回転型倒立振子(RTC05) 概説書 ( ) ( - So-net

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回転型倒立振子(RTC05)
概説書
(有)リアルテック (住所)神奈川県 藤沢市 善行 1-10-17-102
(TEL)0466-83-0198、 (FAX)0466-83-0392
(E-mail) [email protected] (URL) ww21.tiki.ne.jp/~realtec/
1)概説
回転型倒立振子は Fig.1に示す様にDCモーター実験装置「RTC04」とその上に
取り付けられた水平のアーム、 更に、
その先端に直角に取り付けた、
ポテンショメーターと振子で構成されて
振子
います。
振子の角度はそのポテンショメーターで
ポテンショメーター
計測される。
この実験の目的は 倒立振子を垂直
アーム
に保つ為に水平アームの位置を決める
フィードバック制御系を設計すること
モーターユニット
です。 この問題はアームの軌跡が円弧
である点を除くと典型的な直動型
倒立振子と同じです。
2)モデル解析
Fig.1
Fig.2は 本装置をモデル化した図です。
モデル解析とは アーム角θと振子角α及びそれらの
角速度、角加速度を使って運動方程式をマトリック表示
することです。 系の運動エネルギーと位置エネルギーに
関する式を考えてみましょう。
振子の位置エネルギーは
PE pen = m p gl p cos α -------(1)
振子の運動エネルギーは
KE pen = 0.5m p θ&r + α&l p cos α
{(
) + (α&l
2
sin α )
2
p
1
0
K g 2 Km2
RJ b
rK g 2 K m 2
Rl p J b
0⎤ ⎡θ ⎤ ⎡ 0 ⎤
1⎥⎥ ⎢α ⎥ ⎢ 0 ⎥
⎥V -----(25)
⎢ ⎥+⎢
0⎥ ⎢θ& ⎥ ⎢ KRJg Kbm ⎥ in
⎥ ⎢ ⎥ ⎢ rK K ⎥
0⎥ ⎣α& ⎦ ⎢⎣− Rlgp Jbm ⎥⎦
⎦
式(25)に以下の実際の値を代入すると
回転型倒立振子
概説
RTC05
lp
r
θ
Jb
Fig.2
ラグランジェ方程式を計算する。
−
α
} --(2)
水平アームの運動エネルギーは
KE arm = 0.5 J bθ& 2 ----------(3)
0
⎡θ& ⎤ ⎡0
⎢ ⎥ ⎢0
0
⎢α& ⎥ = ⎢
m p rg
− Jb
⎢θ&&⎥ ⎢0
⎢ ⎥ ⎢
Jb +m pr 2
⎢⎣α&&⎥⎦ ⎢⎣0 g ⋅ l p Jb
mp
RealTEC
⎡θ& ⎤ ⎡0
0
1
⎢ ⎥ ⎢
0
0
⎢α& ⎥ = ⎢0
⎢θ&&⎥ ⎢0 − 120 − 1.5
⎢ ⎥ ⎢
⎣⎢α&&⎦⎥ ⎣0 144.7 1.2
0⎤ ⎡θ ⎤ ⎡ 0 ⎤
1⎥⎥ ⎢⎢α ⎥⎥ ⎢⎢ 0 ⎥⎥
Vin
+
0⎥ ⎢θ& ⎥ ⎢ 8.66 ⎥
⎥
⎥⎢ ⎥ ⎢
0⎦ ⎣α& ⎦ ⎣− 6.93⎦
3)制御系の設計
最適制御のフィードバックゲインを LQ法で設計する。
4つのゲインを k1 , k 2 , k3 , k 4 とすると Vin は次式で表せる。
V = − k θ + k α + k θ& + k α&
in
(
1
2
3
(
4
)
)
評価関数 J = ∫ Qx 2 + rVin dt を最小にする K = [k1k 2 k 3 k 4 ] を求めればよい。
2
次にリカッチ方程式を計算しなければならないが、それらの計算は Q と r を与え
Matlabでゲイン K = [k1k 2 k 3 k 4 ] を計算する。
⎡0.25 0 0 0⎤
⎢ 0
4 0 0⎥⎥
⎢
r = 0.025 を採用すると
Q=
,
⎢ 0
0 0 0⎥
⎥
⎢
0 0 1⎦
⎣ 0
K = [− 3.16 − 78.9 − 2.63 − 10.9]v / rad となる。又は
K = [− 0.055 − 1.38 − 0.046 − 0.19]v / deg
である。
3-3)全体のブロック線図
フィードバックゲインと較正ゲインを考慮したブロック線図はFig.3の様になります。
K CA
K1
アーム信号
ADC0
0.055
14.2
微分器
K3
30s
0.046
s+30
K CP
振子信号 ADC1
K2
-14.2
1.38
微分器
30s
s+30
K4
0.19
++
+
+
DAC0
出力電圧
Fig.3
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