冬季の保船、安全対策について 冬季の保船、安全対策について

海難防止講習会資料
水橋フイッシャリーナ
浦島倶楽部
冬季の保船、安全対策について
今冬は、当施設の営業開始から4回目の冬を迎えることになりますが、この期間におい
ては、積雪と2~3回のうねり侵入を想定し保船対策を講ずる必要があります。当方のこ
れまでの経験から各艇には下記の事項について充分な対策をお願い致します。
記
1.
積雪に関して
◎ 北陸の雪質は重いので30cm を目途に除雪して下さい。
(昨冬の最高積雪は 66cm)
◎ 夜間、または早朝に単独で桟橋に入り雪下ろし作業をすることは遠慮下さい。
桟橋通路が凍結して危険です。
◎
陸置艇も積雪で船台支柱部分に荷重が集中して船底に亀裂を生じた事例もありま
すので上記の積雪量を目途に除雪して下さい。
◎
除雪作業の引き受けもしておりますが、依頼がなくとも当方で危険と判断した場
合には除雪を行う場合があります。
(料金1回 3,150 円)
2.
係留索について
◎ うねり侵入による艇の動揺について、これまでの経験から各艇とも擦れ止め対策
をして頂いておりますが、荒天の後には必ず係留索の点検をするようにお願い致
します。その際擦れる部分を移動させるなどの考慮も必要かと思います。
◎ 当方では常時桟橋の見回りを行っていますが、船尾側のロープ切断は艇への移乗
ができない場合が多いので、船尾両舷とも強固に係止して下さい。
◎ 係留索をどのような取り方をすれば良いかなどご相談に応じます。事務室にお越
し下さい。また係留索の販売もしております。
3.
出港中の留意事項
当港の出港基準では「視界 300m(常願寺川対岸が見えない)以下」と定めています。
しかし、沖合で突然の降雪などで視界不良となった場合には以下の処置をして下さい。
① 航海灯の点灯、航走中ならばすぐに速力を落とす。錨泊可能の水深なら錨の投入。
② 視界不良となる前に自分の場所、周囲の状況を掌握できておれば速力を落として帰
港する。
(速力を上げることは騒音で他船の信号等が聞こえないことがある)
。
③ 帰港する進路に不安を覚える場合は、移動しない方策(錨、網に繋がる等)をとる。
必ず視界が良くなる瞬間があるので、周囲の様子を確認して帰港針路をつかむ。
(う
ねりの方向を見てどの方向に進行すべきかもつかむことができる。
)
④ 天候が好転せず不安を覚える場合には事務室、または海上保安部に連絡する。