。とても充実した時間をすごすことがで
きました。井出 大地
今回の全国大会は、とても大変でしたがよい思い出
になりました。とくにすべての山を登り終えた時の
達成感は、本当に忘れられません。多くの人々の
「おつかれさま」の一言が本当に心にしみました。
辛い思いをしたためやはり達成した時は、心の底か
ら喜びました。このことは一生忘れることはないと
思います。田中 大貴
長崎県 長崎北陽台高等学校
今回の大会は自分にとって、とても良い経験とな
りました。3日間の登山行動はとても暑く体力を奪
われるものでしたが、この登山行動を乗り越えられ
たことは自分を大きく成長させるものとなりまし
た。今回の経験を活かして受験はもちろん今後の学
校生活役立てて行こうと思います。今回出た1年
生、2年生は次の岡山インターハイに活かして欲しいで
す。 水田 善久
インターハイに向けて何度も試走を本番に近い形でして
きました。8月という酷暑の中で体調がとても心配
自分は補欠のくり上がりで今回のインターハイに出場させ
ていただきました。まだ一年生で経験不足と体力の
なさから足を引っ張ったときも多くありましたが、
先輩方や先生方のおかげで無事、全ての行程を終え
ることができました。やはり滋賀の山は暑く、思い
通りに体が動かないときもありました。しかし改め
て山の素晴らしさや気持ち良さを感じました。自分
はあと2年あるので、今回の経験を活かし頑張りま
す。横井登太
今回の大会は先輩の代理でインターハイという大舞台に
立つことになりました。大会二週間前くらいから滋
賀に来ましたが最初の何日かで足を痛めてしまい先
輩や先生方に迷惑をかけてしまいました。大会中は
先輩方にたくさんのことを教えてもらいながら山を
登りました。登山をするなかで自分の体力のなさ、
経験のなさ、行動力のなさを改めて感じました。し
かし、自然豊かな高島トレイルを歩くことで頂上に
着いた時の達成感を知り登山の楽しさを実感できう
れしかったです。
有吉亜樹人
熊本県 人吉高等学校
(CL)今年のインターハイは、メンバー4 人にとって初の
上部大会でした。大会中は晴天に恵まれ、気温も高
く暑さが厳しい大会でした。今大会の全コースとも
初めの上りと下りが急で、特に、蛇谷ヶ峰コースの
上りと下りの階段には苦しめられました。また今大
会は規定時間、制限時間があり、体力的にも厳しい
大会でした。しかし、登山行動は県大会とは違い、
チーム行動、パーティー行動でしたので楽しい大会
になり、良い経験になりました。
(SL)今回の大会を通じて感じた事は、暑いとい
うことです。下見を含めて6日間山に登りました
が、雨や曇りの日が一切なく3年間の登山人生の中
で一番大変な山だったと印象に残っています。大会
中のサンプリングはとてもありがたく何杯もおかわ
りしてしまいました。また、どの高校もレベルが高
く、リタイアする高校がほとんどなくて驚きまし
た。無事に大会を終わらせた事に感謝して、この経
験を後輩に伝えていきたいです。
(M1)僕は初め
てインターハイに参加して、全国のレベルの高さを実感し
ました。登山行動では低山の中で、三日間とも非常
に暑く、また今年から丸一日パーティー行動をする
日もあり、体力勝負の大会だったように感じます。
滋賀の山から見える日本海や琵琶湖の眺めはとても
綺麗で、すばらしかったです。交流会では、山以外
の日常生活の話などもして、全国の山仲間との交流
を深め、友達を作ることができて、大変良い思い出
となりました。これからも、インターハイで学んだこと
を、普段の生活に活かし、次のステージでも頑張り
たいです。
(M2)予想もしないくらいの猛暑とな
り、いつ熱中症になってもおかしくない状況でし
た。不安だったペーパーテストでも納得のいく点数
が取れず、申し訳ない気持ちで一杯です。自分達の
経験を後輩に伝え、来年の岡山大会では良い成績を
残してくれたら良いです。最後に、インターハイに参加し
た仲間、携わってくれた方々に感謝します。
大分県 竹田高等学校
今回インターハイに参加するにあたって自分たちの目標
は結果的なものもありましたがそれ以上に内容的な
ものも充実させたいという思いの方が強かったで
す。私たちは全員3年生なので今までの集大成とし
てこの大会に向けて準備をしてきました。また、練
習や山行を通して自分たちのチームワークの向上や
絆を深めてきました。そしてそれを十分に発揮する
べくこのインターハイに挑戦しました。常にひとりひとり
が他の3人の事を考え自分たちらしいパーティーに
できるか、自分たちらしさを最大限に生かしそれを
発揮できるかそれを試す機会もこの大会が最後でし
た。そしてその成果が最終的に結果として表れるの
