スカウトちば第79号

日本連盟・県連盟事業特集 スカウトちば第79号
「スカウトの日」は、昭和49年に開催された第1回シニアスカウ
トフォーラムの提言により「スカウト奉仕の日」として始まりまし
た。このスカウトフォーラムは、昭和49年千歳原で開催された第
16回日本ジャンボリーの期間中に開催され、
「より良い社会をめざ
して、スカウトは何をすべきか」をテーマに、47都道府県から1
人の代表スカウトが参加してテーマに沿った討議をするという初
めてのフォーラムとなりました。千葉県連盟からは、今の増田副
理事長がスカウトの代表として参加しました。その時「地域的ス
カウトフォーラムを開く」
「スカウト奉仕の日を決める」そして、
次の「より高い理想、より強い意思、より清い心」というスカウ
ト週間の標語を採択しました。昭和50年、こどもの日を中心にし
SCOUT CHIBA
「スカウトちば」は、日本ボーイスカウト千葉県連盟の広報誌です。
第79号
スカウトちば
2015年10月1日発行
23WSJ 特集
開催報告・いろいろな形で参加された方の感想
特集 スカウトの日・千葉県忠霊塔拝礼準備奉仕
て第1回「スカウト週間」が実施され、
『より良き社会をめざして、
美しい日本を作ろう』をテーマに平成元年まで15年間継続されま
した。
評価に基づき平成2年からは「スカウトの日」として再スター
トし、
『スカウトカントリー大作戦』のテーマのもと「敬老の日に
沿った活動」
「環境を大切にする活動」
「各団オリジナルプログラ
ム」など多彩な展開になりました。
更に平成21年からは『地球大好き!I love the earth.地球まるご
とキレイにしよう!』のテーマのもと「環境美化・保全」
「社会奉
仕」
「国際貢献」
「一般児童の招待計画」等が奨励され、世界のス
カウト運動でも取り組まれている「クリーンアップ・ザ・ワール
ド」にも登録して活動を開始しています。
千葉県忠霊塔拝礼準備奉仕
香取東総地区 旭第1団 来栖 輝明
忠霊塔奉仕は、今回で二度目になります。前回は記念式典の奉仕をする
のかという気持ちしかありませんでしたが、今回は戦争の特番を見たせいも
あってか、今こうしていられるのは数多くの尊い命が戦争の犠牲となって、
私たちが平和な暮らしができるのだ。という感謝の気持ちで献花することが
できました。二度と戦争がおきないように、私はこの奉仕をすることで「あ
たりまえ」という気持ちをリセットし、命の重さを考えられたと思います。
八千代・習志野地区 八千代第2団 片寄 颯人
私は千葉県忠霊塔拝礼にて奉仕活動をさせていただきました。このよう
な追悼式で献花をする事はスカウト活動で初めてでしたので、とても緊張
しました。自分は戦争に関しては学校で習う日本史や祖父、祖母から直接
聞いた話から色々と知っていたつもりでしたが、千葉県忠霊塔拝礼で奉仕
させていただいて、もっと自分が戦争について知るべき事がまだまだある
と思いました。まだ終戦70年目です。この先もより平和であって欲しいです。
【発行者】
日本ボーイスカウト千葉県連盟
第23回世界スカウトジャンボリーは8月7日の夜行われた閉会式により幕を下ろした。参加者約3万4,000人、参加国150か
国を超える大会であり、日本では40年ぶりの開催であった。
千葉県連盟からも約300人の派遣隊と100人の IST が参加した。2年以上前に実行委員会を立ち上げ、参加準備をしてきたが、
参加者の確保、奉仕者の確保、協賛金の確保、ホームステイの準備と今までの日本ジャンボリーとは異なることが多々あり、
実行委員には多大な協力をいただき、また各地区にご支援をいただき、ただただ感謝あるのみである。
ホームステイでは国際委員会の全面協力を得て、県内全地区でイギリス、タイの派遣隊合計320人を受け入れていただくとい
う、今までに経験のない大規模なホームステイであった。初めは不安を持って、手をあげてくださったホストファミリーでも、
楽しいひと時を過ごすことができたとのうれしい報告をいただくことができた。
