学校だより - 神奈川県立秦野養護学校

秦野養護学校
第7号
学校だより
平成27年11月30日発行
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TEL 0463(81)1429 FAX 0463(83)4118
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「うれしいこと」
校長
鈴木正一
季節は晩秋から初冬へと移ろってきました。丹沢・大山おろしの冷たい
風が吹き始め、山から里へ紅葉も降りてきました。本校舎(A・B・E 部門)
も訪問教育部門(C・D 部門)も、鮮やかな赤や黄色に彩られています。
子どもたちは、穏やかな環境に包まれて、今日も元気に、それぞれの力を
発揮してくれています。
さて、うれしいお知らせをお届けしたいと思います。本校の「エコ活動推進事務局&生徒
会」を中心とした子どもたちの活動が、神奈川県教育委員会表彰を受賞することになりまし
た。子どもたちの主体的な取り組みが高く評価されたものです。保護者のみなさまのご協力
にも感謝いたします。ありがとうございました。
また、本校教職員の研究・実践につきましても、いくつかご紹介させていただきます。ま
ず、C 部門(「かもめ学級」神奈川リハビリテーション病院内)の取り組みが、平成 27 年度
第 46 回博報賞および文部科学大臣奨励賞を受賞いたしました。長年にわたる病院と連携し
た小児の高次脳機能障害への支援の研究・実践、転出校への移行支援が高く評価されたもの
です。受賞により耳目(じもく)を集めることで、高次脳機能障害への理解が深まることを
願います。ご協力いただいた小児科の Dr.・専門職をはじめ医療関係のみなさまにお礼申し
上げます。
そして昨年度に引き続き、神奈川県優秀授業実践教員表彰(1件)、神奈川県教育委員会職
員功績賞(個人・団体計 2 件)を受賞することになりました。職員一人ひとりが個人として、
またチームとして、子どもたちの主体性を引き出す取り組みを丁寧におこなってきたことが
高く評価されたものと思います。関係機関・施設のみなさまとの連携・協働のおかげでもあ
ります。関係のみなさまにお礼を申し上げます。
秋を彩るカエデやツタのように、多彩で多様な教育部門での子どもたちとの穏やかで丁寧
なかかわりを本校の「よさ」「強み」として、今後も大切にして参ります。
晴れた秋空の下、みかん狩りに行ってきまし
た。畑に行く途中では子犬に出会ったり、きれ
いな花があったりと行く途中の道でも楽しむこ
とができました。メインのみかん狩りでは、た
くさん実ったみかんをみんなで一生懸命に収穫
し、午後は収穫したみかんの味や香りを楽しみ
ました。また普段病棟から出られない子たちに
は枝付きのみかんをプレゼントし、香りを楽し
んだり、みかんと写真を撮ったりとそれぞれの
みかん狩りを満喫しました。
B部門
A部門
11月6日に小学6年生が新江ノ島水族館へ修学旅行に行きました。
家族から離れて旅行することにドキドキのスタートでした。
水族館では『自分のパンフレットを作ろう』ということを目的にして見学しました。
目標の魚を真剣な表情で追い、写真をとっていきました。さながら記者のようでした。
く ら げ
「海月の宇宙」「うおごころ」のショーを見ました。きれいなクラゲや魚を自由にさわ
っていく様子を見て感動していました。
最後に素敵なおみやげを悩みながら買いました。最上級生らしい強い思いで,自分で
何でも行い、ドキドキを乗り越えることができました。「きてよかったです」と言える
素敵な1日になりました。
C部門
かもめ学級の1時間目は、9時5分に始まります。教員は、その前に1時間目に
授業がある子どもたちを病室に迎えにいきます。ベッドで迎えの教員を待っている
子やまだ準備中の子などそれぞれです。
子どもたちの中には、教室に入る前に、職員室前の廊下で、
「おはようございま
す」と教員に声をかけてくれます。その声に反応して私たちも一斉に、
「おはよ
う」と挨拶を交わします。朝、静かだった教室が急に賑やかになります。
一つの教室で、学年が違う子どもたちが、それぞれの課題に向かって取り組
んでいます。時には、教室をつい立てで仕切ることもありますが、いろんな声が飛
び交う中でも、どの子も授業に集中しています。
そんな子どもたちを見ていると、私たち教員も頑張るぞという気持ちになります。
ありがとう!
基礎3クラスでは、レインボータイムと呼んでいる自立活動で、山道歩行
や体育、音楽、科学あそび、調理、農園芸、美術など様々な学習活動を行っ
ています。その中から今回は、音楽の様子をお届けします。
音楽ではただいま、太鼓の練習をしています!ポリバケツを使って作った
太鼓を使って、両手だけでなく片手ずつで叩いたり、側面を
叩いたりして、いろんな鳴らし方に取り組んでいます。教員の掛
け声やお手本に合わせて、3人1組で「せーのっ」で叩く練習も
しますが、これがまた難しく、悪戦苦闘しています。それでもみ
んな、諦めずに取り組み、少しずつ叩くリズムを掴みつつありま
す。いつか大勢の人の前で披露ができるように、これからも頑張
って取り組んでいきます。
D部門
11 月 23 日(金)にE部門恒例の丹沢登山が行われました。例年通り、ニノ塔・三ノ塔と岳ノ台の
二つのコースに分かれ登頂をめざしました。ニノ塔・三ノ塔コースは急で歩きにくい山道が往復とも
続き、今年度新たに挑戦する3年生や2年生が無事、登って降りてこられるかどうか少し心配に思う
ところもありました。でも当日はとても寒く、霧で展望も望めない悪条件の中、皆元気に三ノ塔の山
頂までたどりつき、笑い声の絶えないとても楽しい登山となりました。2,3年生の底力には改めて感
心させられました。一方、岳ノ台へは1年生全員と2,3年生の一部メンバーがめざしました。急な登
りが続くニノ塔・三ノ塔に対して岳ノ台の登りはそれほど急ではないのですが、背丈を超える藪が前
をふさぐような個所もあり、ニノ塔・三ノ塔とはまた違った大変さがありました。生徒たちには印象
深く思い出となったことと思います。楽しく元気に登れたことはこちらも同様です。来年度ぜひ晴天
の元、登らせて
あげたいなと思
っています。
E部門