ではないかと思いました。正直なところ悔いは全く
ないとは言えませんし普段の力も出せない部分もあ
りました。ですがこの大会では今まで以上に支え合
い励ましあい頑張れました。苦楽を共にしてきたメ
ンバーや日ごろから夜遅くまで自分たちの為に準備
に時間を割いてくれた先生方に感謝したいです。
この素晴らしい山々から見下ろせる母なる、マザ
ーレイクと呼ばれる日本一の琵琶湖を筆頭に高島ト
レイル比良山系がつくりだした豊かな自然を一望で
きとても魅力的でした。今回のコースを歩かせてい
ただいて地元の人の愛や自然が生み出す力を肌で感
じることができ本当に良い体験をすることができま
した。自分たちも2年前北部九州総体の補助員とし
て参加した大会の運営の難しさというのは本当に分
かります。だから今回最後まで安全に留意し運営を
していただいた多くの方に感謝したいです。
そして「竹高我ら意気高し」と竹田高校の歌詞にあ
るようにこの大会や学んだ多くのことを胸に精進し
ていきたいと思います。本当にありがとうございま
した。
宮崎県 小林高等学校
自分たちは今回初めてインターハイに参加させていただき
ました。他県で行われる大会に出場するのは初めて
で、とても緊張し戸惑うことも多かったです。その
ため他県でのきょう日レベルを目の当たりにし、自
分たちに足りない事が多く見つかりました。特に体
力では、他県の選手の方々は、毎日重りを背負った
りしてトレーニングをしていると聞きました。自分
たちは大会1か月前になってようやくランニング等
をし始めます。だから、今大会のコースは非常に疲
労のたまり具合が大きかったです。また、筆記で
は、自然観察と天気図が特に悪く、勉強不足がはっ
きりとわかりました。その中でも天気図は、温暖前
線に停滞前線が重なるという少し特殊なものであっ
たこともあり、点数がなかなか伸びませんでした。
今回良かったことは、気象と救急の出来です。しっ
かりと要点をおさえ、細かいところまでていねいに
とくことができました。設営は、かたい地面でも、
しっかりとペグを打ちこめるようになりたかったで
す。大会で1番うれしかったことは、サンプリング
です。暑さでひからびてしまいそうな時に、冷たい
ポカリスエットをもらえたことはとてもやる気につながり
ました。また、チェックポイントでもペットボトル
を頂けて、最高のモチベーションで大会に臨めまし
た。大会での反省点はたくさんあるので、それをま
とめて、後輩にしっかりと伝えたいです。まずは4
年後の宮崎インターハイに小林高校が出場できるように、
部員の確保、後輩の指導を徹底していきます。小林
高校の苦手な読図は、他校のやり方をさんこうにし
て、頑張っていこうと思います。運営、補助、審査
にかかわっていただいたみなさん、ありがとうござ
いました。自分も OB になったら、スムーズな運
営などをできるようにみならいたいと思います。4
日間、本当にありがとうございました。
鹿児島県 鶴丸高等学校
人生とは。よく登山に例えられる。人生には人それ
ぞれに、折々に局面がありその一つ一つに起伏があ
る。登山においても同じことだ。このことからも確
かに人生と登山は似て非なるものであり、俗人なら
ば単純に共通項を見つけ出して容易に同一視してし
まうこともあるだろう。しかし、我々は今回の登山
でそのより深さを知り、この二つを並べて考えてし
まうことに疑問感を抱いた。
また、今回の大会を通してまわりの人々の温かさを
よく感じさせられた。地元の高校生の方々のサンプ
リングや、行動隊、審査員、自衛隊の方々の支援な
ど、
大会中に挫けそうな時に幾度となく励まされた。
また宿舎の方々や先生、家族など大会を迎える上で
支えてくださった方々への感謝の気持ちを感じさせ
られた。
私は登山の際に、よく普段考えないようなことを考
えてしまう。厳しいときは自問の回数が増え、チー
ム内でも貴重な考えを共有し深めることもできた。
大会中は敵とはいえ、山行中の声かけや交流会等に
よって他校の選手とも交友を深めることもできた。
きつい行程をともに乗り越えることにより同じ達成
感に浸ることで連帯感すら生まれた。解散の際には
今後の繋がりを約束し別れることもできた。
今回の大会を通して、大自然と触れ合い、我々を大
きく成長させてくれたことであろう。これからの人
生において多くの山に出会いその山への登山を行わ
なければならないこともあるだろう。その山頂へ到
り着いたとしても目の前に広がるのは更に高い山か
もしれない。しかしそのような山は、我々に試練と
して成長を与えてくれるだろう。我々は一人の登山
家としてそのような過酷な山に対して常に挑戦を続
けていかなければならないのかもしれない。