お問い合わせは
また協賛金の協力要請についても加盟員のみならず企業、商工会、ロータリークラブ、ライオンズクラブ等々多くの皆様か
らお力をいただき、県連盟割当負担金の目標を達成することができた。
千葉県千葉市稲毛区天台6−5−2
今大会が成功裡に終了できたのは、こうした地域の関係者、ご家族の皆様の大きなバックアップの賜物であることを深く心
青少年女性会館内 043-287-1755
に刻んで、参加者全員が今大会の参加で得た貴重な経験を活かし、さらなる成長と活躍をされることを期待したい。
PR・広報委員会 編集責任 越森誠
23WSJ 実行委員長 鈴木 俊雄
23WSJ 特集 スカウトちば第79号
派遣隊班長
派遣隊班長その1
派遣隊班長その2
カワセミ班 中村 和奏
とにかく今言えるのはみんなに「ありがとう」だけです。優しい仲間に恵まれて班員やリーダーにたくさん助け
てもらって、私は本当に幸せ者です。
お赤班 佐々木 日夏
特に思い出に残ったのは数回程やった海外スカウトとの交流会です。言語が違うため交流するのは簡単なことで
はなかったけれど、その分意思疎通がとれるとうれしかった。
カリフォルニアアシカ班 中村 和暉
このジャンボリーで、僕は沢山の感謝を感じました。その一つに野口聡一さんの宇宙からの写真や長崎原爆資料
館や被爆者体験講話など、普通ではできないような体験があります。
鳳凰班 長田 薫
2週間という長い期間をこのように安全に過ごすことが出来たのは IST や STAFF の皆さんのおかげだと思いま
す。次回は自分が IST として大会の力になれたらと思っています。
ペンギン班 阪中 樹
今回のジャンボリーで自分の目標としていた「海外スカウトとの交流」と「英語力の向上」は、自分では納得出
来る成果をあげられたと思っています。今回私が体験してきた事、成功も失敗もしっかり後輩のスカウトに伝え
ていきたいと思います。
落花生班 松本 峻太
班長としての心構えは、なるだけ班員に楽しませるということです。15NJ のときは最年少のスカウトとして、楽しませてもらう側だったの
で、今回はできるだけ楽しませてあげるため、班員のことばに耳を傾けて、やりたいようにやれる努力をしました。
ハヤブサ班 班長 相田 颯
今回の大会を通じて、英語が大切だと気付くとともに、海外への興味が少なからずでました。
茶柱パラダイス班 相澤 樹範
接する人が日本人ではなく外国人だったので、日本人とは違ったふるまいや考え方、生活にとても近くで更に日常的に触れたことはこの世
界ジャンボリーでももっとも大きな収穫でした。
Toypoodle 班 藤瀬 耀太
今回は得たものも沢山あった。プログラムを通して様々なことを知ったし、様々なものを得た。特に印象深かったのはピースプログラムだ。
あれだけの人が死んだのにその面影を残さず街があることに驚きつつ、時の流れを感じた。
ゴート班 諏訪 沙耶香
ジャンボリーで特に印象に残っているのは、広島ピースプログラムで、改めて平和の大切さを実感し、これからも平和について考えて行きた
いと思った。そして文化交流 DAY で、外国の食文化に触れることができ、とても勉強になったことです。
派遣隊班長その3
鳶班長 常世田 千尋
班長という立場だからこそ経験できたこと、見えたこと、感
じたことは多かった。体力的にも、精神的にも、少し成長で
きたのではないかと思う。こんな班長でよかったのかな、あ
あすればよかった、こう言えばよかったなんてキリが無い。
カピバラ班 桑谷 航平
今回ジャンボリーでは失敗など多くしましたがとても良い経験
になりました。今後この経験を生かして頑張っていきたいです。
ホワイトタイガー班 田中 良
班をまとめるだけで精一杯のジャンボリーにしたくなかった。
部活を休んでまで参加したこのジャンボリーにかける自分の
思いは強かった。
鶯班 瀧平 士夫
より多くの自主的な他隊との接触・交流ができ、交流会もス
カウト自らが企画したものや、逆に他隊から企画を提示され
たものなど、非常に充実した交流会を行うことができた。
ポニー班 新井 琉菜
外国の人には日本の言葉や常識は通じないし、何とか外国の
人と交流できたのは、共通のテーマを持っていたからだと、
私は思っています。
サブキャンプ
Bandai -サブキャンプ(SC) チーフ 菊地 康介
Bandai-SC は私とオランダの JDT の2ヘッド体制で、内外23名のス
タッフで運営した。また SC には国内10隊、外国41隊の全51隊2千数十
名の参加者で構成された。今回のジャンボリーでは、各種会議、連絡、
掲示等の運営はすべて英語で行われた。SC は各隊への情報伝達(隊長
会議、伝令、掲示板)、健康管理(健康チェック、傷病フォロー)、SC
及びハブプログラムの提供、配給(食材、ガス、ゴミ袋)、ゴミの分別
指導実施、水道、シャワー、トイレの維持管理、携帯の充電サービス、
その他サイトのサポートをはじめとし、バースディケーキの手配まで
派遣隊の各種要望に応える為スタッフがほぼ24時間交代で業務を担当
した。結果として、多くの外国派遣隊から「Bandai-SC ナンバー1」
の評価を得たことは、SC スタッフ全員の努力と日本隊の協力によるも
のと感謝する。
航空自衛隊「ブールーインパルス」
の描いたシンボルマーク
班長全員の感想が掲載できませんでした。ごめんなさい……
特集
いろいろな形で
参加された方の感想
プログラム
千葉県連盟では2つの提供プログラムを用意しました。
1つ目は、飛行の原理。日本の空の玄関「成田国際空港」にちな
んで、飛行の原理、推力のメカニズム、揚力の発生原理を体験的に
学び、最後に「くるぺら」を作って大空に飛ばしてみるというプロ
グラム構成です。
55の国から900人が参加して、体で学び、最後に「くるぺら」飛
ばしで大いに盛り上がりました。
2つ目は、伊能忠敬の測量。日本中を歩いて測量し、正確な地図
を作成した伊能忠敬の偉業を体験するというプログラムで、歩測の
練習の後に、三角地形、直線、S 字カーブを実測してその合計距離
を当てるというものです。結果を毎日スコアボードに貼りだし、自
班の順位がわかるようにしました。52か国、1,130人の参加の中で、
合計のぴたり賞が、日本、韓国、マレーシアの3か国でした。そし
てすべてがぴたりと実測できたのはなんと!日本でした !!
どちらのプログラムにもスカウト達が楽しんで取り組みました
が、外国のスカウト達の『自ら楽しもう』という意欲を強く感じて、
プログラムの提供にあたったスタッフたちも元気をもらいました。
ホームステイ
★初めてのホームステイでしたが色々なゲー
ムをしたり、花火やスイカ割をしたり、スー
パーに買い物に行ったり、手巻き寿司作り
に、たこ焼きを作ったりして、我が家にとっ
て、とても貴重な経験となりました。
★滞在中はお好み焼き屋に行って一緒に作っ
たり、縁日で日本の祭りを体験したりしました。浴衣をプレゼントしたのですが初めて着る浴衣はかなり気に入ったようです。
★せっかくなので外食をしてみようと牛丼を食べたり、買い物をしたりプリクラをとったり、花火をしたりと短い時間で楽しんでくれたと思います。
★3LDK の狭いマンションなので彼らには息苦しい思いをさせてしまいましたが、かえって Hospitality を感じてくれたかも……夕食の手巻き寿司とお好み焼きは大好評でした。
★家ではテレビゲームで「太鼓の達人」をやりましたが、初めてやったのに、すぐにうまくなっていました。
★家に着いたら落ち付いた感じで子供を抱っこしたり、一緒にオセロで遊んだりすぐ仲良くなりました。心配した食事も美味しいそうに残さずに完食してくれました。食事の支
度やお片付けも慣れた手つきでやってくれたのが印象的でした。
★最初は言葉が通じるか心配でしたが、デタラメ英語でもいいんだよ……と言われてデタラメ英語で話してみたら、本当に通じました!
★英語力がない自分でも自動翻訳機能で、なんとかコミュニケーションが取れ、時代の進化を感じました。